映画「ニューイヤーズ・イブ」感想。自分の心に素直になれば、ほんの少しの奇跡が起きる。ヒラリー・スワンクの借りはヒラリー・スワンクで返せ
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映画「ニューイヤーズ・イブ」を観た。
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「ニューイヤーズ・イブ」(2011年)
毎年大みそか(ニューイヤーズ・イブ)のニューヨークで行われるカウントダウンイベント。
タイムズスクエアでのボールドロップを仕切るクレアは、ある目的のためにも何としてもイベントを成功させる必要があった。
シェフのローラは仕事で大成功を収めていたが、元恋人で人気歌手のジェンセンと1年ぶりに再会した途端に激高。いきなり平手打ちを食らわせてしまう。
友人の結婚式を終え、パーティのスピーチのためにニューヨークへ戻る大会社の御曹司サムの気分はすぐれない。こんなに華やかで賑やかな日だというのに。
今日は大みそか。
1年を振り返り、自分の進むべき道を見つける日。
多くの人が心にわだかまりを抱え、人生に迷いながら日々を過ごす。
運命や事情に翻弄され、迷い悩む男女が織りなす8つの物語。
「プリティ・ウーマン」(1990)のゲイリー・マーシャル監督が手掛けた2011年公開の群像劇である。
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ヒラリー・スワンクの借りはヒラリー・スワンクで返せ。トラウマ払拭のために観た「ニューイヤーズ・イブ」
2018年もすでに半月過ぎたというのに、なぜか視聴を敢行した映画「ニューイヤーズ・イブ」。
2011年の作品ということで今さら感も強いが、観てしまったものは仕方ない。適当に感想を書いていこうと思う。
まずこの映画を選んだ理由は、「トラウマ払拭」のため。
先日「ミリオンダラー・ベイビー」についての感想記事を書いたのだが、申し上げたように凄まじいトラウマが残る内容だった。
「試合中の事故で寝たきりとなり、生きる意味を失った女性ボクサー」
このクソほど重いストーリーのせいで、視聴から2か月近く経った今でも僕の心には大きな穴が空いているww
「ミリオンダラー・ベイビー感想。最高の映画との出会いに感謝。キュートな笑顔のマギーと老トレーナー、フランキーの疑似父娘物語」
名作であることは間違いない。
だが、そうじゃない。
僕が映画に求めているのはそういうことじゃない。
「人間の生きる理由」とか「守るべき尊厳」とか、そんなものは必要ない。
予備知識ゼロで観たせいもあって、いまだに僕は「ミリオンダラー・ベイビー」のショックから立ち直れていないww
ただ、女性ボクサー役のヒラリー・スワンクは非常に印象的で、僕がこの映画を観てよかったと思える要因の一つとなっている。
「ミリオンダラー・ベイビー」はキツかったけど、ヒラリー・スワンクにはもう一度会いたい。
つまり「ヒラリー・スワンクの借りはヒラリー・スワンクで返せ」。
そんな感じで検索したところ、最初に目に入ったのがこの「ニューイヤーズ・イブ」だったという流れである。
8つの物語が同時進行する群像劇なので、正確にはヒラリー・スワンクは出演者の1人に過ぎないのだが。
こういう映画を待ってた。何も考えずに気楽に観られることこそ映画の醍醐味
とまあ「ヒラリー・スワンクが出ているから」というしょーもない理由で視聴した映画「ニューイヤーズ・イブ」だが、結論としては「めちゃくちゃよかった」。
何度か申し上げているように、僕の映画に対する基準はわかりやすさ。
ストーリーが単純明快で、爽快感があればなおいい。
要は、休日の午後に気楽に観られるエンターテインメント作品こそが至上。
「ターミネーター」シリーズや「ジュラシック・パーク」シリーズ、「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズなど、頭の中を空っぽにして楽しめる映画こそが、僕にとっての最上級である。
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そういう意味で、今回の「ニューイヤーズ・イブ」は文句なしにすばらしかった。
