村上宗隆が2025年オフのメジャー挑戦。スタッツを見ながら活躍度を想像する。僕の唱える「右投げ左打ち限界説」を覆してくれ。筒香嘉智の上位互換だけにはなるな笑

村上宗隆が2025年オフのメジャー挑戦。スタッツを見ながら活躍度を想像する。僕の唱える「右投げ左打ち限界説」を覆してくれ。筒香嘉智の上位互換だけにはなるな笑

プロ野球、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆が2025年シーズン終了後にポスティング制度を利用してメジャーに挑戦するらしい。


記事によると3年契約が切れる2025年オフのメジャー挑戦を球団から認められており、来季が日本でのラストシーズンとなる(ことが濃厚)とのこと。
 
個人的に契約更改の場でここまではっきりメジャー挑戦を明言(時期まで)したケースはあまり記憶にない。
 
まあ、もともとメジャー思考が強いと聞いていたので納得ではあるのだが。
本人もなるべく早いうちに渡米したい、一番いい時期に挑戦したいと思っているのだろうと。
 

村上宗隆のメジャー移籍は結構注目してる。僕の唱える「右投げ左打ち限界説」を打ち破ってほしい

村上宗隆のメジャー移籍。
僕の中ではなかなか注目度が高いネタで、この人が活躍できるかどうかはNPBにとっても重要事項だと思っている。
 
理由は僕の唱える「右投げ左打ち限界説」を打ち破ってほしいから。
 
近年MLBに挑戦した代表的な野手は
・筒香嘉智
・秋山翔吾
・鈴木誠也
・吉田正尚
・大谷翔平
の5人(他にもいたっけ?)。
 
そのうち筒香と秋山はすでに日本に帰ってきている。
 
この2人はいずれも右投げ左打ちでいわゆる日本人打者に多いタイプ。
スイングの柔らかさとコンタクト力を活かして多少のボール球でもヒットゾーンに飛ばせる。村上宗隆もこっちに分類されると思っている。
 
そして、これ系の打者は高速化が著しい今のMLBで結果を出すのが難しくなっている(と思う)。
利き手をバックハンドで使う打ち方はどうしてもスピードボールに遅れる、鋭く落ちる変化に対応しきれない。
 
山本由伸、今永昇太ともに初勝利。山本は本調子ではない、今永は思った以上にやりそう。野手は右投げ左打ちに限界がきているような…
 
現状、村上宗隆は間違いなく日本一の右投げ左打ちである。
この選手がダメだった場合はいよいよ「右投げ左打ち限界説」が濃厚になってしまう。
日本人選手にがんばってもらいたいのはもちろん、僕のこの説が間違いだと証明してほしい。
 
 
ちなみに大谷翔平と吉田正尚は完全に外れ値です。
あれだけのハードヒットとコンタクト能力を両立できればバックハンドだろうがフォアハンドだろうが関係ないので。
 

筒香嘉智の上位互換だけにはなるな。と言いつつ、移籍前の成績の推移が似てるのよね…

僕が考える村上宗隆のもっともダメなパターンは筒香嘉智の上位互換
 
同じ右投げ左打ちの長距離打者で守備位置はサードorファースト(筒香は外野もできる)。
MLBではチーム1、2の打力が求められるポジションで、レギュラー(かそれに準ずる立ち位置)を確保できない場合は悲惨なことになる。
 
しかも困ったことに成績の推移が筒香と似通っているのが……。
 
筒香のキャリアハイは2016年。打率.322、HR44本、打点110と凄まじい数字を叩き出した年である。
だがそこから3シーズン、2020年のメジャー移籍まで徐々に成績を落としている。
特に2019年(移籍前年)の打率.272、HR29本、打点79はレギュラーに定着した5年間では2番目に悪い成績である。
 
一方、村上のキャリアハイは三冠王を獲得した2020年。打率.318、HR56本、打点134は化け物としか言いようがない。
ところが2023年、2024年とこちらも絶賛下降中で、中でも2024年の打率.244はセリーグ22位。異常な投高打低とは言えさすがに打てなさすぎた。
 
そして来年日本でのラストシーズンを迎えるわけだが、ここで成績が上がらなければマジで筒香ルートに入ってしまうかもしれない。
 
筒香嘉智(30)さん、30試合.167、HR1、長打率.219、OPS.489、三振率.281、年俸約5億←ちょっと擁護する部分が見当たらんのだが
 

村上と筒香のスタッツを比較する。球種別の打率、キャリアハイの年との違い

ではここからは村上宗隆のスタッツを他の選手と比較しつつ眺めていく。
引用元は「データで楽しむプロ野球」さんである。
 
まずは球種別打率(代表的な)について。
 
・2024年
ストレート:.305
スライダー:.229
カッター:.212
フォーク:.143
ツーシーム:.292
チェンジアップ:.162
 
・2022年(キャリアハイの年)
ストレート:.365
スライダー:.339
カッター:.394
フォーク:.118
ツーシーム:.345
チェンジアップ:.233
 
