ホルヘ・リナレスvsザウル・アブドゥラエフ。リナレス行けるでしょ。だって顔面がカッコいいもん。アブドゥラエフはアンソニー・クローラと同格くらいじゃない?【展望・予想】

ホルヘ・リナレスvsザウル・アブドゥラエフ。リナレス行けるでしょ。だって顔面がカッコいいもん。アブドゥラエフはアンソニー・クローラと同格くらいじゃない?【展望・予想】

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2022年2月19日にロシア・エカテリンブルグで行われるWBCシルバー王座戦。WBC同級6位ホルヘ・リナレスが同級シルバー王者でランキング4位のザウル・アブドゥラエフに挑戦する。
 
「ホルヘ・リナレスが19日のWBCシルバー王座戦に向けロシアへ出発/ボクシング」
 
記事によると、この試合の勝者はWBC世界同級挑戦者決定戦に進む権利が与えられるとのこと。前回デビン・ヘイニーに判定負けを喫したリナレスにとっては再度のチャンスとなる。
 
またシルバー王者アブドゥラエフも2019年9月に同じくデビン・ヘイニーに敗れた経緯があり、その両者の対戦という意味でも注目が集まる。
 
なおリナレスは2021年11月にロシアの大手プロモーションRCCプロモーションと複数試合契約を交わしており、今回が契約締結後最初試合となる。
 

リナレスがロシアのリングに初降臨。RCCプロモーションと複数試合契約締結はおもしろそうだね

ホルヘ・リナレスvsザウル・アブドゥラエフ。
 
現WBC世界ライト級王者デビン・ヘイニーに敗れた選手同士の一戦ということで、最初にこのマッチメイクを聞いたときは「へぇ~、そこきましたか」と謎の上から目線で感心した次第である。
 
また、リナレスは昨年11月にロシアのRCCプロモーションと複数試合契約を結んだとのこと。
RCCプロモーションはボクシング、MMA、キックといろいろなものを手広く運営している印象なのだが、確か2017年7月に日本の金子大樹や石井慧が参戦していた記憶がある(そのイベントにアブドゥラエフも出場してた。結果は日本の川西真央に判定勝ち)。
 
今回は複数試合契約ということで、リナレスは金子や石井のようなスポット参戦ではなく継続的に参戦するわけか。
 
RCCプロモーションの興行は配信もがんばっているし、個人的にはロシア版ONEみたいな感じだと思っている。あのリングでリナレスの試合がコンスタントに観られるのであれば、それはそれでアリだったりする。

北米が主流のライト級において、ロシア国内で世界タイトルマッチを組むのは相当難儀しそうではあるが。
 
 
今回は“挑戦者決定戦に出場する人を決める試合”という何とも言えない位置づけの一戦だが、とにかくリナレスのロシア初降臨が楽しみである。
 
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リナレス有利だと思うぞ。ザウル・アブドゥラエフはブロック&リターンのファイター

試合の展望だが、今回はリナレスの優位は動かないと思っている。
前回のデビン・ヘイニーvsホルヘ・リナレス戦は試合前に「リナレスは何が何でも勝て」と喚き散らしたものの、正直厳しいのでは? とも思っていた。
 
ホルヘ・リナレスvsデビン・ヘイニーくるか? またいつもの「対戦に合意」、しかも口頭だって。リナレス勝利は決定事項だけど、ヘイニーは強敵だわな
 
だが、今回に関しては相性的にも顔面的にもリナレスに分があると予想する。
 
 
まずWBCシルバー王者ザウル・アブドゥラエフについてだが、この選手は完全にブロック&リターンのファイター。
 
ガードを固めてジリジリと前進し、距離が詰まったところでジャブからワンツー、ボディへ打ち分ける。
相手の攻撃を高いガードで防ぎつつ、徐々に前に出ながら上下のコンビネーションで追い詰める流れ。
 
決してスピードがある方ではないが、身体が強く前に出る馬力もある。身長175cmとそれなりにサイズもある。Boxrecには表記がないが腕も長く見える。
若干攻防分離気味ではあるものの、中間距離から至近距離での打ち合いではかなりの強さを発揮する。
 
 
その反面、ブロック&リターンのファイターらしく射程はあまり広くない。
基本的に強いパンチを打てるのは中間距離からやや近い位置で、それより遠い間合いではガードを固めて耐えるのみ。
2019年9月のデビン・ヘイニー戦では、ヘイニーの長いジャブで遠間に釘づけにされたまま反撃の糸口すらつかめず4R終了時に棄権を強いられている。
 
またヘイニー戦以降は3連勝と波に乗っているが、対戦相手はいずれもガードを上げて前に出るタイプばかり。ヘイニーのように得意な間合いで対峙させてもらえないタイプとは遭遇していない。
 

アブドゥラエフの強さはアンソニー・クローラと同じくらい? リナレスがハンドスピードと出入りで圧倒できるんじゃないの?

