村田諒太はGGGかカネロ? いやいや、ブラントVol.3→返上→アンドラーデにしとけって。WBO王座があれば振り向いてくれるんじゃない?
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2019年7月12日に衝撃的なKOでロブ・ブラントに勝利し、王座奪還を果たした村田諒太。
この試合の視聴率は関東地区で9.9%、関西地区で12.9%を記録し、関西では同時刻に放送されていたプロ野球オールスターゲームの視聴率を上回ったとのこと。
不利予想を覆した勝利のインパクトは大きく、村田の今後については早くも憶測や希望的観測が飛び交い始めている。
下記の記事でも、本人が最終目標とするゲンナジー・ゴロフキン戦やミドル級統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス戦を実現するにはどうすればいいかといった内容が語られている。
村田諒太の次戦、「カネロ」も「GGG」も困難か https://t.co/nImbVIhE0Y
— MSN Japan (@MSNJapan) 2019年7月18日
ただ、いきなりゴロフキンやカネロとのビッグマッチを考えるのは現実的ではない。両者ともにDAZN傘下の選手で、なおかつビッグマッチにしか興味を示さない状況。特にカネロに関しては、今のところ村田諒太が視界に入っているとは思えず。
また、ゴロフキン戦を実現するのも容易ではなく、さまざまな段階を踏む必要があるのは明白。記事内でも言及されているように、時間の猶予が少ない中で強敵とのマッチメーク、インパクトある勝利が求められる。
「結末は突然に。拳四朗がタコニンを右ショートでKO。今回は相当自信があったんだろうな。真正面から受けてたったし」
村田諒太の今後? カネロやゴロフキンを振り向かせるのは難しい
ロブ・ブラントVol.2での衝撃的なKO勝利から数日。
そろそろ興奮も落ち着き、巷では村田諒太の今後についての話題がちらほら聞こえてくる。
以前から本人が公言しているように、村田諒太の最終目標はゲンナジー・ゴロフキンとのビッグマッチ。
だが、2018年10月にロブ・ブラントに大差判定負けを喫したため、その道はいったんとん挫している。今回、再スタートを切ることには成功したが、当のゴロフキンはDAZNと契約→カネロとの第3戦に向かっているとか。
「ゴロフキンがロールズに圧勝!! 膝がキテるなぁ。やっぱり下半身にくるよな。2016年の試合との違いが歴然過ぎて」
僕自身もこの試合はぜひ実現してほしいが、現実的にはなかなか難しい。
特にWBAレギュラー王座は他団体王者との統一戦ができず、逆に足かせになる可能性すら……。
だったらどうすればいいの?
ゴロフキンやカネロを振り向かせるには何をすればいいの?
という話。
「コバレフvsヤードは難しいですね。コバレフが圧勝しそうな気もするしヤードがふっ飛ばしそうな気もする。がんがれ僕のコバレフ」
WBO王者デメトリアス・アンドラーデ狙いでいこうぜ。ロブ・ブラントとのラバーマッチをクリアして
結論から申し上げると、WBO王者のデメトリアス・アンドラーデ狙いでいけばいいのではないかと思っている。
表題の通りなのだが、とりあえずロブ・ブラントとの第3戦をこなしたあとにWBAレギュラー王座を返上する。その流れでWBO王者デメトリアス・アンドラーデに挑戦するのがビッグマッチの可能性を見出すには最適かなぁと。
「やったぜ村田JUST DO IT.マイナビ諒太!! ロブ・ブラントを2Rで葬り王座返り咲き」
まずロブ・ブラントとのラバーマッチについてだが、これは絶対受けるべきだと思う。
以前にもちょろっと申し上げたように、あの試合の村田は2Rに左手でブラントの頭を押さえた状態で右を打ち込んでいる。初戦では厳しく注意を受けたものが今回は豪快にスルー。仮にあそこで注意が入っていれば、ブラントは2Rをしのげていた可能性もある。
何とも言えないところだが、これは日本開催によるアドバンテージともとれるのではないか。
しかもブラントは「前回は村田が自分のホームに来てくれた。だから今度は自分が行くのは当然」とコメントしている。
諸々の事情を考えると、やはり村田陣営はラバーマッチは受けた方がいい。開催地はどこでもいいが、断るという選択肢は(僕の中では)存在しない。
WBO王座を戴冠すればようやくカネロやゴロフキンの視界に村田が入る。2020年末に東京ドームでゴロフキン戦だな
そして、ブラントとの第3戦をクリアしたあとはいよいよ王座返上→デメトリアス・アンドレラーデのWBO王座に舵を切ればいい。
なるべく早くブラントとの対戦をこなし(9月くらい?)、札束をチラつかせてアンドラーデを強引に日本に呼ぶ。
その試合でWBO王座戴冠に成功すれば、いよいよビッグマッチ実現である。ミドル級王座統一を目指すカネロやジャパンマネーがほしいゴロフキンの視界にも、ようやく村田諒太の姿が映る(はず)。
すべてがトントン拍子で進めば、恐らく2020年9月16日のにラスベガスのリングでカネロと村田が向かい合うことになる(はず)。
「カネロがジェイコブスに辛勝。相手のよさを消すのが得意なジェイコブス。カネロ打倒一番手はまさかのアイツ?」
で、2020年末にミドル級統一王者として東京ドームにゴロフキンを迎えれば最高。ロブ・ブラントに敗れたことで若干遠回りはしたが、最終的には村田の望む形に落ち着く(はず)。
これまでのキャリアを振り返れば、アンドラーデを狙うべきだろうと。村田にとっては一番やりやすい?
