京太郎vsアーロン・ラッセル感想。なるほど、前に出てストップTKOはいいね。標的はマヌエル・チャーか…。どうなるかね【結果・感想】

NO IMAGE

壁の目イメージ
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2018年5月7日、東京・後楽園ホールで行われたOPBF/WBO-APヘビー級タイトルマッチ。
同級王者藤本京太郎が挑戦者アーロン・ラッセルと対戦し、7R28秒TKOで勝利。OPBF3度目、WBO-AP2度目の防衛に成功した。
 
 
いつもの距離をとるスタイルを捨て、序盤から積極的に前に出る京太郎。ラッセルのボディを叩いて徐々に弱らせ、得意のカウンターで後退させる。
時おりラッセルのワンツーを被弾するものの、抜群の見切りを活かして突破口を掴ませない。
 
「魔境タイソン・フューリーの帰還。強豪セファー・セフェリとの2年半ぶりの復帰戦。最強ヘビー級のクソ野郎がここにいるぞw」
 
終始主導権を握ったまま、7R開始直後にカウンターをヒット。それを見たセコンドがタオルを投入して試合を止める。これで京太郎の防衛を果たすとともに、3戦連続のKO勝利となった。
 
 
なお、今後はワイルダーvsジョシュアの統一戦後に返上の可能性が高いWBO王座、もしくはWBAの正規王座を狙うプランを明かしている。
 
「亀田興毅vsロマゴン戦実現の可能性は? どのくらい積めばアイツは亀田の目の前に立つんだオイ? 勝手に金額を計算してみる」
 

ヘビー級期待の藤本京太郎の試合を観たぞ。さすがにこのレベルの相手とは次元が違うかな

先日の京太郎の試合をようやく観たので、その感想を。
 
まあ、さすがだったなと。
 
いつもの前後左右の動きはもちろん、この試合ではあえて積極的に前に出たとか。
 
「やっべえw 巨人ムンギアがアリを爆撃。ムンギアなんだコイツ。プロレスラーみたいだな。は? これでもハードの方がデカいの?」
 
アーロン・ラッセルのワンツーに得意のカウンターを合わせ、怯んだところに連打を浴びせる。そのままロープに押し込み、ボディの連打で追い詰める流れはかなり有効に思えた。
 
やはり僕が「重量級の拳四朗」と名づけた(いつ?)だけのことはある。
 
「拳四朗4RTKO!! ペドロサ手も足も出ず。いいですね拳四朗。ホントに期待できるぞこの選手。まあ、今回は相手が微妙だったけど」
 
なんとも言えないところだが、この動きについていくのはノーランカーの選手では難しいのではないか。ちょっと、このレベルの相手では京太郎にとっては役不足な気がした。
 

スウェー→カウンターが得意パターンの京太郎。相手の圧力が一定以上になると、一気に苦しくなる

とはいえ、今回のアーロン・ラッセルはもともとクルーザー級の選手。リング上で向き合った両者を観ても、京太郎の方が一回り大きく身体も分厚い。
ヘビー級では小柄な京太郎にとって、体格的なアドバンテージがある状況は珍しい。いつも以上に積極的に出られたのも、その辺の要素は大きかったと思う。
 
そして、今後の標的はWBA正規王者マヌエル・チャーとのことだが、これはどうなんだろうか。
正直、相当厳しい相手に思えるが。
 
いやまあ、ヘビー級世界王座を狙うのに楽な相手がいるわけはないのだが。
 
「京太郎を応援する理由? そんなもん「ヘビー級だから」でいいだろw 2018年の世界戦実現なるか。京太郎マジでがんばれ」
 
京太郎の試合を観るとわかるが、基本的にこの選手のディフェンスは見切りが中心。
 
ガードを下げた構えで距離をとり、相手のパンチをスウェーとバックステップでかわす。
すぐさま重心移動して、打ち終わりに得意のカウンターを返すスタイル。
 
「田口良一陥落。ブドラーに判定負けで統一王座防衛ならず。てか、地上波ボクシング中継なくなるんすかね」
 
K-1時代もそうだが、この選手のカウンターの精度は普通にすばらしい。
 
ただ、申し上げたようにディフェンスは基本的にスウェーが中心でガードは低い。
サイドステップで距離をとることもあるが、そこから反撃につなげる動きはない。
相手の正面に立ち、スウェー→カウンターというのがこの選手の攻撃パターンである。
 
