ハンドボール2022-23プレーオフ2nd stage現地観戦。男女ともに延長戦の大激戦。飛田季実子選手の引退&部井久アダム勇樹選手のフィジカル【感想】
2023年3月19日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されたハンドボール日本リーグプレーオフ2nd stageを現地観戦してきました。
この日は男女の準決勝が行われ、女子はソニーセミコンダクタがオムロンを、男子はトヨタ車体がジークスター東京を下しそれぞれ21日の決勝戦にコマを進めています。
ソニーとトヨタ車体が決勝へ - ハンドボールの日本リーグPOhttps://t.co/QYrpy2gUG6
— 共同通信公式 (@kyodo_official) March 19, 2023
僕はハンドボールが結構好きなのですが、今シーズンはなかなか現地観戦ができず。2022年10月のアースフレンズBMMvs大同特殊鋼戦に足を運んで以降、現地観戦することなくレギュラーシーズンが終了してしまいました。
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しかも今回のプレーオフは決勝戦が愛知県開催とのこと。
東京近郊での開催は準決勝までということで、「これは行かなアカン」と。大急ぎでチケットを購入した次第です。
というわけで今回はハンドボール日本リーグ2022-23シーズン、プレーオフ2nd stageについての感想を言っていくことにします。
- 1. 13:30過ぎに会場に到着。女子の試合がハーフタイム中だった
- 2. 延長戦でも決着つかず。男子に比べてパス回しを重視。緻密さがおもしろい
- 3. ソニーの飛田季実子選手が今シーズン限りで引退…。おおう、マジか。どう考えても辞める必要なさそうなのに
- 4. 休憩を挟んで男子の試合。入場セレモニーでやたらと目立つヤツが1人…
- 5. またしても延長戦へ突入。地力の差でトヨタ車体がジークスター東京を振り切る
- 6. 部井久アダム勇樹選手のフィジカルにびっくりした。もともと期待されてきた選手だったのね
- 7. トヨタ車体のディフェンスがジークスター東京のパス回しを封じる。終始窮屈な展開を強いられた印象
- 8. 今回も楽しかった。ハンドボールの現地観戦はマジでおススメだよん
13:30過ぎに会場に到着。女子の試合がハーフタイム中だった
まずこの日は13:30過ぎ頃に会場に到着したのですが、ちょうど女子の試合の前半が終了したところでした(全然ちょうどじゃない笑)。
得点は12-10とオムロンが2点リード。まだまだ予断を許さない状況です。
会場はこんな感じです。
声出し応援が解禁されて両チームの応援団? にも力が入ります。
座席はコレです。
背もたれがあり前の席ともそこそこ余裕がある。
快適とまでは言えないですが、僕はこの会場が嫌いではないです。
後半開始後、しばらくして来場者数が発表されます。
プレーオフでの1717人が多いのか少ないかは僕にはよくわかりません(武蔵野の森総合スポーツプラザのキャパは10000人とのこと)。
延長戦でも決着つかず。男子に比べてパス回しを重視。緻密さがおもしろい
試合はフルタイムを戦っても決着がつかず。さらに5分ハーフの延長戦でも点差が開かず7mスローコンテストにもつれ込みました。
確実に5本のゴールを決めたソニーがオムロンをちぎって勝利しましたが、いや~、すごい試合でした。
途中からの観戦でしたが、常に流れが行き来する展開に目を奪われっぱなしです。
あとはアレですね。
女子は男子に比べてジャンプの高さやシュート力が劣る分、横の動きを重視している印象です。
ジャンプシュートのゴリ押しで突破できる男子と違い、ディフェンスの裏をかく、人数を余らせる作業が必要になる分女子の方が緻密になる? のかも?
