松坂大輔復活!! 去年よりも状態はよかったんちゃいます? 僕の2019年プロ野球がようやく開幕したぜw【2019.7.16感想】
2019年7月16日、ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズvs阪神タイガースの13回戦。
今季初登板となった松坂大輔が先発のマウンドに上がり、5回91球を投げて4安打2失点。四球とデッドボールを2個ずつ与えるなどコントロールに苦しんだものの、要所を締めてチームの6連勝に貢献した。
2018年9月13日の阪神戦以来の1軍マウンドとなった今回。
先頭の近本にセンター前、2番糸原にライト前といきなりノーアウト1、3塁のピンチを背負うが、ここから粘りを見せる。
3番糸井にセンターへの犠牲フライを許すものの、4番大山はセンターフライ。続く5番陽川の初球でファーストランナー糸原がスタートを切るも、これをキャッチャー木下が刺し3アウト。何とか初回を最少失点で切り抜ける。
その後も制球に苦しみながらもどうにか5回2失点でまとめた松坂。
与田監督も「満足はしていないが、ピンチでの粘り強さを見せてくれた」と一定の評価を与えるなど、次回登板に期待を持たせる内容となった。
「阿部慎之助の引退試合があまりに卑怯。巨人ファンでもないし野球への情熱も減退してるけど、この試合だけはくぎ付けになった」
松坂大輔初登板。長く辛い試練を乗り越え、ようやく僕の2019年プロ野球が開幕した()
松坂大輔が2019年の初先発登板を終えた。
結果は5回91球、4安打2失点。自分でピンチを招き、それを自らの粘りで切り抜けるという相変わらずのピッチングだったが、ぼちぼちよかったのでひとまず安心である。
以前にも何度か申し上げたが、僕は今シーズンのプロ野球にあまり興味が沸かなかった。
理由は応援している松坂大輔さんが春先に離脱したため。
ファンとの接触によって古傷の肩を負傷し、そこからリハビリ生活がスタート。練習日に同級生のアナウンサーとゴルフをして厳重注意を受けるなど、大事なところでやらかす松坂らしさを発揮しつつ、約5か月かかってようやく迎えた初登板である。
「プロスポーツ選手とファンの距離感? 物理的な接触で選手が怪我するとか、最悪だから。松坂大輔肩の違和感によりノースロー」
振り返れば、僕にとっても長く辛い日々だった。
●2019年2月
・松坂:
春季キャンプのイベント中にファンに腕を引っ張られ、右肩に違和感を覚える。
12日、沖縄市内の病院で右肩に炎症が見つかったと球団が発表。しばらくの間ノースロー調整に入ることになる。
15日の再検査でも同じ診断を受け、17日に1軍キャンプを離れることが決定。
・僕:
普通に生活を送る。
●2019年5月
・松坂:
14日に負傷後初めてブルペンで捕手を座らせて投球。右肩の回復具合をアピールする。
ところが練習日に千葉市内でゴルフをしたことが判明、厳重注意を与えたことを16日に球団が発表。本人からは14日に報告と謝罪があったことも明かされている。
28日、ウエスタンリーグのソフトバンク戦で今季の実戦初登板。2回20球を投げて無安打3奪三振無失点と上々の結果を残す。
・僕:
普通に生活を送る。
●2019年6月
・松坂:
14日の阪神戦、21日の広島戦で先発し、ともに納得の内容で好調をアピール。「いつでも1軍にいける気持ちを持っている」とコメントする。
・僕:
普通に生活を送る。
●2019年7月
・松坂:
5日のオリックス戦で4度目の先発マウンドに上がり、6回103球4安打7奪三振1失点。「いつ1軍に呼ばれてもいい準備はできている」と、改めて準備万端であることを強調する。
そして16日に今季初めて1軍出場選手登録され、同日の阪神戦で1軍の先発マウンドに上がる。
・僕:
雨の日に傘を忘れる失態を犯すが、それ以外は普通に生活を送る。
自分で言うのもなんだが、本当にがんばったと思う。
これだけの苦難が続きながらもそれに耐え抜き、松坂先発の日を迎えられたことはもっと評価されていい。使い古された言葉だが、自分で自分をほめてやりたい(←コイツ何言ってんだ)。
とまあ、くだらない話はともかく、僕の2019年プロ野球がようやく開幕したわけである。すでに中日の自力優勝は消滅しているが。
松坂はまあまあよかったと思う。スライダーのキレも戻ったし、実は去年よりも状態はいいんじゃない?
