日本がドイツに逆転勝利。後半は完全に勝つ雰囲気だったな。攻めの形ができればあとは決めるだけ。采配のタイミングと判断力の勝利【サッカーW杯2022.11.23感想】

日本がドイツに逆転勝利。後半は完全に勝つ雰囲気だったな。攻めの形ができればあとは決めるだけ。采配のタイミングと判断力の勝利【サッカーW杯2022.11.23感想】

カタールで開催中のサッカーW杯2022。日本は11月23日の1次リーグ初戦で世界11位のドイツと対戦、後半に2点を挙げる逆転勝利で勝ち点3を獲得している。


僕はサッカーにはあまり興味がなく普段Jリーグを始めとしたレギュラーシーズンを観ることはほとんどない。
ただW杯だけは別で、4年前のロシア大会も日本の試合を楽しく観戦したことを覚えている。
 
で、今回も日本戦だけは観ておくかということで試合開始に合わせてTVをつけた次第である。
 
 
なお僕がどれだけニワカかというと、森保監督のことを「モリホ」だと思っていたくらい。
ちょろっと調べてみるとこの人は前回のロシア大会直後の内部昇格&U-24世代との掛け持ち監督とのこと。
 
ああ、そういえばそんな話をしていたような……。
ハリルホジッチ監督の解雇に伴い、急遽抜擢された西野監督はロシア大会限定で後任がどうたらこうたら。
 
 
さらに日本の同組にドイツ、スペイン、コスタリカがいることを知ったのはまさかの大会前日
 
え? ドイツとスペインってめちゃくちゃ強い印象だけど大丈夫なの?
ベスト8を目指すとかおっしゃってるけど。
てか、コスタリカの強さがまったく未知数っすね。
 
そんな感じで、ほぼ予備知識ゼロのまま観戦したことを報告させていただく。
 
日本がコスタリカに1-0で敗戦。絶対に勝たなきゃダメな試合だったけど不穏な空気は流れてたよね。支配し過ぎたせいで守備陣の集中が切れたっぽい
 

ドイツがそこまで強いようには見えなかった。日本が勝つなら1-0かな? と思ったけど…

試合の感想としては、日本のベンチワークが素晴らしかったなぁと。
 
正直、前半を終えた時点では勝てる雰囲気はまったくない、うまくいけば同点かな? くらいに思っていた。
ところが後半に入るとあれよあれよという間に流れが変わり、ディフェンスの裏に出た浅野拓磨が角度のない位置からネットを揺らして逆転。そのまま逃げ切る劇的な展開。
 
 
とは言え、僕にはドイツがそこまで強くは見えず。
前半10~15分あたりで「あれ? これって普通にチャンスあるんじゃないの?」と思っていた。
 
特に右サイドからスピードに乗って切れ込む伊東純也はなかなかいい。
ドイツの攻撃をしのぎつつ縦パスで前線にボールを供給→カウンター勝負を仕掛けていけばどうにかなるかもしれん。
 
でも、それをやるにはもう少し前でプレッシャーをかけた方がよくないか?
今のところ少し下がり過ぎな気がするけど……。
 
ドイツの攻撃は思ったほどすごくない。ディフェンスシステム? さえ機能すれば十分しのげるレベル(に見える)。
自陣でボールを奪う→スピーディなカウンターを仕掛ける流れを継続すれば何とかなりそう。
 
要するに日本が狙うべきは1-0での勝利
森保監督も「0-0の時間帯をなるべく長く続けたい」とコメントしていたし、守備重視のカウンター狙いは正しい選択に思えた。
 

中央での細かいパス回しについていけなくなる日本。真ん中を守ると外にスペースができる、攻撃への切り替えが遅れる

ところが……。
守備を固めてカウンターを狙う日本の作戦に気づいたドイツは早々に攻撃に変化をつける。
これまでよりも距離を短くタッチを少なめにして守備陣形を崩しにかかる。
 
この細かいパス回しに日本はなかなかついていけず、徐々に深い位置まで攻め入られるシーンが目立ち始める。
 
NHKの解説が
「真ん中を重点的に攻められるので守備陣が中央に集結させられている」
「そのせいで外側にスペースができる。特に左サイドが危ない」
「ボールを奪い返しても中央に集結させられているせいでオフェンスへの切り替えがワンテンポ遅れる」
と繰り返し言っていたが、なるほど確かに。
 
序盤にいい動きを見せた伊東純也もすぐに警戒されてまともにボールを持てなくなる、パスを受けても複数人に囲まれる状況に。
 
GK権田のスーパーセーブのおかげで最少失点で済んでいるものの、攻め手としては完全に手詰まり。どこで決壊してもおかしくない状態が続いていた。
 
 
ちなみに前回大会でその状況を打破したのが長友佑都だったわけで。
豊富な運動量とスピードを活かした長友のオーバーラップによってサイドへの警戒が強まる→中央が手薄になり香川真司や柴崎岳といったパサー勢のスペースが生まれる→前線の本田圭佑が機能する流れ。
 
ところが今大会の長友には以前ほどのキレも運動量もない。前半終了間際に左サイドからのクロスでチャンスを作ったシーンがあったが、アレを常時やれるのが長友の持ち味だったのだが……。
 
まあ前回の時点でピークは過ぎていたし、36歳になった今も代表でスタメンを張っていること自体が脅威と言えばその通りなのだが。
本田圭佑や香川真司、岡崎慎司らが代表から消えた中、スタイル的にもっとも年齢に左右されやすい(と思う)長友がコンディションをキープしているのは文句なしにとんでもない。
 

