ハンドボールの現地観戦が最高だった3つの理由。こりゃあ楽しいわw ジークスター東京vs豊田合成 in 墨田区総合体育館【2021.2.27感想】
2021年2月27日に東京・墨田区総合体育館で行われた日本ハンドボールリーグレギュラーシーズン、ジークスター東京vs豊田合成戦を現地観戦してきました。
結果は32-26で豊田合成が勝利。今シーズン最終戦を飾るとともに、戦績を18勝1敗1分(1位)とした試合です。
一方、敗れたジークスター東京は7勝11敗2分で最終順位は7位。リーグ参戦1年目で苦戦を強いられ、上位4チームによって争われるプレーオフ進出はなりませんでした。
なお僕はというと、ハンドボールは中学時代に授業でかじった程度の経験しかなく。正直、細かいルールや出場人数すらもよく知りません。
ただ、以前からハンドボール自体には興味があり、いつか現地観戦したいと思っていたところ。
今回、東京で開催される試合を見つけてようやく実現した次第です。
で、結論としてはめちゃくちゃ楽しかったです。
うん、楽しかったですね。
マジで「最高でした」と断言してもいいくらい。
というわけで今回は「ハンドボールの現地観戦が最高だった理由」と題して、初めてハンドボールを現地観戦した感想をあれこれと(無責任に)言っていこうと思います。
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ハンドボールの現地観戦が最高だった理由:その1
「ルールがわかりやすい」
まず最初の理由として。
ハンドボールは競技としてかなりルールがわかりやすいです。
試合時間は前後半30分ずつで1ゴール1点。当たり前ですが、多く得点したチームの勝利となります。
出場人数はフィールドプレイヤー6人とゴールキーパー1人の7人で、交代メンバーは9人。1チーム計16人で構成され、試合中の交代は自由です。
ルール的には、ボールを持ったプレイヤーは3歩までしか歩けません。
また、3秒以内にドリブルorパスを出さない場合はオーバータイムとなり、相手ボールからのリスタートとなります。
印象としてはバスケにやや近い感じでしょうか。
オフェンスとディフェンス
それぞれの特徴としては、
・センターバック:司令塔
・ピボット:馬力があり、当たりに強いタイプ
・ライト/レフトバック:エース
・ウイング:スピードとフットワーク
センターバックはバスケにおけるポイントガード、ピボットがセンター、ライトバックがシューティングガードに当たる点取り屋的な立ち位置と言えそうです。
ディフェンスに関しても、ラインに沿って6人が並ぶ「0-6システム」と1人が前に出て相手にプレッシャーをかける「1-5システム」の2つが主体となっている印象で、
バスケで言えば、
0-6システム→3-2ゾーン
1-5システム→ボックスワンゾーン
に近いかなと。
そして、これらは何もバスケに詳しい必要はなく、普通に観ているだけでも何となく理解できます。
スペースのある位置から思いきりジャンプシュートを打たれてしまうとそうそう止められるものではない。
ディフェンス側はそれをさせないためにボールを持った相手にプレッシャーをかけるわけですが、あまり前に出過ぎるとディフェンスが崩れてパスコースができてしまう。
いかに相手の裏をかいてスペースを作るか。
どれだけ自分に有利な位置からシュートを打つか。
そこの部分の駆け引きに加え、選手個々のスピード&パワーも問われる。
わかりやすいゲーム展開ながらも見どころ満載の競技だなと思いました。
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ちなみに今回の試合はピボットの差が勝敗に大きく影響した気がします。
豊田合成のピボットがうまく相手の陣形を崩していたのに対し、ジークスター東京はその部分がなかなか機能せず。いいポジション、いい態勢でシュートを打たせてもらえなかったのが敗因の一つかなぁと。
なお、これらはすべて僕の素人意見なので間違っている部分もあると思われます。
引くぐらい点が入る
また、クソほど点が入るのもハンドボールの魅力と言えそうです。
この日の結果は32-26で豊田合成が勝利。
試合時間が前後半30分ずつの計60分、両チームの総得点が58点ということを考えると、単純計算で1分に1点ペースでシュートが決まっていることになります。
申し上げたようにスペースのある位置から全力で放たれたシュートを止めることはかなり難しい。
しかもシューターはゴールキーパーの動きを見ながら空中でコースとタイミングを変えるので、セーブの難易度はさらに跳ね上がります。
