村田諒太再戦? 次戦? 何がしたいんだ問題。やっぱり計算高いよなこの人。自分が他人からどう見られるかのケアが半端じゃねえ

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2017年6月27日、ボクシングの王座認定団体WBAは、ミドル級ランキング1位の村田諒太と正規王者アッサン・エンダムの再戦興行権入札を7月7日にパナマで行うと発表した。
 
だが、村田をプロモートする帝拳ジムの本田会長は、入札までの交渉期間の通達もなかったことに不快感を示し、「入札はやらない」と明言。
WBO王者のビリー・ジョー・サンダースから2017年9月の対戦オファーがあったことも明かし、アッサン・エンダム戦に消極的な姿勢を示した。
 
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
 
また、9月には3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキンと中量級のスター、サウル・“カネロ”・アルバレスの一戦も決まっており、この結果次第でミドル級トップ戦線に動きがある可能性も高い。
 
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン。9月にゴロフキン戦決定」
 
なお、当の村田は「交渉は会長に任せている。試合が決まればどこでも誰とでもやる」とコメント。アッサン・エンダムとの再戦でも、ビリー・ジョー・サンダースとのタイトルマッチでもOKの姿勢を示している。
 

アッサン・エンダムとの再戦はない? ビリー・ジョー・サンダースのオファーも断った? 何がしたいんだ村田陣営

アッサン・エンダムに疑惑の判定で敗れてから約1か月。現役続行を表明した村田の周囲が騒がしくなっている。
 
報道によると、WBAから通達されたアッサン・エンダムとの再戦指令に村田陣営は乗り気でないという。また、今年9月の対戦をオファーしてきたWBO王者ビリー・ジョー・サンダース側には、「準備期間の短さ」「10月後半以降を希望」を理由に断りを入れたとのこと。
 
「村田vsエンダム感想。疑惑の判定負け? 素人がプロに口出すな。やったことがないヤツが語るな。だったらお前がやってみろ理論」
 
なるほど。
先日の不可解な判定結果への怒りが燻っているのか、本田会長はWBAに対して態度を硬化させている感が強い。
手っ取り早くベルトを獲得するにはアッサン・エンダムとの再戦が近道だと思うが、あまり優先順位は高くないらしい。
 
しかも、9月のサンダース戦を断ったということは、相当慎重にタイミングを探っているのか。正直、サンダースなら勝てる確率は高いと思うが、サウスポーということで万一を懸念しているのかも。
 
「ひっでえ試合。チャーロ兄がKO勝利って、ヘイランドとかいうヤツ、試合できる状態じゃねえじゃんか」
 

ゴロフキンvsカネロ戦後の情勢を見守ってるんだろうな。普通に考えればWBC狙いかなと

まあ、普通に考えれば9月のゴロフキンvsカネロ戦の結果待ちなのだろう。
 
この一戦にゴロフキンが勝利した場合、WBAスーパー、WBC、IBFの王座は保持される。
だが、ゴロフキンはこの試合後のS・ミドル級転向が噂されており、さっさと王座を返上するかもしれない。そうなれば一気に3団体が空位となり、村田陣営の選択肢も広がる。
 
「地の利とか日本人ボクサーがタイで勝てない理由とか。世界戦19敗1分を引き起こしたマモノ()についてのお話」
 
またカネロが勝利した場合でも、実は村田陣営にとっては旨みが多い。
まずWBCと仲の悪いカネロはこの王座を拒否する可能性が高い。さらに、当日計量が義務付けられるIBFを捨てて体重増を優先することも考えられ、そうなるとカネロが保持するのはWBAスーパーのみとなる。
つまりWBC、IBFの王座が空位となり、村田にもチャンスが転がり込んでくる。
 
そして、恐らく村田陣営の狙いはWBC
ゴロフキン、カネロどちらが勝っても空位になる公算が高く、WBC3位の村田が食い込む余地は多い。
 
要は7月29日に行われる挑戦者決定戦、ジャーマル・チャーロvsセバスチャン・ヘイランド狙い。この試合の勝者に村田を挑戦させるのが一番自然な流れに思える。恐らく敵地だとは思うが、年内をめどに世界戦を実現するには、これが最適のシナリオではないだろうか。
 
