モデルボクサー世界挑戦! 女子ボクシングが格闘技界を救う?

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女子ボクシングこそが低迷する日本格闘技界の救世主?

モデルボクサーこと、東洋太平洋S・バンダム級チャンピオン高野人母の世界初挑戦が発表された。
11月11日に後楽園ホールでWBO世界S・フライ級チャンピオンのダニエラ・ベルムデスに挑戦する。2階級王者のベルムデスに対して、高野人母は階級を二つ下げての挑戦。無謀とも言われる試合だが、見事番狂わせを起こして大金星を奪えるか。女子ボクシング界、ひいては格闘技界にとっても重要な一戦となることは間違いない。

「モデルボクサー高野人母美KO負け!! 今後のボクシング界のために高野人母美の後継者を大至急探すんだ!!」

今、日本の格闘技界はお世辞にも上向きだとは言いがたい。2000年代前半にK-1、PRIDEなどの格闘技イベントが日本中を席巻したのも今は昔。いつの間にか地上波放送はなくなり、一部の格闘技イベントが細々とCS放送されているだけの状況である。

「山中vsモレノ戦予想!! 山中慎介は最強の挑戦者アンセルモ・モレノを退けられるか?」

長い歴史と重厚なバックボーンに支えられているはずのボクシングも例外ではない。「ダブル世界戦、トリプル世界戦」と銘打って、複数のチャンピオンの試合を抱き合わせなければ地上波のゴールデンでは視聴率が期待できない現状。多くの日本人世界チャンピオンの誕生によって盛り上がっているはずのボクシング界でさえも、一人一人の知名度では通用しないのである。

「村田諒太の実力に疑問符。化けの皮が剥がれるのが1年遅れたね!!」

世間の注目を集めようとする高野人母は掛け値なしに素晴らしい

はっきり言って下火の格闘技界。果たしてこの現状を打破する手だてはあるのだろうか。

僕は個人的に、自らが道化となって派手なパフォーマンスを繰り返して注目を集めようとする高野人母の姿勢は素晴らしいと思っている。

「K-1選手やアーセンも参戦!! 木村ミノルは出るのか? RIZIN榊原信行が有能すぎて震えるんだが」

パフォーマンスだけ?
話題性重視?
実力で勝負しろ?

何を言ってんだ。
その実力勝負をしようにも、誰もこっちを見てくれねえんだよ。
今、格闘技なんて誰も観ねえんだよ。

少しでも話題を振りまいて世間の注目を集めようとしてるんじゃねえか。
それの何がいかんのだ?

レベルの高い本物の試合を観たい?
ニワカはお呼びでない?
ミーハーお断り?

僕はこういう自称コアなファンとやらが格闘技界の足を引っ張っていると思っている。
結局のところ、プロスポーツは人に観られてナンボの商売である。ミーハーと呼ばれるライト層にどれだけ支持されるかが人気のバロメーターなのだ。いかに女性ファンにキャーキャー言われるかにかかっているのである。

「モデルボクサー高野が引退宣言? 別に構わないんじゃないの?」

ホンモノを求める自称コアなファンの方々に言いたい。ライト層を拒む考え方を持つのは勝手だが、お願いだから他人に迷惑をかけないでいただきたい。
「こんな低レベルな試合で喜ぶなんて何もわかってねえな」
くれぐれもミーハー層を見下したような発言を慎んでいただきたい。ライト層である新規の取り込みを邪魔しないでいただきたい。

「格闘技「RIZIN」で高坂剛が現役復帰? おいおい今さら高坂なんか観たいか?」

ホンモノを求める自称コアなファンの方々は、誰も観ていない薄暗くて狭い会場で、ひっそりとレベルの高い試合とやらを観戦していればいい。コアな格闘技者の方々は、雀の涙のようなファイトマネーで、人生を棒に振るほどの障害を負うリスクを抱えてホンモノとやらを追求していればいいのである。

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女子ボクシングが日本の格闘技界の起爆剤になる?

