僕のパウンド・フォー・パウンド(P4P)2020年4月バージョン完結編。僕がいいと思う選手を好き勝手に挙げて語るの巻

僕のパウンド・フォー・パウンド(P4P)2020年4月バージョン完結編。僕がいいと思う選手を好き勝手に挙げて語るの巻
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先日からスタートした“僕のP4P”
僕がいいと思う選手を好き勝手にランキングしてあれこれ語っていく企画だが、今回はその完結編。第5位〜1位までを発表していく。
 
前回までの順位は下記。
僕のパウンド・フォー・パウンド(P4P)2020年4月バージョンを考えてみる。思いっきり好き嫌いに影響された独断ランキングだよん
 
こちらは番外編。
僕のパウンド・フォー・パウンド(P4P)番外編。僕はやっぱりランキングより興味ある選手を好き勝手に語りたい人間だな
 
別に奇をてらうとか、「みんなが気づかないところに目がいく自分すげえ」などと言う気はまったくない。ただただ思いつくままに順位を考えただけのヤツ。
 
同じようなノリで今回も気楽にいきたいと思う。
 
 
前回のおさらいとして順位づけの基準を申し上げておくと、
・直近でインパクトのある勝ち方
・いろいろなスタイルに対応可能
・僕が気に入っている
の3つ。
 
中でも3つ目の「僕が気に入っている」は重要で、世間的な評価が高くても僕があまり好きではない選手はランクインしていない。
 
と言いつつ、ここから先は割とベタな名前が続くんですけどね。
 

僕のPFP(2020年4月):第5位

「ゲイリー・ラッセルJr.」

 
現在31勝1敗18KOの戦績を持つWBC世界フェザー級王者。全階級一とも言われるハンドスピードを活かしたシャープな連打と鋭い踏み込みが持ち味のファイターで、唯一の敗戦は2014年6月の現ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ戦でのもの。
 
文句なしの実力者ながら近年は試合数が少なく、2015年3月の戴冠以降は年1ペースでの防衛戦が続いている。2020年は2月にリングに上がったことで年内にもう1試合が期待されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で早くも暗雲が立ち込めている。
 
 
ゲイリー・ラッセルの5位については、はっきり言って僕の好みが大きい。
2014年のロマチェンコ戦は今でもたまに観直しているし、試合が組まれた際にほとんど話題にならなかったのが意味不明だったこともよく覚えている。
 
以前から「年一の風物詩」「5月の男」などと大いにネタキャラ扱いしてきたが、それも含めてラッセルは大好きな選手である。
 
また、ロマチェンコ戦での動きは若干直線的で力任せなイメージだったが、2015年3月のジョニゴン戦では強弱をつけたメリハリのあるボクシングを披露しての4RTKO勝利。僕の中では2017年5月のオスカル・エスカンドン戦と並ぶゲイリー・ラッセルのベストバウトとなっている。
 
それ以降もジョセフ・ディアスやトゥグッソト・ニャンバヤルといった好選手に判定勝利を挙げて健在ぶりを見せ続けるラッセル。
今回8位にランクインしたシャクール・スティーブンソンのディフェンスを突破できるかは何とも言えないのだが、そこもやはり僕の好みということで。
 
ラッセルさんがニャンバヤルに安定の判定勝利。でもニャンバヤルはいい選手だったな
 
てか、結局タイトル返上はしなかったんですね。
階級アップorビッグマッチ実現のため? に返上するという噂を聞いて「え? 嘘でしょ」と思ってたけど。
 

僕のPFP(2020年4月):第4位

「テレンス・クロフォード」

 
現WBO世界ウェルター級王者のクロフォード。2017年には世界S・ライト級王座統一を達成するなど、現在36戦全勝27KOとほぼパーフェクトに近いレコードを継続中。ファンの間ではWBC/IBFウェルター級王者エロール・スペンスJr.との最強決定戦実現が待望されている。
 
 
この選手の特徴は何と言ってもボディバランスのよさと対応力の高さ。
左右どちらの構えでも見劣りしないパフォーマンスを実現し、冷静かつ残酷に挑戦者を打ち倒す。また序盤に相手の動きに戸惑うこともあるが、3、4Rまでにはしっかり対応して試合をコントロールしてみせる。
 
中盤以降、完全にペースを掴んで以降は舐め腐った態度で相手をおちょくることもしばしば。
2017年5月のフェリックス・ディアス戦ではニヤニヤしながら相手の頭を抑えたりコーナーでいたぶったりと、ナチュラルDQNっぷりを発揮している。
 
直近の防衛戦、エギディウス・カバロウスカスとの一戦では序盤にカバロウスカスの攻撃力を持て余したものの、中盤からしっかりと立て直して試合をコントロール。中でも8、9Rの喧嘩ファイトはこれまでのクロフォードにはなかったもので、この選手が新たな引き出しを見せた試合でもあったと思う。
 
クロフォードさすが。カバロウスカスを9RTKO。もっと無双してほしかったけど。マジでミドル級に上げるの?
 
