大竹秀典vs丸田陽七太感想。丸田はちょっと期待はずれだったなぁ。フィジカルに巻き込まれて完敗。てか、大竹vs臼井なんて試合があったんかい!
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2017年10月13日に東京・後楽園ホールで行われたOPBF東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチ。同級王者大竹秀典が丸田陽七太の挑戦を受け、3-0(116-111、116-111、117-111)の判定で勝利。2度目の防衛に成功した試合である。
36歳の大竹に20歳の丸田が挑んだ今回。
16歳差対決として注目を集めた試合だったが、結果は大竹の老獪さに丸田が巻き込まれての完敗。
「ロマチェンコvsリゴンドー予想。利害の一致だろ? 先行きが見えない同士の消去法マッチ。ってゴメン、ちょっと楽しみにしてるw」
序盤から積極的にプレッシャーをかける大竹に対し、丸田はリーチ差を活かした左で対抗する。だが、大竹のパワーとタイミングのいいジャブをさばききれずに再三ロープを背負う苦しい展開を強いられる。
時おり強烈なボディで反撃する丸田だが、手数を出しながら前進する大竹を止めることができない。
ラスト12Rに猛ラッシュを浴びせて一矢報いた丸田だが、ペースが落ちずに攻め続けた大竹を倒すまでにはいたらず、大差判定負けを喫する。
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ? あ? 武井壮? ブロックしちゃいなよ」
勝利した大竹は2014年以来の世界戦に向け、「老獪さにもっと磨きをかけていく」とコメント。戦績を29勝2敗戦3分13KOとした。
また敗れた丸田はプロ6戦目で初黒星。デビュー戦でいきなり世界ランカーに勝利したホープの今後にも注目が集まる。
「比嘉大吾vsトマ・マソン予想。トリプル世界戦の中で唯一楽しみな試合。余裕ぶっこいてると危ないんじゃないの? そんなことない?」
丸田陽七太に期待していたのだが、いまいちだったかな? センスはいいみたいだけど、あのペランペランのフィジカルは……
先日、深夜放送されたOPBFタイトルマッチをようやく観たのでその感想を適当に……。
まず表題の通りなのだが、丸田陽七太がちょっと期待はずれだったなぁというのが僕の率直な感想である。
この選手の試合を観たのは初めてだったのだが、う〜ん、どうなんだろうかこれは。
身長179cmとS・バンタム級ではかなり長身の部類。
接近戦もアウトボクシングもこなすオールラウンダー。デビュー戦でいきなり世界ランカーに勝ち、3戦目でWBCユース・バンタム級王座を獲得したホープという話を聞いていたので、結構期待していたのだが。
実際には、フィジカルがペランペラン過ぎてどうにもならなかった。大竹のパワーに対抗できず、持ち味をほとんど消されてしまったという印象が強い。
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
大竹のプレスをさばくのに精一杯で、リーチの長いジャブにもいまいち体重が乗らずに効果が半減。得意の左ボディも、ディフェンス面への意識が強く単発気味。足を使って左右に動くのだが、上体が高くフワフワと不安定。動いている最中はまず手を出してこないので、大竹も安心して距離を詰められたはず。
反撃するには足を踏ん張って腕を振る必要があるのだが、その間に大竹に距離を詰められ連打に巻き込まれる。強引に押し返そうとしても、大竹のパワーに太刀打ちできずに戻される。
「石田匠がヤファイに勝利する方法を考える。って、7万人?! ゴメン、意味わからんww ボクシングやる規模じゃねえわww」
イケメンボクサーとの触れ込みだったが、試合後半からだんだん千原ジュニアに見えてきたことは内緒である。
カウンターを当ててコーナーから脱出したり、ボディから顔面へのつなぎなど随所に「おっ」という動きはあるので、恐らくセンスは抜群なのだと思う。
「田口負ける? ミラン・メリンドとの統一戦で2017年大トリ。ヤバいな田口。パワーでどこまで圧倒できるか」
ただ、あのフィジカルの脆弱さは厳しい。
サウスポーでもなく、超絶スピードがあるわけでもない。
まだ20歳で身体ができていないのか、それともこの階級だと減量苦でまともに力が出ないのか。
「亀田和毅が余裕の勝利! イバン・モラレスとの3兄弟対決を制す。てか、世界前哨戦だったのね」
この試合に勝って世界タイトルマッチという流れを目論んでいたらしいが、それはどうなのか。
何とも言えないところだが、経験云々以前にあのペランペランのフィジカルを何とかしないと厳しいように思えた。
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
大竹秀典、覚醒した? スコット・クイッグ戦よりもよかったんじゃないの?
