井岡一翔のドーピング検査、大麻成分検出、JBCの対応をセレス小林パイセンが批判。要するに「履歴書に書けるか?」が境界線なんだろうな。法律云々ではなく

井岡一翔のドーピング検査、大麻成分検出、JBCの対応をセレス小林パイセンが批判。要するに「履歴書に書けるか?」が境界線なんだろうな。法律云々ではなく

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2023年6月24日にジョシュア・フランコに勝利しWBA世界S・フライ級王者となった井岡一翔に対し、日本プロボクシング協会(JPBA)のセレス小林氏が言及した。
 
ドーピング検査で大麻成分が検出されたことについて「数値の問題ではなく、ボクシングはクリーンなイメージでなくてはいけない。競技人口を広げるためにもそれが必要」との考えを示し、JBCに厳しい姿勢で臨むように求めたとのこと。


JBCは2022年大晦日のドーピング検査で井岡の尿から大麻成分が検出されたことをフランコ戦の3日前に発表。ただ、世界アンチドーピング機構が定める規定値以下だったために試合はそのまま挙行された経緯がある。
 

井岡は勝ってよかったな。現地でも井岡応援の空気が充満してたよね

先日ジョシュア・フランコとの再戦を制し、世界S・フライ級王者に返り咲いた井岡一翔。
 
 
だが昨年大晦日のドーピング検査で井岡の尿から大麻成分が検出されたことが物議を醸している。
JBCの発表が本番3日前だったこと、規定値以下だったことで「その発表になんの意味が?」という声が噴出するなど井岡を擁護する意見が大多数を占めている。
 
また前日計量で王者フランコが大幅な体重超過を侵し、王座を剥奪されたことでより井岡を応援する流れに。
 
僕もこの日は現地に足を運んでいたのだが、井岡を応援する会場の空気はひしひしと感じた。
過剰にフランコを批判するのはどうかと思うが、とりあえずは井岡が勝ってよかったなぁと。
 
井岡一翔が再戦でジョシュア・フランコに判定勝ち。どのモチベーションで現地観戦すればよかったの? 試合成立までのギャンブル性が高すぎるんだよw
 

井岡の尿から大麻成分検出はクッソしょーもない。プロのアスリートとして脇が甘すぎるんだよ

そして井岡の尿から大麻成分が検出された件についてだが、率直な感想としてはクッソしょーもない
 
まず僕個人の意見を申し上げると、井岡の尿から大麻成分が出ようが出まいがどうでもいい。
マリファナごときでゴチャゴチャ言う気もないし、規定値以下ならなおさら。なんちゃらオイルを使用しているうちに混入したと言い張るのであればそれでええんちゃう? と思っている。
 
 
ただ、プロのアスリートとしては「なーにをやってるんだ」と。
 
自分の身体に入れるものには細心の注意を払う、詳細に成分を調べた上で少しでも可能性のあるものは避ける、疑われるような場所に行かないことを徹底するのは当たり前だろという話。
 
特に井岡は大麻や覚せい剤、タトゥー絡みでゴタゴタした過去がある。
よくも悪くも「そういう」目で見られることを意識するべきで、その中で今回のこれは明らかに本人、陣営の落ち度である。
 
「王者たるもの人間性が伴って然り」などと薄ら寒いことを言う気はないが、仮にも“世界一を争う”舞台に上がるトップアスリートとしては脇が甘すぎる。
 
と同時に、井岡のやらかしを棚に上げてフランコだけを一方的に悪者にするやり方には虫唾が走る。


観客へのケアのなさを含めてクソ興行以外の何物でもなかったことをお伝えする。
 
てか、あんなクソ興行に高い金を払わされて「井岡ありがとう」「十分金を払う価値があった」などと抜かしてるから舐められるんだよ笑
 
井岡一翔vsホスベル・ペレス現地観戦。12度目の大晦日は具志堅の13度防衛にも匹敵する偉業。でも、井岡の出来自体はそこまでよくなかった?
 

