K-1は最強です。もう「新生」はいりません。武尊(たける)サイコーじゃ。S・フェザー級トーナメントで優勝、3階級制覇を達成【2018年3月・感想】
2018年3月21日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで行われた「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K’FESTA.1~」。
第4代S・フェザー級王座決定トーナメントに出場した武尊が、決勝戦で小宮山工介に3R2分2秒KO勝利。S・フェザー級王座を獲得するとともに、K-1史上初の3階級制覇を達成した。
武尊( @takerusegawa )、K-1史上初の3階級制覇を達成 小宮山にKO勝ち – LINE NEWS https://t.co/MVOWjdbJRz #linenews @news_line_meから
— K-1/Krush/KHAOS【公式】 (@k1wgp_pr) 2018年3月21日
新生K-1最大のビッグイベントと銘打ち、さいたまスーパーアリーナのメインアリーナで大々的に開催された今回。プレリミナリーファイトを含めた全24試合が行われ、15000人満員札止めの会場を盛り上げた。
激闘の末にS・フェザー級トーナメントを制した武尊は、試合後のインタビューで「K-1が立ち技最強です。僕と戦いたければK-1に来てください。逃げも隠れもしません」と宣言。一騎打ちが期待される那須川天心を意識した発言で会場を沸かせる。
また次の目標として「K-1の地上波のゴールデンでの生放送」を掲げ、世間での認知度をさらに高めるべく突き進むことを誓った。
「武居由樹の時代が来たぜぇぇ……!! って、ええ??!! 武尊はぁあ??? K-1の主役2人にビックラこいたww」
その他、ウェルター級王者の久保優太、スーパーファイトに出場した木村“フィリップ”ミノルや城戸康裕、K-1初の女子ファイトを実現させたKANAなど。イベントのアイコン的な選手が揃って勝利し、盛りだくさんの内容で幕を閉じた。
武尊優勝!! あの状況から勝ち上がったのはホントにすげえ。そしてイベントが長えww
以前から楽しみにしていた「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K’FESTA.1~」が大盛況のうちに終了した。
メインで行われたS・フェザー級王座決定トーナメントでは武尊が見事に優勝。
武尊 マイク @AbemaTV で視聴中 https://t.co/e8vCou7O8n #Kー1チャンピオン予想で総額150万円 pic.twitter.com/fnBgt7DtAI
— K-1/Krush/KHAOS【公式】 (@k1wgp_pr) 2018年3月21日
個人的に「今回はなかなか厳しいんじゃないの武尊?」と思っていたので、この結果には本当に驚いた次第である。
「いや、やっぱり主人公はさすがやね」。
そして、とにかく長えww
この日はほぼ1日自宅にいてAbemaTVで視聴したのだが、めちゃくちゃ疲れた。
放送開始が11:00。
最終試合が終わったのが午後20:30過ぎ。
僕が観始めたのがだいたい13:30頃で、途中トイレに立ったり飯を食ったりしつつ、ほぼ半日。
ちょっと用事があって1時間ほど外出したのだが、それでもまったく問題なしww
イベント自体はおもしろかったし、武尊のすごさにも感動したが、さすがにこのボリュームは……。
