佐々木尽が剛腕で豊島亮太を1RKO。あそこで勝負したら佐々木尽は強いよな。アブラハム・ノバvsアダム・ロペス戦と井上尚弥の次戦についてとか【結果・感想】
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2023年1月14日に東京・後楽園ホールで今年一発目のタイトルマッチが行われ、WBO-APウェルター級王者豊嶋亮太に佐々木尽が挑戦、1RTKOで勝利している。
またバンタム級4団体統一を果たした井上尚弥が王座返上&S・バンタム級進出を発表するなど大きな動きもあった。
ただ、先週末はボクシング関連のニュースをほとんど追っていない。土曜日は相撲観戦、日曜日は終日外出していたため数日遅れで諸々のネタを漁った次第である。
大相撲一月場所7日目現地観戦感想。相変わらずのフワッとした空気感に満足した。休場の横綱照ノ富士は去年5月場所の優勝で力を使い果たしちゃったか?
具体的には上述の豊嶋亮太vs佐々木尽戦、米・ニューヨーク州で行われたアブラハム・ノバvsアダム・ロペス戦の2つ。さらに今後の動きが注目される井上尚弥について。
今回はこれらの感想を適当に言っていくことにする。
王座返上&階級アップの井上尚弥。次戦はまさかのスティーブン・フルトン戦? あいかわらずボクシングがボクシングしてやがる
まずはバンタム級の王座を返上→階級アップを発表した井上尚弥について。
対戦候補筆頭と目されたWBC/WBO王者スティーブン・フルトンは王座を保持したままフェザー級進出→ブランドン・フィゲロアとの再戦に進むとのこと。
「じゃあ井上の相手は誰になるの?」と言われていたわけだが。
ところが先週末あたりに「フルトンvsフィゲロア戦がなくなるかも?」という噂が流れ、なおかつ会見の席で井上が「標的としてパッと思いつくのは4人」「交渉中なので名前を挙げるのは避ける」とコメントしたことで「おいおい、いきなり井上vsフルトンあるか?」とファンが色めき立つ事態に。
なお僕はというと、フルトンvsフィゲロア戦がなくなるかも? と(誰かが)言い出した時点でだいぶテンションが下がっている。
もともと階級アップの意向を示したフルトンに対して「井上から逃げた」と喚き立てる一部の輩にムカついていたせいで井上の動向に注目していた。
だが、その中で突如浮上した「井上vsフルトン戦があるかも?」とかいうクソサプライズ。
あいかわらずボクシングがボクシングしているというか、締結寸前ですべてが覆る“いつも”の感じにウンザリさせられた次第である。
いや、もうええわオマイラ。
結論だけ教えてくれれば十分だよ。
あとは好きにしてちょーだい。
多くの方が興奮気味にあれこれ想像を巡らせる中、僕のテンションは絶賛低下中である笑
佐々木尽の復帰戦がビミョい。ジョー・ノイナイに5RKO勝利。「スタニオニスとバリオスには勝てる」←それを東京ドームで言わんかいw
トップランクは何してんだよw ボブ・アラム「イノウエは王座を返上するつもりだろう」←知っとるわそんなこと笑
マジな話、井上の言う「交渉中の相手」はスティーブン・フルトンなのかもしれない。
本人も以前「フルトンはレベルが高そう」と言ってたし。
フルトンのボクシングも初めて見たけど技術勝負ならレベルは高そう
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) November 28, 2021
てか、だったらトップランクは何をやっとるの?
PBC系のフルトンを引っ張ってくるのは相当骨が折れるはずだけど。
と思って海外の記事を検索してみたところ、
ボブ・アラム「イノウエはバンタム級の王座を返上するつもりだと思う」
とかいうクソ記事が笑
あいかわらず他人事だなコイツラ。
「井上が王座を返上するつもり」なんて誰でも知っとるわww
そんなパンピーでもわかるようなネタしか持ってないってことは、井上の言う「次戦の相手候補と交渉中(フルトン?)」とやらにもノータッチなんじゃないの?
