ヤファイが無難に石田匠に勝利。うん、石田全然間違ってない。アレで正解だしアレしかない。やっぱりヤファイに勝てるのはアイツだろ【結果・感想】

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スーパーフライイメージ
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2017年10月28日(日本時間29日)、英・ウェールズにあるプリンシパリティ・スタジアムで行われたWBA世界S・フライ級タイトルマッチ。
王者カリド・ヤファイに同級1位の石田匠が挑んだ試合は、3-0(118-110、116-112、116-112)の判定でヤファイが勝利。2度目の防衛に成功した。
 
 
地元のスター候補ヤファイに日本の石田匠が挑んだ一戦。
スピードと手数を活かした出入りを見せるヤファイに対し、石田は得意の左で迎撃。
積極性とヒット数はヤファイ、効果的なパンチは石田という展開が中盤まで続く。
 
そして7R後半。
ヤファイのボディ打ちのダメージで石田が失速。
身体を丸めて後退する場面が増え、流れは完全にヤファイに傾く。
 
石田も最終回に連打で挽回を図るものの、全体的に試合を支配したヤファイに及ばず。
24戦全勝の戦績を引っさげて敵地に乗り込んだ石田匠だったが、英国王者の牙城を崩せず初黒星を喫した。
 
「エストラーダvsシーサケット予想。全っ然わからんw わずかにエストラーダ有利? シーサケットのKOも十分ある?」
 
なお、防衛に成功したヤファイは、2018年に開催が予定されるSuperFly2への参戦に意欲を示しているとのこと。
 
「クアドラス勝てたでしょ。エストラーダに超僅差判定負け。中間距離での正確性と作戦失敗ですかね。シーサケットvsエストラーダは楽しみ」
 

石田匠、めちゃくちゃがんばったけど及ばず。この結果は仕方ないかなぁ

残念だけど、しゃーないっすね。
 
はい。
これがこの試合を観た率直な感想である。
 
予想通りというか、両者の過去の試合を観て「だいたいこんな感じかな?」と想像し、そのままの結果が出たというか。
 
とりあえず言えるのは、石田匠はまったく間違ってない
ヤファイ相手に勝機を見出すにはアレしかなかった。
 
「手数が少ない」「積極性がない」「アウェイであの戦い方をして勝てるわけがない」など、いろいろと批判を受けているらしいが、ちょっと違うぞと声を大にして言いたい。
 
今回の石田匠はできる限りのことをした。
その上で無敗の王者に及ばなかった。
 
それだけの話である。
 
「ジャレット・ハードの理不尽フィジカルがトラウトを粉砕する。ダメだトラウト…。パンチがまったく効かない地獄」
 
日本王座を5度防衛した国内無敗の元王者。
国内のサバイバル()とやらにあまり興味はないが、石田匠はコイツでダメなら誰がおんねんレベルの選手である。それでも届かないのだから、いかに英国のリングが厳しいかということ。
 
以前にも申し上げたように、僕はカリド・ヤファイがそこまでぶっ飛んですごいとは思っていない。
だが村中優、石田匠という日本のトップレベルを立て続けに撃破したのは普通にすごい。
その辺は認めざるを得ないところである。
 
「村中優惜しい!! ヤファイを追い詰めるが、最後の最後で失速。敵地で絶好のパフォーマンスは次につながるんでねえか?」
 

石田はやれることを全部やったが、少しずつ足りなかった。ヤファイに勝つにはアレしかなかった

繰り返しになるが、今回の石田匠の作戦に間違いはなかった。
というより、石田がヤファイに勝てるとしたらあの方法だけ。
 
距離をとって対峙し、正面を外しつつ左を出す。
ヤファイの動き出しを狙ってカウンターを当て、右のストレートにつなぐ。
チャンスがあれば一歩踏み込み、ヤファイの懐でボディ攻撃。
 
