あまり乗れなかったMLB東京シリーズ。大谷翔平は大スターだけど。極端すぎるドジャース野球と偏った報道にうんざりした。平均視聴数2500万人でも野球に興味があるのは…

あまり乗れなかったMLB東京シリーズ。大谷翔平は大スターだけど。極端すぎるドジャース野球と偏った報道にうんざりした。平均視聴数2500万人でも野球に興味があるのは…

2025年3月19日に終了したMLB東京シリーズ。LAドジャースとシカゴ・カブスによる開幕2連戦は計8万人以上が東京ドームを訪れる大熱狂で幕を閉じている。
 
「MLB東京シリーズは大熱狂で幕、2連戦で8万4732人「スポンサー契約も大変な数。想像絶する」」
 
また第1戦の視聴数が全プラットフォームを通じて平均2500万人だったことが発表されるなど、とにかく大盛り上がりの2日間だった。
 
「MLB東京シリーズ第1戦で日本史上最多の平均視聴者数2500万人を記録 昨季開幕戦を上回る MLBが発表」
 
僕ももちろん2試合とも視聴した(現地観戦はしていない)し、巨人、阪神とのプレシーズンゲームも観ている。
2500万人の視聴者数にもれなく貢献したわけだが、今回はその感想を。
実はいまいち乗れなかった、ポジティブなものばかりではない理由を好き勝手に言っていく。
 

最近のMLBはおもしろくないから観ていない。情緒のない極端な垂れ流し野球が苦痛

まず僕はここ最近のMLBをほとんど観ていない。
理由は単純に「おもしろくない」から。
 
これに関しては先日のイチローと松井秀喜の対談の通りなのだが、近年のMLBはデータ偏重による効率化が進みすぎていて熱量を感じない。
 
僕がMLBを観なくなった理由。単純につまらないよね。熱量がなさすぎて。イチロー「データ偏重によって頭を使わなくてもできる野球になってる」
 
特に3月15、16日のドジャースvs巨人、ドジャースvs阪神の2試合はそれが顕著だった。
 
ドジャースは1戦目を5-1で勝利、2戦目は阪神の投手陣を打てずに0-3で敗れている。
1試合目は3回にホームラン3本を含む5安打で5点を挙げて勝利したわけだが、それ以外は無得点。
極端な話、調子の上がらなかった戸郷翔征以外日本のピッチャーに手も足も出ていない。5回1安打7奪三振の阪神・才木浩人を始め、ろくにランナーすら出せていないのである。
 
確かに大谷翔平はすごい。
ファンが「ここで打ってほしい」と願う局面でスタンドインするスーパースターっぷりはとんでもない。
 
ただ、ああいう「みんながホームランを狙うゲー」「長打の打ち損ないがヒット」みたいな野球は1週間で飽きる。
それこそ純粋な野球としてはドジャースよりもカブスの方がはるかにおもしろい。
 
ところが困ったことにドジャースvs巨人、阪神の戦績は1勝1敗。
こんな極端な野球でもきっちり勝っている上に2024年ワールドシリーズ優勝という絶対的な実績がある。
 
つまり、この「情緒も熱量もない」「観るのが苦痛な垂れ流し野球」こそが正解という結論に至ってしまう。
 
これが僕がいまいち乗れなかった要因の1つ目である。


 

ネットニュースのしょーもなさ。「誰々が〇〇を食った」ばかりでうんざりした

表題の通りだが、僕が今回のMLB東京シリーズに冷めたもう1つの要因が「ネットニュースのしょーもなさ」である。
 
3月13日のドジャース&カブスの来日以降、さまざまな記事がネットに掲載された。
 
・誰々が〇〇を食った
・誰々が〇〇を訪れた
・誰々が〇〇を買った
・誰々の奥さんが着物を着た
・誰々が〇〇で記念写真を撮った
・誰々が球場を訪れた
・誰々の贈り物に感激した
・誰々と誰々の友情が〜
・誰々と誰々が肩を組んで写真を〜
・デコピン
 
野球まったく興味ねえじゃん。
 
Yahoo! JAPANを始め主要ポータルサイトのトップページはこんな記事ばかり。
選手や監督、リポーター、記者たちが食べたもの、行った場所、先々で日本を絶賛するコメントが次から次へと掲載される。
その反面、プレーに関する記事はほぼ皆無。
 
2023年WBCの際も大概だったが、今回は輪をかけて酷かった。


ドジャースのリポーターを務めるキアステン・ワトソンさん。


去年までは何回名前を聞いても覚えられず「大谷翔平と並んでも遜色ないフィジカルの姉ちゃん」として認識していた。
だが、これだけ連呼されればさすがに覚える笑
 
 
極論、「2024年のパリーグHR王は知らないけど大谷の飼い犬の名前はわかる」って人、結構いるんじゃないっすか?
 
