ライスボウル不要論? 意義? ど素人の僕が解決策を提示してやんよw まあ、会長はやめたくないんだろうな。儲かるから
先日申し上げたように、2019年1月3日に東京ドームで行われたアメリカンフットボールの日本一決定戦「ライスボウル」を現地観戦してきました。
「アメフト初観戦おもしれえww ライスボウルin東京ドームがご機嫌な体験だった件。来年はXリーグを現地観戦しよう」
当日は凄まじい人出で、水道橋駅前にはダフ屋も出現する状況。
「アメフト人気ってすげえな」と驚くとともに、会場の雰囲気や応援スタイル等、概ね楽しく過ごすことができました。それこそ来年はXリーグにも足を運んでみようと思わせてくれるくらいには。
ところが、肝心のアメフト界では「ライスボウル不要論」が噴出しているとのこと。
関学大の鳥内監督は学生と社会人のレベル差を指摘し、早くからライスボウルの開催意義に疑問を呈しています。
ライスボウル、関学大が大差敗退 鳥内監督、開催意義を問題視「次元違いすぎる」/スポーツ/デイリースポーツ online https://t.co/ZGjXoxvGjd #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) 2019年1月3日
アメフト関学大の鳥内監督 ライスボウルの存続に警鐘 https://t.co/f4aQVyJW5O #スポーツ #スポーツ報知
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2018年12月26日
また、今回の試合が52-17という大差で終わったこと、2005年以降の対戦成績が社会人側の14勝1敗であることなどを受けて、ファンの間でも「ライスボウル不要論」が高まっているようです。
うん。
確かに初観戦のアメフトは楽しかったけど、試合自体は恐らく微妙な部類。
両チームの力量に差がありすぎて、とてもじゃないけど「日本一を決める試合」とは言い難いものでした。
ところが、ライスボウルはメインスポンサーであるプルデンシャル生命保険と複数年契約を結んだばかりで、少なくとも向こう2年は学生vs社会人の図式を続けざるを得ないとのこと。
おおう……。
何ともご無体な……。
最低でもあと2年間は一方的なタコ殴り試合が正月にBS放送されちゃうわけね。
などなど。
興味を持った途端に山積する問題にぶち当たるというお決まりのパティーンですが、今回はこの「ライスボウル不要論」に対する解決策をど素人の僕が考えてみたいと思います。
オービックシーガルズが7年ぶり優勝!! 富士通フロンティアーズの5連覇を阻む。アメフトの現地観戦最高かよw 東京ドームはいいよね
当然ですが、実現するしないは知ったこっちゃないです。
その辺を踏まえた上でお気軽に読んでいただければと思います。
日本アメリカンフットボール協会はライスボウルを続けたいんだと思う。だって儲かるからね
まず大前提として、日本アメリカンフットボール協会は「ライスボウルを続けたいんだな」というのが僕の印象です。
下記の記事で、国吉誠会長のインタビューが掲載されています。
関学大が富士通に完敗で学生10連敗。アメフット頂上決戦のライスボウル見直し論が急浮上!(THE PAGE) #thepage_jp https://t.co/JEKla4Mmle
— THE PAGE(ザ・ページ) (@thepage_jp) 2019年1月3日
「勝ち負けでないものを見にきてくれています」
「学生が社会人に挑戦することで日本のフットボールのレベルアップをはかる」
「全性の問題とレベルアップの両面を考えながら」
「日本選手権のレギュレーションを考え直したい」
なるほど。
あれこれとそれっぽいことをおっしゃっていますが、要はライスボウルをなくしたくないんだろうなと。一試合で3万人以上の観客を集めるドル箱コンテンツを手放したくないんだろうなと。
そのためには「新年1月3日」「東京ドーム」「日本一決定戦」の3つを揃える必要があり、さらに「ライスボウルはもともと学生のオールスター戦」という伝統も守りたい。
早い話が、いわゆる既得権益というヤツなんだろうなと。
いや〜、これは難しいよね。
協会としては儲かるコンテンツを失うのは痛いし、単純にアメフトがライト層の目に触れる数少ない機会でもある。恐らくプルデンシャル生命保険とのスポンサー契約もその線を猛烈にプッシュしたんだろうし。
「アメフトのおもしろさに気づいた日。東京ドームで第41回「パールボウル」オービックシーガルズvsIBMビッグブルー戦」
学生側の言い分もすげえわかる。NFL予備軍みたいなヤツらに学生が敵わないのは仕方ない
