成り上がれステフォン・ヤング。コイツがドネアを翻弄するからよく見とけ。やけくそで井上尚弥vsヤング戦実現に期待してっからな【予想・展望】
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2019年4月27日(日本時間28日)、米・ルイジアナ州で行われるWBSSバンタム級準決勝。WBA同級スーパー王者ノニト・ドネアとランキング5位ステフォン・ヤングの一戦である。
「知ってた定期。ドネアがヤングを左フックで粉砕KO。やっぱりスピード&パワーが大正義。1発の威力がすべてをチャラにする」
当初、WBA王者ドネアとWBO王者ゾラニ・テテの統一戦が予定されていたが、試合数日前にテテが肩の負傷による欠場を発表。アンダーカードへの出場が決まっていたステフォン・ヤングが急きょ代役としてリングに上がることが決定した。
ステフォン・ヤングは戦績18勝1敗3分(7KO)のサウスポー。唯一の敗戦は2018年3月にWBA暫定王者レイマート・ガバリョに喫した一敗である。
また、2015年には井上尚弥とも対戦したアントニオ・ニエベスと引き分けるなど、王座には届かないものの強豪には違いない。特にテクニカルなサウスポースタイルはドネアが苦手とするタイプでもある。
ヤングにとっては急きょ巡ってきた大チャンス。
5階級制覇王者を相手にアップセットを起こし、念願の初戴冠を果たすことができるかに注目が集まる。
「アミール・カーン レペゼンイングランドがクロフォードに歯が立たず。なるほど、ダメだったか。ヤバい倒れ方したな」
僕はステフォン・ヤングを全力で応援するよ。空気を読まずにドネアに勝っちまえ
ゾラニ・テテの負傷欠場により、急きょノニト・ドネアへの挑戦という大役が回ってきたステフォン・ヤング。
WBSSトーナメントについてはあれこれと喚き散らしてきたが、現時点でわかっているのはこの試合が確実に行われるだろうということ。
ガタガタ言っても仕方ないので、とりあえず展望を考えてみようと思い、ステフォン・ヤングの過去の試合を適当に漁ってみた次第である。
というか、アントニオ・ニエベスと引き分けた選手だったんだな。
井上尚弥vsアントニオ・ニエベス戦の際にも目にしていたはずなのだが、正直まったく印象に残っていない。まあ、単純に僕の目が曇っているだけという噂もありますが。
「ゾラニ・テテ負傷欠場w 散々待たせてドネアvsステフォン・ヤングて。WBSSしょっぱ過ぎる。二度と真の王者()とか語るんじゃねえw」
なお、僕は今回、ステフォン・ヤングを全力で応援しようと思う。
ゾラニ・テテの負傷欠場によってだいぶ興味が失われてしまったのだが、こうなったらステフォン・ヤングの成り上がりストーリーに期待するしかない。
当然のことながら決勝戦は井上尚弥vsノニト・ドネア戦を求める声が大きい。
だが、ひねくれ者の僕はあえて真逆を行ってやろうと。
空気を読まずにすべての期待を裏切り、リング上で歓喜の雄たけびを上げるステフォン・ヤング。その姿に気絶するほどのカタルシスを感じさせていただきたい。
割といいんじゃないですかねステフォン・ヤング。身体能力系のサウスポーはドネアの苦手なタイプ
とまあ、冗談はともかく。
ステフォン・ヤングの過去の試合をいくつか観たところ、おや、ぼちぼちいいんじゃないか? と。
身体能力の高いサウスポーで、よけ勘、当て勘もそこそこ。
長い距離からの右リードでけん制し、相手の出方をうかがう。
左のカウンターを当てるために餌をまくスタイルというか、典型的な技巧派サウスポーなイメージ。
ただ、身長165cm、リーチ170cmとこの階級ではやや小柄でフィジカル不足。
手数も少なく全体的に決め手に欠ける。
引き分けが3つという戦績からもわかるように、大崩れはしないがポイント勝負になるともつれるタイプと言えそう。
ラウシー・ウォーレンほど手数が少ないわけではないが、ゾラニ・テテのような尖った特徴もない。
「ぼちぼち」という表現がそのままハマる選手な気がした。
「ゾラニ・テテvsノニト・ドネア予想。さすがにテテが無難に勝つんじゃないの? ドネアがムザラネになれるとは思えないのが…」
そして、案外ドネアとの相性はいいかもしれない。
基本的にドネアはジャブが少なく追い足もない。ずば抜けた身体能力と左フックに依存するスタイルなので、右リードを多用するサウスポーを苦手とする。
2013年のビック・ダルチニャン戦や2016年のジェシー・マグダレノ戦では、小刻みな右リードで左の発動を抑え込まれ、強引に飛び込んだところにカウンターをもらうパターンに大いに苦しめられた。
今回の試合も似たような展開になれば、割とガチでヤング勝利もあり得る? かも?