僕は、女子ボクシングこそが低迷する日本の格闘技界の起爆剤になり得る可能性があると思っている。
理由はもちろん高野人母である。もっと言うと、モデル+ボクシングという絶妙の組み合わせに無限の可能性を感じているのである。

K-1でいうところの魔裟斗がそうであったように、格闘技の人気を回復するには世間一般に認知されるほどのスターの存在が不可欠である。そして、女子ボクシングというコンテンツはそのスターの存在を意図的に創り出すことが可能なのだ。

「日本の格闘技が不人気な3つの理由【低迷? 迷走?】」

まず、スターと呼ばれるには2つの条件を満たす必要がある。
・実力
・容姿

この2つを満たしていれば、後は露出を増やしてゴリ押しするだけである。クイズ番組でも雑誌でも何でもいいので、とにかくメディアにねじ込んで人目に触れさせれば自然と興味を持つ人は増えるはずである。

高野人母に関してはモデルという職業柄、容姿にはまったく問題ない。メディアへの露出という意味でも、元々が芸能畑の人間なのでメディアへの露出は願ったり叶ったりだろう。

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鬼門となる実力についてだが、こちらもギリギリ許容範囲ではある。
はっきりと申し上げるが、高野人母にはボクシングの才能はない。試合の映像をいくつか観たが、絶望的に打撃のセンスがないのである。しかも打撃センスというのは持って生まれた才能の部分が大きいので、この先の伸びしろに期待するのも難しい。
 
「RIZIN山本美優初勝利。何か成長しとったぞ。タックルが神過ぎてヤヴァイww あと真珠さんゴリ押しはボクシング界が高野人母美でやるべきだったヤツ」
 
でも彼女は今、そこそこ勝っている。
何だかんだで世界挑戦である。

なぜか。
答えは簡単だ。
背が高いからである。

「江藤、クアドラスの牙城を崩せず大差判定負け!!」

これを言うと本当に怒られてしまうかも知れないのだが、現状の日本の女子ボクシングのレベルがその程度なのだ。
打撃センスの欠片も見当たらない人間でも、身長が高くて懐が深ければ、打ち下ろしのパンチを出しながら手を伸ばして防御しているだけでぼちぼち勝ててしまうのである。

「至極?の対戦カード4試合発表! RIZIN出場選手発表!!」

特に高野人母はプロのモデルである。常日頃から減量中のような生活を送っているのだろう。同階級で並び立つものが見当たらないほどの高身長で、常に相手よりも頭一つ以上高い位置から見下ろせるというアドバンテージを持って試合に臨めているのだ。
世界チャンピオンレベルではさすがにそうはいかないだろうが、6回戦、8回戦程度であれば、身長差とリーチ差を活かして上から打ち下ろしているだけで勝ててしまうのが今の女子ボクシングなのである。

「エイドリアン・ブローナー完勝!! アーラフベルディエフをスピードとテクニックで圧倒して12回TKO勝ち!!」

つまり、女子ボクシングでスターを創ろうと思ったら本当に簡単だ。
芽が出ずにくすぶっているモデルを何人か連れてきて、打撃の才能があるかをテストすればいいのだ。そして2年くらいボクシングを仕込んでデビューさせればいいのである。
打撃の才能といっても、何年に一人の逸材である必要はまったくない。半年に一人程度の逸材で十分である。細身の高身長+打撃センス。これだけでかなりのところまでいけるはずなのだ。

「女子ボクシングの未来に絶望。プロ意識低過ぎだろ高野人母美以外どいつもこいつも」

さらに、くすぶっているといってもモデル出身であれば容姿にも問題ないはずだ。その子を「最強のモデル美人モデルボクサー」としてメディアに露出させまくればいいのである。高野人母との新旧モデルボクサー対決としてライバル関係を煽ってもおもしろい。これだけで、客を呼べるスターの誕生である。

まあ、さすがにそこまでうまくいくとは思わないが。

「格闘技を生で観戦してはいけない理由」

赤井沙希をプロレスに取られたのは格闘技界にとって最悪の失態である

そういう意味では赤井沙希をプロレスに持っていかれたのは格闘技界の失態といっていい。赤井沙希こそ、格闘技界の救世主となるはずの存在だったのである。

「赤穂亮王座獲得失敗、プンルアンに2回KO負け」

父親は浪速のロッキーこと赤井英和。グラビアアイドル出身。身長174cm、体重53kg(Wikipediaより)。

完璧ではないか。

何という完璧なプロフィール。読んでいるだけで惚れ惚れする。
赤井英和の娘なら打撃センスについては間違いない。浪速のロッキーの娘がデビューするということで、話題性も抜群だ。そして細身の高身長で容姿端麗。まさしく女子ボクシング界でスターになるためだけに生を受けたような人間だ。格闘技界の救世主となるために生まれてきたような存在だ。

「ロンダ・ラウジー失神KO負け!! ホーリー・ホルムが秒殺女王を完膚なきまでに叩きのめし、女子MMAの歴史を動かす【UFC193】」

日本のボクシング界、ひいては日本格闘技界は意地でも赤井沙希を手放してはいけなかったのである。ぶん殴ってでも土下座してでもボクシングをやらせるべきだったのだ。

何やってんだまったく。

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