そして、下記の記事を読んで、関学の鳥内監督の言い分も大いに納得できた次第です。
→「ライスボウル改革論 前篇」
→「ライスボウル改革論 後編」
チームを強くするのに最適な方法はQBの強化。さらに、そのQBからのパスを受ける快速RBを獲得するのが手っ取り早い補強策となる。
また、優秀なQBを封じるためには優秀なDLが必須となり、ここにデカくて速い選手を起用するのが効果的。
つまり、Xリーグの各チームはオフェンスにQBとRB、ディフェンスにDL2人という布陣で外国人枠4枠を使い、チーム強化を図っている。こんなNFL予備軍のような化け物外国人選手に、175cm80kg前後の学生QBが歯が立つわけがない。
もう、何から何まで納得です。
負担が大きくチームの要となるポジションを助っ人外国人に丸投げするのは、プロスポーツ(企業スポーツ)では至極当然。
野球で言えば、クローザーや中継ぎ投手。
バスケで言えば、センターやパワーフォワード。
サッカーで言えば、フォワード等の最前線。
身体の強さや耐久力、スピード&パワーを要求されるポジションを、言葉は悪いが「壊れても問題ない」助っ人外国人に担ってもらう。日本人には難しいポジションを金で解決する。
短期的な補強策としてはもっとも有効な手段と言えます。
で、そのトップチーム(富士通フロンティアーズ)に学生(関西学院大学)が敵わないのも当たり前です。
入れ替え戦に負けたチームvs学生王者のワンマッチを1月3日に開催する。JAPAN X BOWL決勝との同時開催で
そして、ど素人である僕の提示する解決策としては、
「X1とX2の入れ替え戦に負けたチームと甲子園ボウル優勝チームとのワンマッチ」
これがもっとも手っ取り早く現実的かなと。
ラグビーでは、2016年度まで大学選手権の優勝、準優勝チームを含めたトーナメントを開催していました。
これを踏襲して「JAPAN X BOWL」トーナメントに学生王者をエントリーさせればええんちゃう? とも考えましたが、双方のスケジュールを比較するとちょっと難しい。
それなら、X1とX2の入れ替え戦を戦ったチームと学生王者を1月3日にぶつける方が、両者の負担が少なく済むのではないか。
「【アメフト】富士通vsパナソニックのジャパンXボウルが神試合だった。完全体セル「闘いはこうやってある程度、実力が近くなくては面白くない」」
今回で言えば、甲子園ボウルが12月16日で、社会人側のJAPAN X BOWLが12月17日に開催されています。大前提として、社会人日本一を決めるJAPAN X BOWLを1月3日に移動し、これを真の日本一決定戦とします。
Xリーグの2018年シーズンは、
レギュラーシーズンの最終戦が10月27日、
ワイルドカードが11月4日、
クォーターファイナルが11月10日、
セミファイナルが11月25日
でした。
仮にファイナルを1月3日に開催すると、セミファイナルから1ヶ月以上間隔が空いてしまいます。
これを是正するためにレギュラーシーズンの開始を2週間遅らせ、なおかつ最終戦とワイルドカードの間隔をもう1週間空けます。
そうすることでセミファイナルを12月17日に設定することが可能となり、これまでと同じ試合間隔で1月3日を迎えることができます。
当然入れ替え戦も12月2日から12月16or17日への移動が可能となり、甲子園ボウルとの整合性も取れます。
そして、1月3日にX1、X2入れ替え戦の敗者vs学生王者の「ライスボウル」と、日本一チームを決める「JAPAN X BOWL」を東京ドームで同時開催する。
これで、
・新年1月3日
・東京ドーム
・日本一決定戦
の3つの要素と、「ライスボウルは学生のもの」という伝統も担保されました。
「サンウルブズがチーフスに勝っただと…!? めっちゃ強く見えたな。アウェイで30-15の歴史的勝利を挙げて今シーズン1勝目」
やっぱり学生がトップチームに挑戦する機会は残して欲しい。ラグビーではそれがレベルアップにつながったしね
そもそもの意見として、僕は学生がトップレベルのチームに挑戦できる機会は何らかの形で残した方がいいと思っています。
ラグビーで言えば、ここ数年学生のレベルが上がり、社会人にも匹敵するチームも出現しています。
2006年の早稲田や2015年の帝京大学のように、何年かに一度「シーズンを通してはキツいけど、ワンマッチならいけるんじゃねえか?」というケースもマジであります。
ラグビー日本選手権 帝京大がNECに勝利 大学勢がTL勢に勝利するのは2006年以来、9大会ぶりとなります – 産経ニュース http://t.co/HlVwkMFPy2 #news
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2015年2月8日