まあ、ゴロフキンやカネロとのビッグマッチはともかく、村田陣営がアンドラーデ狙いに切り替えるのはそこそこ理にかなっているとは思う。
2016年末からの村田の戦績を振り返ると、
2016年12月30日:ブルーノ・サンドバル
2017年5月20日:ハッサン・ヌダム・ヌジカム
2017年10月22日:ハッサン・ヌダム・ヌジカム2
2018年4月15日:エマヌエーレ・ブランダムラ
2018年10月20日:ロブ・ブラント
2019年7月12日:ロブ・ブラント2
上半身の柔軟性を活かしたクネクネタイプばかりが並ぶ。
足を使ってピョンピョン動き回る相手を重厚なプレスで追い回し、最後はパワーでねじ伏せる。
以前にも申し上げた記憶があるが、元WBO王者のビリー・ジョー・サンダースを最終目標に見据えているとしか思えないキャリアである。
しかも今回のロブ・ブラントとの2戦を経て、手数とスピードを両立できるタイプとの経験も積めた。できればウィリー・モンローJr.あたりとのテストマッチを挟みたいところだが、それを差し引いてもビリー・ジョー・サンダース対策は万全と言っていい。
「ジェイソン・クイッグリーvsトレアノ・ジョンソン感想。村田諒太vsクイッグリー戦を画策した帝拳のスカウティング能力さすが」
そして、サンダースの階級アップによって標的がアンドラーデに代わっただけ。これまでの経験を活かしつつ、ビッグマッチの足掛かりとするにはアンドラーデは最適の相手である。
いやマジで。
もう少し試合経験を積んでおきたかったよな。もともと勝ったり負けたりを繰り返しながら成長するタイプだし
というか、多くの方がおっしゃっているように村田諒太は大事にされ過ぎだとは思う。
2017年、2018年と年間2試合ペース。
年齢的に猶予がない割に、陣営が相手を選びまくっているのが丸わかりなのが……。
「僕レベルのレイ・バルガスオタクになると、亀田和毅が勝てないって3Rでわかったから。もう半歩の拳は最後まで届かず」
ロブ・ブラントとの初戦に負けた際に「村田の実力はわかっていた」勢が大量発生してうんざりさせられたが、いや違うでしょと。
もともと村田は得手不得手がはっきりしているスタイルだし、どうしてもスピードや手数でやり込められることもある。実力どうこうというより、本来は勝ったり負けたりを繰り返しながら地道に上がっていくタイプ。それは今回の試合でもはっきりしたはず。
また「この内容ではゴロフキンやカネロには通用しない」という意見も見かけたが、それもどうなのだろうか。
あの試合での特攻はあくまで対ブラント仕様のもの。
カネロやゴロフキンがどうとかではなく、第1戦を踏まえてブラントに勝つにはどうしたらいいかを考え抜いた成果というヤツ。
再戦が決まってから約2か月半、あの爆発を起こすためにたっぷり準備を重ね、見事に結果を出した。ブラントに勝つためだけに引退をかけてリングに上がり、一か八かの勝負に勝った。その覚悟に多くの方が心を打たれたわけである。
つまり、すべては第1戦ありきの内容。
今回の試合で別の相手を想定するのはあまりに的外れと言える。
そう考えると、やはり村田には経験値が足りない部分はあるのかもしれない。
できればヌジカム2→ブランダムラの間に1戦、ロブ・ブラント1→ロブ・ブラント2の間に1戦くらい挟んで、経験を積んでもよかった気はするが。
今さら言っても仕方ないし、負ければ価値が暴落するからおっかないってのもわかるけどね。
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