試合後にジークスター東京の選手がそれぞれ通算800ゴール、通算1600セーブ、通算600ゴール達成の表彰を受けておりましたが、要するにそれだけシュート機会が多い競技なのだろうと。
てか、開始直後はビビりましたよね。
あまりにポンポン点が入るから。
開始1分半弱でいきなり1点目。
6分経たずにすでに1-4ですからね。
おいおい、得点入りすぎでしょとww
試合のテンポがいい
ポンポン得点が入ることはもちろん、試合のテンポがいいのもこの競技のよさではないでしょうか。
ハンドボールは比較的バスケに近いと申し上げましたが、大きく異なるのがファウルの扱い。
チームファウル数や個人のファウル数に細かい制限があるわけではなく、累積数によってフリースローが与えられるといったルールもないようです。
またボールがサイドラインを割るケースも少なく、基本的にファウルとゴール以外でプレーが止まるのはポストを外れたシュートがゴールラインを割ったとき。
バスケのようなファウルゲームもなければサイドラインからのリスタートもない。ファウルが起きてもその場からすぐにリスタートor7mスロー(サッカーのPK)になるので、ずーっとインプレー状態が続いている印象です。
その上、タイムアウトも1チーム各3回(1分間)までという。
アイスホッケーやアメフトのようにプレーが止まるたびにいちいち時計がストップし、その分試合時間が伸びるということもなく。
下記はこの試合のYouTube動画ですが、試合前セレモニーから最後の選手退場までで約2時間15分。
間延びすることもなく非常にすっきりとしたイベントとなっており、この後の予定も立てやすそうですww
またこれだけハイテンポで得点が多い分、めちゃくちゃハードでもあります。
男女ともに平均年齢が20代半ば。各チーム20代前半の選手を中心に、20代後半から30代前半がちょぼちょぼといった構成になっています。
ただまあ、そんなことは試合を観てればすぐにわかりますけどね。
こりゃあキツいわと。
完全に若者のスポーツやんけと。
逆に言うと、40歳近くになっても第一線に挑戦し続ける宮﨑大輔がどれだけすごいかという証左でもあるわけで。
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ハンドボールの現地観戦が最高だった理由:その2
「初心者に優しい」
2つ目の理由としては、現地観戦の「初心者に優しい」というのがあると思います。
上述のようにハンドボールはルールがわかりやすい上に得点が次々入るエキサイティングさ、試合のテンポのよさが魅力です(僕の中での)。
と同時に、僕のような初観戦のクソ素人でも試合を楽しめる配慮が随所に見られるイベントだと感じました。
先ほども載せましたが、試合前に場内のスクリーンでルール説明がなされており、これがめちゃくちゃありがたい。
男子と女子でボールの大きさが違うことも初めて知りました。
ハンドボールの歴史にも触れられたりと、冗談抜きで「へえ〜、すげえな」と思わされます。
座席に置いてあるパンフレットにもルール説明のページがあり、誇張でも何でもなくクソほど役に立ちますww
これらのルール説明を踏まえて試合を観たおかげで、何となくですがルールと試合の流れを理解した上で観戦を楽しめた次第でございます。
「ああ、なるほど」
「今のはそういうことね」
みたいな。
野球やラグビー、格闘技、バスケ、アメフト、アイスホッケー、バレーボール、フットサルなどなど。僕自身、いろいろなスポーツを現地観戦するのが好きな人間ですが、ここまで初心者に優しいイベントは初めてで非常に新鮮でした。
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理想を言えば、試合中に発生したファウルについての解説がちょろっと入れば最高だったなと。
せっかくアリーナDJがいるのであれば、そこはもう少し僕のようなクソ素人に寄り添ってくれてもええやんけww みたいな。
ハンドボールの現地観戦が最高だった理由:その3
「パンフレットがクソ豪華」
最後の3つ目について。
読んで字のごとくですが、会場でもらったパンフレットの豪華さが秀逸でした。
下記が座席に置いてあったパンフレット一式です。
・2020-2021シーズンのオフィシャルプログラム
・この日の試合パンフレット
・ジークスター東京のステッカー2枚
・ジークスター東京のクリアファイル
さらにここには写っていませんが、応援用のハリセンもありました(帰りに捨てたw)。
中でも素晴らしかったのがオフィシャルプログラムです。
JHL(日本ハンドボールリーグ)アンバサダーに就任した元福岡ソフトバンクホークス松中信彦氏、元日本代表の宮崎大輔選手のインタビューから始まり、