久保→冨安の交代は素晴らしかった。前半の久保は完全に空気だったしね。決断の速さと失敗を認める潔さ

そして後半頭から日本は冨安健洋を投入、中盤の久保建英を下げて守備陣形を3バックへ変更する。
 
マジな話、これは素晴らしい采配だった。
 
クソニワカの僕が観ても前半の久保は空気だったし、あれだけ中央で苦戦させられていてはどうにもならない。最後の方は伊東純也や1トップの前田大然すらも守備に加わっていたほど。ディフェンスで手いっぱいで攻撃どころではなくなっていた。
 
 
申し上げたように日本がドイツに太刀打ちするには自陣でしのぎまくる→縦パスからのカウンターでチャンスを見出すしかない。
だが前半は頼みの守備を崩され、決壊寸前でGK権田が踏みとどまる状態が続いていた。
 
逆にこれだと中盤の選手はほとんどやることがない。
久保建英は確かに稀代のテクニシャンなのだと思うが、この試合に関してはほぼ行方不明。
 
代わりに対人に強い? 冨安を入れて吉田、板倉との3バックに変えたことで守備が機能し、前半にはほとんど見られなかった縦パスが通るようになる。
 
で、後半12分には動きの落ちた長友に代えて三笘薫を、1トップに浅野拓磨を入れてフレッシュな布陣に。
 
冨安、三苫が入ったことで左サイドのディフェンスが強固になり、鎌田が前を向いてパスを受ける状況ができる。ドイツチームはそちら側のケアを強いられ相対的に逆サイドが手薄に→前半封じられた伊東純也再び機能し始める好循環が生まれた。
 
 
相手の出方を見てから選手を投入したドイツに対し、先手先手でメンバーの入れ替えを敢行した日本。3バックへの移行を含めて決断の速さ、作戦の失敗を認める潔さが功を奏したと言えるのではないか。
 
森保監督はコメントこそ浪花節だが、もしかしたらかなりクレバーで有能なヤツなのかもしれない。
初見なのでよくわかりませんが笑
 
僕がサッカーを嫌いな理由。「悩みがある人間はスポーツをやれば解決する」とかいうスポーツ万能クソ理論が反吐が出るほど嫌いです
 

後半は勝ちそうな雰囲気がめちゃくちゃ漂っていた。ネガティブな解説で水を差してる場合じゃねえぞ笑

最終ラインの安定によってこれまでよりも前でプレッシャーをかけられるようになり、ドイツの攻撃を早めに寸断→攻撃へのスピーディな切り替えが可能になる。
ある程度攻撃の形が確立された段階で畳みかけるように堂安を投入、見事期待に応えるゴールで同点に追いつく。
 
同点になったことでピッチには完全に“勝ち”の雰囲気が充満し、なおかつGK権田は相変わらずのゾーン状態である。
 
NHKの解説はディフェンス陣のスタミナ切れを懸念していたが、いや大丈夫でしょ。今はそんなことを気にせずイケイケで攻める時間帯ですよ。
 
てか、日本のディフェンス陣よりもドイツチームの方がはるかにヘバってましたからね。
マジな話、あの段階で試合の流れはどう見ても日本だったし「あとはネットを揺らすだけ」の状態が続いてたでしょ。
 
なので、正直なところ僕は2点目のゴールにそこまで驚きはない。
 
「お、いいぞ日本。これはどこかでまたチャンスがくるんじゃないの?」と思っていると……。
案の定、裏に飛び出した浅野拓磨がハイボールをトラップ、ディフェンスをちぎって角度のない位置からゴールを決める。
 
ほら見れ!!
勝ちそうな雰囲気がビンビンきてたっちゅーねん!!
 
ネガティブな解説で逆転の空気に水を差してる暇ちゃうぞ、お? 笑
 
日本がスペインに逆転勝利。三苫薫のすごさと能力の高さを見せた久保建英。でもスペインのゆったりなパスサッカーは案外やりやすかったかも?
 

まさに「日本チームの日」。でもアディショナルタイム7分は長過ぎませんかね? 逆にVARのコンパクトさはよかったよ

後半の頭からフォーメーションを変更して守備の崩壊を食い止め、相手の疲労度を鑑みてフレッシュな攻撃陣を総動員。失点してから慌ててメンバー交代に踏み切ったドイツチームとはひと味違う采配というヤツ。
的確なベンチワークで流れを引き寄せ、その流れに選手が応えた見事な試合運びである。
 
ドイツが思ったほど強くなかったことを含めてまさにこの日は「日本チームの日」だった。
 
 
あとはアレだ。
アディショナルタイムがちょっと長過ぎやしませんかね?
 
前半4分、後半7分の合計11分。
これはもはや普通のプレータイムと言ってもいいレベル。
 
普段サッカーを観ないのでわからないのだが、通常のレギュラーシーズンでもこんな感じなのだろうか。
日本がピンチを迎えていたことを抜きにしても7分はあり得ない気がするのだが……。
 
 
逆にVARのコンパクトさはよかったですね。
僕は基本、試合の流れを止めるビデオ検証が大嫌いなのだが、今回に関しては適切な長さだった(と思う)。
 
以前ラグビーを現地観戦した際にTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)が計6回も行われてブチ切れたことがあるのだが、それに比べればサッカーW杯のVAR判定はコンパクトでいい。
 
キヤノンイーグルスvsシャイニングアークス最悪な試合だったな。TMO6回ってバカじゃないの? そこは流せよってプレーは絶対にあるから
 
人が重なり合うラグビーよりも判断がつきやすいのもあるとは思うが、あれくらいが試合の流れを止めないギリギリの時間と言えるのではないか。
 

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