日本vsサモア予想。高温多湿が日本に有利? 普通にやれば何とか勝てると思うけど。点の取り合いになったらヤバいかな【2019ラグビーW杯】

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ラグビー試合イメージ
2019年10月5日、愛知県の豊田スタジアムで行われるラグビーW杯1次リーグA組第3戦。日本代表vsサモア代表の一戦である。
 
「日本vsサモア感想。おっもしれえ試合。動きが多くて白熱した。点の取り合いでも強い日本」
 
相手のサモアは初戦でロシアに勝利したものの、9月30日に行われたスコットランド戦では0-34の完封負け。現在1勝1敗で、予選突破を果たすには今回は絶対に負けられない試合となる。
 
対する日本もここまでロシア、アイルランドに連勝して波に乗るが、何としても4トライ以上を獲得して勝ち点5が欲しいところ。4戦目のスコットランドは強敵なため、目標のベスト8進出に向けて落とせない一戦である。


 

日本vsサモア? 普通にやれば勝てる試合じゃないかな

開催中のラグビーW杯2019。
先日、日本が格上のアイルランドに歴史的勝利を挙げたことで、目標とするベスト8に大きく近づいたばかりだが、この快挙に日本のファンの間でも期待が高まっている。
 
「日本は奇跡ではなく、アイルランドに勝つべくして勝った。ここまで作戦がすべてハマるとは…!!」
 
そして今回は1次リーグA組3連勝をかけてサモア代表と激突するわけだが。
 
まず結論を申し上げると、この試合で日本が勝つ確率はそこそこ高いと思う。
ランキング的にもそうだが、総合的に見ても日本はサモアを一枚上回る。表題の通りなのだが、普通にやればぼちぼち勝てる相手なのではないか。
 
別にアイルランド戦の勝利で調子に乗っているわけでもなく。
純粋な実力の部分で。
 
得失点差に関しては何とも言えないが、たとえば20-5or25-10とか?
トライを2、3本、PGを2本ほど入れて、失点を10点以下に抑える。プラン通りに試合が進めば、だいたいこんな感じになるのかなぁと。
 

サモアは広いスペースを走り勝つチーム。その反面、ディフェンスはやや緩い

サモア代表の具体的な印象だが、このチームはとにかく走り勝つ展開を得意とする。
 
ハーフのボックスキックでプレッシャーをかけ、ターンオーバーからの外展開。
そして、大外の選手にトップスピードでボールを持たせ、ライン際でディフェンスを振り切りトライを決める。
 
チームが波に乗ったときの波状攻撃は脅威で、初戦のロシア戦では後半から怒涛のトライラッシュで逆転勝利を挙げている。
特にフルバックのティム・ナナイウィリアムズのランは要注意である。
 
ただ、全体的にプレーが稚拙で、チームとしての統率力はあまり感じない。選手個々の力はあるとは思うが、どちらかと言えば個人技中心のチーム。ボールを受ける際のスピード不足も含め、各局面での意思疎通は決して高いとは言えない。
 
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またディフェンス面ははっきり言って緩い。
 
外側の選手が前に出るアンブレラディフェンスを採用してはいるものの、ライン全体の出足が遅く外に回されやすい。
1対1の意識が強すぎるせいか、半マークずらされた際の対応とアングルチェンジへの脆さも目立つ。前回のスコットランド戦では相手の細かいパス回しに翻弄され、1次攻撃からゲインを突破されるシーンが散見された。
 
出足が遅く、横の動きに弱い。
必然的に後ろから追いかけるディフェンスが増え、後半の体力切れを誘発する流れ。
 
よく精神的なムラっ気を指摘されるサモアだが、どちらかと言えばディフェンス面の弱さが影響しているように思える。
 

日本は普通にやれば勝てるのでは? アイルランド戦同様、鋭いタックルとハイテンポな攻め

なので日本としては、これまで通り普通にやればいいのではないか。
 
アイルランド戦で見せたような高速タックルでノックオンを誘い、フォワードは近場のパス回しで半マークずらす。ハイテンポな球出しでバックスを走らせ、大きく外に振ってライン際でのラン勝負。
なるべくポゼッションを高めつつ、要所ではキックによる空中戦を仕掛けて後半以降の体力低下を狙う。
 
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またラインアウトで言えば、基本的にサモアが競ってくることはない。着地してからのモールを重視する傾向が強いため、日本のセットプレーは比較的安定すると思われる。
 
1発目の縦突進でゲインを切り、得意のつなぎでさらに前進。サモアのディフェンスが後手になったところで大きく外に展開し、人数を余らせてトライを奪う。
 
 
決して油断はできないが、プラン通りの試合展開になれば実力で負けることはない。申し上げたようにトライを2、3本、計20点以上挙げることができれば問題なく勝てると予想する。
 

点の取り合いになるとマズい? サモアは広いスペースで強みを発揮する。高温多湿は日本に有利?

逆に日本が苦戦するとすれば、点の取り合いになった場合か。
 
ここまで観る限り、日本チームはあまりトライを量産するタイプではない。どちらかと言えばディフェンシブにロースコアで競り勝つ方が得意で、出足の早いタックルとPGの確実性を重視している印象。
 
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対するサモアは、申し上げたように外展開のランで走り勝つチーム。
ラインを深く取り、セットプレーからいきなり大きく外に回す。フルバックがライン参加して2対1の状況を作り、最後は走力でぶち抜く。グランドを広く使える試合では無類の強さを発揮するチームと言える。
 
今回も仮に日本がタックルを切られまくり、サモアに走るスペースを与えてしまうようだと非常にマズい。30点前後のハイスコアでの接戦に持ち込まれた場合は日本が相当不利になると思われる。
 
だが、広いスペースを縦横無尽に走るラグビーを得意とする分、サモアはスピーディな詰めに弱い。前戦ではスコットランドの強いプレッシャーによってノックオンを繰り返すなど、球際での脆さも見せている。
 
そう考えると、鋭いタックルを得意とする日本にとって、サモアはかなり相性がいい。
 
すばやいプレッシャーと鋭いタックルでサモアのハンドリングエラーを誘い、マイボールのスクラムから主導権を握る。スクラムの安定があってこそだが、アイルランド戦の調子を維持できれば10失点前後に抑えられる気がしている。
 
 
あとはアレか。
報道によると、当日は雨の影響で高温多湿となる可能性が高いとのこと。


何とも言えないところだが、この状況は日本に有利に働くのではないか。
前戦のサモアは明らかにボールハンドリングに苦労していたし、選手全員が尋常ではない量の汗をかいていた。
 
日本もノックオン等、ハンドリングミスが増えるとは思うが、それ以上にサモアがキック処理に苦戦すると予想しておく。
 
 

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