ワシル・ロマチェンコが引退表明。S・フェザー級時代のロマチェンコは僕の中ではオールタイムベスト。相手を全否定するなぶり殺し俺様ファイトがロイ・ジョーンズを超えた

ワシル・ロマチェンコが引退表明。S・フェザー級時代のロマチェンコは僕の中ではオールタイムベスト。相手を全否定するなぶり殺し俺様ファイトがロイ・ジョーンズを超えた

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3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコが引退を表明したとのこと。


アマチュア通算396勝1敗という冗談みたいな戦績を残して2013年にプロ入りしたロマチェンコ。
「デビュー戦で即世界タイトルマッチをやらせろ」と発言して注目を集めたものの、これは叶わず。
 
そして2戦目のオルランド・サリド戦でまさかの敗戦を喫する。
サリドの意図的とも思える体重超過が物議を醸したが、2戦目での世界タイトル戴冠はならなかった。
 
それ以降はS・フェザー級で無双、ライト級では躊躇なく強豪を選ぶマッチメークと適性を越えた中で奮闘する姿が印象に残っている。
 
そんな感じで、今回はこの選手についての感想を言っていこうと思う。
 
ロマチェンコvsカンボソス。何も変わってなかったカンボソス。ロマチェンコとの相性最悪なまま置いてきぼりを食って11RTKO負け
 

ゲイリー・ラッセルJr.との壮絶マッチ。試合の凄さの割に注目度の低さが…

まずロマチェンコの試合でパッと思いつくのは2014年6月のゲイリー・ラッセルJr.戦

この日は他にロバート・ゲレロvs亀海喜寛戦が組まれており、正直ロマチェンコvsラッセル戦の注目度が高いとは言えず。
 
だが24戦全勝のハンドスピードお化けのゲイリー・ラッセルとアマチュア通算396勝のワシル・ロマチェンコの一戦などとんでもないに決まっている。
僕はこのマッチメークを聞いた瞬間に「キター♪───O(≧∇≦)O────♪」となったことを覚えている。
 
実際の試合もアホみたいな超絶バトル。
連打は速いが動きがやや直線的なラッセルに対し、ロマチェンコは得意のフットワークで前後左右に動きまくる。で、サイドに回り込んでガードの外側から連打を浴びせ、ラッセルをタジタジにする。
 
ラッセルは動きが直線的と言ってもそこに付け入ることができるかはまた別の話。
それまでの対戦相手はスピードに押されまくってラッセルと同じ土俵に上がることすらできなかったが、ロマチェンコはそのラッセルを圧倒、ダウン寸前まで追い詰めた。
 
僕の中では文句なしの“伝説の一戦”である笑
と同時に注目度の低さが歯痒かったなぁと。
 
ロマチェンコvsゲイリー・ラッセルJr.の異次元っぷり。どうにもならないけど諦めないラッセルさん。この日のメインが亀海vsロバート・ゲレロだった事実
 

S・フェザー級のロマチェンコはヤバかった。ローマン・マルティネスをKOした瞬間はゾクっとしたよ

ロマチェンコのキャリアで強烈なインパクトを残したのはやはりS・フェザー級時代
対戦相手が試合の途中でギブアップする、いわゆるノーマス勝利を重ねていた時期である。
 
階級アップ初戦となった2016年6月のローマン・マルティネス戦。
この試合のロマチェンコは力強さが一段上がり、マルティネスを終始圧倒。顔面にフックを食ってもんどり打ってダウンするマルティネスの姿にはゾクっとさせられた。
 
上記のラッセル戦は確かにすごかったが、パワフルさという意味ではやや物足りない。
身体の線が細くパンチは“ポンポン”という感じで1発1発が軽い(ように見える)。
 
ところがこの試合では近場の連打や前に出る力感がそれまでとは明らかに別物だった。
機動力やポジショニング、精度はそのままにスケールアップしたというか。
 
おいおい、これはやばいぞ。
とんでもないもんを見せられてるぞと。
これが五輪連覇、アマチュア396勝の本気かと。
 
ロマチェンコvsテオフィモ・ロペス感想。115-113ロペスかな。ロペスの対策が素晴らしかったしやっぱりスピード&パワー大正義
 

ウォータース戦からノーマス祭りがスタート。相手を全否定する俺様ファイトはオールタイムベスト

そして次のニコラス・ウォータース戦からロマチェンコのノーマス祭りがスタートするわけだが。
 
マジな話、僕はS・フェザー級のロマチェンコをオールタイムベストだと思っている。
 
この時期のロマチェンコの何がやばいって、強さはもちろん倒し方(勝ち方)が異次元すぎるんですよね笑
 
自分のターンが終わるとその場から消え、今度は別の場所から現れて再び自分のターンをスタートする。
対戦相手は攻撃が止むまで耐えても何の意味もない。
反撃姿勢に入ったときには目の前からいなくなっているのでパンチを当てようがない。
で、その直後に違う場所(死角)から現れたロマチェンコの攻撃が始まる悪循環。
 
