町田シバヒロでの屋外ボクシング・プレ興行がなかなかおもしろかった件。課題も多いと思うけど、あの開放的な雰囲気は好き。いずれ公式戦をやりたいってさ【感想】
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2022年11月19日に東京・町田市で開催された「町田シバヒロ ボクシング・プレ興行」を現地観戦してきました。
Yahoo! のトップページに下記の記事が出たのが10月半ば。
町田で屋外ボクシング 横田ジムが異例の挑戦 https://t.co/ulphkGCtQu
— 相模原町田経済新聞 (@machidakeizai) October 17, 2022
小田急線町田駅から徒歩5分の場所にある多目的広場「町田シバヒロ」で屋外ボクシング興行が開催されるということで、興味を持った次第です。
記事によるとボクシングの屋外興行は過去20年以上例がなく、もっとも有名なところでは1952年に後楽園球場で行われた白井義男vsダド・マリノ戦。日本人初の世界王者誕生に4万人の観衆が熱狂したらしいです。
競技的に雨天延期が難しいことが屋外ボクシングが根付かない理由ですが、同興行を企画した横田ジムの西脇裕トレーナーは「地元の人にとって観戦しやすい環境づくり、ボクシング人口の掘り起こし」を目指しているとのこと。
ボクシングの体験企画なのか、実際の試合が行われるのか、もしくは別の何かなのか。
記事からは興行の内容がまったくつかめなかったのですが、どちらにしろ「屋外でのボクシング」はおもしろそう。入場も無料とのことなので試しに足を運んでみることに。
「町田シバヒロ」の場所は下記。
てか、ここ最近Yahoo! のトップページがゴミすぎてチェックする機会が激減していたのですが、今回記事を見つけたのは本当にたまたまでした。
・ゆたぼん
・エンリケ
・ガーシー
・BreakingDown乱闘
・NHK党
・DJ社長立候補
・河野「反ワクチン」
・加藤紗里賠償命令
・メンタリスト
・ごぼうメイウェザー
・オリラジ中田
・中村中絶Yahoo!のトップページってここまでゴミだったっけか?
天気予報を確認するだけでストレスがやヴぁいんだが笑— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) October 28, 2022
- 1. 屋外ボクシングおもしろかった。リングアナもレフェリーもいて本格的な公開スパーリング
- 2. 本当に屋外での公式戦を開催するなら季節が限定されそう。10月中旬〜11月上旬の一時期くらいしか…
- 3. コンセプトは「フラッと気軽に立ち寄れるボクシング」。屋外だからこその気軽さ、開放感なんだろうな
- 4. 後半3試合はミスマッチ感が否めず。試合を控えたプロ選手と経験の浅い選手の対戦。天気以外にも「ん?」と思うこともあったかな
- 5. リングが遠すぎ問題。「気楽に立ち寄れる」がコンセプトなのに広場の外からじゃ何をやってるのかがわかれへん笑
- 6. QRコード真ん中すぎ問題。折り目と重なってアンケートサイトにちっともアクセスできひん笑
屋外ボクシングおもしろかった。リングアナもレフェリーもいて本格的な公開スパーリング
率直な感想としては、屋外ボクシングはかなりおもしろかったです。
内容はいわゆる公開スパーリング(ガチ)というヤツ(だと思う)。
主催の横田ジムの選手とゲスト? の花形ジムの選手が対戦する形式で、レフェリーやリングアナによる呼び出しもある。
3分2R×8試合、後半3試合では12月に試合を控えたプロ選手も登場する白熱したイベントとなりました。
リングアナは後楽園ホールや大田区総合体育館でしょっちゅうリングアナを務めている須藤アナ。
穏やかな口調と時おり挟むウィットに富んだジョーク? が印象的でございます笑
盛んに「チケットは選手から購入してあげてください」「チケットの売り上げがそのまま選手の収入になります」「ボクシング界の特殊な事情でございます」と連呼しておりましたww
井岡一翔vsドニー・ニエテス再戦。井岡のニエテス対策が素晴らしかった。ニエテスも相当落ちてたね。最後かも? と思って現地観戦したけど勝ってよかった
リングの安全性等もJBCにチェックをお願いしたとのことで、将来的に公式戦を開催したいというのはマジっぽいですね。
また僕はこれまでヘッドギアを装着した試合(形式)にはあまり興味がなかったのですが、申し上げたようにちゃんとおもしろかったです。