「ジョシュ・テイラーvsミゲル・バスケスが本日No.1の名勝負だった件。テイラーはヤバいww こいつならクロフォードにも勝てるかも」
 
なるべく深追いせず、なおかつ懐に入れさせず。
恐らくヤファイのボディを被弾する場面は増えるが、そこは根性で耐える。
 
「ドーピングって何でいけないの? ルイス・ネリ問題に絡んで気になっていたことを調べてみた。自分なりの意見も言ってみようか」
 
要は、1発目の交錯でどれだけ優位に立てるか。
ファーストコンタクトで、ヤファイの踏み込みに合わせてカウンターをヒットできるか。
 
予想記事でも申し上げたように、石田匠が勝てるとしたらそこだけではないかと思っていた。
 
「石田匠がヤファイに勝利する方法を考える。って、7万人?! ゴメン、意味わからんww ボクシングやる規模じゃねえわww」
 
そして、実際に「お?」と思わせる場面もあったし、作戦自体は機能していた。
 
 
ただ、残念ながらいろいろなものが少しずつ足りなかった。
 
「セルゲイ・リピネッツvs近藤明広だってさ。よーわからんけど、どうやって勝てばいいんだろね。中谷正義なら勝てるんでね?」
 
ヤファイの踏み込みにわずかに反応が遅れ、再三侵入を許す。
1発目の左が当たっても、ヤファイの動きが速く次が出ない。
思ったよりも圧力が強く、想定以上にボディを被弾する。
 
踏み込みのタイミングを掴んだのが恐らく5、6、7Rあたりだったと思うが、それもほんの少し遅かった。
カウンターが当たり始め、これからというところでボディが効いて失速してしまったのが痛い。
 
「近藤明広がリピネッツを圧倒しながら惜敗。試合は支配してたけど、手数とヒット数がまったく足りず。やってしまいましたなぁ」
 
この選手の特徴として、疲労が溜まる後半に背中が丸まる傾向が見られる。頭が下がり、長身というアドバンテージを自ら消している感が強い。
ただでさえ猫背気味の構えに加え、あれだけ身体が丸まれば顔面への被弾も増える。
 
井岡一翔と同門だからかは定かではないが、顎を引いてガードを高く上げる意識は随所に感じられる。だが、それが若干裏目に出ている気がしないでもない。
 
「グヴォジクすっげえわコイツ。クレイグ・ベイカーを圧倒して6RTKO。何? この内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取りしたようなヤツ」
 
まあ、ヤファイの頭突きやクリンチを過剰に意識せず、やれることをやろうとしていたことは間違いない。踏み込みのタイミングを掴むのがあと2ラウンド早ければ、展開も変わっていたかもしれないのだが。
 
「井上尚弥がヨアン・ボワイヨと年末ファイト。余裕? の勝利でいけるのか? 2月の米国参戦も視野」
 

強いとは思わないけど、ひたすらやりにくい。局面での巧さが光るカリド・ヤファイ

そして勝利したカリド・ヤファイだが、何度も言うように僕はこの選手がそこまで強いとは思わない。
 
ただ、とにかくやりにくい
 
よく動く足とハンドスピード。
踏み込みのレンジを活かした出入りに加え、ボディ打ちで相手の体力を奪うパターンもある。
 
「比嘉vsロサレス予想。って、もう防衛戦やるの?! ああ、村田諒太と拳四朗を抱き合わせでトリプル世界戦にするのね」
 
無理やり前に出てもクリンチでうまく動きを止められ、懐に入って頭突き。
強引にプレスをかければヒラヒラとかわされ、追い詰めてもクリンチで動きを止められる。
待ちのスタイルでカウンターを狙っても、それを超える踏み込みで懐に入られる。
 
