スティーブン・フルトンによる井上尚弥の倒し方。前半をしのいで井上の中だるみタイムに勝負をかけるしかない? 次に井上が北米のリングに上がるのはジャーボンティ・デービス戦でいい

スティーブン・フルトンによる井上尚弥の倒し方。前半をしのいで井上の中だるみタイムに勝負をかけるしかない? 次に井上が北米のリングに上がるのはジャーボンティ・デービス戦でいい

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2023年7月25日のWBC/WBO世界S・バンタム級タイトルマッチに向け、同級統一王者スティーブン・フルトンが来日した。


この試合は当初は5月に予定されていたが、挑戦者井上尚弥の負傷により延期に。約2か月半遅れ&会場を横浜アリーナ→有明アリーナに変更しての開催となる。
 
 
また空港に到着したフルトンは取材陣に丁寧に対応するなどコンディションのよさがうかがえたとのこと。
海外ではフルトンの勝利を予想する声も多い中、2週間後に迫った本番に備えることになる。
 
井上尚弥vsフルトン現地観戦。人外の超人がようやく人里に降りてきた? よくも悪くもノリと勝負勘の選手なんだろうな。“井上は強化版辰吉”説を久々に思い出した
 

フルトン来日。取材とかサインとかはいいからさっさとホテルに連れてってやれ笑

大注目の井上尚弥vsスティーブン・フルトン戦まで残り2週間。
 
僕自身は以前から申し上げているように井上尚弥の苦戦を目撃したい人間である。
なので、今回も当然フルトンを応援することになる。
 
空港でフルトンが取材を受けたりファンにサインを書いた等の記事を見たが、率直な感想としては「そんなのはいいからさっさとホテルに連れてってやれよ」
 
恐らく本人は日本の暑さ&湿気は初体験。飛行機を降りた瞬間の身体にまとわりつくようなむわっと感には相当戸惑ったのではないか。
 
打倒井上のためにもフルトンには少しでもいいコンディションでリングに上がってもらわなくては困る。とにかく大急ぎでくつろげる場所に案内しやがれと思った次第である笑
 
 
逆に井上にはいくら取材しても構わない。
 
ここからの2週間、毎日最低5時間はインタビューしろ。
練習中もお構いなしに話しかけまくって集中力を乱せ。
減量で一番キツい時期に目の前でBBQをやれ。
 
謎のアウェイ感を味わわせて絶不調のまま本番を迎えさせろ。
少しでもフルトンが有利になるように策を弄しやがれ。
 
クソの役にも立たないゴミ記事量産機どもはせめてこういうときくらいは貢献しろ。
 
 
まあ冗談はともかく、フルトンにとって初の海外+大一番の一戦がこの時期の日本というのは少々気の毒である。
 
フルトンvsローマン、モロニーvsパリクテ、ベナビデスvsレミュー。ある程度勝敗予想がしやすかった。気合い十分のモロニーが印象的だったね
 

フルトンが井上に勝つには? メイウェザーの下位互換っぽいスタイル。ポール・バトラーの作戦は案外よかったよね

表題の通りだが、ここから先はフルトンが井上に勝つにはどうすればいいかについて。
 
少し前に適当に考えた展望は下記。
 
井上尚弥vsスティーブン・フルトン正式決定! フルトンのジャブとクリンチが通用するかが見どころ。がんがれフルトン、僕に井上の苦戦を見せれ笑
 
・フルトンはアウトボクシング寄りのオールラウンダー
・鋭いジャブと右のカウンターが持ち味
・見切りのよさとバックステップを活かして安全圏をキープする
・近場でのクリンチやボディワークもうまい
・いわゆるメイウェザーの下位互換
・井上に勝つにはあのジャブが通用するか、間合いを支配できるかが重要?
・ポール・バトラーの作戦を自分仕様にアレンジすれば
・勝敗予想は井上の判定勝利
・ただ、これまでと違ってあれこれ考える余地が残されている
 
 
フルトンはアウトボクシング寄りのオールラウンダーで、いわゆるメイウェザーの下位互換。鋭いジャブと右のカウンター、L字気味の構え+見切りのよさを持ち味とする。
 
さらに接近戦ではクリンチやボディワークで誤魔化すうまさもあり、井上にとっては初めて遭遇するタイプと言えそう。
 
前回のポール・バトラーがハイガードでひたすら動き回る作戦で11Rまで延命したが、アレはあながち間違いではない。
自分から手を出さない、井上に追いつかれない間合いをキープする、近づかれたらクリンチでしのぐを徹底する。これを高次元で実現できれば何かを起こせるのではないか。
 