3試合目がスタートしたあたりで現地に到着したのですが、リング上の選手がどちらも引退した元選手と聞いて「おお、すげえな」「めちゃくちゃ動けてるやんけ」と。ハイレベルなパフォーマンスに驚いてしまいました。
さらに終了後には10数年前の引退時にはできなかった10カウントゴングによる引退式が即席で行われるという。須藤アナの計らいか、もともと決まっていたのかは不明ですが、これもよかったですね。
本当に屋外での公式戦を開催するなら季節が限定されそう。10月中旬〜11月上旬の一時期くらいしか…
当日のリングはこんな感じ。
陽が傾いたせいで思いっきり露出過多ですが、まあ許してください笑
なお雨天の場合はリングにブルーシートを被せて開催する予定だったとか。
写真の通りリングには骨組みだけが残っていますが、マジで晴れてよかったですね。
てか、この日は最低気温10度の予報が出ていた覚えがありますが、実際に屋外で公式戦を開催する場合は相当季節が限定されそうですよね。
申し上げたように11月は最低気温10度くらいの日が当たり前な上に寒暖差も大きい。たとえ雨が降らなくても陽が陰れば気温は一気に下がる。その中でパンツ一丁で殴り合うのはどうなの? と。
逆に春先は気温はよくても花粉症の選手(と観客)には地獄そのもの。
花粉の時期が過ぎればすぐに梅雨→夏到来であっという間にボクシングどころではなくなる。
さらに温暖化の影響で関東地方は9月に入っても30度を超える日が普通にある。
冗談抜きで10月中旬〜11月上旬のほんの一時期くらいしか「今だろ!!」という季節はなさそうな……。
・雨天時にどうするか
・グランドコンディション? が読めない中での調整をどうするか
といった課題はもちろん、それ以外にも選手が出場を渋る理由はいろいろありそうだなと。
それを踏まえた上で、開放感満載のイベントはよかったと思っています。
与那覇勇気vs南出仁戦現地観戦。与那覇選手の圧力と南出選手のフットワーク。なかなか間合いに入れず得意のフルスイングががが。でもいい試合でしたね
コンセプトは「フラッと気軽に立ち寄れるボクシング」。屋外だからこその気軽さ、開放感なんだろうな
横田ジムのトレーナーで本興行を企画した西脇裕氏。自身も選手として出場していました。
試合後のインタビューで
「ボクシング会場の閉鎖的なイメージを変えたい」
「親しみやすい環境を作ってボクシング人口を掘り起こしたい」
「後楽園ホールのストイックな興行もいいが、フラッと立ち寄れる気楽な雰囲気を作りたい」
と思って本企画を立ち上げたとのこと。
この方は作家としても活躍中で、横田ジム会長の横田広明氏監修「じいちゃんボクサー」が発売中でございます。
僕は「町田シバヒロの真裏に学校があるじゃん」「そこを借りれば天気に左右されなくて済むんじゃね?」とちょろっと思ったのですが、たぶんそういうことじゃないんでしょうね。
屋外開催をやめてしまうと「フラッと気軽に立ち寄れるボクシング」というコンセプトからは外れてしまうのだろうと。
後半3試合はミスマッチ感が否めず。試合を控えたプロ選手と経験の浅い選手の対戦。天気以外にも「ん?」と思うこともあったかな
また上述の通り後半3試合は12月に試合を控えた横田ジムのプロ選手が登場したのですが、対戦相手は経験半年や1年半といったいわゆる格下の選手。
リングアナは「経験○○でここまでやれるのはすごい」と言っておりましたが、やはりミスマッチ感は否めません。
恐らく花形ジムとしても天気を含めた当日のコンディションがどうなるかわからない、無料開催のスパーリング大会にガチのメンバーを出すのは難しいと判断したのだと想像します。
立案者の西脇裕氏も他ジムに話をした際にまず「雨が降ったらどうするんだ」と聞かれたと言っていたし、ここまで協力してくれただけでも御の字だったのかもしれません。
さらに約半月後に公式戦を控えた選手がこういう場に出るのはOKなの? というのもちょっとありつつ。
たとえば動画がSNSや動画サイトにアップされて、それを対戦相手の陣営が見たりするケースもあるんじゃないの? と。
僕は諸々の理由から動画はやめておいたのですが、撮っている人は普通にいたのではないでしょうか。特に禁止事項にもなっていなかったので。
・主催ジムの選手は試合を見据えた緊張感のある練習ができる
・協力する側はどうしても若手中心の編成になるのでミスマッチが起きやすい
・試合前の選手は動画等が流出するのはOKなの?