また、たとえ勝てなくても「打倒社会人」を目標に掲げることで高まる学生側のモチベーションという効果も無視できません。
「危険だから」という理由だけでその機会を奪うのは、個人的にちょっともったいないなと思うわけです。そして、X1とX2の当落戦上のチーム相手なら、そこそこいい勝負になるんじゃねえの? と考えた次第です。
「アメフト現地観戦、この安さとユルさがいいね。アサヒビールシルバースターvsAFCクレーンズを富士通スタジアムで観てきた」
今シーズンで言えば、サイドワインダーズが入れ替え戦で敗退してのX2降格が決定しているのですが、「メンバー紹介」ページを見ても外国人選手はいない。しかも、QBを止めるDLにも100kg超の選手は少ない。
パッと見の印象ですが、関西学院との体格差はほとんどないように思えます。
さらに言うと、サイドワインダーズはレギュラーシーズンで富士通フロンティアーズに7-48で負けたアサヒビールシルバースターに22-28で負けたアズワンブラックイーグルスに3-28、28-35の2連敗を喫しています。
富士通フロンティアーズvs関西学院が52-17だったことを考えると、割とガチでそこそこいけるんじゃねえの? と。
しかも「日本一決定戦」という括りを外せば、外国人選手の人数やプレー時間を遠慮なく制限できる。
入れ替え戦に負けて意気消沈しているチームに「打倒社会人」を掲げた学生王者が挑む図式。
冗談抜きで学生勝利の可能性はあると思うのですが。
一応言っておくと、ラグビーの日本選手権から大学枠が撤廃されたのは「スーパーラグビーを優先する」という大義名分のため。
本音の部分は不明ですが、少なくとも表面上は「危険だから」という理由ではなかったはずです。
ラグビー日本選手権、“大学枠撤廃”なら日本ラグビー界にさらなる衰退が… https://t.co/rhLp2V3Yla #wasahi #asahi_pub
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) 2016年12月15日
“大学枠撤廃”のラグビー日本選手権…代表強化に偏った日本ラグビーに明日はあるのか? https://t.co/6oVbB67iLX #wasahi #asahi_pub
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) 2017年1月30日
あとはまあ、最初に申し上げた既得権益ですよね。
「入れ替え戦で負けた社会人チームvs学生王者」では従来の日本選手権に比べて圧倒的にバリューが小さいし、JAPAN X BOWLとの同時開催となればXリーグと日本アメリカンフットボール協会が取り分で揉めることは間違いない。
しかも、入れ替え戦で負けたチームがわざわざ学生王者と試合をするメリットも必要になるという。
何より、日本アメリカンフットボール協会の減益が確定事項なのが……。
この部分を解決しないとなかなか難しいのかな。
「現実的」だとは言いましたが、実際はそうでもない気がしたり。
「バレーボールのV.LEAGUE(Vリーグ)がBリーグ並みの伸び代しか見当たらない件。メイン客が女性とか、無敵じゃねえかw」
アメリカから学生を連れてきてライスボウルを開催する? それ本気で言ってるの?
なおファンの間では、アメリカの大学から実力に見合うチームを連れてきて甲子園ボウル優勝チームとの「ライスボウル」を開催するという案が賛同を得ているようです。
あくまで事情をよく知らない素人という前提で、率直に申し上げて「それ、本気で言ってるの?」としか思えないのですが……。
いや、だって。
ライスボウルって1月3日開催でしょ?
正月開催だからこその集客力だし、運営側もそこを強調してスポンサー契約を取ったんでしょ?
で、その時期にアメリカから大学生を呼ぶんすか?
てことは、その大学生は日本で年越しを迎えるんすか?
時差ボケを含めた調整を考えると、クリスマス前後から来日することになるの?
アメリカにおけるカレッジスポーツって、プロスポーツ並の人気と権威があるんでしょ?
どのレベルのチームを呼ぶつもりかは知らないけど、その舞台でプレーしている選手がわざわざ何時間もかけて来日するメリットってあるんすかね。1年でもっとも家族と過ごしたい時期を犠牲にしてまで。
仮に呼ぶとしたら、相手に相当のメリット(報酬)がないと厳しい気がするけど。それこそ、新たにスポンサーを見つけなきゃいけないくらいの。
どうなんですかね。
僕にはちょっと現実味があるようには思えないんですけどね。
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