朝倉未来vsクレベル・コイケ、トフィック・ムサエフvsホベルト・サトシ・ソウザ、RIZIN28勝敗予想。朝倉もサトシもスタンドでどれだけやれるかかな?

朝倉未来vsクレベル・コイケ、トフィック・ムサエフvsホベルト・サトシ・ソウザ、RIZIN28勝敗予想。朝倉もサトシもスタンドでどれだけやれるかかな?

2021年6月13日に東京ドームで行われるRIZIN28、6月27日に丸善インテックアリーナ大阪で行われるRIZIN29。当初は東京ドーム大会が5月23日、大阪大会が5月30日に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりそれぞれ延期となっている。
 
なお6月13日のRIZIN28は東京ドームで18年ぶりに行われる格闘技大会ということで注目度も高く、バンタム級GP1回戦4試合のほかにも朝倉未来や那須川天心といった人気選手の出場が発表されている。
 
 
その中でも特に注目を集めるのが朝倉未来vsクレベル・コイケ戦トフィック・ムサエフvsホベルト・サトシ・ソウザ戦の2試合。
個人的にはこの試合のどちからがメインに抜擢されるのでは? と思っていて、今からとても楽しみにしている。
 
 
というわけで、今回はこの2試合の勝敗予想をしてみようと思う。
前回のバンタム級GP1回戦の勝敗予想に続き、MMAにちっとも詳しくない僕が適当極まりないながらもあれこれ考えてみることにする。
 
RIZINバンタム級GPのガチ感に思いのほかワクワクしておる笑。わからないなりに勝敗予想をしてみる。井上直樹、朝倉海ほか
 

朝倉未来vsクレベル・コイケ

勝利予想:朝倉未来(判定)
 
この試合ははっきり言ってまったくわからない。
 
一応予想は朝倉未来の判定勝利とさせていただいたが、クレベル・コイケの勝ちも十分あると思っている。というより気持ち的には50:50と言ってもいいくらいで、朝倉未来の勝利予想も「何となく勝ちそうだなぁ」程度でしかない。
 
朝倉未来がクレベル・コイケに失神KOで敗れる。リングならではの決着だったな。勝負論のある好ファイト
 
展開としては、多くの方がおっしゃる通りスタンドで勝負すれば朝倉、グランドに引き込めればクレベル有利。より長い時間を自分の土俵で対峙できた方がペースを掴むのだろうと。
 
で、過去の試合を一通り眺めてみたところ、わずかに朝倉未来の勝ち筋が多いように思えた次第である。
 
 
まず朝倉未来が優勢に試合を運ぶとすれば、vs弥益ドミネーター聡志戦と似た流れになるのではないか。

カウンターをチラつかせながらプレッシャーをかけ、相手の攻め手を奪ったところで得意の左ストレート、ハイキックをドカン。
もしくは制空権を支配した状態で遠間から削り続けてのポイントアウト。
 
どちらにしろスタンドでカウンターの脅威を感じさせつつ、グランドにはいっさい付き合わない展開を押しつけることができれば。
どこかでKOもあり得るのでは? という試合になると予想する。
 
 
逆にクレベル・コイケが勝つとすれば、vsカイル・アグォン戦が参考になりそう。

スタンドでの差し合いを展開しつつ、前蹴り、ハイキックを織り交ぜながら徐々に距離を詰める。
で、タイミングを測ってパンチを連打しながら飛び込み、そのまま全体重を預けるように組みつく。
 
恐らくだが、狭いリングでクレベルの踏み込みを完全に外しきるのは不可能に近い。
 
綺麗なテイクダウンはできないまでも、朝倉にコーナーを背負わせる状況を多く作ることができれば。優勢を保ったまま試合終了のゴングを聞く流れになる(はず)。
 
また、クレベルの妙な軌道の両フックがうまく機能した場合、カイル・アグォン戦のようなダウン→グランドというパーフェクトな一本勝ちも考えられる。
 
あるべき場所に戻ってきた堀口恭司。朝倉海を1RTKOに沈めて王座奪還。やっぱりRIZINの現地観戦はサイコーだなw
 

スタンドでどれだけやれるかだろうな。朝倉はカウンターの脅威を、クレベルは自分の距離に入れるか

要するにどちらが勝つにしてもスタンドでどれだけやれるかが重要になるのだろうと。
 
朝倉未来はいかにカウンターの脅威を感じさせて出足を鈍らせられるか。
弥益ドミネーター戦のように相手の攻め手を奪い、自分の得意な距離で腕を振れる状況をなるべく早く作りたいところ。
 
逆にカイル・アグォンのようにあっさり制空権を突破されるようでは難しい。あっという間にペースを奪われ、一気に持っていかれる可能性も?
 
 
一方のクレベルとしては、どれだけ朝倉未来のカウンターをかいくぐって距離を詰められるかが重要になる。カイル・アグォン戦での連打+飛び込み、もしくは朝倉のカウンターを攻略した齋藤裕ばりのテイクダウン。
 
だが、残念ながらクレベルには齋藤ほどのテイクダウン能力はない。その上警戒心の強い朝倉はグランドに引き込まれるような深追いはしない(はず)。
 
となると、やはりスタンドではクレベルが自ら踏み込む流れになると思われる。
 
吉成名高、井上直樹、クレベル・コイケ、倉本一真。RIZIN26で衝撃を受けた試合振り返り。やっぱり2週間の隔離は影響デカいよな
 
なおKSWでのクレベル・コイケvsマテウス・ガムロット戦を観ると、クレベルはスタンド能力の高いサウスポーと対峙すると自分からは動けなくなる印象。

仮に朝倉のスタンド能力がガムロットと同等であれば、俄然朝倉が有利になる。
 
ただ、この試合のガムロットは広いケージを利用したバックステップで距離をとるシーンが散見される。
リングファイトで同じことができるとは思えないことを考えると、朝倉のスタンド能力が相当なレベルでなければクレベルの踏み込みを封じるのは難しい? かも?
 
