藤浪晋太郎がオープン戦初登板。よくも悪くも藤浪晋太郎“そのまんま”だったな。投げてるボールはいい。回の頭から突然崩れるのもいつも通り
MLBオークランド・アスレチックスに所属する藤浪晋太郎が2023年2月28日にオープン戦初先発、2回を投げて1安打無失点、3奪三振、3四死球の結果を残している。
またこの日はロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平も先発登板し、こちらは3回途中まで投げて無安打無失点、2奪三振、2四死球。ともに最高球速98マイルを記録している。
大谷翔平・藤浪晋太郎が投げ合い、ともに無失点・最速158キロ…同学年のライバルhttps://t.co/LNOazdV2GC#スポーツ
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) March 1, 2023
なお藤浪の次回登板は3月8日のダイヤモンド・バックス戦になるとのこと。
藤浪晋太郎、千賀滉大、前田健太。注目選手3人の初登板感想。いつも通りの藤浪、問題なく通用する千賀、本気で期待したくなるマエケン
藤浪にはがんばってほしいのよね。実はめちゃくちゃ注目してる
阪神タイガースからポスティング制度を利用してMLBオークランド・アスレチックスに移籍した藤浪晋太郎。
初登板となった28日のエンゼルス戦では3四死球を出しながらも2回を投げて無失点と上々の結果を残したわけだが。
僕もMLBでの藤浪にはかなり注目していて、今回の初登板もめちゃくちゃ楽しみにしていた。
正直、大谷翔平との同級生対決云々にはあまり興味がない。それよりも藤浪が初めての舞台でどんな投球をするかに注目していた次第である。
よくも悪くも藤浪晋太郎だった。球自体はいい。回の頭から突然バタつくのもいつも通り
試合を観た感想だが、よくも悪くも藤浪晋太郎だったなぁと。
球自体は文句なしにいい。
まっすぐの強度、変化球のキレともにハイレベルで“大谷翔平に並ぶプロスペクト”の触れ込み通りのポテンシャルを見せたと思う。
メジャーで通用するかしないかで言えば間違いなく通用する。調子がよければ普通にローテーションレベルと言っていいのではないか。
一方、突然バタつき始める悪癖もいつも通り。
調子よくスイスイ投げていたと思ったら、回の頭からいきなりストライクが入らなくなる。
乱調が何回にくるかは登板ごとに異なるのだが、それがこの日は2回に訪れた。
これまでの傾向を踏まえると、一度ああなると立て直すのは至難の業。
四死球を連発してランナーを溜める→ポコッと打たれて失点。アップアップしながらもその回は切り抜けるものの、次の回からは別人のような姿を晒す。
で、球数がかさんで「4回、自責点4」みたいな微妙な結果が残るという。
調子がよければ6回、7回までいくのだが、登板ごとの再現性が低くなかなか成績が安定しない。リリーフと先発を行ったり来たりしていたのもあるとは思うが、投げている球の割に内容が伴わないのが近年の藤浪晋太郎だった。
今回はゲッツーで切り抜けたものの、この不安定さは相変わらずというのが率直な感想である。
投手大谷翔平の洗練されっぷりに驚いた。打者大谷翔平はよーわからん。コイツのせいで野球のルールを変えなアカン? やっぱりモノが違うってあるんやね
マウンドやボールの違いはそこまで影響してなさそうな…。大谷も1年目のキャンプではグダグダだったしね
ただ、それでも日本での藤浪をそのまま発揮できたことは悪くない(と思う)。
申し上げたように投げている球も回の頭から突然崩れる癖も日本時代と変わらない。
逆に言うとマウンドやボールの違いがそこまで影響していなそうなのが……。
特にキャンプ地のアリゾナは乾燥が酷いと言われており、日本人投手はここにかなり苦労させられる。大谷翔平も1年目のキャンプは相当グダグダで、鬼の首を取ったように二刀流に苦言を呈する評論家もいたことを覚えている。
その点、藤浪はよくも悪くもいつも通り。スライダー系の球がすっぽ抜けるのも引っかけて叩きつけるのも阪神時代に見慣れた光景である。
逆に調子さえよければ普通に抑えそうな雰囲気は伝わってくる。
さらにバタつきながらも無失点で切り抜けたことは大きい。この日の結果を受けて今後はより落ち着いてマウンドに上がれるかもしれない。
阪神と違って注目度も高くない分、失敗してもダメージは少ないだろうしね。
まだ1試合目なのであれこれ言うのは時期尚早かもしれないけど。
藤浪晋太郎がまたしても炎上。4登板中3登板で試合を壊す先発はちょっと…。好意的に見てた僕ですら厳しいと思っちゃった
藤浪晋太郎は才能だけならサイヤング賞級じゃない? 阪神のプレッシャーから解放→覚醒に期待
しかし、改めて藤浪晋太郎はすげえなと。
MLBの舞台でもいっさい見劣りしないどころかボールのクオリティは間違いなくローテーションレベル。大谷翔平同様、才能だけなら日本人初のサイヤング賞も夢ではない(気がする)。
元巨人の入来祐作氏が2006年にメジャーに挑戦した際、キャンプ初日に「あ、やばい」と感じる→開幕前に3Aに落とされて「ここは自分が立っていい舞台じゃない」と思ったらしいが、藤浪に関してはまったくそんなことはない。
WBCのキャンプに参加中のダルビッシュも言っていたが、日本はトップ層に限ってはMLBにも劣らない。
と同時にこれだけの選手がNPB時代に思ったほど活躍ができなかったのは非常に残念。渡米するなら日本でやれることをやり尽くしてからだと思っていたのだが。
なので、MLBの舞台ではこれまでと違ってノビノビやれることを期待する。
体格や球種を考えると和製ジェイコブ・デグロムを目指すのがいいのでは? などと早くも勝手な妄想をしている笑
てか、田中正義がソフトバンクに入団した2017年当時はこんなことになるとは思わなかったですよね。
・大谷翔平→NPBで二刀流成功、MLBで二刀流大成功
・藤浪慎太郎→思ったほど成績が伸びずに一か八かのポスティング
・田中正義→プロ5年で未勝利、人的補償で日ハムへ
田中正義が人的補償で日ハムに移籍。久しぶりに観たけど改めてポテンシャルはすげえ。年間フルで働けば普通に二桁は勝ちそう。特にいいのが…
僕の中では数年後に侍ジャパンの同級生先発3本柱として日本代表をけん引する予定だったのに笑
本当に“やってみないとわからん”です。
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