コロナで失業者が溢れたときに待ってる世界は超ハッキリしてる。自己責任論者の台頭。これだけは断言できる。需要と供給のバランスが変わる

コロナで失業者が溢れたときに待ってる世界は超ハッキリしてる。自己責任論者の台頭。これだけは断言できる。需要と供給のバランスが変わる

2020年5月4日、政府は新型コロナウイルス特措法に基づく全都道府県への緊急事態宣言を5月31日まで延長することを正式に決定した。


感染拡大による医療崩壊の懸念が続く中、当初の期限とした5月6日の解除は困難と判断。今後は専門家の意見を聞き、5月14日をめどに可能と判断すれば期間満了を待つことなく宣言を解除するとのこと。
 
また、宣言期間中でも感染者の少ない地域からの段階的な解除も検討するとしている。
 
夏の甲子園大会中止決定…。まあ、これは仕方ないよ。練習もできてないだろうし、無理やり開催したら批判の矛先が選手に向くし
 

緊急事態宣言の延長正式決定。賛成派と反対派双方が極論過ぎると思うんだよな

予想通りというかやっぱりというか、そりゃそうなるでしょというか。
 
新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の延長が正式に決定した。期間は5月31日まで。今後は感染者の推移を見ながら5月14日をめどに、専門家の分析を聞きつつ段階的な宣言解除の可能性もあるとのこと。
 
 
これにより、SNS上では相変わらず緊急事態宣言延長の賛成派と反対派が真っ向から対立している。
 
●自粛延長賛成派
・まだ感染拡大が収まっていないから延長は当然
・未知のウイルスを舐めたらアカン
・命の方が大事に決まってる
 
●自粛延長反対派
・このままだと経済の方が先に終わる
・統計的にはインフルエンザの方がよほど恐ろしい
・ある程度割り切って経済を回すべき
 
双方の主張としてはだいたいこんな感じだろうか。
僕にはどちらが正しいと断言できるほど深い知識も勇気もないのだが、毎回申し上げているように極論過ぎるなぁと。
 
このまま経済を回さないと日本自体がヤバくなるのはもちろんだが、コロナ恐るるに足らずと断言している識者()の方もどうなのよ? みたいな。
 
インフルエンザと比べて危険度も低いのだから、過剰に恐れずある程度割り切って生活していくべきなのは確かにその通りなのだと思う。
だが、これを言うと「自粛など無意味!!」「どんどん外に出て経済を回そう!!」と曲解する層が一定数出るのもまた事実。
 
先日も申し上げたように、GW中のショッピングモールは普段の休日を超えるほどの人出だった。
 
緊急事態宣言? 三密を避けろ? 笑わせんなよ。言葉が理解できない脳みそツルツルのチンパンジー
 

1日の感染者数を減らすことが最優先だと思うけどな。どちらにしろ「元の日常を取り戻す」ことが目的なわけで

現状、新型コロナウイルスは指定感染症に定められているため、止むを得ない場合をのぞいて感染症指定医療機関に搬送する必要が生じる。重症or軽症にかかわらず。
 
つまり陽性患者が出るたびに医療機関の負担は増し、その分医療崩壊が近づくことを意味する。
新型コロナウイルスが恐ろしいかどうかはともかく、そういうことになっている。
 
 
なので、僕が思う我々がやるべきことはただ一つ。
1日の感染者数を減らすこと。
 
経済活動を再開するためにも医療の崩壊を防ぐためにも、“毎日発表される”感染者数を減らすことが一番の近道だと思うのだが。
 
緊急事態宣言延長に賛成だろうが反対だろうが関係ない。
実際の感染者が発表の何倍だったという推定ももちろん大事だが、それはもっと長期的な話。自粛延長賛成派を言い負かすためのネタにするとかマジで意味がわからん。
 
「なるべく早く元の日常を取り戻す」というゴールは変わらないのだから、やらなきゃいけないことはめちゃくちゃはっきりしている(はず)。
 
・人が集まるところに行かない
・買い物に行くのは家族で1人、3日に1回
・極力不特定多数との接触を避ける
・外出時にはマスクをする
 
政府も「感染者数の推移を見て判断を下す」と言っているのだから、そこに注力しなくてどうするの? と。
 
別に四六時中家に引きこもってろなどと言うつもりはない。
近所をランニングするくらいなら全然いいと思うし、トレーニングが必要なスポーツ選手などは特にそう。
「STAY HOME」とかクッソしょーもない。自粛警察など言語道断である。
 
「ほどほどに気をつけて早く日常を取り戻そうぜ」というだけの話なのだが、そんなに難しいんすかね。
 

失業者が世の中に溢れた場合に待ってる世界? 間違いなく「自己責任論者がドヤ顔をする」ことだけは断言できる

なお、民間予測によると今回の緊急事態宣言延長の影響で失業者が77万人まで上る可能性もあるとのこと。


その上、経済の落ち込みによって雇用にも悪影響が出るため、自殺に走る人もさらに増えるだろうという予測も。
 
専門家でもない僕には何とも言えないのだが、とりあえずはこうならないことを祈るばかりである。
 
 
ただ、仮に世の中に失業者が溢れ、一気に景気がどん底まで落ちた場合にどんな世界が待っているかは容易に想像がつく。めちゃくちゃはっきりしているというか、ここだけは自信を持って断言できる。
 
