アレクサンダー勝てんかった…。オルティスとの元王者対決にドローで復帰戦を飾れず。やっぱり階級が合ってないような…【結果・感想】

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2018年2月17日(日本時間18日)に米・テキサス州で行われたウェルター級12回戦。デボン・アレクサンダーvsビクター・オルティスの一戦は、1-0(113-115、114-114、114-114)の判定でドロー。
再起2戦目に挑んだ元IBF同級王者デボン・アレクサンダーだったが、この試合を勝利で飾ることができなかった。
 
「感動しちゃったよシーサケットvsエストラーダ。引き出しの多いエストラーダをシーサケットがテーブルごとひっくり返した」
 
ベテランサウスポー対決となった今回。
序盤はアレクサンダーが持ち前のコンビネーションを駆使してペースを掴む。
だが、中盤から徐々にオルティスの突進にアレクサンダーが後退させられ、微妙に流れが変わり始める。
 
アレクサンダーも持ち前のハンドスピードで対抗するが、頭をぶつけるように身体を寄せるオルティスを止めることができない。
 
そのまま一進一退の攻防が続き、両者決め手を欠いたまま12R終了のゴングが鳴る。
ややアレクサンダー優勢に思われたものの、結果は1-0のドロー。
両者ともにサバイバルマッチを勝ちきることができなかった試合である。
 
「リトアニアの井上尚弥、カバロウスカスがアバネシャンを6RKO。いや、でも日本の小原佳太なら勝てるんじゃないの?」
 

アレクサンダー残念ながらドロー。パワーレス過ぎてオルティスに勝ちきれず

デボン・アレクサンダー、大接戦の末にドロー。
復帰第2戦を飾れず。
 
なるほどというか、「そうなっちゃいましたか〜」というか。
前回の記事でも申し上げたように僕はデボン・アレクサンダーが好きなので、この結果は非常に残念である。
 
「待ってましたのデボン・アレクサンダー! オルティスとのサバイバル戦が2月にあるってよ。元王者対決が地味~に楽しみ」
 
試合後の評価は「アレクサンダーが優勢だった」との意見が多いようだが、正直、僕にはそこまでには思えず。オルティスの勝ちでもおかしくない試合だったように感じる。
 
そして、アレクサンダーはとにかくパワーレス
哀しいくらいにパワーレス。
 
パンチの威力、身体全体のフィジカルともにウェルター級としてはあまりにも脆弱で、とてもじゃないがエロール・スペンスJr.と同じ階級には見えない。
 
「スペンスがピーターソンを圧倒してギブアップ防衛。ボコボコやねピーターソン。スペンスは階級アップした方がよくね?」
 
別興行でブランドン・リオスにKO勝ちしたダニー・ガルシアもフィジカル不足を指摘されていたが、アレクサンダーはその比ではない。
割とガチで、無理してライト級まで落としてもいいのでは? と思うくらい。
 
「インドンゴ再び。レジス・プログレイスと暫定王座決定戦へ。カモシカのおっさんのなりふり構わなさ」
 
僕自身、アレクサンダーの大差判定勝利を予想していたのだが、見事に大外れ。
 
「フィジカル不足が響いて苦戦もあり得るが、まあ大丈夫だろ。だって名前が『アレクサンダー』だぜ? こんなカッチョいい名前のヤツが負けてたまるかよww」
 
などとほざいていたが、どうやら名前がカッチョよくても結果にはさほど影響はなかったらしい。
 
「意外と楽しみなアンドレ・ベルトvsデボン・アレクサンダー。どっちが勝ってもスペンスには歯が立ちそうにないけど」
 

中間距離ではアレクサンダーがオルティスを圧倒すると思ったんだけど…。オルティスのプレスを止められなかったな

試合展開については、まあ、だいたい想像した通り。
 
中間距離での右リードからのコンビネーションを得意とするアレクサンダーと、踏み込みのレンジがないため間合いを詰めるのに時間を要するオルティス。
 
「激戦のアレクサンダーvsベルト。思った以上におもしろかったし、思った以上に泥試合だった」
 
序盤は中間距離での差し合いが続き、オルティスが徐々に間合いを詰める。
対するアレクサンダーは右リードをヒットしながらスペースを確保し、高速コンビネーションで突き放す。
 
アレクサンダーのリードをオルティスがかいくぐればオルティスのペース。
逆にアレクサンダーが得意の連打を浴びせるシーンが増えればアレクサンダーのペース。
 
そして、概ねその通りの展開だったのではないか。
 
「オールタイム・ベストの幕引き。元PFPロイ・ジョーンズ引退。スコット・シグモンに3-0の判定で有終の美を飾る」
 
ただ、試合の流れはまったくそうはならず。
 
僕は中間距離の差し合いではアレクサンダーがオルティスを圧倒すると予想していたが、実際にはほぼ互角だった。
というより、むしろオルティスのボディワークとプレスがアレクサンダーを上回っていたくらい。
 