1本1本のシュートに時間をかけるためにロースコアの試合になりやすいのも女子の特徴。同じハンドボールでも男子とは根本的に違う競技と言えるのかもしれません。
どちらが上とか下とかではなく両方おもしろいです。
ソニーの飛田季実子選手が今シーズン限りで引退…。おおう、マジか。どう考えても辞める必要なさそうなのに
なおソニーのGK飛田季実子選手は1996年から日本リーグでプレーする大ベテラン。45歳となった今シーズンもプレーオフで躍動します。
この選手は以前現地観戦したプレーオフでも印象に残ったことを覚えており、今回もその雄姿を観られて感動しております笑
と言いつつ、今シーズン限りでの引退を表明しているとのこと。
【選手引退のお知らせ】
長きにわたってBLUE SAKUYAのゴールを守ってきた飛田選手が今シーズンをもって現役引退します。
2/26のホーム最終戦では引退セレモニーを行いますので、多くの方のご来場お待ちしております。飛田選手のプロフィールはコチラhttps://t.co/cf00iBYJPS pic.twitter.com/aH0TQwk5K2
— ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング | BLUE SAKUYA (@Sony_BLUESAKUYA) February 21, 2023
マジかよ。
うっそだろ……。
僕が唯一名前を知っている女子選手だったのに……。
下記を読むと本来は昨シーズン限りで引退していたところ、10月末に正GKが負傷離脱したために急遽現役復帰したとある。
#ハンドボール の女子日本選手権で、#ソニーセミコンダクタ が準優勝しました。躍進を支えたのが「きみさん」こと45歳のベテランGK #飛田季実子 選手です。
ハンドボール女子 ソニーセミコンダクタ 45歳GK「きみさん」奮闘:読売新聞オンラインhttps://t.co/7fqXNrKjPN— 読売新聞西部本社編集局 (@YOL_seibu) January 14, 2023
試合結果を見ると確かに2023年1月から本格復帰を果たしているみたいですね。
いや、それならなおさら辞める必要はない気がしますが……。
シーズン半ばに急遽復帰→プレーオフで正GKを担うまでコンディションを上げられるなら今後も全然やれる。
本人は衰えを感じている上にチームの新陳代謝もあるのかもしれませんが、むしろそれならずーっと居座り続けてやる方がいい。
普段、ろくに現地観戦もしていない&引退を今さら知った分際で勝手なことを思った次第です笑
そんな感じで、飛田季実子選手にとっては21日の決勝戦が正真正銘のラストマッチとなるわけです。
これはマジでがんばってもらいたいですね。
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休憩を挟んで男子の試合。入場セレモニーでやたらと目立つヤツが1人…
女子の試合が終わると、約1時間の休憩を挟んで男子の試合が始まります。
対戦するのはレギュラーシーズン3位のトヨタ車体と同2位ジークスター東京です。
ジークスター東京は僕が初めてレギュラーシーズンで現地観戦したチームなのですが、リーグ参入3年目でレギュラーシーズン2位まで上り詰めたのはちょっとすごい。
昨シーズンからの大補強の効果もありプレーオフの常連になりつつあります。
ジークスター東京が強くなってた。ゴールデンウルヴス福岡を圧倒。やっぱり補強は大正義w ハンドボール観戦楽しい
まずは試合前セレモニー。
スクリーンで両チームの選手が紹介され、それに合わせて1人ずつ入場します。
ジークスター東京に1人、すっげえ髪の毛のヤツがおる。
この背番号3番、部井久アダム勇樹選手がかなりのインパクトを残すわけです。
またしても延長戦へ突入。地力の差でトヨタ車体がジークスター東京を振り切る
実際の試合ですが、女子に続いてこちらも大激戦となりました。
ジークスター東京が幸先よく先制するも、トヨタ車体がすぐに追いつきリードを奪う。
ところが中盤からジークスター東京がペースを引き寄せ逆転。そのまま逃げ切るか? という雰囲気が漂いますが、後半はトヨタ車体が逆に流れを掴んで再び逆転する。
で、リードを奪われたジークスター東京が土壇場で同点に追いつきタイムアップ。両チーム一歩も譲らぬまま延長戦へ突入です。
最後はトヨタ車体がジークスター東京を振り切っての勝利。
