田中恒成vs木村翔戦の全国生中継がなかったことが問題らしいけど、CBCテレビが地元のスターを囲い込んだってことはないの? いや、ないか
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2018年9月24日、愛知県名古屋市でWBO世界フライ級タイトルマッチが開催された。
同級王者木村翔に田中恒成が挑戦し、大激戦の末に2-0(115-113、116-112、114-114)の判定で田中が勝利。見事国内7人目の3階級制覇を達成するとともに、ワシル・ロマチェンコと並ぶデビューから12戦目での世界最速記録となった。
「そして伝説()へ…。 田中恒成が木村翔に判定勝利で最速3階級制覇。至近距離での打撃戦と駆け引きがすごかった」
試合は前評判に違わぬ好試合となり、最終ラウンドまで両者ともに1歩も引かない打ち合いを展開。
「年間最高試合候補」とも言われるほどの接戦で、現地のファンを大いに満足させたとのこと。
【コラム】田中恒成vs.木村翔は記憶に残る名勝負 熱戦を生んだ両者の“気持ちの強さ”(写真は共同) #ボクシング #田中恒成 #木村翔 https://t.co/9XsIbN1yDU
— スポーツナビ (@sportsnavi) 2018年9月25日
田中vs木村の激闘 海外メディアからも賞賛の声 https://t.co/jEEIoZUhDP pic.twitter.com/jWvaDcatHY
— ボクシングビート (@beat_macc) 2018年9月25日
ところが、ボクシング界大注目の一戦ながらも生中継はCBCテレビのみ。
ギリギリ数日遅れで関東地方限定での放映があるだけ。
2017年5月のアンヘル・アコスタ戦ではネットストリーミングがあったが、今回はそれすらもない状況。
一瞬も目が離せない
極上の打ち合いCBCで実況生中継中‼️#木村チャンピオン強い #恒成選手頑張れ#木村翔 #田中恒成 https://t.co/FNar8BeWXp
— CBCテレビ5ch (@CBC5ch_pr) 2018年9月24日
これだけの大試合を生で視聴できないことを嘆くファンから、いらだちや不満の声が多く挙がったという。
「ジョシュアがポベトキンを鬼KO!! 動ける巨人最強説は今日も健在ですね。ワイルダーorフューリー戦実現します?」
プロモーション活動の不足や両選手の知名度の低さなど。
地上波で全国放送されなかった理由はいくつか考えられるが、試合内容がよかっただけにちょっとだけ残念な結果である。
まだ観てない田中恒成vs木村翔戦。いい試合だったみたいだし、放送が楽しみだぞ
まず大前提として、僕は今回の田中恒成vs木村翔戦をまだ観ていない。
理由は関東住まいだから。
当日の視聴環境がなかったから。
そして、これに関して実はそれほどイライラもしていない。
数日遅れで深夜放送されることは事前に発表されていたし、そこから数日間は「TVer(ティーバー)」での視聴も可能になるとのこと。
個人的にライブ観戦にそこまでこだわりはなく、結果を知った上での視聴も問題ない。
放送圏外のボクシングファンの断末魔の叫びを聞きつつ、放送日をボチボチ楽しみにしている次第である。
「井上拓真がヤップに勝利だって。これ、世界王者なれるんちゃう? ウーバーリ? ウォーレン? ペッチ?」
なお、試合後のニュース記事をざっと読むと、今回はマジでいい試合だったとのこと。
しかも、7Rの田中のダウンがスリップと判定され、最終12Rも木村陣営は確実に取った手ごたえがあったとか。
仮にどちらかのラウンドが木村に流れていたら、逆転orドローで木村の防衛が決定していたという。
僕は以前から「この試合はちっともわからん」「予想がまったくできん」と連呼してきたが、ホントにその通りだったんだなと。
「木村翔がサルダールをボディでKOして2度目の防衛に成功。中国の英雄がまたやったぜ!! 次は田中恒成戦か?」
そんな感じで、試合を観る楽しみがますます増しているww
選手の知名度やボクシングの需要だけが原因なの? 実は地元スターの囲い込みってことはなかったわけ?