イベント自体はおもしろかったのですが、正直「これはどういう目線で観ればいいんだろう」といった戸惑いもありました。
まあ「プレ興行」と銘打っているので細かいことを気にしても仕方ないのかもしれませんが。
リングが遠すぎ問題。「気楽に立ち寄れる」がコンセプトなのに広場の外からじゃ何をやってるのかがわかれへん笑
そしてここから先は僕が「ぅおい!!」と思ったことを。
否定や批判、物申す()とかではなく(無料開催のイベントを批判する気はまったくないです)、思わず「何でやねん笑」とツッコんでしまった部分についてでございます。
表題の通りですが、とりあえずリングがめちゃくちゃ遠い。
観客席とリングの距離ではなく広場の外からリングまでの距離が。
町田シバヒロは三方向が通りに面しているのですが、今回リングが設置されていたのはそのすべてからもっとも離れた位置でした。
下記はイベント終了後の写真ですが、この距離からだと中で何が行われているのかがよくわからない。
「気楽にフラッと立ち寄れる」がコンセプトのはずなのに、外から見ても何のこっちゃわかれへんのはどうなのよと笑
よりによってすべての通りから一番離れた場所にリングを設置しちゃったのはなぜなのよと笑
それこそ広場の真ん中付近に置けば外からでも雰囲気が伝わるだろうし立ち寄りやすくもなる。
試合中に逆光でリングが見えにくくなるという課題も同時に解決できる。
芝を痛めるから等の理由があったのかもしれませんが、マジで「何でやねん」でしたね笑
阿部麗也vs前田稔輝、松村虎太朗vs廣瀬悠斗戦現地観戦。試合はよかったけど、イベントも長いしアングラ過ぎてウンザリした
QRコード真ん中すぎ問題。折り目と重なってアンケートサイトにちっともアクセスできひん笑
そしてQRコードが真ん中すぎ問題について。
下記は入場時に受け取ったパンフレットの裏面ですが、アンケートサイトへのQRコードが折り目と重なっているせいでめちゃくちゃアクセスしにくい。
受付でもらったパンフレットをパパッと読んで折りたたむ→家に帰ってからアンケートに答えようと思っていたところ、QRコードがひん曲がってちっとも反応せーへん笑
冗談でも何でもなく15秒ほど頑張ってから「もうええわww」と挫折したことを報告させていただきます。
デザイン云々に文句をつける気はいっさいありませんが、QRコードの位置だけは多少考慮していただければと思ったり笑
こちらもリングの設置場所同様「何でやねん」とツッコんでしまった次第です。
「だれバト vol.6〜NEW STREAM〜」現地観戦感想。え? これ“だれでもバトル”じゃなくないすか笑 ボクシングイベントで初めて知り合いを誘ってもいいかな? ってオモタ
繰り返しになりますが、否定とか批判とかではないです。
イベント自体はよかったです。
いや、マジで。
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