オルティスはプレスをかけて至近距離での打ち合いに持ち込むタイプだけど、なぜか芯をめちゃくちゃ食う

ビクター・オルティスという選手は、基本的には打ち合い上等のファイタータイプ。
 
ガードを上げて上体を動かし、右リードを出しながら距離を詰める。
相手のジャブをパリングとガード、ボディワークで芯を外し、自分の得意な間合いまで近づく。
 
ただ踏み込みの鋭さはなく、なおかつガードの上を打たせるタイプなのにやたらと芯を食う
そのため、間合いを詰める段階でダメージを負うケースが非常に多い。
 
名勝負と呼ばれる2度のアンドレ・ベルト戦でも、どこかの時点で必ず甚大なダメージを負う。
やっていることは比嘉大吾やロマゴンなどと似ているのだが、その過程が雑過ぎるというか、一か八かの要素が大き過ぎるせいでいまいち突き抜けられない。
 
「比嘉がフエンテスを1RKO。もうフライ級は十分でしょ。WBC狙いでシーサケットvsエストラーダの勝者に挑戦だろ」
 
だが、今回に関しては若干勝手が違っていた。
アレクサンダーがあまりにパワーレスなせいで、タイミングよく被弾しても致命打にはならない。
それなりの角度でアレクサンダーのカウンターが入っているのだが、オルティスはケロっとして前進を続ける。
 
ある程度の被弾はOKで、防御にそこまで気を使う必要もない。
反撃の姿勢を保ったまま適当にガードの上を打たせ、打ち終わりにすぐさまリターンを返す。
 
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな」
 
試合を通してオルティスのボディがヒットしていたが、そのほとんどがコンビネーションの打ち終わりを狙ったものだった。
 
「アンカハス健在!! ゴンサレスを10RKOで下す。パッキャオvsマルケスみたいな試合」
 

アレクサンダーのパワーレスの理由? ちょっとガニ股過ぎる気がするんですよね。で、日本のあの選手とイメージがかぶるのよ

まあ、さんざん「アレクサンダーはパワーレス」と申し上げているのだが、実際理由はあるのだろうか。フィジカル不足以外で。
 
何となくだが、この選手はちょっとガニ股過ぎる気がしないでもない。
特に奥足が外に向き過ぎというか、あれだと踏み込みに力も入らないし前後左右にも動きにくい(気がする)。
超絶ハンドスピードに比べてフットワークがないのも、もしかしたらあのガニ股が影響しているのかも……。
 
いや、知らんけど。
 
「どん詰まりのリナレスvsヘスタ。お互いに相手の持ち味を打ち消し合った結果、大差判定でリナレス勝利」
 
そして、こういう選手をどこかで見たことがあるなぁと思っていたのだが、やっと思い出した。
IBF世界S・バンタム級王者の岩佐亮佑
 
・センスは抜群
・中間距離での駆け引きは凄まじく強い
・いまいち足が動かず、インサイドでの対応が微妙
・身体全体のフィジカル不足
 
中間距離での差し合いではめっぽう強いが、遠い位置から鋭く踏み込む身体能力系サウスポーや、強引に距離を詰めてくるインファイターを苦手とする。
 
「気づくのおっせえw 岩佐vsサウロン。大差判定で岩佐が初防衛成功。ジリ貧の両者が後半に「あっ」ってなる」
 
よく見ると、岩佐亮佑もアレクサンダーと同様、力が乗らない打ち方をしているように思えなくもない。
 
いや、知らんけど。
 
「ダラキアンvsビロリア、ニエテスvsレベコ、ビーモンvsラモス、ラミレスvsアメドなど。やっと観たのでまとめて感想を書いていくぞ」
 
偉そうに指摘するほど知識もないので違ったら申し訳ないのだが、どうもアレクサンダーと岩佐亮佑のイメージがかぶるなぁと思った次第である。
 
「岩佐圧勝で世界王者!! 小國は手も足も出ず、試合後に引退を表明。ラフさが足りなかったかな」
 
ちなみにだが、岩佐の防衛戦の相手であるエルネスト・サウロン。
ちらっと過去の試合を観ると、接近戦が得意なファイタータイプという印象が強い。
 
「バルテレミーvsレリク、グローブスvsユーバンクJr.を観たので感想を。バルテレミーさんの体調の悪さとグローブスの泥仕合ww」
 
しかも身長168cmとそれなりに上背もある(岩佐は171cm)。
一応、小國以載よりは打倒岩佐の可能性がある気がするのだが。
 
岩佐の左に耐えつつ得意の距離まで近づければ、もしかしたら? という感じか。
 
「ま~た誰得マッチww サンダースvsマーティン・マレー。痛いの大っ嫌い。絶望的に退屈で平和な試合になる予感がするぞ」
 
まあ、でもアレか。
さすがにまっ正直に近づき過ぎだろうか。
あれだと、岩佐にとっては絶好のマトにしかならない? かも?
 
いや、知らんけど。
 
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