佐々木尽の復帰戦がビミョい。ジョー・ノイナイに5RKO勝利。「スタニオニスとバリオスには勝てる」←それを東京ドームで言わんかいw【結果・感想】

佐々木尽の復帰戦がビミョい。ジョー・ノイナイに5RKO勝利。「スタニオニスとバリオスには勝てる」←それを東京ドームで言わんかいw【結果・感想】

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2024年5月16日に東京・後楽園ホールで行われたWBO-APウェルター級タイトルマッチ&OPBF同級王座決定戦。WBO-AP王者佐々木尽がジョー・ノイナイと対戦し、5R43秒TKOで勝利、アジア2冠を獲得している。
 
 
肩の手術により2023年7月以来約10か月ぶりのリング復帰となった佐々木尽。
僕も以前からこの試合を楽しみにしており、当日は大急ぎで帰宅、久しぶりにリアルタイムで視聴できた。
 
 
結果は大方の予想通り佐々木尽が勝利となったが、内容的には……。
 
正直、残念な気持ちの方が強かったなぁと。
 
本人も試合後に「緊張してしまった」「こんなもんじゃない」とコメントするなど今回の出来には納得いっていない様子。


それを含めて思ったことを言っていく。
 
SNS動画(無断転載)でお馴染みのベン・ウィテカーを初めてちゃんと観た。エズラ・アレニェカに大差判定勝ち。ハメドに比べると怖さがないかな
 

微妙な試合。期待していたのは小原佳太戦の再現だけど…

まず試合の感想としては、だいぶ微妙だった
 
怪我明け+約10か月ぶりの実戦なことを加味すれば「勝てばOK」なのかもしれないが、個人的にはまったく物足りない。
 
僕が期待していたのは当然ながら2023年4月の小原佳太戦の再現
ダウンの応酬の末に佐々木尽が3RTKOで勝利した一戦である。
 
視聴は下記より↓

 
あの試合の佐々木尽は遠間からのジャブ、鋭い踏み込みで距離を詰める→小原を打ち合いに巻き込んでみせた。
 
佐々木尽vs小原佳太→100点満点、阿部麗也vsキコマル→微妙、井上拓真vsリボリオ・ソリス→ダントツ最下位。天心、オラスクアガ、佐々木尽がこの日の功労者
 
それ以前はガードを上げてにじり寄る、左フックに頼り切りのファイトと言っても過言ではなく。
 
左右フックのフルスイングは確かにすごい。
どんな相手、状況だろうとお構いなしに腕を振り切れるメンタルはガチでとんでもない。
 
だが、その状況を作るまでのパターンが乏しくパワー頼りの暴力ファイトが頭打ちになりかけていた。
 
 
それが2023年1月の豊嶋亮太戦できっかけを掴み、上記の小原佳太戦で一気に爆発する。
 
ガードを上げて前に出るだけのファイトにジャブが加わり、攻撃にバリエーションが生まれた。
離れて勝負したい小原佳太はあのジャブ、踏み込みに戸惑い左フックとの選択を強いられ3Rで撃沈した。
 
 
近場での打ち合いにさえ持ち込めば“何か”を起こす可能性があるのが佐々木尽。
その状況を作る過程が目下の課題だったわけだが、そこを克服しつつ最高の形で国内最強決定戦を制した。
 
こんなもん、期待するなという方が難しい。
 

ジャブが出ない、スピード&パワーに依存した暴力ファイトに逆戻り

ところが今回の復帰戦では肝心のジャブがほとんど出ない。
 
ガードを上げてにじり寄る、ディフェンス面は頭の位置を変えずにひたすら耐えるのみ。
組み立てもクソもない、スピード&パワーに依存した暴力ファイトに逆戻りしてしまった。
 
佐々木尽が星大翔に11RTKO勝利。コレジャナイ感、期待はずれのモタモタ。小原戦で見せたジャブがいっさい出ない、意味不明なスイッチその他
 
ジョー・ノイナイはもともとS・フェザーの選手でウェルター級としてはやや小柄。
佐々木尽とはフィジカル面に差があり、1Rが終わった時点で「これは馬力でねじ伏せそうだな」と思った。
 
と言いつつ、いいパンチを何発ももらっていたことも確か。
 
2R中盤にはコーナーに追い込んだところで左のカウンターを被弾、直後にロープの間から落ちそうになるシーンも。
その後もガードの間からパンチを通されて一瞬動きが止まったり。
 