知らんけど。
仮にこれで「井上尚弥vsスティーブン・フルトン in さいたまスーパーアリーナ!!」とでもなった日には、僕はまたしてもトップランクにキレなければいけなくなる笑
ポール・バトラーの井上尚弥戦後のインタビュー記事が納得感が高い。井上は階級アップ後も普通に通用すると思うけど、“モンスター”でい続けられるかは…
・ジェイソン・モロニー
・マイケル・ダスマリナス
・アラン・ディパエン
・ノニト・ドネア
・ポール・バトラー
↑
これ、直接トップランクが絡んだのってモロニー戦とダスマリナス戦だけですからね。
さらに今回、所属の違いを乗り越えてフルトン戦が決まるとしたらマジで存在価値ゼロ。
いいとこどりの広報担当、単なるブローカー以外の何ものでもない。
ちなみにトップランク関連の記事をもう少し漁ったところ、ボブ・アラムとプロベラムのリチャード・シェイファーが不仲なせいでジェイソン・モロニーvsノニト・ドネア戦が決まらないかも? というゴミクズ情報が笑
ホントいい加減にせえよw
あまりのクソっぷりに笑いすら漏れてくるわw
ダニエル・バラダレスの厚かましさ、世界王者への執着を支持する。あのまま続ければ重岡銀次朗が勝ってたっぽいけど。世界王者にはそれくらいの図々しさも必要?
○アブラハム・ノバvsアダム・ロペス×(判定3-0 ※98-90、98-90、97-91)
では、ここから先は試合の感想を。
まずは2023年1月14日(日本時間15日)に米・ニューヨーク州で行われたS・フェザー級10回戦。アブラハム・ノバがアダム・ロペスに3-0(98-90、98-90、97-91)の判定で勝利した一戦である。
正直、この組み合わせは普段ならスルーするところなのだが、井上尚弥がアダム・ロペスを練習パートナーに指名した? と聞いて興味がわいた次第である。
感想としては、普通におもしろかった。
僕の中でのアダム・ロペスは“打たれながら打つ”人。
ジャブと左右へのフットワーク、前に出る圧力が持ち味だが、その反面射程が短く力を発揮するには近場で勝負する必要がある。
おまけにディフェンス面はヌルさが目立ち、打ち合いの中で芯を食うケースが多い。
以前にも申し上げた通りどことなく日本の田中恒成と被る選手である。
アリムハヌリさんミドル級最強説。アンドラーデより強いんちゃうか? アリムハヌリvsディグナム、ヘリングvsオルティス、ロペスvsエンカーナシオン振り返り
ただ、田中のようにフィジカルですべてをひっくり返すほどの爆発力、勝負強さはない。
今回も自分の距離に入るまでに苦労させられ、おまけに近場での打ち合いでカウンターを被弾→豪快にダウンを喫している。
ランキング上位の強豪には違いないが、不安定さが影響してもう一歩抜けられない選手と言えるのではないか。
対するアブラハム・ノバは全体的にハイレベルだが少々物足りないイメージ。
アダム・ロペスよりも一回り大きく手足も長い。L字の構えから打ち出すジャブと距離の調整が持ち味で、基本はこのジャブで遠間に釘付けにしながら削っていくスタイル。
だが、怖さを感じさせるカウンターがあるわけでもなくフットワークが飛び抜けて優れているわけでもない。
相手の実力が一定以上になるとあっさり射程に入られ打ち合いに巻き込まれるケースが目に付く。
今回も中盤から後半にかけてロペスの圧力に飲み込まれ、時おりガクッと膝を落とすシーンも。
近場ではパンチがややオープン気味になるなど、接近戦自体が得意ではなさそう。前回のロベイシ・ラミレス戦同様、自分の間合いを破られると一気にバタバタし始める。
結果は3-0の大差判定勝利だが、要するにこの選手も王座クラスに対抗するには少々物足りないのかもしれない。
ついでに言うと、アダム・ロペスは亀田和毅と対戦するとおもしろいかもしれませんね。
