プロレスリング・ノア「SUNNY VOYAGE 2023」in 新宿FACE現地観戦感想。HAYATAと青柳亮生の空中戦に期待したけど、天井が低くて笑【2023.7.20】
2023年7月20日に東京・新宿FACEで行われたプロレスリング・ノア「SUNNY VOYAGE 2023」を現地観戦してきました。
お目当てはメインイベントのHAYATAと青柳亮生によるGHCジュニアヘビー級タイトルマッチです。
“NOAHジュニア絶対王者”と言われるHAYATAに全日本プロレスからの刺客、青柳亮生が挑んだ今回。
先日の中嶋勝彦vs宮原健斗戦をABEMA TVで視聴した際にこの試合の存在を知り、大急ぎでチケットを購入しました。
理由は僕が青柳亮生のファンだから。
全日の興行には何度か足を運んだことがあるのですが、そこで青柳亮生がめちゃくちゃ気に入りました。残念ながら兄の青柳優馬にはあまり興味がわかなかったのですが、弟の亮生に関しては「これはたまらんぞ」と。
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で、その亮生が単身ノアに乗り込んでHAYATAのベルトに挑戦する。
「そりゃあ行くしかないでしょ」ということで当日を迎えた次第です。
結果は惜しくも亮生のフォール負けとなりましたが、場内は凄まじい盛り上がりでした。
HAYATA、青柳亮生を破りGHCジュニアV3…「このベルトに挑戦したことだけ感謝」…7・20新宿全成績 https://t.co/HQvyaefaH3
— スポーツ報知 (@SportsHochi) July 21, 2023
僕も当然のようにテンション上がりっぱなしだったわけですが、今回はその感想を言っていくことにします。
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会場によってファイトスタイルが変わる。新宿FACEは天井が低いために空中戦がやりにくい
今回行ってわかったのが、プロレスラーは会場によってファイトスタイルが微妙に変わるということ。
新宿FACEは天井が低く、選手がコーナーに登ると頭の位置が天井に近くなります。
それこそ思い切りジャンプすると頭がぶつかるのでは? というくらい。
なので、青柳亮生やHAYATAのようなジュニアヘビー級の選手は強制的に動きが制限されてしまいます。
実際、この日のメインは期待したような空中戦ではなく平面での戦いが中心。
HAYATAが亮生の左腕に執拗な攻撃を加え、亮生は腕の痛みをこらえながら反撃の機会を探る。
僕は亮生の身体能力の高さ、自由自在にリングを飛び回る姿を目当てに足を運んだのでこの展開には少々物足りなさを感じたことを告白します。
逆に天井の低さや会場の狭さが優位に働くことも。
リング周りがコンパクトで圧迫感があるため、シングルマッチがめちゃくちゃ映えます。
この日は3対3の6人タッグや5対5の10人タッグが行われましたが、全員がリング上で入り乱れることはほとんどなく。
基本的に1対1、もしくは2対1のみで、逆に場外乱闘の頻度がかなり高かった印象です。
対戦カードを見た際に「5対5のタッグはさすがにやりすぎだろ」「チョイスが雑すぎるわw」と思ったのですが、あれなら全然問題ない。
むしろ圧迫感のあるリングで巨漢同士がぶつかり合う光景はなかなかの迫力でした。
コミカル路線のノア。バッチバチのガチ感がノアの持ち味だと思ってたけど、こういうのもあるんすね
そして、一番驚いたのがコミカル度合いが強まっていたこと。
もともとプロレスリング・ノアはストロングスタイルを標榜している団体で、全日などに比べて投げ技や打撃のガチ感が飛び抜けています。
チョップの炸裂音が「バチーン」と響き渡り、コーナーから助走をつけて顔面に思いっきり蹴りを入れる。
投げ技も「おいおい冗談だろ?」という高さから落とす、危険な角度で投げ捨てるなどとにかく容赦がありません。