詰め込み過ぎというか、これなら2日間に分けてもよかったんちゃうの? と思うくらいの長丁場だった。
「知ってた? K-1ってすげえんだぜ? 日本の格闘技のポテシャルって凄まじいんだぜ?」
「行けばよかったけど、行かなくてよかった」。
となりのトトロの「夢だけど、夢じゃなかった」みたいなことを言っているが、まさにそんな感じ。
あの雰囲気を現地で直接感じたかったけど、イベントの長さを考えるとAbemaTVでよかった。
それが全体的な感想である。
印象に残った試合その1:軍司泰斗vs登坂匠
印象に残った試合をいくつか挙げると、
○軍司泰斗vs登坂匠×(判定3-0)
○木村“フィリップ”ミノルvs平山迅(1R2分50秒KO)
○武居由樹vs久保賢司×(1R1分27秒KO)
の3試合だろうか。
まず軍司泰斗vs登坂匠については、軍司泰斗がよかったなと。
解説の魔裟斗も言っていたが、この選手の格闘センス(と言えばいいのか?)の高さはすごいと思う。
防御勘がよく、攻撃への流れもいい(ように見えた)。
「魔裟斗vs五味(まさとvsごみ)とかいう最低のクソ試合。何だアレ、茶番ですらないわ。何がしたいのかさっぱりわからん」
恐らくめちゃくちゃ器用なのだと思うが、ボクシングベースの登坂匠をパンチで圧倒したのは普通に驚いた。
登坂匠も十分強かったが、それ以上に軍司泰斗がすごかった。
1999年生まれと若く、確かに今後タイトルに絡む可能性がある選手なのかもしれない。
知らんけど。
余談だが、登坂匠が入場曲にBuddha Brandの「Don’t Test da Master」を使っていたのが個人的に「お?」となってヨカタww
オールドスクールなHIPHOPも好きなんです、ハイ。
印象に残った試合その2:木村“フィリップ”ミノルvs平山迅
続いて、木村“フィリップ”ミノルvs平山迅。
この試合はまあ、アレだ。
ちょっと力の差があったかなと。
ガードを上げてジリジリ近づく平山迅に対し、木村“フィリップ”ミノルはスピード差を活かしてスパスパと攻撃をヒット。
出入りの距離や手数など全局面で上回り、開始直後から平山迅を圧倒する。
最後はカウンター一閃でKO勝利を飾ったわけだが、どこかでそうなるだろうなという雰囲気はビンビン伝わってきていた。
なお木村は今後、王者久保優太への挑戦を目指して強敵撃破に挑むとのこと。試合後のマイクパフォーマンスを含め、相変わらず目の離せない選手である。
「3×3 PREMIER.EXEって知ってます? 3×3(スリー・バイ・スリー)バスケットのトップリーグなんだって。めちゃくちゃおもしろそうww」
ああ、それと。
前にも言ったのだが、相変わらず木村“フィリップ”ミノルは自分が見えてねえなとww
いまだに
「俺は俺のスタイルで~」
「思う存分殴り合いたい」
「リスペクトです」
などと二枚目トークが止まらない。
いやいや、違うぞと。
言っておくが、お前はそんなヤツじゃないからなww
どちらかと言えばネタキャラ側の人間で、第一試合で会場を盛り上げる係。
核弾頭のように開始1分で白目をむいて気絶するか、バックハンドブローで豪快に勝って度肝を抜くか。
RIZINでチャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットに瞬殺されたときに、それがはっきりわかっただろww
印象に残った試合その3:武居由樹vs久保賢司
で、武居由樹vs久保賢司について。
この試合は、とにかく武居由樹が強かった!!
