井岡一翔vs田中恒成合意!? やっぱりやっちゃうのか…。予想は田中だけど応援は井岡。経緯があんまり好きじゃないから【予想・展望】
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前WBO世界フライ級王者田中恒成がWBO世界S・フライ級王者井岡一翔への年内挑戦が濃厚とのこと。
井岡一翔vs田中恒成。井岡の重ねてきたものの重さが桁違い。ホントに勝ってよかった。黙して語らぬ視聴率大正義時代の最後の生き残り
2020年2月に3度防衛したフライ級王座を返上し、4階級制覇を目指すと公言した田中。
今年5月にS・フライ級のノンタイトル戦が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大により中止に。世の中の情勢を考えると年内に2試合を行うのは難しいとのことで、ぶっつけ本番で井岡に挑戦する方向に切り替えたという。
また畑中会長によるとすでに両陣営は対戦に合意済みで、残すは日取りの調整のみ。無観客開催の可能性もあるものの、ファン待望のビッグマッチ実現に期待が高まる。
勝敗予想はちっともわからないけど田中恒成の判定勝利でオナシャス。田中が負ける姿が想像できないのが…
井岡一翔vs田中恒成のタイトルマッチが決定間近だとか。
報道によるとすでに両陣営は対戦に合意し、あとは新型コロナウイルスの情勢を含めた日程調整のみとのこと。
まず申し上げておくと、この試合で有利なのは田中の方だと思っている。
別に根拠もないのだが、何となく田中が負ける姿が想像できないというのが大きい。
井岡は普通に負けることもあると思うが、今のところ田中に対しては謎の幻想がある。無敗のバイアスがかかっているのかもしれないが、何だかんだで最後はひっくり返す強靭さを兼ね備えた選手に思える。
もっと言うと、どんなスポーツでもサラッとこなすのが田中で、コツコツ努力して積み上げていく職人っぽさがあるのが井岡。
僕の勝手なイメージだが、田中は運動神経抜群で器用なタイプに見える。たとえば球技などをやってもすぐにコツを掴んで上達する印象。
現WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダも似たようなタイプだと思っているのだが、「ヨーイドン」でスタートしたときに先にゴールするのは職人気質のタイプよりも器用な万能型な感じがする(1回目は)。
田中恒成がトロハツに圧勝KO。田中はホントに定まらんよな。トロハツさんが水準に達していたかはともかく
いや、でもアレか。
エストラーダもロマゴンやシーサケットには負けているし、万能型=器用貧乏とも言えるわけで。
ただ、田中の場合は土壇場での強さ、ピンチを乗り切る精神力も持ち合わせているのが手強い。器用なだけではない、相手を飲み込む凄みがあるのもこの選手の持ち味なのではないか。
本当に難しいのだが、僕は今回、田中恒成の判定勝利を予想しておく。
応援するのは井岡一翔。全力で井岡を応援する。試合までの経緯があんまり好きじゃないので
だが、僕個人としては今回は全力で井岡を応援する。
別に田中恒成のことが嫌いなわけではないし、井岡一翔の熱烈な支持者というわけでもない。
ただ、以前にも申し上げたようにこの試合は井岡の背負うリスクが大き過ぎる。表題の通りなのだが、この試合にこぎ着ける(決定前だけど)までの経緯があまり好みではない。
田中恒成が王座返上&階級アップ。井岡一翔とのビッグマッチ実現か。まあ井岡にリスクがデカすぎるよな
現在24歳の田中に対し、井岡は31歳。引退→復帰を経てフィジカルを作り直し、ドニー・ニエテス戦での敗戦を経験してようやく4階級制覇を果たした経緯がある。
対する田中は王座を返上したため今は無冠。“挑戦者”という立場なので失うものも少なく、例え負けても年齢的に巻き返す時間は十分にある。
井岡は「あと何試合できるかわからない」と言っていたように、残された時間が少ないことを自覚し今後は統一戦を含めたビッグマッチ路線を公言していた。
ところがWBCのエストラーダは拳の負傷で離脱、IBFのジェルウィン・アンカハスは完全に別リーグ状態。
WBAのロマゴンなら少しは可能性があるか? と思っていたら、今度は新型コロナウイルス感染拡大で出入国が制限される事態に。
