木村花選手の逝去に思うこと。いくら考えても誹謗中傷? 罵声? を浴びせた人間が最悪としか思えないんだよな。番組側の姿勢を見直すべきってのはもちろんとして

木村花選手の逝去に思うこと。いくら考えても誹謗中傷? 罵声? を浴びせた人間が最悪としか思えないんだよな。番組側の姿勢を見直すべきってのはもちろんとして

フジテレビ系番組「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」の打ち切りが2020年5月27日に発表された。
 
同番組は恋愛リアリティ番組「テラスハウス」として米動画配信大手Netflixやフジテレビで放送されていたが、出演中の女子プロレスラー木村花さんが5月22日未明に22歳で逝去したことを受け、制作の中止が決定したとのこと。
 
木村花さんは番組内の行動、言動によってインターネット上で激しい誹謗中傷を受け、常々それに悩んでいたという。


これに対し「番組内で木村花さんへの批判を扇動するような演出があったのではないか?」「打ち切るだけでなく、番組としての責任はどうとるつもりか?」といった批判も多く寄せられている。
 

テラスハウスを観たことはないけど、プロレスラー木村花選手のことは知っていた。ご冥福をお祈りいたします

何よりもまず、木村選手のご冥福をお祈りいたします。
 
 
そして、僕はこれまで「テラスハウス」という番組を観たことがない。どの局で何曜日の何時に放送されていたのかもいっさい知らず、当然内容も把握していなかった。
 
逆に木村花選手のことは木村響子選手の娘&スターダム所属の若手として認識しており、同じくスターダムに途中加入したジュリア選手のライバルとしてプッシュされていた印象が強い。
 
僕自身がライトなプロレスファンなこともあってか、「番組は知らないけど、プロレスラー木村花選手のことは知っている」という、どちらかと言えばあべこべな状況なのかもしれない。
 
 
ただ、今回は内容があまりにデリケートすぎて軽々しく語る気になれず。
数日経って一応自分の中で整理できた気がするので、今回はそれを述べてみたいと思う。
 
格闘技選手がSNSや動画を積極的に発信することについて。競技レベルの底上げってのは絶対にあるよね
 

一番の悪は直接誹謗中傷を浴びせた人間に決まっている。番組の演出にも問題はあったと思うが、それが本質ではない

とりあえず僕の中ではっきりしているのは、直接石を投げた人間が一番の悪だということ。
 
演出や番組制作の姿勢などなど。一連の流れを受けて番組側の責任を追及する声は非常に多く、中には「もっとも悪いのは大衆を扇動するような演出をした番組制作陣」という声すら聞こえてくる。
 
だが、さすがにそれはないと断言させていただく。
今回の件が本当に視聴者による誹謗中傷が原因だったと仮定して、それを助長するような番組を制作、放送した側の責任がもっとも重いわけがない
 
 
申し上げたように僕は「テラスハウス」を観たことがないので何とも言えないが、かなり過激な演出がなされていたのは確かなのだと思う。“悪役レスラー”という木村花選手のキャラ設定を利用し、視聴者の耳目を集めていたのだろうと。
 
 
バラエティという関係上、ある程度の脚色や誇張表現は必須だが、恐らく出演者に対する配慮が欠けていたのも事実なのだと想像する。
 
テレビドラマなどでも振り切った役柄を演じた俳優のもとに苦情が殺到することがあるとも聞くし、海外のリアリティショーでも自殺者が出ているとのこと。
それこそ悪役プロレスラーは昔から罵詈雑言を浴びせられるのが常で、誹謗中傷の手紙もしょっちゅう届いていたとか。
 
 
要は、大衆の目に触れるモノを作る際には世の中には“行動しちゃう人間”が一定数存在することを肝に銘じるべき。それを怠ると、今回のような取り返しのつかない事態に発展することもあり得る。
 
それを踏まえた上で、番組側がもっとも悪者であるわけがない。
直接本人に誹謗中傷、罵声を浴びせた人間が最悪であるに決まっている。
 
手を出したら負け? わからないヤツは殴ってもいい? 学校での体罰は是か非か←いや、ダメに決まってるけどなw
 

SNS上では著名人に直接誹謗中傷、罵声を浴びせる光景はしょっちゅう目に入る。笑いごとじゃないけど

今回の件に限らず、SNSをやっていれば気に入らない著名人(芸能人、スポーツ選手、政治家など)に対して匿名で石を投げる光景は嫌でも目に入る。
 
人格や存在自体を否定するような言葉で相手を罵倒しいっさい悪びれる様子もない。異なる考えに対する批判や意見ならいいが、明らかにそうではないものも多数見受けられる。
 
木村花選手のSNSにも1日100件以上の誹謗中傷が届いていたとのことで、僕のようなビビリからすれば常軌を逸しているとしか言いようがない。
 
 
パッと思いつくところでは「筋トレでムキムキになった男はタイプではない」と口走った小島瑠璃子が理不尽な吊るし上げにあっていたのは記憶に新しい。
 
少し古い話だが、トーク番組でeスポーツをボクシングに例えたプロゲーマーをボクシングファンが槍玉に挙げる光景は醜悪極まりないものがあった。
 
またボクシングつながりで言えば、世界タイトルマッチを間近に控えた選手やその家族、関係者のSNSにくだらない批判を浴びせにいく神経が僕にはまったく理解できない。


「スポーツ選手はSNSをやるべき」という意見に対しては常々「一長一短がある」「競技生活に支障をきたしてまでやるもんじゃない」と言っているが、今回は競技生活だけでなく命まで奪ってしまったわけで。
 