対する大竹秀典についてだが、こちらはめちゃくちゃよかった。
というか、どうした大竹。ちょっと覚醒してないか?
「ダニエル・ローマンと松本亮のタイトルマッチを予想。松本亮という選手にビックリするくらい思い入れがないんだが」
僕が思うこの選手の持ち味は、何と言っても身体の強さ。
この試合でもたっぷり見せつけたように、どんな状況でも下がらず自分の間合いで対峙できること。
「ヤファイが無難に石田匠に勝利。うん、石田全然間違ってない。アレで正解だしアレしかない。やっぱりヤファイに勝てるのはアイツだろ」
相手のジャブを最小限の動きではたき落とし、微妙に歩幅を変えながら前に出る。
さまざまな角度で左を出し、タイミングを測って右のストレートにつなげる。
被弾OKなパンチは無理に避けようとせず、急所に致命打をもらわないことを最優先した防御。
中間距離からインファイトでの打ち合いを得意とし、その局面でわずかずつ相手を上回る。
「リングの仕事人」などと呼ばれているらしいが、確かにそんな感じ。
そして、その根幹を支えるのが身体全体からみなぎる強靭なフィジカル。スコット・クイッグにも当たり負けしないパワーである。
「クローラvsバーンズ感想。もの足りない人同士の壮絶サバイバル。両者が足りない部分を攻め合う駆け引きがおもしろかったよ」
ベテランらしい豊富な経験の差で丸田に勝利したと言われているが、やっぱり最後にものを言うのは身体の強さ。正面衝突で負けないという、もっとも原始的な部分で圧倒できたのが勝因ではないか。
そしてこの試合を観る限り、ちょっと覚醒しているように思えたのだが、どうだろうか。いや、気のせいかもしれないが。
「大竹がドグボエに負ける要素が見当たらない件。世界王座初戴冠おめでとう大竹秀典。どうせ勝つから今から祝福しとこうぜ」
とりあえず、丸田にロープを背負わせての連打。また、そこに持ち込むまでのプレス。
各局面において絶妙なタイミングで強弱をつけたパンチを放っていたが、ああいうのはこれまでの大竹には見られなかったものではないか。
少なくとも2014年のスコット・クイッグ戦では、あそこまで計算し尽くされたような動きはなかった覚えがある。
まあ、あの試合はクイッグの圧力とボディへの対処で手一杯で、そこまで至らなかっただけかもしれないが。
ただ、丸田陽七太程度のアウトボクシングならあっさり捕まえることはこの試合ではっきりした。あのフィジカルがある限り、まだまだ期待できるのではないだろうか。
「ジャレット・ハードの理不尽フィジカルがトラウトを粉砕する。ダメだトラウト…。パンチがまったく効かない地獄」
特に、この試合のハイライトとなった最終回の丸田のラッシュ。
あの場面でも、大竹はオープン気味に大振りする丸田のパンチを落ち着いてガードし、ど真ん中を最短距離で打ち抜き、うまく押し返していた。
うん、さすが大竹。ちょっとレベルが違いましたね。「リングの仕事人」と呼ばれるだけのことはある。
次にあるとすれば久我勇作戦とか?
どうだろう。普通に大竹が勝つんじゃないの?
