藤本京太郎がジョセフ・パーカーに挑戦か? ヘビー級日本人王者誕生の可能性は? 東洋太平洋ヘビー級王座防衛【予想・展望】
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2017年5月8日に東京・後楽園ホールで行われた東洋太平洋ヘビー級タイトルマッチ。
王者藤本京太郎が同級1位の挑戦者ヘルマン・パーセルと対戦し、9R1分22秒TKOで勝利。初防衛に成功した。
これで戦績を17勝1敗9KOとした京太郎。
試合後には陣営がWBO王者ジョセフ・パーカーへの時期挑戦者に名乗りを挙げることを明言する。
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった。ところで内山の今後は?」
なお、当初予定していた挑戦者との対戦がキャンセルになったパーカー側から、初防衛戦の相手としてオファーがあったとのこと。
前回は日程的に厳しかったが、改めて年内のパーカー戦実現を目指して交渉するという。
2011年にK-1からボクシングに転向して約6年。日本人未到のヘビー級王座を目指す藤本京太郎の快挙はなるだろうか。
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- 1. 藤本京太郎がジョセフ・パーカーに挑戦するだと!? しかも年内って、すげえ現実的じゃないの?
- 2. 実は京太郎の試合をあまり観たことがない……。2016年4月に現地で観たが、眠すぎて記憶がww
- 3. ヘビー級では異質のスピードスター。あのアウトボクシングとカウンターセンスはかなりすごいんでないの?
- 4. 強敵相手でも、あのアウトボクシングとスウェーが通用するか。「パワフルで動ける相手」との対戦経験がないのがどう影響するか
- 5. ジョセフ・パーカーはアンソニー・ジョシュアやクリチコに比べれば若干落ちる。でも京太郎のこれまでの相手とは別次元
- 6. 勝負は後半かな? 何とか相手をバテさせて、ギリギリの判定勝利を狙いたい。というか、試合自体を実現してもらいたい
藤本京太郎がジョセフ・パーカーに挑戦するだと!? しかも年内って、すげえ現実的じゃないの?
東洋太平洋ヘビー級王者の藤本京太郎が防衛に成功し、世界タイトルマッチの可能性が浮上とのこと。
しかも、実際に王者側からオファーがあったとのことで、実現の確度はそれなりに高いという。
って、マジ?
年内?
えらいこっちゃ。
実はこれ、村田諒太のミドル級タイトル挑戦よりも大ニュースじゃないのか?
日本人がボクシングのヘビー級の世界タイトルマッチのリングに上がるなど、まさかあるとは思っていなかった。
どうなるかはわからないが、何とか実現していただきたい。
「村田諒太vsハッサン・ヌダム・ヌジカム予想。これ普通に勝てるんじゃねえの?」
というか、やるとしたら場所はどこになるんだろうか。
パーカーがニュージーランド出身ということを考えると、日本開催も十分あり得るのか?
基本的にパーカーはニュージーランドを拠点にしているみたいだけど。
まあ、そこまで考えるのは気が早いか。
「亀海がコットをダウンさせる未来が見えた。亀海の大の字KO勝利以外あり得ない。やる前からわかる」
実は京太郎の試合をあまり観たことがない……。2016年4月に現地で観たが、眠すぎて記憶がww
前代未聞のヘビー級世界王座挑戦の可能性が浮上した藤本京太郎。
実際のところ、この選手がジョセフ・パーカーに勝つことができるのだろうか。
そもそも日本人には縁がないと思われている階級で、王者に歯が立つのだろうか。
実を言うと、僕はこれまで京太郎の試合をあまり観たことがない。
唯一フルで観たのが2016年4月に行われたネイサン・マッケイ戦。
内山高志がジェスレル・コラレスに敗戦を喫した試合の前座に出場しており、会場で生観戦したのが唯一である。
とはいえ、単調な試合でおネムだったため、これといった印象が残っていない。
とりあえず、ヘビー級の選手としてはめちゃくちゃ動けること、カウンターのセンスが抜群なこと。
「ダメだダメだ」と言われてはいるが、そこまで悪いようには見えなかったこと。
そんな感じのフワフワしたイメージである。
まあ、内山のKO負けが強烈過ぎて全部ふっ飛んじゃったのもあるんですけどね。
ごめん京太郎。ホントに眠かったんだww
「ジェスレル・コラレスが内山を粉砕!! 暫定王者がまさかのアップセット!!」
ヘビー級では異質のスピードスター。あのアウトボクシングとカウンターセンスはかなりすごいんでないの?