井上尚弥がポール・バトラーをKOして4団体統一。“持たざる凡人”が超人攻略を目指した。これをもっと高次元でできればと思わせるバトラーの動き
 

井上がグダる中盤に勝負をかけるしかない? 前半は倒されないことを重視して

もっと言うと、井上は中盤にややグダる時間帯がある。
 
2021年12月のアラン・ディパエン戦では守りに徹するディパエンを大いに攻めあぐねた。
前回のポール・バトラーも試合後のインタビューで中盤から後半にかけてカウンターをぶち当てる作戦だったと明かしている。
 
ポール・バトラーの井上尚弥戦後のインタビュー記事が納得感が高い。井上は階級アップ後も普通に通用すると思うけど、“モンスター”でい続けられるかは…
 
なので、この試合でフルトンが勝つには
・前半(1~3Rくらいまで)の鬼強タイムをしのぐ
・中盤のグダグダタイムでカウンターを駆使してポイントを奪う
・井上がもう1回ギアを入れる後半をどうにか五分五分で粘る
 
前半はとにかくポイントよりも倒されないことを重視、井上がグダる(はずの)中盤~後半にすべてをかけるイメージで。
序盤3Rのどこかで1ポイント、中盤4~8Rを4-1、後半の4Rを2-2でいけば、一応115-113で逃げ切れる計算になる。
 

フルトンが勝つなら僅差判定かなぁ。井上が勝つ確率が高いと思うけど、がんばれフルトン

井上からポイントを奪うには守りを固めるだけでなく失速させる必要がある。
 
そのためには前に出る際に力を使わせなくてはならないのだが、ポール・バトラーには根本的な“強度”や“怖さ”が足りなかった。


ただ、階級上のフルトンならこの辺りのさじ加減もうまくやれるかもしれない。
 
 
逆に序盤に井上の圧力、タイミングに対応できなかった場合は相当マズい。
2022年6月のノニト・ドネア同様、ビッグパンチをもらってあっという間に撃沈するパティーンも十分あり得る。
 
井上尚弥のリアル鷹村守化完了。さすがのドネアもこの日の井上には勝つのは難しい。悔しすぎてインタビューも聞かずに会場を出ちゃったけど
 
井上が勝つなら序盤KO、もしくは大差判定勝ち。
フルトンが勝つなら間合いを支配した上での僅差判定勝ち。
かなぁと。
 
 
と言いつつ、ここ最近は井上の戦力もだいぶ浸透してきている。当然フルトンもそれを踏まえてリングに上がるはず。
 
純粋なフィジカルはジェイミー・マクドネルと大差ないポール・バトラーがあれだけの覚悟を見せたことを考えれば、今回も瞬殺パティーンだけは避けられる? かも?
 
 
あれこれ考えても結局井上が勝つ確率が高いフルトンは少ないチャンスをこじ開けるしかないという結論に落ち着くのだが、とにかくがんばれフルトン笑
 

魔王様ポジションが堂に入っている井上尚弥。次に北米のリングに上がるのはジャーボンティ・デービス戦でよくない?

しかし、最近の井上はいよいよ魔王様ポジションが堂に入っている。
 
フルトンの「Arrived(到着したぜ!!)」に対して「ようこそ」のひと言。
遠い国から魔王討伐に乗り込んできた勇者を迎えうつラスボス感が尋常じゃない笑
 
 
また報道によると、今回のファイトマネーは井上が6億、フルトンが3億だとか。
 
いまだに「井上の雄姿をラスベギャスで!!」という声を耳にするが、この金額を見てもそれを言うの? と。
 
今後も日本の大箱会場でどっしり構えていれば十分。むしろ軽量級を舐め腐っているアイツらに貴重な全盛期を消費するなど馬鹿馬鹿しいくらいである。


極論、次に北米のリングに上がるのはジャーボンティ・デービス戦でいい。大橋会長の言う引退前のチャレンジマッチとして4~5年後に実現するならめちゃくちゃおもしろい。
 
井上尚弥vsスティーブン・フルトン戦を視聴。戦力差を把握すると舐めプを始める横着さはヤンキー気質によるものだろうな。それでも無敵だけど
 
もちろんアレがDocomoマネーでウハウハなカイチョー大橋による酒の席での戯言であることは理解している。
 
 
ちなみに井上がフルトンに衝撃的な勝ち方をした場合、北米での需要がどの程度上がるかには少しだけ興味がある。
 
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