 
いや、ホントにわからんですね。
いくら考えても50:50としか言いようがない(何じゃそりゃ)。
 
朝倉未来の判定勝利:35%
朝倉未来のKOor一本:15%
クレベル・コイケの判定勝利:30%
クレベル・コイケのKOor一本:20%
 
全然わからないので、多数決で朝倉未来の判定勝利としておきます。
 

トフィック・ムサエフvsホベルト・サトシ・ソウザ

勝利予想:ムサエフ(1RKO)
 
この試合も上記の朝倉vsクレベル戦同様、スタンドでの攻防が一番の見どころになると思っている。
 
といってもどちらがどれだけやれるかではなく、ホベルト・サトシ・ソウザがどこまでムサエフの打撃に対抗できるかという話。
 
サトシ・ソウザがムサエフに速攻一本勝ち。ムサエフが「ヤッパリUFCダヨ! RIZINクソダヨ」にならないといいけど…
 
両者の過去の試合をいくつか観たが、はっきり言ってムサエフの打撃はヤバい
 
サトシがグランド使いだからとかはいっさい関係ない。
恐らく打撃の強さだけならRIZINライト級の中ではぶっちぎりのNo.1。堀口恭司や朝倉海などの打撃が得意な選手と比べても頭一つ抜けているというか、スタンドの攻防に限ればRIZIN全選手でトップと断言してもいい気がする。
 
 
サトシが勝機を見出すにはとにかくグランドに引き込まなければならないわけだが、正直それは難しいように思える。
 
ジョニー・ケース戦やダミアン・ブラウン戦その他。スタンドの打撃で勝負を決めたムサエフの試合は圧巻としか言いようがない。
中でもRIZIN19のダミアン・ブラウン戦などは、先にモーションに入ったブラウンよりも後に動き出したムサエフの方が先にパンチを当てていたくらい。
 
これだとサトシがグランドの展開を作る前にスタンドでフルボッコにされてしまう? かも?
 
・スタンドでの打撃の差
・RIZINの異様に早いストップ
を加味すると、スタンドで1発もらったサトシがダウン→パウンドでタコ殴りにされて反撃の暇もなくレフェリーストップという流れがまあまあ可能性が高いのではないかと。
 

スタンドで粘ってムサエフの打ち疲れを誘ってワンチャンスにかけるくらいしか…。あとはブランクの影響かな

申し上げたように、サトシに勝ち筋があるとすればスタンドでどこまで粘れるか。
 
打撃をかいくぐり、要所でカウンターを当てつつムサエフの打ち疲れを待つ。
で、3R後半あたりでムサエフが消耗した瞬間を狙って一気にテイクダウンから一本まで持っていければ。
 
本人もコメントしていたように、試合の中で必ず1度は訪れる(はずの)チャンスを逃さないことが重要になる。
ムサエフ相手にサトシが勝利の可能性を見出すなら、辛うじてそのくらいしかないような……。
 
RIZIN22感想。イベント自体はおもしろかった。いろいろふざけたクラウドファンディングだったけど、KO決着量産ってのはいいよね
 
あとはまあ、ムサエフのブランクがどれくらい影響するか。
 
自国のゴタゴタと新型コロナウイルスの影響で約1年半ぶりの実戦(隔離期間もあり)となるムサエフ。
 
それに対し、サトシはvs矢地祐介、vs徳留一樹と2試合をこなしている。
試合数は少ないながらも最前線に身を置いていた分、実戦勘の部分ではムサエフよりも有利と言える。
 
トフィック・ムサエフの判定勝利:20%
トフィック・ムサエフのKOor一本:50%
サトシ・ソウザの判定勝利:5%
サトシ・ソウザケのKOor一本:25%
 
僕の中ではだいたいこんな感じである。
 

朝倉未来の「ムサエフとワンマッチでやりたい」発言はちょっとわかるw 大尊伸光のムサエフ対策が素晴らしかった

なお、少し前に朝倉未来が「キャッチウェイトのワンマッチでムサエフとやりたい」と発言して物議を醸していた記憶がある。
 
展望を考える上であれこれ試合を漁ったのだが、下記の大尊伸光vsムサエフ戦を観ると朝倉がvsムサエフを望んだ理由が少し理解できる(気がする)。

遠い間合いで対峙し、前手でけん制しながら左右に動く。
時おり鋭く踏み込んでのロー、カーフで出足を封じ、ムサエフの打撃を発動させない距離をキープし続ける流れ。
 
鋭いロー(カーフ)キックとカウンターの脅威で制空権を支配できれば、ムサエフを射程の外側にくぎ付けにすることが可能になる。
 
さらにキャッチウェイトでムサエフの圧力を削り、得意のカウンターとローキックで距離をキープし遠間からの打撃で上回る。
朝倉未来のワンマッチ発言もこの試合と似た展開を想定した上でのものだったと想像する。
 
実現性の有無はともかく、やろうとしている(た)ことはあながち間違いではなさそうである。
 
RIZINバンタム級GP1回戦勝敗予想後編。倉本一真と岡田遼に注目。バンタム級“四天王”とどこまでやれるか。金太郎はやっぱり華があるよな
 
マジな話、ムサエフにスタンドでの打撃勝負を諦めさせた大尊伸光は結構すごい。この試合以降RIZINには呼ばれていないが、ムサエフを苦労させたことはもっと評価されていい? かも?
 
まあ、ムサエフもRIZIN初戦ということであまり目立った存在ではなかったのだと思うが。
 

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