中谷潤人vsダビド・クエジャル現地観戦。いつも通り中谷の無慈悲なKO勝利。でも出来はよくなかった? 若干もっさりして身体が重そうだった。そろそろ減量苦がきてるのかも?【結果・感想】

中谷潤人vsダビド・クエジャル現地観戦。いつも通り中谷の無慈悲なKO勝利。でも出来はよくなかった? 若干もっさりして身体が重そうだった。そろそろ減量苦がきてるのかも?【結果・感想】

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2025年2月24日に東京・有明アリーナで開催された「Prime Video Boxing 11」を現地観戦してきたわけだが。

 
今回はメインイベント、中谷潤人とダビド・クエジャルによるWBC世界バンタム級タイトルマッチの感想を言っていく。
 
全編視聴は下記↓

 
 
なお試合後にはIBF王者西田凌佑がリングに上がり、中谷の対戦の呼びかけに応じるシーンも。
 
「【ボクシング】IBF王者西田凌佑「やりたいと思ってた」中谷潤人からの統一戦呼びかけに応じる」
 
両王者の統一戦は2025年6月が有力視されているとのこと。
 

入場する中谷潤人に「あれ?」となった。頬がコケてどことなく表情も……

まずは挑戦者ダビド・クエジャルの入場。

 
僕はこの選手を(生で)観るのは初めてだが、割と期待感があったことをお伝えする。
 
中谷潤人vsダビド・クエジャル。クエジャルもペッチと同じサイズで劣らない選手。相性はよくなさそうだけど少しだけ期待感も…
 
なぜなら顔がカッコいいから


身長は中谷より高い174cm。2025年2月時点で23歳ながらもすでにキャリア29戦目というのもメキシカンらしくていい。
正直、今の中谷に勝つのは難しいと思うが、どこかで「お?」という何かを起こせれば……。
 
 
続いて王者中谷潤人の登場。
ここでさっそく「お?」と思ったのだが、中谷潤人のコンディションがあまりよくなさそう……。


微妙に頬がコケてどことなく覇気もない(覇気って何?)。
毎回「パッと見の印象はバカにできない」と申し上げているが、この日の中谷にもそれを感じた。
 
 
会見でのゲッソリっぷりは今に始まったことではないが、1日では回復しきっていないのではないか。

 
ゴング前にこれ↓を言ったのもクエジャルを応援すると同時に「あれ? 中谷不調か?」と思ったから。


ひょっとしたらひょっとするかも? と思いながら観ていた次第である。
 

いつも通りの中谷のワンサイドゲーム。クエジャルは再三左をもらって顔を紅潮させ…

実際の試合だが、内容的には中谷のワンサイドゲームだった。
 
キャリアでダウン経験のないクエジャルを終始圧倒、3R3分4秒でのKO勝利である。
僕の「ひょっとしたら」を全否定する冷血漢っぷりを見せつけてくれた笑
 
 
クエジャルは基本的に中間距離~近場で打ち合うタイプ。
過去の映像でも足を使うよりも自分から仕掛けるシーンが多く見られる。
 
ただ、中谷相手にはその中間距離でなかなかチャンスを作れない。
距離を詰める段階で左を被弾、1R後半にはすでに顔面が紅潮していた。
正面に立ちすぎかな? とも思ったが、中谷のリーチをかいくぐるにはあそこを通過せざるを得ないということか。
 
「クエジャルこのままだとダメージが蓄積して倒されちゃうぞ」
「でも、割と粘るかもしれん」
などと思っているうちに3R後半に豪快なダウンを喫してジ・エンド。
 
唐突に訪れた結末に場内も「うわぁ……」「アカン」「やっぱりそうなるか」という雰囲気に包まれていた笑
 


 
那須川天心vsジェイソン・モロニー現地観戦おもしろかった。適応は進んだけどいい意味での“ボクサーらしくなさ”が薄れた気も…。基本的にメンタルが“こっち側”なんだろうね
 

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「熱さ」を感じさせない中谷のファイト。コンビニに行くように“ごく普通に”KOする