なので、ノアの興行を観てから全日に足を運ぶと安心感が尋常じゃない。激突の瞬間のブレーキやバラエティ豊かな技のオンパレードにクッソ癒されます笑
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以前、拳王が自身のYouTubeチャンネルで「ノアはガチガチすぎてちょっと息が詰まる」「その反面、全日は激しさが足りない」「新日はバランスが一番いい」と評していましたが、本当にその通りだと思います。
ところが、この日はそこまでのガチ感はなく。
一つ一つの技はバッチバチ、チョップもキックもとんでもない音が響き渡りますが、試合自体は割とコミカルのなものでした。
拳王が丸藤に「働け!!」と怒鳴ってタッチを拒否する、丸藤は丸藤で「お前は確かに働いてるよ」と返す。
で、それを見かねた小峠が「俺が行くから!!」となだめる。
またニンジャ・マックvsスタリオン・ロジャース戦では終始笑顔が絶えなかったり。ニンジャ・マックの衣装を剥がして上半身に直でビンタを食らわせたり、ニンジャ・マックが謎の握手を求めたりとそのつど笑いが織り交ぜられます。
いつもはナルシストキャラ全開のジェイク・リーも小柄なアレハンドロを体格差で威圧するなど、これまで観たことのない姿を披露してくれました。
アンソニー・グリーンと絡んだ征矢学もかなりコミカルでしたね。
金剛時代は“ザ・寡黙な男”という感じでしたが、なるほど、こっち側の路線もいけるのかと。
ちなみにスペル・クレイジーはいつも通りでした笑
そのまんまの中嶋勝彦。ジェイク・リーのフィジカルモンスターっぷりw 同じ団体の興行を別の会場で観るのはおもしろいかも?
そういえば、中嶋勝彦はそのまんま中嶋勝彦でしたね。
目線だけで会場を魅了する雰囲気は相変わらずですが、拳王や丸藤のノリに付き合うことはなく。もしかしたらコミカル路線が苦手なのかもしれんね笑
そんな感じで、プロレスラーは会場の規模や客との距離、天井の高さによってどうすれば映えるかを考えながら戦っていることがわかりました。
同じ団体の興行を(短期間のうちに)違う会場で観るというのもなかなかおもしろいのかもしれません。
やっぱりジェイク・リーデケえわ。
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大盛り上がりだったHAYATAvs青柳亮生戦。やっぱり行ってよかった。「SUNNY VOYAGE 2023」はN-1との差別化?
なお「少し物足りなさを感じた」HAYATAvs青柳亮生戦ですが、最初に申し上げた通り場内の盛り上がりは凄まじかったです。
執拗に腕を攻められて苦戦する亮生ですが、後半から盛り返して得意のアクロバティックな技をどんどん叩き込んでいきます。
コーナーに登ってボディスラム? を連続で決めた際は「これはこのまま勝つか?」と思いましたが、最後の最後にHAYATAの粘りに敗れてしまう。
逆転に次ぐ逆転、一進一退の攻防からは片時も目が離せず、僕も自然と応援に力が入りました。
それこそ亮生の猛攻をしのいだHAYATAに「ここまできたら勝て!!」と叫んでしまったくらい。
最初は亮生を応援していましたが、両者のがんばりにいつの間にか「どっちも負けんな」と。
何だかんだで満足感の高いイベントだったことを報告させていただきます。
もしかしたら「SUNNY VOYAGE 2023」シリーズは8月に開幕するN-1との差別化を図る意味合いが強いのかもしれませんね。
今後のラインアップを見ると今回のような10人タッグや6人タッグが多く組まれている。シングルマッチ中心のN-1との違いを出すためにもバラエティ路線に傾倒するのは間違っていない? のかも?
最低だった丸藤正道vs飯伏幸太。最高だった拳王vs征矢学。最初からおかしかった飯伏。カミゴェのトロさに哀しくなった。NOAH “THE NEW YEAR” 2024現地観戦感想
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