僕はこの選手のことをAbemaTVの企画「亀田×ジョー プロボクサーへの道~3ヶ月でデビュー戦~」内で知ったのだが、まあ「強い」としか言いようがない。
「亀田興毅が政令指定都市13個分の視聴数動員ww 「俺に勝ったら1000万円」企画の視聴数が1300万ってどうかしてるぜww」
普段のキャラはめちゃくちゃ穏やかで、とてもじゃないが「足立区の悪ガキ」の異名とはかけ離れている。猫をかぶっているのかもしれないけど。
2018年は全試合KOを狙っているとのこと。まだまだ勢いは止まりそうにない。
そして、開始1分半で敗れた久保賢治。
「え? お前、いつの間にそんなキャラになったん?」
「何? その陰湿嫉妬キャラ」
「首曲げ過ぎじゃね?」
僕の印象だと、もっと「さわやか好青年感」を作り込んだ青春キャラだった記憶があるのだが。
武居由樹がそのポジションに収まったせいかは知らんが、思いっきりヒール側に傾倒していたのに驚いた。
「武尊と皇治の乱闘騒ぎの件。武尊はローカルヒーロー止まりかな。K-1の地上波進出が大きく遠のいた感」
試合自体は「武居由樹がすご過ぎた」という感想しかないが、とにかく久保賢司の豹変ぶりが印象深かった。
ボクシング転向時はあまりうまくいかなかったみたいだが、これからもがんばってくれ。
やっぱり今回は武尊ですよ。いろいろ批判も受ける選手だけど、この日の活躍ぶりに文句をつける部分はない
ラストはやっぱり武尊。
さすがにこの選手に触れないわけにはいかないだろうと。
申し上げたように、今回の武尊は本当にすごかった。
直前のゴタゴタにより、階級アップ後の初戦がいきなり1dayトーナメントに変更。
皇治や卜部弘嵩などの強敵が揃う中、元王者の大雅をKOしたスタロウスを初戦の相手に指名する。
そのスタロウスを文句なしの判定で退け、準決勝では郷州征宜に何もさせずにKO勝利。
「サイボーグさんがクニツカヤに余裕の勝利!? マイッタね。攻略法はわかっても、それをできるヤツがいない」
そして決勝戦では、皇治を翻弄した小宮山工介をパワーとテクニックでねじ伏せての優勝。
文句のつけようがないというか、「お見事」の言葉しか見つからない。
試合前から各選手が「自分が一番いい試合をする」「主人公は自分」と宣言する中、終わってみれば「武尊のための大会でした」という。
ラストのマイクパフォーマンスでも、
「立ち技最強はK-1」
「僕と戦いたければK-1に来い」
契約等のしがらみで発言が制限される中、K-1愛に溢れる精いっぱいのコメントは感動的ですらあった。
「KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ」
もはや「那須川天心から逃げるな」と罵声を浴びることが定番となってはいるが、今回の活躍に文句をつける部分は一つもない。
誰が何と言おうと、この日の武尊(K-1)は最強で最高だった。
マジで現役中に地上波生放送が実現するとええな。
あとはアレだよね。
さんざん武尊を挑発した皇治や同門の卜部弘嵩、外敵のスタロウスなど。キャラ立ちした選手が多い中、実は一番狡猾だったのが優等生然とした小宮山工介というのもいいよね。
皇治のトラッシュ・トークを困り顔で見ていたくせに、試合が始まればクリンチや見えない位置での頭突き、時間稼ぎの胴回し回転蹴りを連発。
1、2回戦は明らかにゾーンに入っていたし、何より勝つためには手段を選ばないタイプなのはすばらしいww
1dayトーナメントでの優勝がワンマッチと同じ価値なのはどうなの? 選手層を考えるとしゃーないんだろうけど
ちなみにだが、1dayトーナメントを制した選手がワンマッチに負けた途端にタイトルを失うのはどうなのだろうか。
3分3R×3試合の優勝とワンマッチでの勝利が同等の価値というシステム。個人的に若干納得いかない部分はある。
数か月前からその1試合に向けて努力する尊さもわかるが、1日3試合の過酷さをチャラにするほどか? と聞かれると……。
そもそもトーナメントに関しては組み合わせや戦略、不慮の怪我など実力以外の要素も大きく、ワンマッチとはまったくの別物である。
「那須川vs藤田がおもしろかった!! 那須川天心がボクシング? やらなくていいんじゃない? 転向する意味ある?」
ヘビー級のタイトルマッチなど、前回のトーナメントの準決勝で負けた選手が出てたし。しかも勝っちゃったし。
まあ、実際には選手層や日程など、難しい部分があるのだとは思うが。
同じ独占契約でも、選手層が厚過ぎて地域王座を新設した方がええんちゃうか? と言っているUFCとは真逆だなぁと。
そういえば、AK-69ってマジで格闘家に人気あるんすね。
ボクシングイベントでも普通に出てくるし、もはやFlying Bを何度聞いたかわからん。「余興でFlying Bを聞き飽きる」というまさかの謎現象ww
あの界隈ではEqualの方が好きだった人間としては、若干の物足りなさを感じている。
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