「ネリ再起。WBSS参戦目指してパブスタンとの10回戦に挑む。今後、ネリが体重超過をしない理由」
 
なので相手の踏み込み、リーチ、ワンツーのスピード(のどれか)が想定を超えると一気に苦しくなる。
 
顔を跳ね上げられ、圧力に押されて後退。
カウンターを打ち込む余裕を奪われ、距離をとって相手の周りを回るだけ。
危険地帯に踏み込めず、攻め手を欠いたジリ貧状態に陥る。
 
「ライアン・ガルシアとかいう右構えの清水聡がジェイソン・べレスに苦労しつつも3-0で勝利。打倒デービス? マジで?」
 
2014、2015年の石田順裕戦でも、石田のスピーディなワンツーをさばききれずに苦労するシーンが目立っていたが、ああいうのがまさに典型的な例。
 
当時はK-1とボクシングの距離感の違いを埋めきれていない感があったが、一定以上のキレを持った相手に苦労する点は確かにそうなのかなと思う。
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さ」
 

狙いはマヌエル・チャーか。なかなか厳しい相手ですね。デカいし固いし。村田諒太vsブランダムラになっちゃうかも…

そして、現WBA正規王者マヌエル・チャーについてだが、こちらは身体の大きな攻防分離の選手。
 
「ベストバウトその3:ラッセルvsディアス。ラッセルたんの猛打に耐えたディアスたんすげえ。フェザー級頂上決戦でしたね」
 
ガードを上げてプレスをかけ、自分の距離まで近づいたところで攻撃開始。
得意な間合いに近づくまでは固いガードとパリングでひたすら耐える。
身長193cm、体重110kgの大きな身体を活かしたパワーボクシングのスタイルである。
 
「伊藤雅雪やるっきゃねえなオイ。クリストファー・ディアスとフロリダで王座決定戦。勝つね。うん、これは勝つよ」
 
そう考えると、恐らくvs京太郎の展開としては村田諒太vsハッサン・ヌダム・ヌジカムに近くなる。
もちろん村田がマヌエル・チャーで、京太郎がヌジカム。
 
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
 
マヌエル・チャーのプレスから京太郎どこまで逃げ切れるか。
いかにガードの間からパンチを通してポイントアウトできるか。
 
京太郎が持久走で走り切ればひょっとするけど、失敗すれば村田諒太vsエマヌエーレ・ブランダムラになっちゃうよね。という。
 
「村田がブランダムラを圧倒して防衛。お見事だった。てか村田の「目標はゴロフキン」発言にワロてまうんだがw 悪意はないけど」
 
しかもガードを固めた攻防分離のスタイルなので、京太郎のカウンターは機能しにくい。
スウェーからのリターンが得意な京太郎に対し、自分の距離になるまで手を出さないマヌエル・チャー。
普通に考えて、カウンターのタイミングを奪われた京太郎がひたすら動き回って延命する展開が濃厚に思えるのだが。
 
まあ、もともと厳しい試合には違いないし、少なくともジョセフ・パーカーよりははるかに希望がある。
 
「ジョシュアがパーカーを子ども扱い。パーカーはがんばったけどやっぱり2m無双。結局こうなっちゃうんだよな」
 
できればタイロン・スポーンあたりとテストマッチができたら最高だけどね。
以前はちょくちょく日本に来てたし、武蔵とバンナあたりをダシに声をかければ何とかなるんじゃないの?
そもそもタイロン・スポーンはオランダ生まれの選手で、しかも今はアメリカが拠点。OPBFもWBO-APもいっさい絡まないけどww
 
「野獣ワイルダーがオルティスを豪快KO!! やべえ、おもしろかったww オルティスは勝たなきゃダメな試合だったな」
 
でも、テストマッチの相手としてはマジでちょうどいいと思う。
K-1時代と比べてやたら身体がデカくなって、現在11戦全勝11KO中。プレスをかけるスタイルに変貌しててビビったけど、ヘビー級トップ戦線に通用するかのハードルと考えればバッチリな相手だなと。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 
 

 
 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!