勝敗予想(希望)はステフォン・ヤングの僅差判定勝利。リング上で歓喜の雄たけびをあげるヤングの姿が目に浮かぶ()
この試合でステフォン・ヤングがドネアに勝利できるかについてだが、単純にパワーが通用するかにかかっていると思う。
身体全体のフィジカルはもちろん、パンチの威力でドネアに警戒心を植え付けられるか。
恐らくダルチニャンやマグダレノと同様、細かい右リードで左の発動を抑え込みながらカウンターを狙う流れになるとは思うが、いかにカウンターの脅威でドネアの出足を止められるかという話。
多少もらっても問題ないと判断されればグイグイ距離を詰められてフルスイングされるし、まともにもらったらマズいと思わせられればその分カウンターの余裕が生まれる。
前回のライアン・バーネット戦のようにじっくり距離を詰められると辛いが、それも含めてパンチの威力次第だろうと。
ステフォン・ヤングにジェシー・マグダレノと同等のフィジカル、パンチのパワーがあれば(あるとは言ってない)、十分勝機は生まれるはず。
「ドネアvsバーネット感想。ロマンを捨てて実を取ったドネアと背中痛で棄権のバーネット。ここからだったのに」
というわけで、勝敗予想はステフォン・ヤングの判定勝利。2-1の僅差判定でギリギリ逃げ切りを果たしたヤングがリング上で泣き崩れる姿を想像しておく。
そして、準決勝を勝ち上がった井上尚弥が本番4日前に肋骨骨折と右拳の負傷により欠場する。満員の有明コロシアムで行われるポール・バトラーvsステフォン・ヤング戦という地獄まで僕には見えてしまった(は?)。
「ダニエル・ローマンがTJ・ドヘニーから2度ダウンを奪い王座統一! ドヘニーもナイスファイトな好試合に大満足です」
ダメだ…。無理やりテンションを上げようとしたけど、ゾラニ・テテ欠場の喪失感は埋まらない。僕はスター同士のぶつかり合いが観たいんだよな
うん、アカンな……。
ゾラニ・テテ欠場によるダダ下がりのテンションをステフォン・ヤングの成り上がりストーリーに無理やり置き換えてみたが、いまいち自分の中で盛り上がるものがない。
申し上げたように、ステフォン・ヤングは普通にいい選手。ドネアとのパワー差さえ克服できればアップセットもあるかも? とすら(少しだけ)思っている。ただ、それでもゾラニ・テテ欠場の喪失感を埋めるまでには至らない。
「カライジッチが怪物ベテルビエフに挑戦。マーカス・ブラウンを苦しめた長身カウンター使いが初の世界戦」
そもそも論として、WBSSはそういう大会ではない。
無名選手の成り上がりを見守るとか、選手個人のドラマ()に感情移入するとか。これはプロ野球の二軍に入り浸るファンのマインドとも似ている気がするのだが、今回に関してはそういう感情はまったく不要。
このトーナメントの最大のコンセプトはあくまでスター同士のド派手なぶつかり合い。
「未来を担う若者を発掘する」「選手の成長過程を見守る」といったコアなファン()の視点ではなく、誰もが知っている有名選手同士による駆け引き抜きの真っ向勝負を楽しむミーハー心というヤツ。
プロ野球の二軍選手の成長を見守るというより、どちらかと言えば侍ジャパンの試合を観る感覚に近い。各チームのエース級や四番打者をズラッと並べ、屈強な外国人チームとのガチンコ勝負に挑む。
いわゆるドリームチームに対するワクワク感。
直近では2018年サッカーW杯ロシア大会での日本チームの活躍が記憶に新しいが、WBSSに求められているのはまさしくああいう感動である。
僕自身、本田圭佑のゴールには心底熱狂したし、井上尚弥のワンパンKOには顎が外れるほど驚いた。
誰もが知る有名選手による一発勝負の緊張感こそ、こういう大会の醍醐味と言える。
つまり、残念ながら何たらヤングさんではまったく物足りないのであるww
多くの方がおっしゃる「井上尚弥vsステフォン・ヤングなんて誰が観たいんだよ」という意見はめちゃくちゃ正しいのであるww
「井上尚弥がワンパンKO。パヤノを瞬殺ってマジっすかw ロドリゲスだ? いくらでもかかってこいよだね」
いやまあ……。
正直に申し上げると、1回戦でゾラニ・テテに負けたミーシャ・アロイヤンのことも知らなかったですけどね。
ただあの試合は本番までに時間があったおかげで、いろいろと情報収集して感情移入することもできた。
だが、今回の猶予はわずか3日。
あまりに急な変更だったせいで、ステフォン・ヤングさんの登場に脳みそが追いつかない。
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