イチローと松井秀喜の対談を観た感想。 イチローにとって松井は唯一対等な相手。「イチローVS松井秀喜~今だから話せる本音対談~」
 

報道が偏るのは仕方ないよね。海外の有名人に日本を褒められると嬉しいし、それ以前に野球に興味ないし

まあ、こういう報道になるのはある程度仕方ないと思っている。
 
海外の有名人が日本を絶賛すると喜ぶ人は多いし、「日本のよさを海外からの視点で語る」番組には一定の需要がある。
特に今回は大谷翔平という日本が産んだ大スターを(海外在住の)身近な人間が褒めてくれるわけで。
「OMOTENASHI NIPPON」とかいうクソ寒い言葉が平気で使われる現状、諸々の偏った報道も受け入れざるを得ない。
 
 
もっと言うと「ドジャース佐々木朗希、メジャー昇格」というニュースを受けて
 
「ドジャース・佐々木朗希、マイナー契約からメジャー昇格…開幕第2戦で先発へ」
 
「何でマイナー契約の選手がいきなり上がれるんだ」
「3Aで結果を出してから上がるべき」
「マイナー契約の意味がない」
と憤る方をちょいちょい見かけた。
 
こういうのを見ると今の偏った報道にも納得するしかない。
 
だって、みんな野球に興味ねえんだもん
 
8万人以上が現地に足を運び、2500万人が試合を同時視聴した反面、当たり前だと思っていたニュースに「冗談でしょ?」というイチャモンが飛ぶ。
そりゃあメディアはこぞってPV数やインプレッション数稼ぎに走りますよ。
 

Advertisement

 

山本由伸のピッチングに満足。2025年シーズンの爆発に期待しとるぞ

ちなみに僕は山本由伸のナイスピッチングに満足している。
 
山本由伸は今回の東京シリーズでもっとも注目していた選手。
OP戦でのピッチングを観て「今シーズンはやるかもしれない」となり、その通りのパフォーマンスにテンションがブチ上がっている。
 
山本由伸、佐々木朗希、田中将大、菅野智之2025年展望。菅野にはがんばってもらいたい。日本のエースはすげえんだってことをメリケンどもに思い知らせろw
 
何と言ってもウィニングショットのフォークがGood。


去年はこのフォークがダメダメだったせいでシーズン序盤は苦労した。
カッターやカーブに依存→それを狙われる悪循環でいまいち調子が上がらなかったが、フォークがいい落ち方をするようになって以降はぼちぼち持ち直している。
 
2025年もあの感じを継続できればかなりやれるのではないか。
OP戦でもしっかり落ちていたし、本番でもこれを出せれば。
 
正直、僕の中ではまだまだ本領発揮とまではいかない、山本由伸にはもう一段上があると思っている。


今は若干フォークに頼りすぎ。
あそこにスライダーを織り交ぜればもっと楽になるはず。
 
 
だが故障歴のある山本は極力スライダーを投げない方針とのこと。


だったらカッターの割合をもう少し増やせば? とも思うが、その辺はいずれということで。
 
 
いや、言うほどスライダーは投げてないっすよ笑
 
「山本由伸のスライダーは〝消える魔球〟だった! 伝説の鉄腕が困惑「何だか分からない」」
 
幻でもご覧になったんすか?
もしくは過去の映像を振り返ってのコメントだったとか?
 
記事からはその辺が伝わってこなかったが、とにかく僕は今回のピッチングを受けて2025年の爆発に期待している。
と同時に、こういうプレーに関する記事がほとんど見当たらない(あっても内容がいまいちな)状況が残念である。
 
 
なるほど。
五十嵐亮太はカッターとツーシームがよかったと言っているのか。
今後はそこにも注目してみよう。
 
「五十嵐亮太氏が語るドジャース・山本由伸の去年との違いとは?」
 
こういう記事をもっと出さんかいという話なのだが、現実的に誰も読まないんでしょうね笑
 

Advertisement

 
大谷翔平背番号17 野球 Tシャツ ジャージ ユニフォーム 野球ユニフ半袖
 
侍ジャパン 番號18 山本 由伸 野球応援 フェイスタオル
 
今永昇太のピッチングバイブル