改めて藤本京太郎の試合を観た感想としては、
「巧いっすね」
さらに、
「チャラいっすね」
身長183cmとヘビー級では小柄だが、代わりに抜群の機動力を兼ね備えたアウトボクサー。
射程の一歩外をキープし、リングを広く使う。
正面を外しながら軽いパンチをヒットしていく。
サイドに回り込み、ガードの外側から左をヒットし、右のボディにつなげる。
そして、一番の持ち味はK-1時代から得意としていた右のカウンター。
相手の踏み込みに合わせて自らも一歩前に出て、相手のパンチよりも一瞬速く当てる。
動き出しを捉えるセンスやパンチの当て勘はかなりすごいように僕には思える。
「田中恒成vsアンヘル・アコスタ予想。過去最強の挑戦者が愛知に来るぞ」
しかもK-1時代と違い、キックがないのでカウンターがより機能しやすい。なおかつK-1時代からピーター・アーツやセーム・シュルトなど、自分よりはるかに大きな選手との対戦にも慣れている。
あのアウトボクシングでリズムに乗れれば、マジで可能性はあるかもしれない。
「村田vsエンダム感想。疑惑の判定負け? 素人がプロに口出すな。やったことがないヤツが語るな」
強敵相手でも、あのアウトボクシングとスウェーが通用するか。「パワフルで動ける相手」との対戦経験がないのがどう影響するか
だがその反面、強敵との対戦経験がないのは懸念材料ではある。
生観戦したネイサン・マッケイ戦を含め、京太郎の過去の相手をざっと眺めてみたが、正直そこまでいいと思える選手はいなかった。
申し上げたように、京太郎のスタイルはアウトボクシング。
足を使って相手の攻撃をかわし、空いた場所にパンチを当ててすぐに離れる。チャンスがあればカウンターの1発を叩き込む。
ただ、これまではレベル的に「動けるヘビー級」というだけで勝ててしまう相手だったことも確かである。
基本的には「デカくてパワーはあるが、スピードがない」「体力もない」選手ばかりで、危険地帯に留まらずにパンチを当てていればOKというパターンが非常に多かったのだと思う。
試合を観てないクセに言い切るのもアレですが。
上述したネイサン・マッケイもまさしくそのタイプ。
試合を観直してみるとわかるが、序盤ですでに肩で息をしている。3、4Rにはゼーハーゼーハー状態で、京太郎の動きにまったくついていけない。
自分の拳に身体が振り回され、心が折れかかったところに京太郎のカウンターをもらい、盛大にグラつく。
だが、慎重な京太郎は無理に倒しにはいかない。
相変わらず距離をとってサークルを続け、遠目から細かくカウンターを当てて弱らせる。
この辺のチャラさが不人気ぶりを示す象徴的な部分だとは思うが、それはそれ。危険を冒さない現実主義者と前向きに考えておく。
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あの見切りのよさに頼ったスウェーとサークルで、世界王者の突進から逃げ切れるのか。カウンターをちらつかせてジョセフ・パーカーに踏込みを躊躇させられるか。得意のクソ眠い展開に巻き込むことができるのか。
そういう意味でも「パワフルで動ける相手」との対戦経験のなさは一番の懸念材料だと思う。
まあ、アジアのヘビー級でそこまでの相手を求めることが酷なのだろうが。
ジョセフ・パーカーはアンソニー・ジョシュアやクリチコに比べれば若干落ちる。でも京太郎のこれまでの相手とは別次元
王者ジョセフ・パーカーについてだが、この選手はまあ、そこまでぶっ飛んで強いとは思わない。
攻撃パターンは、左を数発見せてからのワンツーが中心。
両腕を前に掲げて相手のパンチを叩き落とし、身体を小刻みに動かしながらタイミングを測る。
そこから大きく踏み込み、ワンツーをねじ込んでペースを掴むというのがほとんどである。
ただ、とにかくパンチのスピードが凄まじい。
威嚇の左、追撃のワンツー。
どなたかもおっしゃっていた気がするが、これだけのパンチスピードはヘビー級ではめったにお目にかかれない。
あのスピーディで伸びのあるワンツーを、スウェーだけで捌ききれるのか。京太郎がジョセフ・パーカーに歯が立つかはそこにかかっているように思える。
そして「そこまで強いとは思わない」とは言ったが、それはあくまで他のトップレベルと比べればという話。
先日のアンソニー・ジョシュアやクリチコからは若干落ちるが、京太郎のこれまでの相手とはまるで違う。
ハンドスピードはもちろん、ラウンドが進んでもバランスを崩すこともない。持ち前のハンドスピードも失わずにポイントアウトするだけのパワーと体力を兼ね備えた選手である。
「ジョシュアがクリチコを粉砕!! 圧倒されながらも逆転勝利。怪物元王者を沈めたジョシュア」
勝負は後半かな? 何とか相手をバテさせて、ギリギリの判定勝利を狙いたい。というか、試合自体を実現してもらいたい
だが、ジョセフ・パーカーも京太郎ほど動ける相手との対戦経験はないだろうし、過去の試合をざっと観ても京太郎ほどのカウンター使いも見当たらない。
冗談抜きで、京太郎の見切りとカウンターが通用すれば、チャンスはある? かも?
パーカーがピンピンしている前半をしのぎ、後半に勝負を賭ける。ひたすら動いて相手の体力を消耗させ、出足が鈍ったところでカウンターの狙い打ち。
前半はポイントをリードされるかもしれないが、6Rからカウンターで盛り返しまくって最後の最後で逆転する。最終的には2-1の僅差で判定勝利!! みたいな。シェーン・モズリーvsメイウェザーの再現だぜ!! みたいな。
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
ホームタウンデシジョンも目いっぱい使って(日本開催なら)、何とか歴史的勝利を挙げてもらいたい。
まあ、現実的には相当厳しいとは思うが。
これだけ語っておいて、中盤から後半にかけてKOされちゃうのかな? と漠然と考えておりますが。
そもそも試合が実現するのかすら存じませんが。
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