アイスホッケー日本代表がスロベニアに敗れて五輪出場断たれる。でも感動した。日本は全然弱くない。ホントに楽しかった

アイスホッケー日本代表がスロベニアに敗れて五輪出場断たれる。でも感動した。日本は全然弱くない。ホントに楽しかった

ホッケースタジアムイメージ
2020年2月9日(日本時間10日)、スロベニア・イェセニチェで行われた2022年北京五輪の男子アイスホッケー3次予選。世界ランキング22位の日本代表が同18位スロベニアと対戦し、2-6で敗退。2大会ぶりに最終予選進出を逃すとともに、22年北京五輪出場への道が断たれた一戦である。
 
 
リトアニア、クロアチアに連勝した日本代表が迎えた3戦目。
相手は世界ランキング18位の格上スロベニア。
 
前半から日本はスロベニアの迫力ある攻めに苦められるが、高い集中力と規律を守ったディフェンスで再三のピンチをしのぐ。
そして第1ピリオド中盤にこぼれ球を押し込み先制。リードを保ったまま第1ピリオドを終える。
 
第2ピリオドに入っても懸命なディフェンスで得点を許さない日本。ゴーリーを中心とした守りで一発カウンターのチャンスをうかがう。
だが、5分半過ぎにディフェンスのギャップをつかれて強烈なシュートを決められ同点。どうにか守り続けてきたリードを失ってしまう。
 
それ以降も一進一退の攻防が続くが、第3ピリオド序盤についにゴールを割られ1-2。その直後にも失点を許して1-3とリードを広げられる。
 
残り5分を切ったところで日本は6人全員で攻めるパワープレーを仕掛ける。
何度もスロベニアゴールを脅かすものの、ネットを揺らすことはできず。逆にパックを奪われ、無人のゴールに追加点を決められ万事休す。
 
終了間際に何とか1点を返すが、その後も失点を重ねて2-6での敗戦となった。
 
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日本は全然弱くない。52カ国中22位なら弱小でも何でもないですよ

2022年北京五輪最終予選進出をかけたスロベニア戦。
 
この試合は日本時間2月10日午前3時開始ということで、さすがにリアルタイムでは視聴できず。
先日ようやくYouTubeのアーカイブを観終えたのでその感想を。

 
まず、今大会を通してわかったことが一つ。
日本のアイスホッケーは弱くない
 
申し上げたように現在日本のIIHFランキングは22位(2019年時点で23位)。全52カ国の中では真ん中よりもちょい上に位置する。
また、リーグ戦で勝利したリトアニアは24位でクロアチアが29位。敗戦を喫したスロベニアが18位なので、一応順位通りの結果が出たことになる。
 
ちなみにだが、2022年の北京五輪に出場できるのは12カ国(男子)。そのうちIIHFランキングの上位8カ国と開催国である中国は予選を免除される。つまりランキング22位の日本が五輪に出場するには、残り3枠を43カ国で争う過酷な予選を勝ち抜く必要がある。
 
なお予選を免除されている国は以下。
1位:カナダ
2位:ロシア
3位:フィンランド
4位:スウェーデン
5位:チェコ
6位:アメリカ
7位:ドイツ
8位:スイス
 
僕はてっきりランキング1位はNHLのあるアメリカだと思っていたのだが、どうやらちょっと違うらしい。NHLのコミッショナーが現役選手の五輪出場を認めない方針とのことで、前回のピョンチャン五輪から出場を断念しているとか。
野球同様、アメリカ様は相変わらずだなと。
 
 
繰り返しになるが、国際大会における日本の立ち位置は決して低くない。
今大会でもクロアチア戦で9-0、リトアニア戦で4-0といずれも圧勝している。もちろんランキング上位チームとは大きな差があるとは思うが、52チーム中22位なら十分強い部類と言える。
 
 
約70年続いた日本製紙クレインズの廃部やアジアリーグのチーム数減少など。アイスホッケーに関してはネガティブな話ばかり聞こえてくるので、正直もっと苦戦するのかと思っていた。
 