「自己責任論者がドヤ顔をする」
マジでこれしかない。
 
「働き方改革」が叫ばれ、労働者側が権利を主張しやすくなったのはわずか数年のこと。実際、2010年代前半まではサービス残業もパワハラもごく当たり前のように行われていた。
 
「失われた20年」と呼ばれる1990〜2010年の期間は特にそれが顕著で、「ただ会社にいるだけの人はみんなクビですよ」などと語る経営者()が平然とテレビに出演していた時代。
 
・仕事がないのは本人の努力が足りないから
・仕事をすぐに辞めるのは甘え
・努力もせずに助けてほしいなどと言うな
 
個人の努力云々ではどうにもならない事態をすべて「自己責任」に転嫁し、一つの世代に負担を押し付けた。
 
連載「ボクらは「貧困強制社会」を生きている」「貧困に喘ぐ女性の現実」に対する自己責任論者が一向に消えない件
 
そして、今だに「自己責任論者」は根強く残っていると感じるケースは多々ある。


「騙される方が悪い」とか「情弱は損をするのが当たり前」などと言い出したら終わりだと2548521163057731回は言っている。
 
別にれいわ新選組の支持者でも何でもないが、こういうインタビューが普通に出てきたことはそれなりの進歩だとは思う。


というか、「新型コロナウイルスで亡くなる人間よりも自殺者の方がはるかに多くなる」と力説する識者()連中も、「日本は金に困っても自殺しなくていい国」だってことを強く訴えた方がよくないか?
 
危機感を煽るよりもセーフティネットの周知を図る方がよっぽど生産的だと思うけど。
だって頭いいんでしょ?
 
この辺も「自己責任論」が根強く残ってる証拠だよな。
 

需要と供給のバランスが崩れれば世間の流れも変わる。そして、その兆候はすでに出ている

まあ、要は需要と供給の問題なのだろうと。
 
景気が悪く雇用が少ないが、人の数だけは多かった1990〜2010年代。
 
当たり前だが、少ない働き口に多くの人間が殺到すれば雇用側の選択肢は増える。多くの人材をふるいにかけるうちに増長し、「努力していない人間は舞台に上がる資格すらない」と切り捨てることが当たり前になっていく。
その結果、明日をも知れぬ貧困にあえぐ人間を「自己責任」のひと言で済ませる土壌ができる流れ。
 
逆にその世代を放置したおかげで2010年以降に人手不足が顕在化し、雇用側は人材確保に苦労するようになる。
需要と供給のバランスは逆転し、今度は求職側の選択肢が増える状況に。雇用側は労働環境の改善や給与アップによって人材確保を図り、それに伴い労働者側の声はいっそう強くなる。
 
「働き方改革」などとご大層なことを言っているが、実際には単なる需要と供給のバランスの問題に過ぎない。
 
 
つまり、このバランスが崩れれば状況も変わるよという話。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済が落ち込めば、必然的に雇用側の選択肢は増す。仮に日本が失業者で溢れかえる事態になれば、上記の「失われた20年」の小型版の現象が起きるに決まっている。
 
なぜなら世の中は「自己責任」が大好きだから。
 
自粛疲れ、コロナうつに無縁の毎日を送る僕のストレス解消法2つ。我慢? 普通の生活? ナニソレおいしいの?
 
てか、すでに各所でその兆候は出てますからね。
 
「今の時期に将来を見据えて努力できるかが大事」
「この期間をどう過ごすかでコロナ明けに大きな差が出る」
「今後は自分で稼ぐ力が絶対に必要になる」
これを言ってる人、山ほどいるでしょ。
 
この人たちやそれにインスパイアされた人間の何割かが自己責任論者になるのなんて、火を見るよりも明らかでしょ。
 
 
「最低限の生活を送るのに努力が必要な時点でおかしい」
「階段を一度、二度踏み外しただけで明日をも知れぬ貧困まで堕ちることが自己責任であるわけがない」
これも24881354113354982回は言ってますからね。


 
ついでに言うと「Aを批判するならBも批判しろ」論もいいかげんウンザリなんだよな。
 
イベント事業が軒並み延期・中止を強いられた際にこれを言う人間が山ほどいたが、率直に申し上げてホントにしょーもない。


だったら君らは不当に税金アップを強いられるたばこ業界の言葉に耳を傾けたことはあるの? という話。
「たばこ税増税に対するJTの意見」
 
しかも、コロナが収まればライブイベントを再開できるエンタメ業界と違い、一度上がったたばこ税が下がる可能性はゼロに近い。
 
たばこ業界が何を言おうと、どうせこんな感じだったんちゃうの?

 
上記の「Aを批判するならBも批判しろ」構文に当てはめるなら、
「たばこの増税にはダンマリなのに、ライブイベントの中止には発狂する不思議。
生活がかかってるから?
いや、たばこの生産地やそのスタッフも生活かかってるよ?って話。」

 
ウンザリしませんか?
僕はしますね。
 

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