しかも1発1発の殺傷力がそこまでではないのが……。
生かさず殺さずひたすらなぶられ続ける。この時間が延々と続くのである。
 
 
反撃する暇はほぼゼロ。
なのに1発で終わらせてもくれない。
 
こんなことをされたら心が折れるに決まっているし、観ている側の絶望感も尋常じゃない。
 
下記がそのニコラス・ウォータース戦。

今観直すとウォータースの努力、工夫が山ほど感じられる。
ロマチェンコを視界から逃さないためにボディで動きを止める、なるべく早く方向転換する等、その後の選手が参考にしたと思われるアクションが随所に見られる。
 
ただ、申し上げたようにあんないたぶられ方をすればいずれ心は折れる。
自分の用意した作戦、研究のすべてを軽〜くあしらわれるのだからギブアップも仕方ない。
 
ウォータースはこの試合から7年ほどブランクを作ってしまったが、要はプロ選手としての自分を全否定された試合だったのだろうと。
 
ニコラス・ウォータースってやっぱりカッコよかったよな。ノニト・ドネアをKOした試合は最高だった。でも内山高志なら勝てる可能性があったと思う
 

ジョー小泉を見限った試合。有能面した無能はいらないんですよ笑

ちなみにこのウォータース戦は僕がジョー小泉を完全に見限った試合でもある。
 
アイツは途中で試合を投げたウォータースを(エキサイトマッチの)放送中に散々こき下ろしている。
ボクサーとして失格だの、臆病だのとディスりまくり、視聴者もそれにつられてウォータースの評価はダダ下がりに。
 
ところが次のジェイソン・ソーサ、ミゲル・マリアガが同じように手も足も出ずにギブアップしたことでウォータースの判断が間違いではなかったことが判明した。
 
もちろん当のジョー小泉はダンマリ。
何ごともなかったようにロマチェンコのすごさを語るという。
 
 
こういう有能面した無能はマジで邪魔。
以前「エキサイトマッチにジョー小泉はいらない」と言ったらSNSで怒られたことがあるが、ほら見ろ、結局僕が正しかったじゃねえか笑
 

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僕はやっぱりS・フェザー級のロマチェンコがお気に入り。ライト級時代のスペックとプライドとのせめぎ合いもよかったけど

申し上げた通り僕はS・フェザー級時代のロマチェンコがオールタイムベストだと思っているし、あの頃の俺様全開のやりたい放題っぷりはたまらないものがあった。
 
ジェイソン・ソーサ戦での闘牛士の真似、わざとコーナーに入って「こい、こい」のポーズ、などなど。
ただ試合に勝つだけでなく、相手のアイデンティティを根こそぎへし折る自己中ファイト。
そりゃあ「デビュー戦で世界タイトルマッチをやらせろ」とか言いますよね笑
 
 
ちなみに適性を超えた中でのプライドとのせめぎ合い、行くか引くかのギリギリのラインで勝負するライト級のロマチェンコも好きである。
 
2023年5月のデビン・ヘイニー戦などはまさにそれ。

自身のスペックと加齢によって落ちた機動力、それらを総動員して一回り大きいヘイニーを追い詰めてみせた。
こういう試合には問答無用で心を打たれるが、同時にS・フェザー級時代の無双が懐かしく思えたことをお伝えする。
 
4団体統一王者デビン・ヘイニーがロマチェンコの追い上げを振り切り僅差判定勝利。またしても不動のPFP No.1っぷりを証明したな
 

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S・フェザー級のロマチェンコと並ぶオールタイムベストはアイツ。本当に不本意だが、強さは間違いない笑

なおもともと僕の中でのオールタイムベストはロイ・ジョーンズJr.だったが、ロマチェンコの登場によって見事に更新されてしまった。
 
そして、そこに並ぶのが例のアイツである。
 
この選手が試合をするたびに僕は相手を応援するし、常々苦戦する姿が見たいと思っている。
「コイツを倒すためには誰がどうすれば?」の脳内シミュレーションを数え切れないほど繰り返し、そのつど「やっぱり厳しい」という結論に達する笑
 
本当に不本意で憎たらしいのだが、強さ自体は間違いない。
ロイ・ジョーンズやロマチェンコとオールタイムベストを競うほどに間違いない。
 
バンタム級時代の井上尚弥
 
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