亀田和毅vsエンカーナシオン。和毅のベストバウトじゃない? ここ最近ではダントツの試合。竹原慎二パイセンの「距離で避けるディフェンス」そのまんまだった
○佐々木尽vs豊嶋亮太×(1R1分56秒TKO)
そしてラストはこの試合。
2023年1月14日に東京・後楽園ホールで行われたWBO-APウェルター級タイトルマッチ。同級王者豊嶋亮太と佐々木尽が対戦し、1R1分56秒TKOで佐々木尽が勝利した一戦である。
感想としては、豊嶋亮太は何であそこで勝負したんだろうなぁと。
佐々木尽の試合は2022年7月の関根幸太朗戦を観たのが最後なのだが、その際はジャブを効果的に使う関根を最後まで攻めあぐねた記憶がある。内容的にはやや劣勢、初回にダウンを奪ったおかげでギリギリ負けを免れた印象である。
佐々木尽vs関根幸太朗、レイ・バルガスvsマーク・マグサヨ。大味なヤツらがゴリゴリ打ち合う激闘な週末。パワーでねじ伏せる佐々木尽と連打とクリンチで誤魔化すレイ・バルガス
要するに佐々木尽が力を発揮するにはいかに早く自分の距離に入るかが重要になる。
逆に遠間で釘付けにされ、中間距離で勝負させてもらえない試合ではあっという間にアップアップになる。
逆転KO勝利を挙げた湯場海樹戦、フルボッコにされた平岡アンディ戦がもっとも佐々木尽の特徴が出た試合である。
なので、今回の豊嶋亮太もやることは同じ。
どれだけ佐々木の前進を前で止められるか、ジャブを駆使して出足を鈍らせ一撃必殺のフックを封じられるか。
逆に佐々木尽にとって豊島は比較的中間距離で勝負しやすい相手。手も足も出なかった平岡アンディ戦よりははるかに勝機がある。
ただ関根幸太朗戦での苦戦を踏まえると、ここまで攻略法がバレている中でそれを突き破るのは至難の業かもしれない。
そんな感じで“前”で勝負する(はずの)豊島がどこまで佐々木の馬力を抑え込めるかが一番の見どころだと思っていたわけだが……。
まさか豊島自ら危険地帯に踏み込んでいくとは。
正直、佐々木尽とまともに打ち合って無事でいられるヤツなど国内にはいないと思うのだが。
近距離での打ち合いに絶対の自信があったのか、それ以外に戦術がなかったのか。
もともとブロックが固い選手ではあったが、あそこまでの真っ向勝負を選んだのはかなり意外だった。
もしかしたら佐々木尽が得意な中間距離よりもさらに中、頭をくっつけてのゴリゴリファイトを狙っていたのかもしれない。
確かに近距離での佐々木はやや窮屈そうにしていたし、豊島のコンパクトなパンチも内側からヒットしていた。
とは言え、そこに到達するまでのリスクがあまりに大きい……。
佐々木尽が窮屈さを感じる位置まで近づくにはどうしても危険地帯を通過する必要がある。それをやる際の消耗も相当激しい(はず)。
佐々木もラウンド中盤あたりで「あ、そうくるのね」と察知し、どっしり構えてジャブで応戦していた。
ジャブで出足を止められ、自分が手を出す前に左フックを被弾。何発かは耐えたものの、すぐに耐久力が限界を迎える。
豊島がやるべきだったことを逆に佐々木にやられてしまった感が強い。
マジな話、これはどうなんだろうか。
佐々木尽が素晴らしかったのはもちろんだが、今回は豊嶋亮太の戦略ミスもあった気がががが。
と同時に得意な間合いで勝負したときの佐々木尽の強さを改めて見せつけられた。
そういう意味でも佐々木尽には小原圭太に挑戦してほしかったんですけどね。小原は次のステージを見据えて日本王座を返上したので実現は難しくなってしまったが。
佐々木尽が星大翔に11RTKO勝利。コレジャナイ感、期待はずれのモタモタ。小原戦で見せたジャブがいっさい出ない、意味不明なスイッチその他
というわけで僕は2023年中の佐々木尽vs井上浩樹戦の実現を強く希望する笑
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