その上WBOが突然田中を1位にランキングしたことにより、対戦を拒否すれば間違いなく「逃げた」と罵倒される状況が出来上がってしまった。
身内のゴタゴタを乗り越えて復帰を果たし、苦労の末に4階級制覇を達成した31歳の井岡。
現時点では無冠でリスクも少なく、上り調子でここからどんどん身体も大きくなる24歳の田中。
この試合は負けたときに井岡が失うものがあまりに大きく、外堀がどんどん埋まっていく感じがどうにも好きじゃない。
もちろん交渉ごとなのでタイミングと条件が合えば何の問題もないのだが、それをわかった上で。
元3階級制覇王者長谷川穂積も何の実績もないS・バンタム級でいきなりタイトルマッチ→王座をかっさらって引退したが、いまいち乗れない感じは当時のアレに近いものがある。
なお、RIZINファイターの朝倉未来がトフィック・ムサエフとのキャッチウェイトを希望して叩かれていたが、ああいうのはまったく気にならなかったりする。
リスクを負ってベラトールに参戦するよりYouTubeで確実に稼ぎつつ、ワンマッチでいいとこ取りをしてやろう。正規のライト級だと厳しいけど、キャッチウェイトで圧力を削ればやりようはある。
ここまで思惑が露骨に見えると逆に清々しい。こういう振り切った策士っぷりなら大歓迎なんですけどねww
平本蓮の煽りに朝倉未来が反応? マクレガーとやりたいが帳消しになっててワロタw 日本はまだまだ元気やな
よくわからないけど、田中がわずかに有利じゃない? よくわからないし応援するのは井岡だけど
一応、試合展開的には接近戦で打ち合うシーンが増えるのではないかと。
井岡、田中ともに中間距離〜近場が射程で、なおかつボディ打ちを得意とする。
復帰後の井岡は構えがやや前傾姿勢となりガードは低め。被弾は多少増えたものの、その分1発1発の威力と前に出る圧力は増した。2019年3月の前戦では、長身サウスポーのジェイビエール・シントロンをダウン寸前まで追い詰めている。
井岡vsシントロン感想。たくましさ、荒々しさの増した井岡が長身サウスポーに完勝。僕はこっちの井岡の方が好きかな
一方、田中の方は「打たせずに打つ」「足を使って撹乱する」ことを理想に掲げてはいるが、実際にはインファイトで相手を沈める試合がほとんど。
2016年末のモイセス・フエンテス戦や前回のウラン・トロハツ戦など相手との戦力差が大きい場合はそれが機能するものの、2018年9月の木村翔戦や2019年3月の田口良一戦では中間距離〜近場での差し合いで勝ちきってみせた。
打たせずに打つというより、打たれながら打ち返してねじ伏せるスタイル。
リーチが短い分、田中は井岡よりもさらに射程が近く、どれだけ身体を寄せたインファイトに巻き込めるかが重要になりそうな気がする。
また、井岡の過去の対戦相手で田中と近いタイプを挙げるとすれば、強いて言うなら2012年6月の八重樫東だろうか。
あの試合は中間距離での差し合いで井岡が八重樫を上回ったわけだが、確かにあの間合いで勝負できれば井岡の左リードが機能しそう。
ただ、八重樫と田中では勝負所を見極める嗅覚に大きな差がある。
「え? 何で?」というタイミングで突然激闘王を発動する八重樫に対し、田中の機を見るに敏な感じは一味違う。試合巧者の井岡相手でもペースに飲まれずに自分のボクシングを貫きそうに思える。
申し上げたように田中は井岡よりも一歩近い間合いを得意とするが、左のガードが低く右のオーバーハンドを被弾するケースが目立つ。ここをカウンターで狙えばダウンも奪えるとは思うが、井岡の大振りの右をあまり観た記憶がないんだよな……。
逆に田中はボディ打ちと同じくらい右のカウンターが得意なので、どこかのタイミングで顔面にヒットできればもしかしたら……。
井岡一翔「自分にとってメリットを感じる戦いではありません」。田中恒成「ノンタイトル戦は何度挟んでもいい」。テンション違い過ぎてゾッとするわw
中間距離で井岡、接近戦で田中。
何とも言えないけど、田中の方がほんの少しだけ有利かな?
でも、今回ばかりは井岡に勝ってほしいよね。
あれこれとブーたれていても仕方ないので両者の過去の試合を漁ったところ、よくわからないけど田中有利じゃない? という最初の結論に戻った次第である。
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