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず。やってしまいましたなぁ」
大竹秀典vs臼井欽士郎とかいう隠れ名試合。こんなマッチメークをこっそり実現してんじゃねえよww
なおちょっと調べたところ、大竹の初防衛戦の相手が臼井欽士郎だったとのこと。
いやマジかww
俺の知らないところで、そんないいマッチメーク実現してんじゃねえよww
以前、亀田和毅の国内復帰戦を観に後楽園ホールに足を運んだ際、亀田以外で一番いいなと思ったのがこの臼井欽士郎。
天笠尚に判定で敗れたのだが、内容的には圧倒しており、僕は普通に勝ったと思っていた。
「亀田和毅国内復帰初戦を判定で飾る!! 後楽園ホールに行ってきたぞ。天笠、赤穂も揃い踏みの豪華興行の感想」
その臼井が大竹に挑戦だ?
おいおいふざけんなww
そんなの絶対に名試合に決まってるじゃんかww
何とか観られないものかと思って探したのだが、Amazonでレンタルされててワロタww
はい、さっそく観てみました。
絶えず角度を変え、ガードの外からヒットを稼ぐ臼井。
序盤は被弾を許しつつ、冷静に距離を詰めてジャブと圧力で押し潰す大竹。
中盤以降、大竹の圧力にビッグパンチで対抗する臼井。
粘る臼井を、強弱をつけた連打と強靭なフィジカルでねじ伏せた大竹。
結果は大竹の10RTKO勝利。
文句なしに名試合。
臼井もすげえし大竹もサイコー。
大興奮+大満足のナイスファイトである。
先日、井上拓真に善戦した久高寛之もそうだが、こういう試合があるから深夜放送のボクシングは侮れない。
「井上拓真vs久高寛之感想。久高がクソよかった。井上は1年ぶりの復帰戦でベテラン強豪に判定勝利。2018年の世界挑戦を見据える」
深夜のボクシング放送は当たり外れが多くて迷う。いい試合もあるが、ガッカリする試合も多い
とはいえ、深夜のボクシング放送に当たり外れが大きいのも困りものではある。
勅使河原弘晶vsジェトロ・パブスタンのWBOAPタイトルマッチなどは、本当にガッカリな内容だった。せっかくわざわざ夜更かしして観たというのに。
相手のジェトロ・パブスタンについては、過去の試合を観る限りマジで大したことない。「世界」を口にするなら中盤までにKOしなきゃダメだと思っていたのだが、結果は10RTKO。
僕が単に眠かっただけかもしれないが、正直見どころと呼べるものはほとんどなかった。
強いて言うなら相手のバッティングに妙なアピールをせず、クリンチを冷静に振りほどいたりと実戦向きなところを見せたくらいか。
まあ、この選手は前戦の栗原健太戦もかなりキツかったのでね。あまり期待もしていなかったのですが。
「岩佐圧勝で世界王者!! 小國は手も足も出ず、試合後に引退を表明。ラフさが足りなかったかな小國は」
その他、ウェルター級で再起した小原佳太にもテンションが上がらなかったし、この当たり外れの大きさは何とも言えないところである。
無理して深夜放送を観たり、録画してまでチェックするべきかと言われれば、本当に迷ってしまう。
というより、自分で調べない限り情報を得られない時点でキツいんですけどね。
「WBOAP王座がしょーもないなんてことは絶対ないから。小原佳太がWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座決定戦に勝利して新王者に」
あとはテレビ放送ではないが、WBOAPタイトルマッチで敗れて引退を宣言した天笠尚。
何だかんだで2017年の3試合をすべて観ているのだが、残念ながら引退も仕方なしかなと。
臼井欽士郎戦では調子が悪いのかと思っていたが、次戦以降を観るとどうやらそういうわけでもない。あの相手にあの負け方をするということは、やはり下降線に入っていたのかもしれない。
ジョシュ・ウォーリントン戦はマジでよかったんですけどね。
栄枯盛衰ですね。
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