JBCの検査結果発表のタイミングは理解できる。井岡への気遣いと保身を考えた上での苦肉の策

また試合の3日前にJBCが検査結果を発表した件については下記で申し上げた通り。


早い段階で発表するとチケットやPPVの売り上げ、スポンサー集めに支障が出る。
逆に試合後だとゴシップ誌にすっぱ抜かれた場合に隠蔽を疑われて総スカンを食うことになる。JBC側のコメントにあった「フランコ陣営に文句を言われないため」というのもその通りなのだと思う。
 
あの判断が適切だったかは何とも言えないが、井岡への気遣いと保身を両立するための苦肉の策だったと想像する。
 
少なくとも井岡に対するJBCの嫌がらせ、報復等の悪意は感じなかった。
 
と言いつつ、検体を自宅の冷蔵庫で保管しちゃうような人たちなので信頼感は1mmもないんですがw
 
ジョシュ・テイラーが負けただと…? 絶好調のテオフィモ・ロペスがテイラーのカウンターをボディで攻略、見事2階級制覇。際どい試合だったけどロペスががんばりましたね
 

セレス小林氏の態度も「そうなるよな」と。クリーンなイメージを大事にするなら今回の件は明らかにふさわしくない

日本プロボクシング協会(JPBA)のセレス小林会長がこの件に対して厳しい態度を示したのも「まあ、そうなるよな」と思っている。
 
小林氏が言うにはボクシングは「クリーンなイメージでなければいけない」「子どもに夢を持たせるスポーツであるべき」とのこと。
現状そうなっているかはともかく、目指す場所は社会の規範となるスポーツ、クリーンで公平な競技なのだと思う。
 
それを踏まえると、競技の第一人者である井岡から大麻成分が検出されたことはどう考えてもよろしくない。
自分たちが目指す場所と合致していないことは明白すぎるくらい明白で、JBCの対応の悪さを含めて問題視するのは自然な流れである。
 
 
繰り返しになるが、僕は井岡の尿から大麻成分が出ようがどうでもいい。アスリートとしては脇が甘すぎるが、ガバナンス云々を語る気はさらさらない。
 
だが、ボクシングが目指すところが(JPBA)が“社会の規範となる競技”なのであれば、その第一人者から大麻成分が出た事実を問題視するのは当たり前。法律がどうとか、競技のルールに反していないからOKといった理屈で認めるわけにいかないのは十分理解できる。
 
下町俊貴vs大湾硫斗。下町の試合運びが思ったよりヒヤヒヤした。見切りと上体のみのディフェンスと危険地帯に留まる時間が長いのが…。vs武居由樹は実現なしかなぁ
 

“履歴書に書けるか”が重要。使用歴を堂々と胸を張って宣言できるかどうか

要するに“履歴書に書けるか”どうかが境界線なのだと思う。
 
就職活動の際に履歴書に「マリファナを使用しています」と書けるか。
取引先との商談中に「嗜好品としてマリファナを吸引しています」と言えるか。
 
リアルなラッパー()どもの「俺、悪いアピール」ではなく、マリファナの使用を堂々と胸を張って世間に宣言できるか? の話。
 
少しでも後ろめたいと思う、社会的地位を損なう可能性に思考が向かうようなら“そういうこと”ですよと。
 
大麻所持でパクられた芸能人が数年単位で仕事を干される中、“社会の規範となる競技”を目指すボクシングが容認していいの? と。
 

諸々を理解せずに反射的にキレてる人間が多くて頭痛が痛いw そもそも「CBDオイルに混入した」説って厳しくないか?

この辺りのことを理解せずにJBCの報復と決めつけたり、反射的に小林氏を断罪する人間の何と多いことか。
JBCとJPBAをごっちゃにしている人も山ほど見受けられる上に明らかに記事を読んでいない人も散見される。


JBCの局長が「副流煙とか大麻チョコレートとかで出る数値ではない」と言っているのに、なんちゃらオイルを使用すれば〜とか、七味唐辛子からも〜とか、おい冗談だろ? と。
 
僕は間違いなくナチュラルだが、激しく頭痛が痛い笑
 
 
もう一度言うが、僕はマリファナごときで騒ぐ気はまったくない。
 
誰かが逮捕されるたびに「マリファナ程度でごちゃごちゃ言うな」「だから日本は遅れてるんだ」と発狂するリアルなラッパー()どもは心底ダサいと思うが、基本は「ふーん、ま、がんばって」で終了である。
 
ラッパーが大麻で逮捕されるたびに同業者や取り巻きが一斉に擁護し始める現象、やっぱりダサいよ。どう考えてもダサい。全然リアル()じゃない
 
その一方であのタイミングで検査結果を公表したJBCの判断は理解できるし、一連の出来事を問題視する日本プロボクシング協会(JPBA)のスタンスもおかしくないと思っている。
 
ボクシング界全体でおまいう案件が多すぎるだろというツッコミは置いといて笑
 
 
てか、そもそも一番有力とされている(らしい)CBDオイルに混入した説については甚だ疑問。
 
公式が「入っていない」と謳っている成分がそう何度も出るものなのだろうか?
 
2020年12月の田中恒成戦から2022年12月のジョシュア・フランコVol.1まで井岡がこなしたのが計5試合。5分の2の確率で検出されるって、ちょっと打率が高すぎませんかね?
 
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