山本由伸、菅野智之登板試合感想。俺たちのヤマモロゥが戻ってきた。日本一の投手はこうでなきゃいかんw 菅野は正念場ですね。明暗が分かれた両者【2025.7.3感想】

山本由伸、菅野智之登板試合感想。俺たちのヤマモロゥが戻ってきた。日本一の投手はこうでなきゃいかんw 菅野は正念場ですね。明暗が分かれた両者【2025.7.3感想】

今回はMLBの話題、先日に引き続き山本由伸(ドジャース)と菅野智之(オリオールズ)の登板試合についてである。
 
研究され始めた菅野智之。スプリットを見逃される&高めに目付けをされて苦戦。山本由伸は絶好調だった。まともにバットに当てさせなければ高地コロラドでも関係ない
 
メッツの千賀滉大は絶賛離脱中。
カブスの今永昇太は故障から復帰したがいまいち興味がわかない。
巨人の田中将大は2軍でもちょいちょい打たれている。
 
今シーズン僕が注目している選手が軒並み微妙な中でローテーションを守り続けている両者。
明暗が分かれる登板となったわけだが、いつも通り適当に感想を言っていく。
 

山本由伸

7月2日 vsホワイトソックス
7回98球3安打8奪三振1四死球1失点 8勝6敗
 
まずはドジャースの山本由伸。
7回1失点で勝利投手となり昨年の7勝を上回る8勝目を挙げたわけだが。
6月の不調によりサイヤング賞レースからは一歩後退したものの、前回今回と着実に盛り返してきている。
 
 
この日は初球の入りがまっすぐ中心でフォークはやや少なめ。
それが逆に撒き餌となって打者を惑わせていた。
 
「え? フォークじゃないの?」
「ここで高めまっすぐ?」
という反応が目立ったのが印象的である。
 
もちろんそれができるのもまっすぐに威力があってこそ
立ち上がりから95マイル以上を連発し、回を重ねても球威が衰えない。
若干コントロールが定まらずに(前回に比べて)球数がかさんだものの、球の強さは文句なしだった。
 
そして5、6回あたりからスライダーを織り交ぜるのもいつも通り。
序盤のまっすぐ中心の配球から急に変えたせいか若干バラついたが、この人のカッターとスライダーのコンビネーションはやはりイケている笑
 
支配的な山本由伸。ようやく僕の知ってる山本由伸が帰ってきたよw 今年初めて千賀滉大を視聴。確かにいい球を投げてたけどぶっ飛んでいいわけでもなさそう
 

日本一のピッチャーはこうでなきゃいかんw ここからまたメリケンを圧倒しろ

いや~、やっぱりいいわ山本由伸。
この人にはこうやって“相手を見下ろす”ピッチングをしてもらわないと。
試行錯誤を繰り返しながらアップアップで持ち堪えるなどお話にならない。
日本一のピッチャーを舐めんじゃねえぞと。
 
6月に一旦落ち込んだがそんなことは気にしない。ここからまた圧倒的なピッチングでメリケンをキリキリ舞いさせやがれ笑
 
山本由伸すご過ぎワロタw サイヤング賞はともかく実力はMLBの中でも一握りの上澄み。「今年はこのくらいやるよね」という水準をさらに超えてきやがった
 

菅野智之

7月3日 vsレンジャーズ
4.2回79球10安打8奪三振5四死球6失点 6勝5敗
 
続いてはオリオールズの菅野智之。
この日は1、2回を無失点で抑えたものの3回にフォアボールからランナーを溜めて3ランを被弾。4、5回も失点を重ねて4.2回で降板、5敗目を喫している。
 
これで6月9日のアスレチックス戦から5試合連続で5回以下での降板。6月の月間防御率も6.20と一気に悪化している。
 
 
前回
「菅野の研究が進んでるっぽい」
「低めのスプリットを見逃されている」
と申し上げたが、今回はそれがさらに加速していた。
 
低めのスプリットは平然と見逃され、(見せ球として)高めに投げ込むまっすぐをポンポン持っていかれる。
 
何度か申し上げているように菅野のスペックはMLBの中ではボーダーラインギリギリ。
山本由伸のように95マイル超えのまっすぐがあるわけではない、千賀滉大のフォークのように「これを投げておけば何とかなる」球種もない。
馬力でねじ伏せるピッチングは難しく、必然的に制球力とコンビネーションで勝負することになる。
 
俺たちの菅野智之がヤンキース戦で5回無失点3勝目。指摘されていた奪三振率の低さを払拭する8奪三振。高めまっすぐの使い方がよかった。MLB仕様の配球を見つけたか?
 
その中心を担っていたのがスプリットだったわけだが、各チームのスカウティングが進んだせいでここ1ヶ月で見逃されるケースが増えた。
 
打者を打ち取るためにはストライクを投げる必要がある。
だがボールになる変化球を振ってくれないためにどうしてもゾーン内で勝負せざるを得ない。
 
ところが困ったことにゾーンで勝負するにはまっすぐ系(4シーム、2シーム)の球威が足りない。
かと言って、スライダーやカッターの横の変化だけでは打者のバットから逃げ切れない。
頼みのスプリットも少しでも高く入ればあっさり拾われる。
 
で、結果として今回のような大量失点につながる。
割と“詰み”に近いように思えるのだが、どうだろうか。
 

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正念場ですね。明確に攻略されたところからどう盛り返すか

この日も立ち上がりの1、2回は無失点に抑えたものの、内容自体はかなりの綱渡り状態。まっすぐを投げるカウント、タイミングを読まれていた印象で、アウトになった打球もしっかり捉えられていた。
どこかで決壊するかも? と思っていたら案の定である。
 
いや、参ったね。
これは参りましたよ。
 
ボールゾーンに落ちるスプリットは振ってくれない、ゾーン内のまっすぐは簡単に弾き返される。
前回の登板後に本人が「低めのスプリットを見逃される」「ゾーン内で勝負するのが大事」と言っていたが、その結果がコレである。

「やっぱり低めのスプリットをいいところに投げても振ってくれない。だからこそ、リスク覚悟でゾーン内、見逃してもストライクというところに投げるのが、大事だと思う」


下記の通りストライク先行を狙ったことが裏目に出たというか。


登板を重ねて疲れも溜まっているとは思うが、それ以上にあそこまで明確に攻略されてしまうと……。
 
投げミスや球威が落ちる局面は絶対にあるし、常にビタビタの制球力を維持するなど不可能。
本人は「コンビネーションを見つめ直す必要がある」と前向きにコメントしているが、マジでここが正念場だと思う。
 
数週間前まで「菅野はトレード確実」「安定して試合が作れる先発はどのチームも欲しい!!」と言われていたが、今はそんな状況ではない。むしろローテーションに残れるかどうかの当落線上まできているのではないか。
 
まあ、オリオールズの順位を考えれば今すぐローテ剥奪!! とはならないと思うが。
 

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