有名な出演者の名前がズラッと並び、悩みながらも最後は誰もが笑顔を取り戻す展開。
紆余曲折ありつつ、ラストは登場人物が全員ハッピーになるという安心感はたまらない。
ベタこそ大正義の僕にとって、まさしく「こういう映画を待ってたんだよね」と言いたくなるような作品だった。
レコード会社勤務の幸薄イングリッドと慈悲深い看護師エイミーがよかったね
中でも印象に残ったのは、レコード会社勤務のイングリッド(ミシェル・ファイファー)だろうか。
いきなりタクシーに轢かれかけたりゴミ捨て場にダイブしたりと、幸薄オーラ全開で登場するイングリッド。
だが、とにかくキュート。
文句なしでキュート。
いい歳こいてるのにキュート。
会社の配達係ポール(ザック・エフロン)の案内でニューヨークの街を駆け回るうち、テンションが上がってどんどん可愛くなっていく。
ポールの「ちょっとイタい女だが、かわいげがある」という軽口を聞いてギクシャクするわけだが、そういうしぐさも含めてマジでほっとけない。
主要キャストの中ではロバート・デ・ニーロに次ぐ高齢ながら抜群の存在感。勝手に「キュートなオバハン」と名付けて親しんでいた次第である。
また、末期がん患者のスタン(ロバート・デ・ニーロ)に付き添う看護師エイミー(ハル・ベリー)もよかった。
作中で唯一、ハッピーとは言えない結末を迎えるキャラクターなのだが、逆にそれがこの人の大きな魅力になっていたように思う。
彼女がやったことと言えば「寝たきりのスタンの看病」と「遠く離れた恋人とテレビ電話で話す」。
これだけ。
他の登場人物がアクティブに行動する中、動き自体はかなり少ない。
だが、その分彼女の人物像が際立ち、作品になくてはならないスパイスを加えていた。
孤独なスタンを「今はあなたがデート相手」と気遣い、パソコンの向こうにいる恋人に見せるためだけにドレスに着替える。涙を浮かべながら「来年は一緒に新年を迎えたい」と訴え、戦地にいる恋人との再会を待ちわびる。
何から何まで「素敵やん」としか言いようがない。
しかもこのハル・ベリーさん、驚きの1966年生まれ。
2018年現在、すでに50歳を超えているという。
マジかおい、キレッキレのプロポーションじゃねえか!!
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ボン・ジョヴィはさすがだったし、お目当てのヒラリー・スワンク姉さんもサイコーだった。最初から最後まで続く安心感と幸福感
後はまあ、人気歌手のジェンセンを演じたジョン・ボン・ジョヴィはさすがだったなと。
元恋人ローラ(キャサリン・ハイグル)の顔を見ながら歌う姿と言ったら……。「意地張ってねえでさっさとくっついちゃえよポマエラ」と説教したくなるほどのセクシーさ。
自分、男ですけど惚れそうになっちゃいましたよww
もちろんお目当てのヒラリー・スワンクがすばらしかったことは言うまでもない。
若干不安定なキャリアウーマンという役どころが堂に入っていて、「ミリオンダラー・ベイビー」のマギーとはまったくの別人。「ああ、こういう役もできるんですね」と、意味不明に上から目線で感心してしまった次第であるww
とにかく、最初から最後まで安心・安定のヘルシーかつピースフルなハートフル群像劇(何言ってんだ?)に大満足。「ミリオンダラー・ベイビー」で深い傷を負った(?)心も回復し、気分は爽快である。
自然と「今年はいいことありそうだな」と思わせてくれる良作だった。
「自分の心に素直に」
1年を振り返り、自分の進むべき道を見つけたら、勇気を出して踏み出そう。
迷ったときは自分の心に素直に従えばいい。
気まぐれな神様がどこかであなたを見ていて、ほんの少しだけ奇跡をくれる日。
それがニューイヤーズ・イブ。
などと、わけのわからんポエムを詠みたくなる程度には。
「第9地区は予備知識ゼロで観る映画。出会いに感謝したくなるほど最高。グロテスクなトランスフォーマーで度肝抜かれた」
まあ、娘に干渉しまくり堅物ママのキム(サラ・ジェシカ・パーカー)が、実は一番のメルヘンお姫様だったのには笑わせてもらったが。
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