至極?の対戦カード4試合発表! RIZIN出場選手発表!! アンディ・サワーvs長島☆自演乙☆雄一郎キター!!
年末格闘技「RIZIN」の記者会見が11月4日に都内ホテルで行われ、4つのカードと新たな出場選手が発表された。
追加された対戦カードは以下のとおり。
・RENA vs イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア)
・元谷友貴 vs チョ・ナムジン(韓国)
・DJ.taiki vs 高谷裕之
・長島☆自演乙☆雄一郎 vs アンディ・サワー(オランダ)
実行委員長の榊原氏は「日本の格闘家の魂を体現してもらえる選手たち。『至極の4試合』だと思う」とコメントしている。
「格闘技界に夜明けがくる? 年末イベント「RIZIN」(ライジン)開催発表!!」
余談だが、全日本プロレスを退団した曙の参戦も噂されている。
よし、一試合ずつ素人目線で突っ込んでいくことにするか
なるほど、なかなかいいじゃんかRIZIN。
一般層向けの選手をかき集めようとしてるけど、いまいち人材不足でうまくいってない感じが嫌いじゃない。
自称・真の格闘技ファンの方は見限った方がいいと言うのかもしれないが、僕は悪くないと思っている。
「K-1選手やアーセンも参戦!! 木村ミノルは出るのか? RIZIN榊原信行が有能すぎて震えるんだが」
というわけで、今回発表された4試合について好き勝手に感想を申し上げていきたいと思う。
まず「RENA vs イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア)」
RENAは言わずと知れた女子シュートボクシングの絶対的エース。対するヴァレンティーノ選手は母国イタリアでモデルもこなす美貌の持ち主ということで「日本vsイタリア美女対決」としても注目されるカードだ。今回はお互いMMA初挑戦ということで、立ち技選手の対応力にも注目が集まる。
って、MMAルールでやる必要性があんのかいっ!!
いや、これはなかなか笑った。
MMAルールで試合をする意味がいっさい見当たらない。
RENAはもちろんシュートボクシングの女王ということで、ガチガチの立ち技格闘家だ。対するヴァレンティーノ選手も試合映像をちょろっと見たが、こちらも完全に立って殴る蹴るの人だった。
「曙、サップ再戦キター!! 「今さら興味ない、需要ない」って批判しても結局視聴率高いんだろ?」
果たしてこの2人にMMAで試合をさせる必要があるのか?
普通に立ち技ルールでガシガシ戦ってもらえばいいのではないのか?
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恐らく意味はあるのだろう。
RIZINは女子の試合にも力を入れていくということなので、その一環としての試みなのだろう。よくわからないが。
それともRENAに総合の練習をさせてしまった手前、引っ込みがつかなくなったのか?
次は「元谷友貴 vs チョ・ナムジン(韓国)」
これは一般向けと言うより、格闘技ファン向けのカードだと思う。
才能あふれる26歳の元谷友貴と、スピードとハートが持ち味の24歳のチョ・ナムジン。日韓の若手ホープ対決である。両者ともに好戦的なファイトスタイルなので、動きのあるいい試合になるのではないだろうか。
個人的には激しい動きのチョ・ナムジン選手の方が好きだ。勝つのは元谷友貴選手ではないかと思うが。
フライ級のスピードを活かした動きの激しい試合になればダイジェストではなくフルで放送されるかも?
続いて「DJ.taiki vs 高谷裕之」
このカードこそ、最初に申し上げた「一般層向けの選手をかき集めようとしてるけど、いまいち人材不足でうまくいってない」典型的な組み合わせではないかと思う。
DJ.taiki? ああ、あの見た目も発言も攻めてるわりに試合内容がめちゃくちゃ後ろ向きな人ね。そうそう、パンチ力はあるのに打ち合わないし、発言はチャラいけど試合はめちゃくちゃ硬派な人。
と思ったら、自分で「試合はあまり面白くない」って言っちゃってた。
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高谷裕之に関しては、「おお、まだやってたのか!」という懐かしさだろうか。同窓会で久しぶりに再会した元クラスメートのような。
まあ、あんなおっかない知り合いは僕にはいませんが。
この試合はまさしく有名どころを探したけどうまくいかず、やっと見つけたのがこの2人でしたみたいな組み合わせではないかと思う。第四候補vs第六候補のような。
残念ながらこの2人のネームバリューでライト層を振り向かせるのは厳しい。だが、努力のあとは見えるのでまったく問題なしだ。
最後に「長島☆自演乙☆雄一郎 vs アンディ・サワー(オランダ)」
自演乙キター!!
MMAルールキター!!
アンディ・サワーMMAデビューキター!!
そうそう、これこれww
年末の格闘技はこういう試合が観たいんです。
自演乙とサワーなら立ち技で試合すればいい?
RENAと同じ?
いやいや、全然違うぞ。
RENAは格闘技界では超有名人だが、一般層にそこまで浸透しているとは言い難い。民法のゴールデン番組で運動自慢の芸人とバトルしていたこともあるが、顔と名前が一致するほどの知名度を得るには至っていない。そしてイリアーナ・ヴァレンティーノ。こんなの誰も知らん。僕も知らん。
あまり有名でない選手同士が試合をするのなら、自分の得意分野で思う存分力を発揮してもらうのが一番いい。思いきり暴れてもらって魅力を伝えるのがベストなのだ。そういう意味での「なぜMMAルールで試合させるの?」だったわけだ。
ただ自演乙とサワーは違う。
2人とも名前を聞いただけで「ああ、あの人ね」と顔を浮かべるほどの知名度があるし、普段何をやっているのかもある程度浸透している。
その有名選手同士が普段とは違うMMAというルールで試合をする。
ちょっとワクワクしないだろうか?
