中島玲、渡部太基、森岡悠樹、壱・センチャイジムみんなすげえ。KNOCK OUTすげえ。キックすげえ。斜陽なんて嘘だろ? 熱狂しかあれへん【K.O CLIMAX 2024現地観戦感想】

中島玲、渡部太基、森岡悠樹、壱・センチャイジムみんなすげえ。KNOCK OUTすげえ。キックすげえ。斜陽なんて嘘だろ? 熱狂しかあれへん【K.O CLIMAX 2024現地観戦感想】

2024年12月30日に神奈川県・横浜武道館で開催された「K.O CLIMAX 2024」を現地観戦してきたわけだが。
 
お目当ては第10試合の倉本一真vs重森陽太戦。
倉本一真のKNOCK OUT参戦とUNLIMITEDルールなるものが謎すぎて思わずチケットを買ってしまった笑
全15試合(+プレリミナリーファイト3試合)と盛りだくさんの1日だったが、めちゃくちゃ楽しかったことをお伝えする。
 
中には(ぶっちぎりのダントツ周回遅れで)つまらない試合もあったが概ね満足度は高い。
 
倉本一真、大沢文也が参戦。KNOCK OUT-UNLIMITEDとかいう謎ルール。ストライカー寄りのMMAファイター、組みのできる立ち技選手に適正?
 
というわけで今回は特に印象に残った2試合、
・壱・センチャイジムvs森岡悠樹(第13試合)
・渡部太基vs中島玲(第15試合)
の感想を言っていく。
 

×壱・センチャイジムvs森岡悠樹○(2R1分59秒TKO)

この試合はスーパーバンタム級トーナメント決勝戦ということで、準決勝を勝ち上がった同士の対戦(1日2試合)である。
 
森岡悠樹は第4試合の古村光戦では判定ながらも複数ダウンを奪う快勝。
対する壱・センチャイジムは前田大尊と延長1Rを含む計4Rの激闘の末に勝ち上がっている。
なので体力的には森岡の方が有利かな? と思った次第である。
 
 
開始直後は比較的遠い位置で蹴り合う展開。


 
しばらく様子見が続くかな? と思っていると……。
壱・センチャイジムが突如ギアを上げてラッシュでダウンを奪う。


キック主体だった準決勝を観ていたのでこれはちょっと驚きだったが、同時に体力的に短期決戦を選んだのかな? とも思った。
 
 
立ち上がった森岡に壱・センチャイジムが襲いかかる。


 
再びロープを背負わせ、このまま一気に決めるか? というところで……。
今度は森岡のカウンターがヒット!!

 
壱・センチャイジムが崩れ落ちる。

 

ベストバウト出ました。いろいろなルールが混在する中でど真ん中のキックが一番よかった

それ以降は両者がフルスロットルで打ち合うどエラい試合に。


お互いさらに一度ずつのダウンを喫し、次にダウンした方が負けという状況に。
 
 
その中で若干力を残していた森岡が打ち下ろしで3度目のダウンを奪う。

 
うおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!
決まったああああぁぁぁ!!!!


 
もう叫びすぎて喉が痛い笑
 
どちらもナイスファイト。
マジで感動した。

 
 
いやしかし。
すごい試合でしたね笑
 
間違いなく今大会のベストバウト。
開始直後の「これは様子見か?」と思ったアレは何だったんだと笑
 
派手な演出に激しい打ち合い、バラエティに富んだルールと見どころだらけだったK.O CLIMAX 2024だが、何だかんだでキックルールど真ん中の決勝戦が一番よかった
 
白川陸斗vs奥山貴大、一点買いで起こしたアップセット。登場時から強者感が漂ってたしタックルへの対処で「ただ事じゃねえぞ」ってなった
 

×渡部太基vs中島玲○(1R2分41秒KO)

そしていよいよメインイベント。
14:00にスタート、メイン開始が19:30超えという長丁場だったが、ダレることなく一気に走り抜けた感じである。
 
まずは中島玲が入場。

 
この選手はどこかで名前を聞いたことがあると思ったら、ボクシング出身とのこと。
しかも日本スーパーウェルター級暫定王座まで行ったと。
 
キックには2024年3月から転向、今回が4戦目(KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定戦)となる。
 
PVでも思ったが、中島玲はめちゃくちゃ華がある。

ボクシングからキックに転向してそこも強調されていると想像する。
 
 
対する渡部太基はこの試合で引退するとのこと。
王座戦=引退試合ということでPV内でも「散るにしても勝つにしてもKOしかない」と宣言していた。
パンチで勝負したい中島玲としてはめちゃくちゃありがたいのではないか。
 
こちらはド派手な中島玲と対照的な渋いカッコよさがある。

 
何となく声援も野太くなったような笑

 
原口健飛、チャド・コリンズがトリンダーデに1RKO負け。そのトリンダーデがペッチに惜敗。意味不明&尋常じゃない絶望感のRISE-65kgトーナメント
 

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ヤバすぎたっすね。中島玲は短いラウンドの方が向いてるのかもしれない

実際の試合はもう、ヤバすぎた。
 
開始直後にいきなり中島玲の左がクロスでドカン。

これで大ダメージを負った渡部太基。
 
今度はロープ際で右をもらい2度目のダウン。


 
何とか立ち上がって再開に応じるが……。
顔面がすごいことに。

 
中島玲はここから若干距離を取ってリングをサークルする。


恐らく蹴りを警戒しているのだと思うが、渡部太基の方はダメージが深すぎてそれどころではない。
 
 
返り血がすげえ。

 
で、ラウンド後半に中島玲がプレッシャーをかけ、ロープ際で連打。


 
最後は打ち下ろし気味の左で渡部太基が3度目のダウン。

 
実質2度目のダウンで勝負のありの試合。
あの距離で打ち合えばボクシング出身の中島玲はめっぽう強い。

 
全身で喜びを爆発させる中島玲。


 
ボクシング時代はKO勝ちが1度しかなかったようだが、短いラウンドを一気に駆け抜けるキックの方が適性があるのかもしれない。
 
試しにボクシング時代の試合を漁ってみたところ、パンチにやや強弱が足りない印象を受けた。
キックに転向後は「強打、強打、強打」のぶん回しが3Rにマッチしたということか。
 
 
試合後に鈴木千裕との対戦をぶち上げていたが、実現すれば確かにおもしろそう。
少なくとも五味隆典とのエキシビジョンよりははるかに。


まあ、今の鈴木千裕をキックの舞台に引っ張り出すのは至難の業だと思うが。
 
野杁正明、KANAともに完敗。メクセンに実力負けのKANAと野杁対策を徹底したリウ・メンヤン。野杁は今後厳しそう…
 

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キックの人気が下火? 熱狂しかなかったけど? 現地じゃないとわからないことがいっぱいあるね

先日のシュートボクシング、今回のKNOCK OUTとキックの現地観戦は久しぶりだったが、本当にすごい。
 
マジな話、これで人気が下火なんて冗談でしょ? という話。
熱狂しかありませんでしたけど? と。
 
笠原弘希vsジャック・ジャックムエタイ、吉成名高vsバックチョー・シックンナ、海人vsゲリック・ビレット。シーザー会長の健康が?
 
「MMAに人材が流れまくっている」「あまりいい状況ではない」という情報のみで判断してはダメだなと反省した次第である笑


もちろんこの日がたまたま“当たり”の日だったというのもあると思いますが。
 

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