正直、試合運び自体はノイナイの方がうまかったのではないか。
 
それくらい小原佳太戦とのギャップが大きく「いやいや、これでいいのか?」となった次第である。


 

サウスポー相手だとこうなのかもしれないね。過去の対戦も基本は同じ

要するにvsサウスポーの佐々木尽は毎回こうなのかもしれない。
 
湯場海樹、平岡アンディ、マーカス・スミス、ジョー・ノイナイ。
過去の対戦を振り返りつつ今回と比較してみたが、基本的にやっていることは変わらない。
 
ガードを上げてにじり寄り、強引に距離を詰めてぶん回す。
防御はガードのみで頭も動かさずに相手の攻撃が止むまで耐える。
 
小原戦で見せたジャブが出ないことで「経験値がリセットされたか?」「ブランクの影響か?」と思ったものの、むしろvsサウスポーのデフォルトがああいう感じなのかも? と思い始めている。
 
武居由樹vs河村真吾、佐々木尽vsマーカス・スミス感想。メインの谷口将隆vs石澤開戦が想像以上の地獄だった。計量失敗が起きるのは仕方ないから代替案を用意せいよ笑
 

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佐々木尽は今すぐ世界戦をやってもいい。経験値よりも勢いがあるうちに勝負しちゃえ

以前にも言ったが、僕は佐々木尽は今すぐにでも世界戦をやっていいと思っている(マッチメークの難しさは抜きにして)。
 
この選手は現在22歳と若く勢いもある。
多くの方が経験値、ディフェンス技術、伸びしろの方を強調するが、僕の意見は真逆。「勢いがあるうちに行っちゃえよ」である。
 
左フックを中心にオフェンスに全振りしたファイトが佐々木尽の最大の持ち味。
豊島戦、小原戦を経て攻撃のバリエーション、打ち合いに巻き込むまでの緩急も生まれた。
どんな相手、状況だろうとマン振りできるメンタルはいっさい変わらずに、である。
 
弱点を埋めるよりも長所を突き詰めた方がより強さを発揮できるタイプだと思うのだが。
 
 
多少稚拙だろうがディフェンスに難があろうが関係ない。
むしろ今の勢い、幻想(+小原戦での度肝を抜く勝利、日本最強決定戦を制した実績)に全乗りして勝負をかけちまえ。
 
日本人未開の領域、最激戦区と言われるウェルター級で世界を目指すのならなおさら。変に経験を積んで縮こまるよりも全然いい。
1回くらい跳ね返されてもやり直しの時間は十分ある。
 
クロフォードよ、お前がNo.1だ(1年8か月ぶり2回目)。スペンスを2Rでほぼ攻略、赤子扱いする。スペンスにとっては相性最悪だったかも?
 
そう考えると、もはやサウスポーとの対戦すら不要に思えてくる。
 
佐々木尽が今やるべきは小原佳太戦のファイトを進化させていくこと。
それには階級下のサウスポーとの対戦に時間を取られている場合じゃない。
 

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東京ドーム興行はもったいなかった。ド平日の後楽園ホールで「スタニオニスとバリオスには勝てる」って叫んでも誰も振り向かねえよ笑

しかし改めて先日の東京ドーム興行、井上尚弥vsルイス・ネリ戦はもったいなかった。
井上バブルを利用して強豪を連れてくる、北米に“佐々木尽”を認知させる絶好の機会だったのに。


トップランクのボブ・アラムも来日したのに。
マッチルームのエディ・ハーンの目に留まるかもしれなかったのに。
 
井上尚弥vsルイス・ネリ現地観戦感想。序盤の鬼強タイムの井上をダウンさせた意義は大きい。S・バンタム級の井上を過度に神格化する必要はない
 
いや、ド平日の後楽園ホールでいくら叫んでもスタニオニスもバリオスも振り向かねえだろ笑


具体的な名前を出すなら絶対に東京ドームだったでしょと。
 
 
AmazonとLeminoの兼ね合い、佐々木尽メインで単独開催したい主催者、自前の選手を推したい大橋プロモーション、その他。
表に出てこない大人の事情があるというのは承知の上で。
 
 
いろいろとままならない一戦だった。
 
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