ま~た誰得マッチww サンダースvsマーティン・マレー。痛いの大っ嫌い。絶望的に退屈で平和な試合になる予感がするぞ【予想・展望】
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2018年4月14日(日本時間15日)に英・ロンドンで行われるWBO世界ミドル級タイトルマッチ。同級王者ビリー・ジョー・サンダースが、ランキング10位のマーティン・マレーを相手に4度目の防衛戦に挑む。
2017年12月にデビッド・レミューに完勝したサンダースの次戦が発表された。
サンダースvsマレー、安定のクソ試合サンキューで~す。この試合を実現するのに3年もかかるボクシング界ってやっぱり問題だよな
マーティン・マレーはランキングこそ10位だが、2015年にゲンナジー・ゴロフキンに挑戦するなど高い実力を持つ。
また、S・ミドル級でもリングに上がっており、アルツール・アブラハムやジョージ・グローブスといったトップクラスとの対戦経験もある。
2017年には再びミドル級に落とし、実力者ガブリエル・ロサドに判定勝ち。40戦以上のキャリアを持つベテランながら、いまだ衰えを見せていない。
2016年までの試合枯れ状態から一転、アグレッシブに防衛戦のリングに上がるサンダース。
ウィリー・モンローJr.、デビッド・レミューに続いてマレーを敗り、目標とするゲンナジー・ゴロフキンとの統一戦を実現できるか。
サンダースvsマレー。ゴロフキンをバッキバキに意識したマッチメークですね
サンダースの防衛戦が早くも決定した。
敵地でデビッド・レミューを撃破してから3か月強。相手はまたしても実力者のマーティン・マレー。
これまでの停滞を取り返すかのようなサンダースの積極さはいったいどうしたことか。
2016年までの陰キャラとはまるで別人である。
しかも、相手選びに明確な意図が見えるのもいい。
ウィリー・モンローJr.。
デビッド・レミュー。
マーティン・マレー。
いずれも、最強王者ゲンナジー・ゴロフキンに敗れた選手ばかり。
「サンダースvsウィリー・モンローJr.とかいうアラサー大男2人のお見合いが36分間続く地獄」
また今回のマーティン・マレーは、これまたゴロフキンと対戦経験を持つガブリエル・ロサドに判定勝ちを収めている。
もはや、サンダースがゴロフキンとの統一戦を意識しているのは火を見るより明らかである。
なお、3団体統一王者のゴロフキンは2018年5月にカネロとの再戦を控える身。日本の村田諒太も最終目標に掲げる選手でもあるだけに、先行きは完全に未確定である。
だが、仮にサンダースvsゴロフキンの4団体統一戦になったとしても悪くない。村田vsゴロフキンorサンダースvsゴロフキン。どちらに転んでも、楽しみな試合になること請け合いである。
マーティン・マレーはいい選手だけど、相手によってはクソ化する。痛みに弱く、打たれることが大嫌い(たぶん)
ただ、今回のサンダースvsマーティン・マレーはちょっと……。
またしても誰得マッチというか、手数の少ないお見合い上等の試合になる気配がプンプンするのだが……。
挑戦者のマーティン・マレーについてだが、個人的には普通にいい選手だと思っている。
左右に動いてアングルを変え、スペースを見つけて左を打ち込む。
そこからもう1歩踏み込み、得意の連打につなぐ。
高いガードと力みのないコンビネーション。
ディフェンスへの意識も高く、攻防のつなぎもスムーズ。
本来はS・ミドル級のため身体も大きく、その割にスピードもある。
全体的に高次元でまとまったボクサーファイターというイメージである。
だが、相手によってコンディションがガラッと変わるのがこの選手の特徴というか、大きな欠点でもある。
抜群の見切りとスピードが持ち味のセルヒオ・マルチネス戦では、カウンターを警戒し過ぎてまったく手が出ない。
パワーとコンビネーションで大きく後れをとったゴロフキン戦では序盤から戦意を喪失。逃げに終始したあげく、無様に倒される始末。
逆に体格も近く、中間距離での差し合いが得意なフェリックス・シュトルムとは一進一退の好試合を演じる。攻防分離のアルツール・アブラハムには積極的にコンビネーションを打ち込み、手数重視の試合を展開する。
そして、一回り身体が小さいガブリエル・ロサド戦では、無遠慮に距離を詰めて押し潰すようにパンチを浴びせる。
恐らく痛いのが苦手なのだと思うが、とにかくパンチをもらうことを極端に嫌がる。
ガードの上を叩かせるスタイルなのに、パンチのある相手に委縮するメンタル。
強い者には弱く、弱い者には強い。
いろいろな意味で理解不能な選手である。
そして、僕はこの選手が大嫌いであるww
高確率でお見合い試合になると予想。細かいパンチでペースを握るサンダースの打ち終わりをマレーが狙うんじゃないか?
相手の圧力が強いと委縮し、見切りとスピードでかなわない場合も委縮する。
逆にフィジカル面でアドバンテージがあるとわかれば一気に強気になる。
この圧倒的な肝っ玉の小ささがマーティン・マレーの特徴であり、今回の試合が退屈になると予想する一番の要因でもある。
いや、だって。
お見合いマッチになるとしか思えないじゃないっすか。どう考えても。
展開としては、恐らくサンダースがリング中央に陣取り、その周りをマレーが回る流れ。
小刻みな右を出してけん制するサンダースに対し、マレーはガードを上げて左右へステップしながら踏み込みのタイミングを探す。
やや広めのスタンスで、時おり右を出しながらジリジリ近づくサンダース。
ガードを高く構えるマレーは打ち終わりに左を返すが、そこからが続かない。
いきなりの右でけん制しつつ、得意のコンビネーションにつなぎたい。だが、サンダースの見切りに惑わされ、踏み込みを躊躇してしまう。
左右に動きながらタイミングを測るマレー。
サンダースの動き出しに狙いを定め、打ち終わりの瞬間にアンテナを張る。
じっくりとサンダースの反応を観察し、チャンスを待つ。
そして、突き離すようなサンダースの右をガードし、追撃の左にタイミングを合わせて……いかない。
狙って、狙って……いかない。
誘って、誘って……いかない。
字面だけ見ると妄想ナンパ師のようだが、マジでそんな感じだから困ってしまうww
勝敗予想はサンダースの判定勝利。退屈で平和な展開の末、サンダースの右の精度がマレーを上回る?
今回の勝敗予想だが、サンダースの12R判定勝利でいきたい。
2017年12月のデビッド・レミュー戦で技巧派としての評価を上げたサンダースだが、この試合ではああいう華麗な見切りは恐らく見られない。
というより、そもそもマレーが手を出してこないので見切りようがない。
イメージとしては、2013年のセルヒオ・マルチネスvsマーティン・マレー戦と2014年のエマヌエーレ・ブランダムラvsビリー・ジョー・サンダースの中間のような試合。
サンダースが右を出しながらじわじわ近づき、左のストレートにつなげる。
マレーは左右に動きながら芯を外し、サンダースの左にカウンターの右を被せる。
お互いがお互いを警戒し合い、奥足重心のまま単発の手打ちに終始する。
右リードのヒット数でサンダースが上回り、各ラウンドでの優位を保つ。
結果的に、12Rで中差~大差をつけての勝利。
退屈で平和な時間が続き、微妙な空気の中でサンダースが会心のガッツポーズを決めるという誰得な結末が待っていると予想する。
これを見ると、両者にそこまで大きな体格差はない。
どう考えてもエキサイティングな展開にはならないと思うのだが、どうだろうか。
マレーの方が大きければ、ゴンゴン前に出る展開もあり得るのだが。
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