井上尚弥のファイトは血液が沸騰するような熱さがあるが、中谷の場合はまったくの逆。
淡々と試合が進んで突然「ゴン、ゴン」と強打がさく裂→相手が崩れ落ちるようにダウンを喫する。
 
何の前触れもなく決着がつく上に本人は大げさなアクションを見せることもない。
コンビニでおにぎりを買うように“ごく普通に”試合を終わらせてしまう。
日常生活の延長で撲殺するというか。
 
さらに言うと、井上を含めた多くの格闘家が持つ“オラつき”がこの選手にはいっさいない
それが逆に「熱さ」を感じさせない無慈悲なKOを生んでいるのだろうと。
 
井上尚弥vsキム・イェジョン現地観戦。キムはいい選手だったけど4Rに井上がペースアップしたら…。井上はやっぱりカクカクし始めたよな。グッドマンは久しぶりの右構えだったのに
 

実はそこまで好調ではなかった? 動きがもっさりしていて反応も鈍いような…。そろそろ減量苦かも?

だが、この日の中谷はそこまで好調ではなかったと思う。
 
全体的にもっさりしていて打ち終わりや足運びがやや頼りない。
近場の打ち合いでも反応が遅れ気味だったように思える。
もともとある程度被弾する選手ではあるが、それを踏まえても「あれ?」というシーンが散見された。
 
この辺は入場時に感じたそのまんま。
圧倒的な勝利には違いないが、どことなくフワフワしていたなぁと。


いまいち身体に力が入らないあの感じはS・フライ級ラストの試合、2023年9月のアルヒ・コルテス戦と似ている。
要するに減量がだいぶ厳しくなっているのではないか。
 
ゲッソリで低調な中谷潤人、打たれ過ぎのオラスクアガ、メインの拳四朗は…。実は微妙な試合が多かった。マグラモ、コルテスはがんばった
 
バンタム級転向から約1年半。S・フェザー級でもやれそうな上背、身体の大きさを考えるとベストのパフォーマンスを出せる時間は残り少ないのかもしれない。
 
 
試合後のコメントを読むと確かに減量が厳しいとのこと。


そうなると西田凌佑に勝って2団体統一→階級アップが自然な流れかもしれませんね。井上尚弥戦を見据えると4団体統一を目指す時間はないと思われる。
 
 
改めて観るととんでもない左が入っておる。


クエジャルの2度目のダウンは心が折れたのかと思ったが、実際にはダメージだったわけね。
 

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西田凌佑は現バンタム級で唯一打倒中谷の可能性を持った選手。陣営のスカウティング能力と本人の勤勉さ

上述の通り中谷潤人vs西田凌佑戦が6月開催で内定したとのこと。
 
マジな話、西田凌佑は現バンタム級で唯一中谷潤人に対抗できる選手だと思っている。
 
この選手はとにかく狡猾で精神力が強い
代表的な試合は2021年4月の比嘉大吾戦、2024年5月のエマヌエル・ロドリゲス戦だが、どちらも“相手の嫌がること”をやり続けた末に文句なしの勝利を挙げた。
 
西田凌佑がエマヌエル・ロドリゲスに勝利。ジャブで圧倒してロドリゲスに中間距離を諦めさせる。そういえば比嘉戦でも接近戦やってたわ
 
陣営のスカウティング能力と作戦を忠実に遂行する本人の勤勉さ、それを12Rやり通すメンタルの強さ。
相手が一番嫌がるファイトを躊躇なく選択する割り切りに勝負どころでギアを上げる荒々しさも兼ね備える。
派手なアクションやスペック等、見た目ではわからない強さというヤツ。
 
その西田陣営が中谷潤人相手にどんな作戦を立てるのか、本人がそれをやり切れるのかが一番の見どころ。
仮に中谷のコンディションがさらに落ちて、西田がベストのパフォーマンスを出せればもしかしたら……。
 
 
というわけで両者が怪我なく当日を迎えることを願う。
西田も減量がキツいとのことで、今回を逃すと恐らく次はない。
 
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