※松中さん、子どもの影響でハンドボールに魅了されたらしいっすよ(予習済み)。
松中信彦は、なぜ福岡にハンドボールチームを立ち上げたのか?【PR】 https://t.co/rZ2UwIaU8s @AZrena0516より
— SJN_official (@SJN_official) February 9, 2021
上記にも載せたルール説明のページ。
注目選手の紹介。
全チームの選手、スタッフ紹介。
その他、前シーズンの各賞受賞選手やレギュラーシーズン、プレーオフの方式紹介、歴代通算スタッツランキング、会場紹介まで。
これだけ盛りだくさんの内容で無料でいいの!? と余計な心配をしたくなるほどの充実ぶりです。
マジな話、ここまでの情報量なら会場で1800円で販売されていてもいいレベル。
実際、アイスホッケーの日本選手権ではその値段でパンフレットが売られてたしね。
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企業母体のチームが多いからなのか、試合数や収容観客数がそこまで多くないからなのかは不明ですが、この気前のよさはちょっとすごいと思いました。
もうね。
このパンフレットをパラパラめくって1試合観ただけで、ちょっと詳しくなった気になれますからねww
「ハンドボール? ああ、何でも聞いてよ」
いや、うるせえわww
不満な点も少々。チケット代4000円なら指定席がいいかな…
概ね楽しかった初のハンドボール現地観戦ですが、ここからは少々ネガティブなネタを。
今回のチケット代はアリーナ席が4000円、スタンド席が2500円でともに自由席となっておりました。
僕は今回、アリーナ席4000円を購入したのですが、正直この値段なら指定席の方がよかったなぁと。
以前フットサルを現地観戦した際はアリーナ、スタンド席問わず全席自由席の2000円。なおかつ1日2試合の観戦が可能でした。
別にここまでお買い得にしろとは言いませんが、さすがに4000円払って早い者勝ちの自由席というのは……。
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この日は12:00開場、13:00試合開始のところを12:30頃に到着したのですが、すでに前列の席は空いておらず。個人的にはもう少し気持ちに余裕を持って出かけたいところなのですが、これってやっぱりケチくさいですかね……。
あとはまあ、チケットの購入方法がわかりにくいというのもあったかな。
チームのHPを見てもなかなかチケット情報が掲載されず。
メールで問い合わせたところ、○○日に発売開始しますとの返信が。
で、その日を待ってチケット購入サイトを訪れたのですが、なぜかいくら探しても見当たらない。
「は? どういうこと?」と思い再度チームのHPを見ると、何と「発売開始日が変更になりました」とのこと。
おおう、マジか……。
ここまで重要な情報がこんなにサラッと。
今回は鉄の意志()でどうにか持ちこたえましたが、本音ではお目当てのチケットが購入サイトに見当たらなかった時点でだいぶ心が折れていたことを報告させていただきますww
・チケット購入方法がわかりにくい
・突然発売開始日が変わる
恐らく新型コロナウイルスの影響もあったのだと思いますが、実際探すのがめんどくさくなって「もういいや」となる人もいるのではないかと。
日本ハンドボールリーグのHPもチームの順位表がパッと出てこなかったり。イベント自体は初心者に対する配慮に加えて演出もがんばっているのに、導入部分での敷居の高さが尋常じゃないw
逆にそれがあったせいで現地のギャップに驚いたというのもありますが。
最初は「ああ、またこのパターンね」って思ったし。
ついでに言うと、東京方面での試合がもう少し増えたらいいですよね。
日本ハンドボールリーグ(男子)はトヨタ系列が母体のチームが多いためか、試合開場も愛知や三重、岐阜などの中部地方が中心です。
今回初の現地観戦がかなったのも、新規参入を果たしたジークスター東京のおかげだったりするわけで。
「努力は夢中に勝てない」ってのは熱いな。
ハンドボールってトヨタ系列のチームが多いせいか、なかなか東京近郊での試合がないんだよな。
一回現地観戦してみたいんだが。 https://t.co/rKxqa3PWQM
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 23, 2020
来シーズン以降、ジークスター東京には強豪の仲間入りをしていただき、ぜひとも東京方面での試合を増やしてもらえれば。
もちろん僕の勝手な願いではありますが()