ジャロン・エニスvsダビド・アバネシャン。あえて相手の土俵、接近戦で打ち勝ったエニス。クロフォードへのアピールもあったんだろうな【結果・感想】
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2024年7月13日(日本時間14日)に米、ペンシルベニア州で行われたIBF世界ウェルター級タイトルマッチ。同級王者ジャロン・エニスがランキング13位ダビド・アバネシャンと対戦、5R終了TKOで勝利している。
テレンス・クロフォードのIBF王座剥奪により正規王者に昇格したジャロン・エニス。
そのクロフォードとの対戦経験があるアバネシャンの挑戦を受けた今回は、序盤からスピードと正確性でアバネシャンを圧倒。2Rで試合をほぼコントロールする。
3R以降、近場での打ち合いに応じたエニスは時おり顔面を揺らされるも強烈なフック、アッパー等で応戦。5R後半にはロープ際での強烈なカウンターでダウンを奪う。
何とか粘るアバネシャンだったが、5R終了時にリングドクターの忠告を受け入れギブアップ。
圧倒的な強さで勝利したエニスは試合後に近い将来のテレンス・クロフォード戦を望むとコメントしている。
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エニスがどんな勝ち方をするかに注目してた。クロフォードよりも早い回でのTKO勝利
ジャロン・エニスvsダビド・アバネシャン。
テレンス・クロフォードの王座剥奪により暫定→正規王者となったジャロン・エニスが迎えた初? 防衛戦である。
と言いつつ、勝敗にはあまり興味がなく。
エニスがどんな勝ち方をするか、2022年12月のテレンス・クロフォード以上のインパクトを残せるかの方に注目していた。
そして結果はエニスの5RTKO勝利。
あえて相手の土俵で打ち合い、ねじ伏せたのは文句なしに素晴らしい。
多少打たれはしたが、それも込みでの勝利だったのだろうと。
アバネシャンを6RでKOしたクロフォードよりも1R早く倒したと考えると、いいアピールになったのではないか。
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ガードを上げて前進、打ち合い勝負を挑むアバネシャン。勝機を見出すにはアレしかなかった
試合の感想だが、まずアバネシャンはアレでよかったと思う。
前回、ジャロン・エニスに挑んだロイマン・ヴィラは自分からは“手を出さない”ことを徹底した。
とにかくエニスの射程に踏み込まず、離れた位置でのお見合いの時間を長くする。
極力コンタクトを少なくすることで危険を回避しつつ、カウンター1発での逆転を狙った。
井上尚弥相手に11Rまで粘ったポール・バトラーもそうだが、差し合いでかなわない相手に対抗するのにこれはアリだと思っている。
ジャロン・エニスが観客に強さをアピールしつつロイマン・ビジャをKO。危険地帯に留まる時間が長い…。そういやクロフォードvsスペンスはいつ決裂すんだよ間に合わねえぞ笑
そして今回のアバネシャンは真逆。
ガードを上げて距離を詰め、近場での打ち合いを仕掛ける。
もともとアバネシャンは耐久力と連打の選手だが、その部分を全面に出したファイトというか。
ピョンピョン動き回るタイプのエニスはじっくりこられると意外とモタつく。
実際、この試合でもロープに詰まる、顔を跳ね上げられるシーンが散見された。アバネシャンのプレスは一定の効果を発揮していたのではないか。
ただ、申し上げたようにこのやり方は耐久力、前に出る馬力がキモになる。
ガード中心な分、被弾は増える上にポイントもごっそり持っていかれる。
特にエニスのように当てるのがうまい、空いた場所にポンポンパンチを通す相手にはダメージの蓄積を覚悟しなければならない。
要するにダメージが臨界点を超える前に1発入れられるかどうかの勝負。
アバネシャンがエニスに勝つにはアレしかなかったのだろうと。
あえて打ち合いを選択したエニスもよかった。クロフォードへのアピールもあったんだろうな
対するジャロン・エニスだが、こちらもよかった(と思う)。
開始直後から左ジャブ、外側からの右等で次々ヒットを重ねる。
両者のスピード、精度の差は明白で、2Rの時点でエニスの勝利はほぼ確定していた(と思う)。
で、3Rからはあえて接近戦を受けて立つという。
上述の通りこれはインパクトを残すためにわざとやったと思っている。
連打型のアバネシャンと真正面から打ち合いKOする。
相手の土俵で打ち勝つことで格の違いを見せつけるというか。
テレンス・クロフォードを振り向かせるには同じ相手により大きな印象を残す必要がある。
多少の被弾はお構いなし、それ以上の出力でねじ伏せる方を選択したのだと想像する。
テレンス・クロフォードvsイスラエル・マドリモフおもしろかった。横の動きといきなりの右。クロフォードの苦手なタイプだったかも。ダイレクトリマッチもありじゃない?
クロフォードvsアバネシャン戦がやばすぎた件。プレスをかけることすら許さない
ただ、クロフォードを上回る勝ち方だったかというと……。
僕の中では若干足りない気がしている。
試しに2022年12月のクロフォードvsアバネシャン戦を観直してみたが、いや、すげえなと。
一定の距離を保ちながらすべてのパンチにカウンターを返していく。
もしくは動き出しの瞬間を狙ってスパッとジャブをヒット。
常に同じリズムで動きながら自分のパンチ“だけ”を当てる。
おかげでアバネシャンはまったく前に出られず打ち合いの状況を作ることができない。
ジャロン・エニスはプレスをかけられてもスピードと当て勘で圧倒してみせたが、クロフォードはプレスをかけることすら許さない。
空いたところに次々パンチが飛んでくるせいで圧力をかけるどころじゃない。
少しでも怯めばあっという間にカウンターで切って落とされる。
全局面で尋常じゃない絶望感が漂う。
2023年7月のエロール・スペンスJr.もそうだが、ガードを上げて圧力をかけるタイプがクロフォードに勝つのはもはや無理ゲーではないか。
クロフォードよ、お前がNo.1だ(1年8か月ぶり2回目)。スペンスを2Rでほぼ攻略、赤子扱いする。スペンスにとっては相性最悪だったかも?
そういう意味ではスピードと勘で勝負するジャロン・エニスならまだ可能性があるのかもしれない。
ウェルター級でクロフォードに勝てるとしたらエニスしかいない? 純粋なスピード&パワーで上回れ
マジな話、ウェルター級でクロフォードに勝てるとしたらジャロン・エニスしかいない(と思う)。
序盤3、4Rで動きを見切る→ひたすら自分のターンで蹂躙するのがクロフォードの勝ちパターンだが、エニスのスピードならその“見切り”を超えられる? かも?
この選手は基本的に1発で倒すタイプではない。
逆に言うと、2019年12月のエギディウス・カバラウカスのように序盤のKOチャンスを逃したらあとはノーチャンスとはならないわけで。
むしろクロフォードの読み、対応力を身体能力で凌駕できるか? という話。
慣れられても追いつかれない、目で追えないほどの運動量、スピードで蹂躙できるのか? と笑
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無茶なことを言っているのは理解しているが、実際そういうことだと思う。
インテリジェンスの高さでクロフォードと勝負しても勝ち目はない。
スピードとセンスの脳筋ファイトで肉薄した2014年6月のユリオルキス・ガンボア同様、純粋なパラメータで上回りやがれ笑
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