まあ、僕の近況報告はこのくらいで。
とりあえず、今回の試合が地上波で全国放送されなかった理由については各所で言われている通り。
プロモーション活動の不足や知名度の低さ、ボクシング自体の需要のなさが影響したことは間違いないと思う。
先日の岩佐亮佑vsTJ・ドヘニー戦も後楽園ホール開催+深夜放送。
初防衛戦が山中慎介との抱き合わせでゴールデンでの中継だったことを考えると、岩佐1人ではネームバリュー的に厳しかったのは明白である。
「ドヘニーに翻弄されて岩佐陥落。戦略負けですかね。持ち味をうまく消されたかな。てか、ボクシング人気すげえ」
ただ、今回の田中恒成vs木村翔戦は、国内で実現可能なMAXの世界戦と言っても過言ではない(と思う)。
それこそ2012年の井岡一翔vs八重樫東戦に匹敵するほどの。
なので、「この試合を取り扱わないテレビ局はわかっていない」と憤る熱心なボクシングファンの気持ちもわからんでもない。
「俺たちの井岡一翔(SANKYO)が帰ってきたぞ。強豪アローヨに何もさせずに圧勝!! 待たせんじゃねえよボケがww」
と、ここまで言っておいて、表題の件。
・選手の知名度が低い
・ボクシング自体の需要が低い
と言われているが、ホントにそうなの?
「プロモーション活動を怠った」興行主が一番の原因って、それマジなの?
CBCテレビが地元のスターである田中恒成を囲い込んだなんてことはないの?
などと、ちょっとだけ思ったりしている(たぶん違うけど)。
要は、“オラが街のスター”田中恒成を全国放送に取られると、地元テレビ局がドル箱コンテンツを失ってしまう。
中部地方に強固なファンベースを持ち、確実に視聴率が見込める田中恒成。この選手を早めに囲い込んで、他局への流出を防いだってことは考えられないの? という話。
全国放送での視聴率5、6%より、ローカル放送で15%を取った方がお得でしょ? みたいな(たぶん違うけど)。
JリーグをまとめてかっさらったDAZNパイセンも、プロ野球のややこしさには手を焼いたww
たとえば、サッカーJリーグの放映権を「2017年シーズンから10年間で総額2100億円」という大型契約で獲得したDAZN。
それまで独占に近い状態でJリーグを放映していた「スカパー!」を出し抜き、最大の目玉として全試合のストリーミングを続けている。
「DAZN for docomoを契約。利用した感想は? Jリーグファン激怒のDAZNはあり? なし? 使える? 使えない?」
ところが、さすがのDAZNもプロ野球に関しては少々勝手が違う。
ラインナップを見ればわかるが、基本的にDAZNに巨人主催の試合はない。
ほかの11球団は扱っているのに、なぜか巨人主催試合だけが見当たらないという謎現象。
これ、一番の要因は日本テレビが巨人戦を囲い込んでいることにある。
全国に莫大な数のファンを抱える巨人の試合は、放っておいても視聴率が取れる(と中の人は思っている。たぶん)。
こんなドル箱コンテンツをわざわざ外様のDAZNに明け渡してやる必要はない。
つまり、自社が運営する日テレG+やHulu、GLS(ジャイアンツLIVEストリーム)でファンを囲い込んだ方が、よっぽど利益が上がるじゃねえかと。
「神戸製鋼ダン・カーターがデビュー。サントリーのマット・ギタウとマッチアップ。日本ラグビーとんでもねえわ」
また、広島カープについても実は微妙で、広島県内の人はDAZNで広島戦が観られないという摩訶不思議な状況が存在する。
地元テレビ局との兼ね合いとやらで、やすやすとDAZNに放映権を渡すわけにはいかないとのこと。
そして、定額でパリーグの全試合を視聴できる「パリーグTV」はあっても、なぜか「セリーグTV」は存在しない。
大きな要因として、これも巨人と広島の強固な姿勢が影響していると聞く。
「エロール・スペンスvsマイキー・ガルシア本当に決まっちゃった。勇敢なのか無謀なのか。どちらにとってもメリットある」
ファンを囲い込んで利益をあげる巨人と、間口を広げて新規開拓するDeNAベイスターズ。方針の違いが鮮明だよね
逆に、放映権をそこら中にバラまいて間口を広げているのが横浜DeNAベイスターズ。
従来通りの地上波やスカパー! 等の有料チャンネルに加え、上述のDAZNやAbemaTV、ニコニコ生放送でも視聴が可能となっている。
現状、テレビがない出先でも、wifi環境さえあれば問題なくベイスターズ戦を観戦できる。
「守りたいこの笑顔w 松坂大輔が甲子園で復活の6勝目。まさかここにきて今季一番のピッチングとは」