「ジャーマル・チャーロさんミドル級初戦キター!! セバスチャン・ヘイランド戦予想。ミドル級でもパワフルな剛腕は健在か」
 
とはいえ、ボクシングのモンキービジネスぶりにはいつも驚かされている。こんな予想をしても無意味なのは重々承知していているのだが。
 

誰との試合が観たいですか? 僕はもちろんジャーマル・チャーロ戦。一番可能性がありそうだしね

マッチメークにまったく詳しくない僕が頭をひねった結果、村田の対戦相手として可能性がありそうなのが下記の3選手。
 
・アッサン・エンダム
・ビリー・ジョー・サンダース
・ジャーマル・チャーロ
 
そして、僕が観たいのはやはりジャーマル・チャーロ戦
この3人の中では村田と一番かみ合う相手だし、WBC狙いの陣営の戦略とも合致する。
 
「俺のウィリー・モンローJr.さんキター!! サンダースとのタイトルマッチ。よしお前ら、震えて眠れ」
 
なお、世の中のファンの間ではどうなのだろうか。
個人的な印象だと、ビリー・ジョー・サンダース戦を求める声が多い気がするが。
 
 
いや~、どうなんすかね。
ビリー・ジョー・サンダース戦はちっともそそられないのだが。
 
「爆腕!! 村田がブルーノ・サンドバルにド迫力KO!! 世界前哨戦で格の違いを見せつけ3RKO。2017年の世界戦は実現するか」
 
エンダムとの再戦は勘弁という気持ちはわかるが、サンダースも大概だぜ?
サウスポーという懸念以外は、村田の一方的な展開になりそうな気がするが。
 
実力的には2015年に村田がボコったダグラス・ダミアオ・アタイデを左構えにして、ほんの少しスケールアップさせた程度じゃないの?
いや、それはさすがに言い過ぎか。
 
「京口世界王座!! アグルメドとの激戦を制す。いいですね京口! こういう試合が観たかった。最短世界一は無意味? まあ商売だから」
 
というか、スタイル的に村田とはまったくかみ合わなそうなのがね。必要以上にサウスポーを警戒して、またエンダム戦のような鈍重な鬼ごっこにならないとも限らない。
 
確実に勝つのであればサンダース。
だが、おもしろい試合を観たいのならジャーマル・チャーロ一択だと思うのだが。
 
「三浦隆司vsベルチェルト予想。やることは一つ。ボンバーレフトを叩き込む。以上。ベルチェルトは相当厳しいけどガンガレ」
 
ちなみに今気づいたのだが、チャーロと決定戦を行うセバスチャン・ヘイランドは、ダグラス・ダミアオ・アタイデと対戦経験があるとのこと。
 
「ロマチェンコ攻略の糸口見っけ? マリアガボッコボコ。今日も対戦相手をオモチャにして遊ぶ」
 
結果はヘイランドの6R反則勝ち。
試合を観たわけではないが、結果だけで判断するならヘイランドのパワーはそこまでではないのかもしれない。
三段論法を持ち込むのはナンセンスだが、村田と比較する意味でもチャーロvsヘイランド戦は楽しみである。
 
「村田ズルいww このタイミングでエンダムと再戦決定って、こんなの村田が勝つに決まってるじゃんか」
 

村田諒太、マジで計算高い。すべての行動、言動が綿密な計算のもとに成り立っている

しかし毎回思うのだが、村田諒太という選手は本当に計算高い
自分が世間にどう見えるか、好感度を上げるにはどうすればいいかを熟知しているように感じる。
 
不可解な判定にいっさい文句を言わず、この試合を実現した陣営への感謝をまっ先に述べる。
翌日にはエンダムとのツーショットをSNSに投稿し、「お互いがんばった」旨の模範的コメント。
後日の取材では「負けて得たものしかない」というイケメン全開の受け答えでファンの支持を集める。
 
そして、再起を表明してからは「誰とやりたいと僕からは言えない」「交渉は会長にお任せしている」「決まれば誰とでもどこででもやる」と、謙虚な姿勢を貫く。
 
何から何まで計算通りというか、自分が客観的にどう見えているかを熟知した対応。恐らく引退後の仕事についても考えているのだろう。「さすがは切れ者村田」という言葉しか見つからない。
 
「山中vsルイス・ネリ予想!! 最大にして最強の挑戦者登場? 13度目防衛戦をクリアしてカンムリワシに肩を並べろ」
 
え?
あれが村田の人間性だって?
本心から出た言葉?
 
いやいや、確かにそうかもしれないけど、多少計算もしてますよそりゃ。
じゃなきゃ「闘う哲学者」なんてニックネームがつくわけがない。
 

村田諒太流、嫌われないための処世術。「唯一無二」とか言っちゃダメ絶対

上述の通り、勝てそうな相手を選んだり、王座獲得の近道を画策したりと、村田陣営がやっていることは他の選手と大して変わらない
たとえば井岡一翔は「安全な相手を選んでばかり」と批判されるが、実際は「闘う哲学者」も大差ない。
 
じゃあなぜ井岡は批判され、村田は絶賛されるのか。
 
それはもう、必然的に「村田が計算高いから」という結論に達する。
 
つまり、村田流嫌われないための処世術は、
 
・自分は二の次。最初は必ず陣営への感謝の弁
・「陣営の決めた相手なら誰でもいい」という姿勢を貫く
・尖った自己アピールをしない
 
これが、いわゆる「世間から批判を浴びないための秘訣」である。
 
「井岡一翔の倒し方? ノクノイ戦の感想を含め井岡に勝てそうな選手を考える」
 
インタビューでは下手な自己主張はせず、常に「陣営」を立てる。これで観客の視線を自分から逸らし、マッチメークの批判を「陣営」に丸投げする。
 
さらに、どんな結果が出ても言い訳をせずに相手を称えて自分への追い風に変える。
十分世間の風が自分に吹いたところで、対戦相手とのツーショット写真でとどめを刺す。
もちろん、後日インタビューでの「得たものしかない」というフォローも忘れない。
 
完璧過ぎる。
 
さすがの処世術というか、世渡りのコツをわきまえた所作の数々。
間違ってもこの選手が「唯一無二」などというセリフで悪目立ちすることはないと断言できる。
 
「ジェフ・ホーン圧勝!! パッキャオ議員に力技で勝利し人生の厳しさを教える!! 作戦勝ちかな。フィジカル面も差があったよな」
 
基本的にスポーツ選手の人間性に興味はないが、この選手の計算高さ、あざといまでのクレバーさには感心させられることしきりである(ディスってないですよ。すげえなって素直に思ってますからね)。
 
 
まあ、アレだ。
結局出る杭は打たれますよね。
「目立つための自己アピールは大事」とは言うけど、目立ち過ぎると度を超えた批判が飛んできますからね。いろいろ難しいですよね。
 
「井上尚弥がニエベス相手に米国デビュー。アローヨ兄弟より数段マシじゃないの? アントニオ・ニエベス全然知らないけどさ」
 
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