少なくとも僕はする。
「え? サワーがMMA? ちょっと観てみようかな」
しかも長島☆自演乙☆雄一郎は、90年代後半から2000年代にかけて僕が格闘技界に貢献したと認める数少ない選手の1人だ。
この選手が魔裟斗のライバルとして長年K-1を支えたアンティ・サワーと試合をする。しかも総合ルールで。これは注目しないわけにはいきません。
引きの強さでいえば、桜庭vs青木に匹敵するほどのケバさである。すばらしいったらありゃしない。
長島☆自演乙☆雄一郎コメント
「地上波の格闘技は僕で時計が止まっている。その時計を動かすのも僕の役目」
お、何かかっこいいぞww
そして、お前さすがに歳食ったな。
何となくRIZINの方向性が見えてきた
今回の対戦カードの発表、そして曙参戦の噂などで、何となくRIZINの目指す方向性が見えてきた気がする。
ひと言で言うと「K-1初期のごちゃ混ぜ感」。
これを目指しているのではないかと思う。
K-1はいろいろな立ち技競技から連れてきた選手に、中間ルールで試合をさせることで雑多感、ごちゃ混ぜ感を演出していた。だが、RIZINはマッチメークの段階からそれをやろうとしているように感じる。
キック、MMAとルールにも制限を設けないことや、女子やシニアクラスにも力を入れていくなど。そして階級を設けずに一試合ごとに契約体重で試合を組むというやり方。
いろいろな方向に節操なく手を伸ばそうという運営の姿勢がひしひしと伝わってくる。吉田沙保里や亀田興毅の名前を出したのもそうだし、とにかく下手くそな鉄砲を何発も撃って一発でもまぐれ当たりすればOKというなりふり構わなさである。
「モデルボクサー世界挑戦! 女子ボクシングが格闘技界を救う?」
恐らくこのRIZINの姿勢は自称・真の格闘技ファンの方にとっては不満が多いものだと思われる。高坂を引っぱり出したりヒョードルをメインに据えたりと、「PRIDE同窓会」と呼んで嘲笑している人も少なからず見られる。
ただ僕はこの姿勢、はっきりいって嫌いじゃない。
これは想像だが、RIZINが自称・真の格闘技ファンの方をさせられるようなカードを組むには、まだまだ回数を重ていく必要があるのだと思う。回数を重ねて大会の認知度を上げ、運営が成熟してくれば徐々に旬な選手を集めることもできるようになるのだろう。
その前段階として、過去のネームバリューや雑多な空気感を演出するなどの作業が必要になっているのだと思う。
ごちゃ混ぜ路線を突き進んで欲しいけどな!!
まずは世間一般の注目を集めることが先決じゃね?
前にも言ったと思うし、今後も言い続けると思うのだが僕はこの自称・真の格闘技ファンという存在が大っ嫌いだ。
・レベルの高い試合
・高度な技術戦
・水準の高いマッチメーク
こんな主張、「知ったことか」である。
名前も知らない選手の試合を「ほら、こんなにハイレベルな試合をしてますよ」と言われたって、そんなものをどこの誰が観るというのだ。
そして「この試合のレベルの高さがわからないヤツはモグリだ」などとのたまい、新規のファンを自ら遠ざける行為。不人気ジャンルに属しているという自覚がまったくない。
「自分たちだけはわかっている」
「ハイレベルな攻防を楽しめる目を持った真の格闘技ファン」
どうぞ好きなだけ言っていればいい。
ただし誰も見ていない薄暗~い会場で人知れずひっそりと。すきま風が吹き込む会場で、レベルの高い試合とやらをいくらでも眺めて喜んでいればいいのである。
そして、くれぐれもこれから格闘技を観ようとしているライト層の邪魔をしないでもらいたい。日の当らない場所を頭を低くして歩いてもらいたい。
それだけ守っていてくれれば何も言わない。お好きにどうぞである。
RIZINには、今後も自称・真の格闘技ファンの方が眉をひそめるような路線を突き進んでもらいたい。派手なネームバリューとイロモノ中心のマッチメークで、雑多なごちゃ混ぜ感を貫いて欲しいと願っている。
もちろんガチ路線の選手も起用するべきだとは思うが、現状は7対3くらいがちょうどいいバランスなのではないだろうか。
RIZINがこのままの路線を突き進めば、確実に自称・真の格闘技ファンを遠ざける結果を招くだろう。そしてそれは、一般層に浸透しやすいマッチメークをしやすくなることを意味する。格闘技界にとっては朗報中の朗報である。
ごちゃ混ぜ感を全面に押し出したイロモノ路線で自称・真の格闘技ファンを排除し、一般層の注目を集めるマッチメークで世間にRIZINの存在を浸透させていく。そして自称・真の格闘技ファンという膿を出し切った後、純粋に格闘技を楽しめるファンをRIZINの手で増やしていくのだ。
最強を決めるようなガチ路線のマッチメークは、世間の注目が十分に集まってからでも遅くはない。とりあえずは格闘技界の膿である自称・真の格闘技ファンを排除することから始めるのである。
まあ、無理だと思うが。
年末格闘技「RIZIN」。
情報が出るたびにニヤニヤしてしまう。
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