地力の差というか、決定力の差でジークスター東京をわずかに上回った印象です。
申し上げたようにこちらも女子と同様の大激戦。
特にジャンプの高さやスピード、パワフルさは段違いで、開始早々ゴールを決めたジークスター東京のオフェンスには女子とのギャップも含めてめちゃくちゃ驚かされました。
「おお!! やっぱり男子は迫力が違うわ」
「これがハンドボールの醍醐味ってヤツね」
みたいな。
ハンドボールプレーオフ2nd stage現地観戦。後半に差が出たオムロンvsソニー、地力の違いを感じたトヨタ車体vsジークスター。観客の少なさが…
部井久アダム勇樹選手のフィジカルにびっくりした。もともと期待されてきた選手だったのね
そして上述のジークスター東京の3番、部井久アダム勇樹選手はすごかったです。
髪の毛の色で目立っていましたが、それに負けず劣らずプレーもかなりのインパクト。
195cm、100kgと大柄な体格、高さとスピードを兼ね備えたシュートは凄まじい迫力です。
中でも後ろを向いてパスを受ける→スパッと回転して振り向きざまにシュートを打つ姿には痺れました。
さらに緩急のよさというか、静から動へのメリハリもいい。ボールを持っていないときは比較的ゆったりしていますが、瞬間瞬間の爆発力は完全に頭一つ抜けている。
恐らく運動神経が抜群なのだと思いますが、純粋なフィジカルだけなら全選手でNo.1と言ってもいいかもしれません。
逆にやや抑えが利かない部分も……。
相手ディフェンスにギャップがなく「ここはパスを出した方がいいのでは?」という局面でもでも強引にシュートに行って止められるなど、まだまだ粗削りでフィジカルのゴリ押しが過ぎる? 印象を受けました。
場面ごとにプレーを選択する能力、冷静さが加わればこの選手はもう一段上に行けるのかもしれません。
と、クソ素人ながら思った次第です笑
これ↓を読むともともと期待の若手だったみたいですね。
プロハンドボールプレーヤー
ジークスター東京
【部井久アダム勇樹】https://t.co/WAjQHsN2Xg=== #部井久アダム勇樹#ジークスター東京#ハンドボール#SPORTIST pic.twitter.com/NuJ2NDq9Wa
— SPORTIST (@SPORTIST2022) March 3, 2023
ジークスター東京でもっとも有名なのは土井レミイ杏利選手だと思っていましたが、今後は部井久アダム勇樹選手にも注目でございます。
トヨタ車体のディフェンスがジークスター東京のパス回しを封じる。終始窮屈な展開を強いられた印象
なお試合を通してよかったのがトヨタ車体のディフェンス。
申し上げたように開始早々ジークスター東京がポンポンと先制するのですが、その時点で“前で止める”ディフェンスに切り替えたトヨタ車体の戦略が功を奏しました。
スピーディなクロス、細かいパス回しでディフェンスにギャップを作る→そこを狙ってドン!! のパターンでいきなり先制したジークスター東京ですが、トヨタ車体が半歩前に出るディフェンスに切り替えて以降はそれがあまり機能しなくなります。
自由に動き回るスペースを封じられ、強引にシュートに行かざるを得ない。
恐らくジークスター東京はボールを激しく動かすスタイルを得意としているのだと思いますが、トヨタ車体の早めのプレッシャーによって終始窮屈な展開を強いられました。
今回も楽しかった。ハンドボールの現地観戦はマジでおススメだよん
ジャンプシュートの際に腕から落下した選手。
これはヤバかったですね。腕が変な方向に曲がってたし。
その他、ゴールポストに肩から激突するなど多数の負傷者を出したトヨタ車体ですが、最終的に地力の差を発揮して勝利を挙げています。
来場者数は2089人。第1試合からは300人ほど増えました。
試合後に両チームが客席に挨拶をします。
悔しさが止まらないジークスター東京の選手たち。
部井久アダム勇樹選手はひと際悔しそうでした。
OKOK、またがんばろうぜ。うっす。
以上でございます。
久しぶりのハンドボール現地観戦でしたが、今回もめちゃくちゃよかったです。
以前から何度か申し上げておりますが、点が入りまくる、常に試合が動くハンドボールは観ていて本当に楽しい。
個人的にこれは誰にでもおススメできる競技だと思っております。
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