もっとも目立つのがスライダー、カッターの落ち込み具合。
コース別の打率を見ても内角は2022年の.360に対して2024年は.189。対右投手に至っては.091と壊滅的である。
 
要は2020年に比べて自分の身体に向かってくる球が打てなくなっている。
内側のバットの出が悪くなったのか、直近2年の低迷(十分すごいけど)の原因はこの辺にあるのだろうと。
 
 
そして何度も引き合いに出している筒香嘉智。
こちらは2019年(MLB移籍前年)と2016年(キャリアハイ)の球種別打率である。
 
・2019年(移籍前年)
ストレート:.238
スライダー:.315
カッター:.355
フォーク:.318
ツーシーム:.188
チェンジアップ:.357
 
・2016年(キャリアハイの年)
ストレート:.322
スライダー:.318
カッター:.227
フォーク:.290
ツーシーム:.356
チェンジアップ:.355
 
ほほう、なるほど。
2019年のストレートの打率.238については「筒香は速いストレートが打てない」と言われていた通りの結果。
MLBでもここを克服できずに終わったわけだが、逆にスライダー、カッター系はうまくさばいている。しかもフォーク、チェンジアップといった沈む球を拾うのも得意。
 
コース別の打率で言うと2016年は内角を.448打っているのに対して2019年は.194とガタ落ちしている。
それでも村上の.091を1割以上上回っているが。
 
 
まっすぐには強いが、スライダー、カッター系に弱い(内角を苦手とする)村上宗隆。
速いまっすぐを打つのは苦手だが、スライダー、カッター系(内角)をさばくのが得意な筒香嘉智。
 
こうして見ると、似ていると思っていた両者はむしろ逆のタイプかもしれない。
 
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秋山翔吾のスタッツも見てみる。こちらもキャリアハイの年に比べて…

また筒香と同じ年にMLBに移籍した秋山翔吾はこんな感じ。
 
・2019年(移籍前年)
ストレート:.333
スライダー:.292
カッター:.233
フォーク:.200
ツーシーム:.300
チェンジアップ:.462
 
・2015年(キャリアハイの年)
ストレート:.352
スライダー:.387
カッター:.389
フォーク:.317
ツーシーム:.439
チェンジアップ:.241
 
秋山もキャリアハイの年(2015年)に比べて移籍前年はカッター、スライダー系が打てなくなっている。
 
コース別の打率を見ても2015年は内角を.359打っているが、2019年は.289。
顕著なのが対左での内角の打率が.375→.214と大幅に落ちたこと。
投手の攻め方、ボールの違い等、色々な要素が絡むとは思うが、こちらはキャリアハイの年に比べて内外の揺さぶりに振り回されたのだろうと。
 
 
どちらかと言えば右ピッチャーが得意な秋山と左ピッチャーにめっぽう強い村上。
速いまっすぐが打てない筒香とまっすぐに振り負けない村上。
 
三者三様違いすぎていまいち参考にならない笑
 
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懸念材料は三振率の高さ。吉田正尚、鈴木誠也のレベチっぷり

下記によると、米放送局CBSスポーツは村上の三振率の高さを懸念しているとのこと。


2023年のNPBの平均三振率19.6%に対して村上は28%。2024年は29.5%まで上昇しているのも要因の一つであると。
 
確かに村上は2024年シーズン180三振を喫しており、これはセリーグワースト1位。
 
MLB移籍前年の各選手の空振り率を見ても、
・筒香嘉智:9.95%
・秋山翔吾:7.97%
・吉田正尚:3.83%
・鈴木誠也:4.89%
・村上宗隆:18.49%
村上だけ桁違いに悪い。
 
パッと見の印象だが、筒香の10%前後は空振りしすぎ、秋山の8%弱もやや高い。吉田正尚の4%弱、鈴木誠也の5%弱はすごすぎワロタw といった感じか。
 
もしかしたらメジャーである程度数字を残すにはNPBでの空振り率5%未満が必須なのかもしれない。
まあ、これに関してはサンプルが少なすぎるので何とも言えないが。
 
 
なおMLB全体の打撃成績を見ると三振数が上位の打者は低打率&ホームランが多い傾向がある。
 
つまり、村上が目指すべきはこのタイプなのではないか。
“普段はクルックルだけど当たれば飛ぶ”長距離砲。下位打線に置くと相手投手の脅威になる。
これ系の選手(一塁or三塁手)を助っ人としてほしがる球団があるかは知らん。
 
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いや、村上宗隆にはマジでがんばってもらいたいっすね。
僕の「右投げ左打ち限界説」を覆してほしいし、日本一の打者がMLBで躍動するところが観たい。
 
そのためにも2025年シーズンの村上には大注目である。
できればキャリアハイに近い成績を叩き出して「これはいけるんちゃうか?」と思わせてほしい笑
 

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