正直、2018年6月のジェフ・ホーン戦の際はウェルター級としては少し脆いかな? と思っていたが、2019年12月のカバロウスカス戦での力強さ、スイッチが入ったときの容赦のなさはちょっととんでもない。何だかんだで“格闘技はネジのすっ飛んだヤツが強い”という原点を見せつけられた気がする。
 
理想を言えば序盤からもっと圧倒してほしかったけどね。
 
 
なので、下降線に入る前に何とかビッグマッチを……。
このままだとキャリアのハイライトがガチでジェフ・ホーンになってしまうので。
 

僕のPFP(2020年4月):第3位

「ワシル・ロマチェンコ」

 
続いて第3位はワシル・ロマチェンコ。
流れるようなフットワークと絶え間ない連打をガードの間から通すコンビネーションを得意とし、現在WBC/WBA/WBO世界ライト級王座を保持。2019年12月にIBF王座戴冠を果たしたテオフィモ・ロペスとの統一戦が合意間近と言われている。
 
またS・フェザー級時代は対戦相手をことごとくギブアップに追い込んだことから“ノーマスチェンコ”とも呼ばれていた。
 
 
ロマチェンコの3位については、もしかしたら納得いかない方もいらっしゃるかもしれない。
 
だが、ライト級進出以降はかつての無敵感が若干薄れているように感じられる(僕には)。
 
2018年5月のホルヘ・リナレス戦ではリナレスのノーモーションの右でダウンを奪われ、続くホセ・ペドラサ戦でも至近距離での差し合いで圧倒的なアドバンテージを見せられず。
手数と精度を両立できる選手であれば、それなりに対抗できることをこの2戦で露呈した。
 
2019年4月のアンソニー・クローラ戦は鮮やかな4RKOでクリアしたものの、直近のルーク・キャンベル戦では上背、リーチともにサイズ差のあるキャンベルを大いに持て余した。ラスト3RはキャンベルをKO寸前まで追い詰めたが、序盤〜中盤まではむしろキャンベルのロマチェンコ対策の方が機能していたと言っていい。
 
キャンベルがロマチェンコに肉薄。長身サウスポーと多彩な右リードが機能。お互いがリスクを負った好試合に感動
 
S・フェザー級時代は対策もクソもあったもんじゃない。退屈そうな表情で相手を蹂躙する姿に絶望感しかなかったが、ライト級でのロマチェンコは実はそこまででもない。階級の影響か加齢によるものかは定かではないが、全体的なスピードも若干落ちている(と思う)。
 
正直、テオフィモ・ロペスがロマチェンコに勝つのは相当難しいと思っているが、今のロマチェンコが問答無用のP4P No.1ではないことも事実なのかなぁと。

僕のPFP(2020年4月):第2位

「井上尚弥」

 
ついにきました。第2位は井上尚弥。
7位の寺地拳四朗に続いて2人目の日本人選手のランクインである。
 
2020年4月時点での戦績が19戦全勝16KO。現在WBAスーパー/IBF世界バンタム級王座に君臨し、2019年11月のノニト・ドネアとのWBSSバンタム級決勝戦は米スポーツ専門局「ESPN」や米専門誌「リング」によって年間最高試合に選出されている。
 
また日本ボクシング史上最強とも言われ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期が決まったWBO王者ジョンリエル・カシメロとの統一戦を心待ちにしているファンも多い。
 