「アイスホッケーにはアリーナDJが足りない? 東北フリーブレイズvs王子イーグルスatアジアリーグ」
 
だが、実際にはまったくそんなことはなく。下位チームに取りこぼすことなく勝利する代表の姿には問答無用で興奮させていただいた。


 

女子はさらに強い。ランキング6位で2大会連続五輪出場中の強豪国

もっと言うと、女子は男子よりも強い
現在のIIHFランキングが6位で、22年北京五輪の予選免除圏内をキープしている(女子は出場10カ国、上位7カ国および開催国が予選免除)。過去の五輪も2014年、2018年と連続で本戦出場を果たしており、文句なしの強豪国である。
 
さらに2020年1月にスイス・ローザンヌで行われたユースオリンピック冬季競技大会で金メダルを獲得するなど、若い世代の台頭も進んでいる状況。


申し訳ないことに僕は日本の女子アイスホッケーがここまで強いことをまったく知らず。今回調べてみて、その活躍ぶりに大いに驚かされた次第である。
 
 
もう一度申し上げるが、日本のアイスホッケーは弱くない。
女子は間違いなく強豪国だし、男子も国際大会で十分戦える実力がある。ネガティブな話題も多いが、悲観する必要はない。
我々の未来には希望しかないのである()
 
 
てか、日本って何気にウィンタースポーツに強いですよね。
スキージャンプやスピードスケート、フィギュアスケート、カーリングなどなど。アイスホッケーを含め、北海道という地の偉大さを改めて認識させてくれる。
 

試合はめちゃくちゃよかった。流し観するつもりが、すご過ぎてガッツリ視聴しちゃったw

クソほど前置きが長くなったが、ようやく試合について。
 
率直な感想を申し上げるとめちゃくちゃよかった
 
もともと2-6という結果は知っていたのでざっと流す程度にするつもりだったのだが、観始めるとまあ止まらない
選手の気迫や最後まで攻め続ける姿勢に胸を打たれ、終了間際に奪った2点目には不覚ながらもホロッときてしまった。
 
内容自体も決して悪いとは思えず。
日本選手はこの試合に向けてできる限りの準備をしてきたはずで、それは随所に表れていた気がする。
 
あくまで素人意見だが、前の2試合よりもチームの出来はよかったのではないか。少なくともディフェンス面(ゴーリー)に関しては文句なしに素晴らしい。凄まじい集中力で神セーブを連発する姿は鬼気迫るものがあった。
 

カウンタースタイルがうまく機能し、スロベニアゴールを何度も脅かした。日本代表の雄姿は僕の胸に深く刻まれました

恐らく日本のチームスタイルはカウンター。
フィールドプレイヤー5人とゴーリーでひたすら相手の猛攻をしのぎ、一瞬の隙をついてパックを奪う。
そして、相手が自陣に戻る前に攻め上がり、一気にゴールになだれ込む速攻スタイル。
 
壁際での攻防などのコンタクトは極力避け、少ないパスでゴールに迫る。相手のマークが迫る前にスペースのある位置からシュートを放ち、一発で決まれば最高。仮に弾かれたとしても、こぼれ球に素早く反応して押し込む。
 
このディフェンス重視のラン&ガン(と言っていいのかは不明)が機能した結果、1、2戦目は9-0、4-0といずれも完封。格上のスロベニア相手にも日本の戦術は十分通用していたように思える。
 
特に第3ピリオド残り5分を切ったところからのパワープレーの見応えは凄まじい。結果的には決定打となる4点目を奪われてしまったが、再三スロベニアゴールに迫る日本選手の姿にくぎ付けになり、結末がわかっているのに思わず声が出てしまったww
 
最終的には2-6と差がついてしまったものの、勝つチャンスは十分あったのではないか。
 
「アイスホッケーヒーローズ2019現地観戦感想。日本製紙クレインズ解散寸前。アイスホッケーの明日のために()」
 
この敗戦を協会は重く受け止めるべき?
アイスホッケー界が一丸となって育成方針を徹底しろ?
2、3大会先を見据えて代表チームを作り上げなくてはならない?
 