ちなみにだが、暗黒時代のベイスターズの試合は有料放送以外では神奈川ローカルの「TVK(テレビ神奈川)」が細々と放映していた程度で、しかもお盆前後に「今シーズンの放送はこれで最後です」と言い出す始末。
はっきり言って扱いはめちゃくちゃ悪かった。
そして、当時のベイスターズは基本的に5月にシーズンが終了するほど弱かったため、これといった問題は起きず。
「ビッグフライ オオタニサン!! 野球観戦の情熱が減退する中、大谷翔平のホームランでワクワクする」
ところが、DeNA体制2年目の2013年。
大型補強を敢行した新生ベイスターズが誤って8月後半までCS争いをしてしまい、TVK目当てのファンが一番大事な試合を観られないという地獄が発生する。
これがきっかけかは定かではないが、それ以降のDeNAのがんばりは上述の通りである。
「ハイレベル過ぎてFA選手の契約にも影響してるよ。MLBオールスター2018がとんでもなかった件」
ファンの囲い込みによる現状維持で利益を得る巨人と、できる限り間口を広げて新規ファンの開拓に一生懸命な横浜DeNA。
どちらがいいか悪いか、コンテンツとしての未来があるかどうかの話はともかく、ここまではっきり経営方針の違いが見えるのはおもしろい。
窓口が一つのJリーグは「スカパー!」を出し抜くだけでよかったが、プロ野球はそう簡単ではない。
歴史が古い分タテヨコのつながりもややこしく、いかに大金持ちのDAZNでも一筋縄ではいかない。
何となく、今回の田中恒成vs木村翔戦もこういう大人の事情があったのかな? と思ったり(違うと思うけど)。
「フットサル「Fリーグ」を初観戦した結果、かなり楽しかったのでその感想を。かなりエキサイティングでオヌヌメだお」
繰り広げられる「優良コンテンツの囲い込み」がおもしろい。出費が増えるのはたまったもんじゃないけど
また諸々の大人の事情だけでなく、常日頃から行われる「優良コンテンツの囲い込み」を追うのも結構おもしろい。
飛ぶ鳥落とす勢いのDAZNだが、実は2016-2017シーズンには存在したNBAがラインナップから消えている。
そして、過去8年間NBA中継を続けてきたWOWOWも、今シーズンはNBAを取り扱わないことを発表している。
なぜかと言うと、楽天がすべてかっさらっていったから。
「Rakuten NBA Special」
剛腕三木谷社長、さすがである。
と思っていたら、NBAを失ったWOWOWに2年ぶりにUFCが戻ってきたり。
去年はDAZNで放映されていたサッカー、フランスリーグ「リーグ・アン」の取り扱いがしれっとなくなっていたり。
「本田圭佑さんはゴール前で突っ立ってりゃいい。サッカーW杯おもしれえw セネガルに日本代表が引き分け」
なるべく出費を抑えたい側としてはたまったもんじゃないが、こういう「優良コンテンツの囲い込み」合戦はかなり興味深い。
「今あるものが今後も続くと思うなよ」という言葉がめちゃくちゃ身に染みるww
逆に暗黒時代のベイスターズのように、コンテンツに魅力がない場合は地元のローカル局にすらぞんざいに扱われるという。
「3×3 PREMIER.EXEって知ってます? 3×3(スリー・バイ・スリー)バスケットのトップリーグなんだって」
てか、ここ最近の楽天の前のめり感はすごいっすよね。
NBAのゴールデンステート・ウォリアーズに加えて、サッカー、リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナともスポンサー契約しやがったし。
野球、サッカー、バスケ。ナンボほど人気競技に手を出していくんかいと。
楽天、ウォリアーズと契約会見 三木谷氏が抱負語る https://t.co/TAhC5RjzB4 #楽天 #三木谷 #ウォリアーズ #契約 #日刊スポーツ
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2017年9月13日
バルサのスポンサーになぜ楽天が?三木谷浩史会長に独占直撃。#numberweb #numberアーカイブ #海外サッカー #eu_soccer #リーガ・エスパニョーラ #バルサ #バルセロナ #三木谷浩史 #久保建英 https://t.co/3VfdjirygX
— Number編集部 (@numberweb) 2017年5月8日
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