 
井上の順位については僕の中では必然。すでに「ロマチェンコより上」まであると思っている。
 
2018年5月ジェイミー・マクドネル戦→1RTKO
2018年10月ファン・カルロス・パヤノ戦→1RKO
2019年5月エマヌエル・ロドリゲス戦→2RTKO
 
特にバンタム級進出以降は手がつけられないレベルで、上記3戦のインパクトはS・フェザー級時代のロマチェンコにも匹敵する。
 
井上尚弥w 理不尽な左と意味不明なタイミングでロドリゲスを片付ける。パワー勝負に切り替えた瞬間だったな
 
というより、井上とロマチェンコではインパクトの種類が若干違う。
 
将棋で言う“詰み”の状態のまま相手をいたぶり続けるのがロマチェンコなら、井上の場合は第一列に並んでいるのが全部飛車でしたとか、そんな感じ。手持ちの駒の能力が違いすぎて作戦の立てようがないというか、一手目からいきなり隅っこで王手をかけられているイメージ。
 
S・フライ級時代の井上に対して「バンタム級は相手が一段スケールアップするので少し苦戦するかも」などとほざいていたが、実際にスケールアップしたのは井上の方でしたというww
 
 
また、先日「井上を攻略するにはやっぱり接近戦orカウンターかなぁ」と申し上げたが、

じゃあ、実際にそれができるヤツがバンタム級におるの? という話。
 
接近戦と言っても全盛期のロマゴン並みのプレスが必要だし、カウンターを合わせるにしても左右に動きながら井上の左に耐えるタフさが必須。
どちらにしろ、フェザー級でもそこそこ通用したドネア以上のフィジカルが大前提になるのだろうと……。
 
 
個人的な意見としては、井上尚弥は現在のバンタム級が最強。
恐らく今後も4、5階級制覇を目指して階級アップしていくのだと思うが、のちのちキャリアを振り返った際に「バンタム級時代が一番強かったよね」と言われるのかなぁと思っている。
 
メイウェザーはS・フェザー級時代が最強でした。
ロイ・ジョーンズはミドル級時代が最強でした。
長谷川穂積はバンタム級時代が最強でした。
ロマチェンコはS・フェザー級時代が最強でした。
 
階級アップに伴って老獪さや駆け引きのうまさは身につくのだと思うが、純粋な戦闘力だけで言えば○○時代が適正階級だったよね。みたいな。
 
メイウェザーベストバウト3選。プリティからマネーへ。金の亡者のL字ガードと左ジャブ
 

僕のPFP(2020年4月):第1位

「サウル・“カネロ”・アルバレス」

 
ようやくたどりつきました。“僕のP4P”2020年4月バージョン、第1位はサウル・“カネロ”・アルバレスでございます。
 
現WBAスーパー/WBCフランチャイズ世界ミドル級、WBA世界S・ミドル級王者で、2019年11月にはWBO世界L・ヘビー級王者セルゲイ・コバレフを11RKOで下して4階級制覇を果たした選手。ストリーミングサービスDAZNと11試合400億円以上と言われる大型契約を継続中のボクシング界のスターである。
 
 
長々と続けてきた“僕のP4P”発表企画だが、待望の第1位はカネロ。
 
とは言え、これに関しては2位の井上尚弥と最後まで迷った末の結論である。
決め手となったのはやはり先日のセルゲイ・コバレフ戦でのKO劇。コバレフのジャブをかいくぐって懐に入り、得意のコンビネーションで失神KOを決めたインパクトは群を抜いていた。
 
観客の度肝を抜くパフォーマンスと“ここぞの場面”で絶対に外さない勝負強さはスターの必須条件だと思っているが、あの試合のカネロはそのどちらもフルで満たしていたのではないか。
 
カネロに勝てる可能性があるのって誰? 確かアミール・カーンがいい線行ってたような…。デカいカーンさんはどこかにいないかね
 
バンタム級で手がつけられない強さを見せるが今後は未知数な井上。それに対してカネロは階級を行き来する中でも高いパフォーマンスを維持し続ける。
 
本当に鼻差でしかないのだが、諸々を踏まえて今回はカネロを1位とさせていただいた(コバレフの動きがすこぶる悪かったのは内緒)。
 
 
あとはまあ、単純に僕がカネロのボクシングが好きというのもある。
 
ド派手で見栄えのいいコンビネーションやメイウェザーを彷彿とさせる見切り。そこに本人の持って生まれた“華やかさ”が上乗せされる。
いろいろとグレーな部分も含めてアンチの多い選手ではあるが、実力の高さ、試合のおもしろさに関しては文句のつけようがない。
 
なかなか目ぼしい相手が見つからずに日本で村田諒太との統一戦か? とも言われているが、可能性があるなら何としても実現してもらいたい。冗談抜きでゴロフキンが日本に来るよりも嬉しいので。

実はこの試合がすっげえ好きです。

 

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