「拳四朗は和製ロマチェンコを目指せ。ゲバラに消耗戦で勝利!! だけど、これじゃない感半端ない」
 
しかも、相手との相性や流れを読んでスタイルを使い分ける器用さもある。
 
「大竹秀典vs丸田陽七太感想。丸田はちょっと期待はずれだったなぁ。てか、大竹vs臼井なんて試合があったんかい!」
 
今回の試合でも、序盤と中盤、後半でペースを変えて流れを渡さない狡猾さが目立っていた。
 
「山中がネリと再戦? やめた方がよくね? 勝てそうに見えないんだが。というより、ホントにこの試合やっちゃうんすか?」
 
総合力自体はそれほど高くはない。だが、各局面での巧さやズルさはかなりのもの。
 
しかも、この3戦はヤファイにとっても大きな経験になっているはず。
コンセプションや村中優の前進をいなし、長身の石田匠のカウンターにも対応した。
 
この3戦を経て、持ち前のやりにくさがさらに上積みされたのではないだろうか。
 

井上尚弥ならヤファイに勝てる? いや、わかるけど、あまりにも井上を酷使し過ぎだわww

村中優、石田匠と日本のトップクラスを連続で敗ったヤファイ。
 
あまり強いとは思わないとは言いつつ、じゃあ誰がコイツに勝てるの? と聞かれれば答えに窮してしまう。
 
「ヘビー級のビッグマン無双を打破するには? ワイルダー、ジョシュアの2強を打倒するてっとり早い方法を考える」
 
イメージとしては、ダーティなテクニックを併せ持ったカルロス・クアドラス。
持久走でポイントアウトしつつ、インサイドでのズルさを兼ね備えた選手ということで、実にめんどっちい。
 
前に出てもダメ。
待ち構えてもダメ。
 
こうなると、あとは圧倒的なスピード&パワーで吹き飛ばすくらいか。
 
「こっそり名試合ウォーリントンvsキコ・マルチネス!! 村中vsヤファイの裏で2017年最高試合出たか?」
 
サイドに逃げる暇も与えないスピードと、クリンチも振りほどく腕力。
また、踏み込みにタイミングを合わせられるくらいのセンスとバックステップを兼ね備えた選手。
 
たとえば井上尚弥とかね。
 
まあ、井上尚弥についてはさすがに現実味がなさ過ぎるのでアレだが。
 
 
というか、みなさん井上尚弥を酷使し過ぎでしょww
 
・SuperFly2でジェルウィン・アンカハスと統一戦やれ
・バンタム級でルイス・ネリに人生の厳しさを教えてやれ
・そのままゾラニ・テテを吹っ飛ばせ
・S・バンタム級を無人の荒野にしろ
・リゴンドーに勝て
 
その上でヤファイともやれ?
何か、比嘉大吾の挑戦を受けろとか言ってたヤツもいるな。僕だけど
 
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ? あ? 武井壮? ブロックしちゃいなよ」
 
いやいやいやいや。
身体がいくつあっても足りんわww
井上尚弥の便利使いが半端ねえわww
 
 
となると、もうアイツしかいないだろ?
 

わかってんだろ? もうアイツしかいねえじゃんか。打倒ヤファイのために存在すると言っても過言ではない日本人が1人いるだろww

僕が勝手に考える打倒カリド・ヤファイの第一人者。
 
その名も河野公平
 
先日も申し上げたのだが、SuperFly2でヤファイに挑戦するのはマジでコイツしかいないと思っている。
 
「日本一恵まれた男、河野公平がレックス・ツォーに敗れる。中国の英雄に打撃戦の末に負傷敗戦。惜しい! 勝てる試合だったな」
 
・階級屈指のプレス
・至近距離での連打
・無尽蔵のスタミナ
・超絶カウンター
・身長167cmと、それなりに長身
 
村中優以上の突進力とシフトウェイトを駆使したプレスに加え、至近距離での回転力。それを1試合継続できるスタミナを兼ね備え、石田匠をはるかに凌ぐ超絶カウンターの持ち主。
 
もはや、カリド・ヤファイを攻略するためだけに生まれてきたと言っても過言ではないww
 
大みそかに八重樫東戦?
いらんいらん。
 
2年ほど前に僕も考えたマッチメークだが、八重樫相手では河野のよさがすべて出せない。
 
「八重樫がメリンドにまさかの1RTKO負け!! L・フライ級日本人王者4人体勢が1夜で崩れ去る。メリンド強かったね」
 
それより、河野公平には最後の晴れ舞台として、SuperFly2でのヤファイ戦をお願いしたい。
 
ネームバリューや戦績を考えると、さすがに可能性は低いとは思うが、それをわかった上でねじ込めないだろうか。
 
てか、井上尚弥が出場する気満々なんだっけ?
じゃあ、そもそも出場枠がないのか。
 
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