アホみたいに余談が長くなったが、ようやく本題に。
今回の松坂大輔の初登板を観た感想だが、率直に言って「まあまあよかった」。
見た目の数字はまだまだ物足りないが、あのピッチングができるなら今後に期待が持てる。割とガチで、去年よりも身体の状態はいいように思えた。
130km後半のカッターを中心に140km弱のまっすぐ、120km半ばのスライダー、130km後半のシュートを内外に散らす。そして、100kmちょいのカーブで意表をつき、要所で120km半ばのチェンジアップを落とす。
本人が「自分は変化球投手」と公言するように、多彩な球種を使い分けるピッチングは健在。中でも去年に比べてスライダーのキレが増していたのが好材料なのではないか。
これは2軍登板の際も思っていたのだが、スライダーの曲りが去年よりも明らかに鋭い。
去年はいったん浮き上がってからドロンと沈むようなイメージで、どちらかというとスライダーよりもカーブに近い軌道。
だが、この日のスライダーは膨らみも小さく頂点からグイッと鋭く食い込む。言い過ぎかもしれないが、阪神ピアース・ジョンソンのパワーカーブとも少し似ている気がする。
もともと松坂はスライダーが多いピッチャーで、「もう少し減らしてもいいんじゃないの?」と思うことが多いが、あの軌道で投げられるならアリかもしれない。
「MLBが絶賛観客数減少中だって。理由? いろいろあると思うけど、試合がつまらないからじゃないかな」
ここぞの集中力はさすがの松坂大輔。くぐった修羅場の数が違うよね
そして、ここぞの集中力はやはりさすがだなぁと。
3回2アウト満塁で5番陽川を見逃し三振に仕留めたシーンを観て、改めて思った次第である。
初球、2球目とフロントドアのカッターで追い込み、外側にスライダーを1球見せる。その残像を残したまま、最後は同じ位置からバックドアのシュートで見逃し三振。
数年前、MLB帰りの黒田博樹がツーシームの出し入れで打者を翻弄していたが、実は松坂も同じくらいコレがうまい。
中日松坂の真骨頂“頭球術”に陽川動けず/山田久志
#npb #dragons #中日 #松坂大輔https://t.co/3SgnkKzXwY— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2019年7月16日
しかも、ああいうピンチの場面でこの日一番の球を投げられるというのが……。
同級生の藤川球児もピンチで一段ギアを上げ、狙って三振を奪う能力に長けているが、彼らのくぐった修羅場や重ねた経験値はやはり凄まじいものがある。
松坂大輔:満塁被打率.000
藤川球児:得点圏被打率.087
↓こういうことですからね要するに。
粘投松坂は真骨頂発揮「満塁被打率0」は健在証し#dragons #松坂大輔https://t.co/hf7kCazkb0
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2019年7月16日
藤川球児の火の玉直球は何が違うか?丸、筒香ら証言
#オールスター #阪神タイガース #藤川球児 #火の玉直球 https://t.co/DOA6iNkHOu— 日刊スポーツ大阪本社 (@ONikkansports) 2019年7月13日
やっぱり球速アップが課題かな。あと1、2km上がれば一気に楽になる(何度も言ってるけど)
なお、松坂大輔の今後の課題だが、以前から何度も申し上げているようにやはり球速アップだと思う。
この日の最速は142km。これがあと1、2km、最速144km前後まで上がれば。マジでいろいろなものが改善するはずなのだが。
「松坂大輔の熱い123球に感動ww やっぱりすげえわコイツ。あの空気感を出せるのは選ばれた選手だけ」
去年は調子が上がってきた時期に故障離脱してしまい、それ以降は球速が戻らず。今回の初登板でもまだまだ球の力が足りず、打者に粘られて球数がかさむケースが目立っていた。
カーブ、カッターに加えてスライダーのキレが戻ったおかげで芯を外してゴロを量産するネタは揃った。あとはより球威が増せば、MLBのトレンドのピッチングスタイルをさらに進化させることができるのだが。
まあ、同い年の藤川球児がね。全投球の73%がストレートで空振り率11.66%、被打率.097、防御率が1.07とかいうおかしなことをやっているのでね。高速のスライダーとカッターで球数を節約するスタイルが全盛の中、40歳手前でのストレートとフォークのゴリ押し脳筋ピッチングには果てしない夢()がありますよねww
以前「巨人の高木京介はマジで観る価値がある」と申し上げたが、はっきり言って藤川球児のピッチングはそれをはるかに凌駕する。この人の登板を観るだけでその日1日が幸せになれるほどで、僕は野球に興味が沸かない期間も藤川球児の登板だけは欠かさず観ていたくらい。
「高木京介を観ようぜ。賭博が許せないのはわかるけど、今の高木京介を観ないのは損だから。圧倒的な才能は暴力的で理不尽」
だって、ホントにすげえからww
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