何となくだが、ザウル・アブドゥラエフの強さはだいたいアンソニー・クローラと同等くらいだと予想する。なので、上述の通り普通にやればリナレスの優位は動かないと思っている。
 
 
アンソニー・クローラとリナレスは2016年9月、2017年3月と2戦連続で対戦しているが、いずれもリナレスが判定勝ちを収めている。しかも2戦目は118-109×3と大差がついた。
 
試合を観直すとわかるが、アンソニー・クローラはリナレスのハンドスピード、カウンターを警戒してなかなか自分の距離に入れなかった。
ガードを上げて踏み込むタイミングを測るものの、リナレスの鋭い出入りとハイスピードなワンツーに突進を阻まれペースを握れず。どうにか近場まで前進しても、左のボディストレートやショートのアッパーで連打を寸断されてしまう。
 
 
今回のザウル・アブドゥラエフもクローラ同様、自分の間合いに入るまでに苦労させられるのではないか。
アブドゥラエフはクローラよりも馬力はありそうだが、左右に動く足はない。クローラのようにアングルをつけて入り直すというよりどちらかと言えば真正面から近づくのみ。
リナレスにとっても狙いを定めやすい相手だろうと。
 
リナレスにはヘイニーのような長い左リードはないが、それを補うダッシュ力とハンドスピード、カウンターがある。
ここ数戦で踏み込みスピードに若干の陰りが見られるが、ヘイニー戦と同じくらいのコンディションでリングに上がれば十中八九大丈夫だと思う。
 
弱点と言われる顎への被弾は要注意だが、幸い? なことにザウル・アブドゥラエフは1発で相手を沈めるタイプではない。基本は判定狙い、倒すとしても近場で削って根負けさせるスタイルなので、リナレスのハンドスピードがあれば十分余裕を持って切り抜けられる(はず)。
 
リナレス負けとるやん。アブドゥラエフになら普通に勝つと思ったけどな。足が動いてなかったし反応も悪い? 圧迫感のある会場だったのも
 

勝敗予想はリナレスの判定勝利。後半KOもあるかな? という感じで。なぜならリナレスはカッコいいから。豊嶋亮太は仮想アブドゥラエフとして最適っぽい

というわけで勝敗予想はリナレスの判定勝利としておく。
 
先日のルイス・ネリvsカルロス・カストロ戦、キース・サーマンvsマリオ・バリオス戦は不確定要素が多くかなり難しかったが、今回はそこそこ自信を持ってリナレス勝利を推そうと思う。
本人の言うようにチャンスがあれば後半KOもあるかな? という感じで。
 
それでも、まず大丈夫だろうと思っていたゲイリー・ラッセルJr.さんが負けちゃったりするのがね……。
 
ゲイリー・ラッセルが右肩ベコンでマグサヨに判定負け。思った以上にショックがデカいw 年一キングは勝ってこそのネタキャラなのに
 
ついでに言うと、リナレスの顔面偏差値がすこぶる高いのも大きい。
 
ロシアに発つ際の写真を見ても、マスク越しでも「やっぱりかっけえなあコイツ」となってしまう笑


これは間違いなく主役顔。この顔面のヤツが負けるなどあり得ないのである。
 
 
なお、同じ帝拳ジム所属の豊嶋亮太とのスパーリング動画をどこかで見かけた気がしたので探してみたところ……。
 
ああ、これ↓だったと。


確かに仮想ザウル・アブドゥラエフに豊嶋亮太は最適かもしれませんね。
 
というか、アブドゥラエフみたいなタイプは日本人選手に結構多いからリナレスも慣れてるんじゃないの?(適当)
 
スピードと出入りでぶち抜いてやれや。
 
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