読売巨人軍の守護神のSNSなんて、リリーフに失敗するたびに目を覆いたくなるほどの罵詈雑言が投下されてますからね。ホントに笑いごとじゃない。
 

「テラスハウス」は“当たり前の分別がつく人間”をターゲットにした番組。一部の非常識な存在を前提には作られていない

申し上げたように番組側の演出に問題があるのはもちろんだが、いくら考えてもそこが一番の悪であるとは僕にはどうしても思えない。
 
木村花選手の年齢は22歳。また「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」のメンバーを調べると、木村選手と同じ20〜30歳前後が中心であることがわかる。
“恋愛リアリティショー”という触れ込みからも、恐らく「テラスハウス」は10代後半〜30歳前後をターゲットにした番組なのだと思う。
 
10代後半と言えばアルバイトも可能になる年齢で、社会との接点が生まれる時期。そして、20代にもなれば物事の分別がつく大人として扱われる立派な社会人である。
 
つまり「テラスハウス」は“当たり前の分別がつく人間”が観ることを前提に作られており、それ以外の“行動しちゃう人間”はターゲットに入っていない。
 
 
以前、コンビニや飲食店のバイトがいたずら動画をSNSにアップして炎上する“バイトテロ”が多発した。
その際「低賃金とバイトテロは密接に関係している」「安い給料で働かせていることが原因」といった「管理側の姿勢の問題」「雇う側の責任」論が盛んに語られたが、いや、そんなわけあるかいと。


一般的にアルバイトが可能になる年齢は16歳以上。「テラスハウス」のターゲット層と同じく、ある程度の分別がつく(と判断される)年代である。
 
要するに雇う側は「社会生活を送る上で必要最低限の判断力を有する」ことを前提に採用しているわけで、賃金が安いかどうかの話ではない。
 
この動画をSNSにアップしたらどうなるか。
この言葉を直接相手のSNSに投げかけたら相手がどう思うか。
 
行動する前にいったん立ち止まって考えるくらい、その年齢になればできるでしょと。
どう考えても「番組制作側」「雇う側」より“行動しちゃう人間”の方が悪いでしょと。
 
教育が悪い?
いやいや。
 
冗談も休み休み言えよと。
本人が悪いに決まってるでしょと。
 
アンジャッシュ渡部建にはこうして復活してほしい。とことんゲスい方向で開き直れ。中途半端な未練を見せずに
 

「制度改正で対応」の動きは仕方ないかもしれない。今回の緊急事態宣言でも“言うことを聞かない”層は確実に存在した

なので、ネットの中傷を「制度改正で対応」しようという高市総務相の意見は仕方のないことかもしれない。
言論の自由がどうこうという意見もあるが、無法地帯化に歯止めがかからないのであればある程度法律で縛るのは止むを得ない(気がする)。


今回の新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言でも、いくら政府が呼びかけても聞き入れない層は一部存在した。
 
それも店舗勤務などの必要に迫られた状況の方ではなく、観光地に集まったり河原でBBQをしたり。明らかに不要不急としか思えない外出をする人間は確実にいた。
 
・人が集まるところに行くのはやめましょう
・密閉空間、間近での長時間の会話は避けましょう
・買い物は3日に1回、行く人は家族で1人
 
これがそんなに難しいこととは僕にはどうしても思えないし、たかだか2、3ヶ月ならそこまで自由を奪われている感じもしない。
「自粛と補償はセット」の要求がかなえられないことに対する答えとしてはあまりに極端すぎる。
 
安倍内閣が有能かどうか、小池都知事を支持するかどうか以前の話。
 
緊急事態宣言が必要だったのか。
解除のタイミングは適切だったのか。
そういう検証も大いに結構だが、別に難しいことじゃないんだから普通に言うこと聞いてりゃええやん。
 
「3密とはどういうものなのか、具体的に説明してくれなければわからない」と憤っている方も見かけたが、嘘でしょ? そんなことすら政府に言われなきゃ判断できないの?
 
自粛疲れ、コロナうつに無縁の毎日を送る僕のストレス解消法2つ。我慢? 普通の生活? ナニソレおいしいの?
 
フランスのように罰則を伴う強制的なロックダウンができないことが日本の「緊急事態宣言」の特徴だが、もしかしたら今後はここも変えていかざるを得ないのかもしれない。


今回の緊急事態宣言により、今後コロナを超える伝染病が蔓延した場合に一部の“行動しちゃう人間”が大多数に迷惑をかける可能性が大きいことがわかった。
 
それを未然に防ぐ意味でも、権限を強化する法改正が必要と感じた方は多いようである。


上記の“行動しちゃう人間”と同様、一般的な「普通」「当たり前」が通用しない層は間違いなく存在する。そして、その一部の層が木村花選手のような痛ましい事件の引き金になる危険をはらんでいるのだろうと。
 
テレビ番組もSNSもそうだが、本来はもっとも一般的な層に受け入れてもらうために作られたものであるはず。それなのに、一部の理解不能な“異端”に気を使って法改正まで強いられるというのは本当におかしな話だと思うのだが。
 
 
そして、何度も言うようにもっとも悪いのは過剰な演出で視聴者を煽った番組ではなく、いったん立ち止まって考えることなく木村花選手に罵声を浴びせた一部の“行動しちゃう人間”である。
 

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