今回の結果を受けてまたしてもネガティブな意見が多数聞こえてきたが、いや、とりあえず今はその話はいい。
 
僕は今大会の代表選手の雄姿にめちゃくちゃ胸を打たれたし、日本アイスホッケーが強いことを知れたのもよかった。
 
育成や先を見据えたチーム作りはもちろん大事だが、それよりも僕にとって重要なのは今この瞬間。
 
現代表メンバーが日の丸を背負い、1998年長野以来の五輪出場を目指して躍動した。僕はその事実に大いに感動し、アイスホッケーという競技に人の心を動かす力があることをクソほど実感させられた。
 
 
メジャー、マイナー問わず、スポーツ界では世界のどこかで何かしらの世界選手権、W杯が毎週のように行われている。そこでは人知れず世界最高峰の技術が披露され、競技の頂点を極めた超人が躍動する。
 
「知られなければ存在しないのと同じ」という言葉は確かに正しい。
ただ、競技の数、選手の数だけ感動が生まれることもまた事実。
 
「結果だけでなく過程を見ろ」
「裾野でがんばる選手たちにも目を向けろ」
そんな面倒くさいことを言うつもりは毛頭ない。
 
だが2020年2月、スロベニアのイェセニチェの地で日本選手たちが日の丸を背負い、五輪出場という壮大な夢に挑んだ。その姿は僕の胸に深く刻まれている。
 

日本代表強化? フィジカルのアップじゃない? コンタクトスポーツは結局フィジカルですよ

なお、日本チームに足りない部分を挙げるとすれば、まずはフィジカルだろうと。
 
試合を観ていると一目瞭然だが、日本チームはとにかく身体が小さい。スロベニアの選手に比べてどの選手も一回り小柄。身体の厚さも足りず、全体的に小粒な印象が強い。
 
その証拠に、日本選手は試合中にしょっちゅう転ぶ
特に目立ったのが壁際での攻防。
スロベニアの選手に後ろから押し潰されて転倒し、あっさりパックを奪われるシーンが何度も見られた。
 
アイスホッケーにおけるゴール裏の攻防は恐らくめちゃくちゃ重要で、そこで精度の高いパスを出せるかどうかは試合の流れを大きく左右する(と思う)。日本チームはその局面でパックをキープできないシーンが多く、ことごとくチャンスを潰していた。
 
先ほど「日本のスタイルはカウンター」と申し上げたが、要するにそれは不利なコンタクトを避けるための苦肉の策でもある。
 
全員でゴール前を固めて相手の猛攻にひたすら耐え、一瞬の隙をついての速攻狙い。
ハマれば有効な戦術には違いないが、ディフェンスの時間が長い分消耗も激しい。今回のように格上が相手の場合、一度決壊すると立て直しが利かなくなる面は間違いなくあるのだと思う。
 
 
申し上げたように育成方針や協会との一貫性など、アイスホッケー界への課題は僕の耳にも山ほど聞こえてくる。
 
だが、何だかんだでコンタクトスポーツの要はフィジカル。
あくまで素人の勝手な意見だが、技術云々、規律云々の前に個の力をアップさせるのが先決なのではないか。
 
2015年W杯で大躍進を遂げたラグビー日本代表もフィジカルを重視してから強くなったしね。
当時のH.Cのエディ・ジョーンズが「世界一のフィットネス」を掲げ、ひたすら個の力のアップを図った結果、持ち味である“低いタックル”に一層磨きがかかり、弱点と言われたスクラムが強みに変わった。
 
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個の弱さを組織力でカバーするのではなく、個の強さを結集して組織として機能させる。
そのためにはまず、1対1で当たり負けしないフィジカルの底上げが一番の近道に思えるのだが、どうだろうか。
 
 
なお、今回の日本代表で僕がもっともいいと思ったのがこの選手。


26番平野裕志朗。
この人だけは大柄なスロベニアの選手にも当たり負けせず、互角以上のプレーを見せていた(ように思う)。
 
なるほど、身長185cm、体重100kgのFWか。
確かに一目見た瞬間に「コイツは違うわ」って思ったもんな。

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