マイケル・コンランvsドス・サントス感想。大人気コンランの試合を初めてちゃんと観たら、思った以上に慎重なヤツだった【結果・感想】
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2018年6月30日(日本時間7月1日)、英・ベルファストで行われたフェザー級8回戦。ロンドン五輪銅メダリストのマイケル・コンランがアデルソン・ドス・サントスと8回戦で対戦し、大差判定(79-73)勝利。プロ入り後8連勝を飾った試合である。
7戦5KOのマイケル・コンランが初めて英国のリングに登場。元王者ジェシー・マグダレノへの挑戦経験もあるドス・サントスを相手に、文句なしの判定勝利を挙げた。
だが、期待の大きさとは裏腹にKOを予感させるシーンはなく、若干の間延び感も。
ドス・サントスの攻撃をほぼ見切り、パンチのヒット数は多いが、両者ともにはっきりとしたダメージは感じられず。淡々と時間が経過する。
文句なしの判定勝利ではあるが、内容的な物足りなさは否めない。
ここ数戦のKO率の低さとともに、コンランのパワーレスを指摘する声も聞こえ始めている。
すでにアイドル的な人気を得ているマイケル・コンラン。だが、決して今後の展望が明るいわけではないとのこと。
「岩佐亮佑、ドヘニーとのV2戦。なかなか厳しそうだけどがんがれ。前回のサウロン戦はノーカンでいいから」
初めてマイケル・コンランの試合をちゃんと観ました。何となくパスしてきたんですよね。あまり好きじゃないから……
先日DAZNで中継されたマイケル・コンランvsアデルソン・ドス・サントス戦を視聴したので、感想を適当に。
まず、僕はマイケル・コンランの試合をちゃんと観たのは今回が初めてだった。
なぜならこの選手のことがあまり好きではないから。
別に大したことではないのだが、単純に「顔が嫌い」といういつもの最低な理由で、これまで視聴を避けてきた。
微妙に面長な顔とたれ目+笑顔。
この取り合わせがどうも受けつけないというか。本当に何となくなのだが。
カメラの前で中指を立てたり~みたいなのはどうでもいいんですけどね。
「カバロウスカスがアブレウに大苦戦の末に判定勝利。今回は苦手なタイプだったな。ジャブの強さでスレスレ生き残った」
あとはK-1の木村・“フィリップ”・ミノルにちょっと似ているのも……。
いや、完全に僕の好みなのでアレですが。
「K-1は最強です。もう「新生」はいりません。武尊(たける)サイコーじゃ。S・フェザー級トーナメントで優勝、3階級制覇を達成」
想像してたのとちょっと違ったかな。勝手にアミール・カーン的なスタイルだと思ってたけど、勝利優先の安全運転な人だった
思いっきり話が逸れたが試合の感想を。
コンランを観た印象だが、想像していたのとはちょっと違った。
風貌や言動などから、もっとイケイケな選手だと思っていたのだが。
豊富な手数とよく動く足で相手を煽りまくり、真正面から連打を浴びせてサッと離れる。
個人的には、漠然とアミール・カーンのような選手を想像していた。
「最強クロフォードがホーンに圧勝で3階級制覇。ん? 最強? いやいや、クロフォードに勝てそうなヤツが1人いるんだが」
だが、実際にはカーンよりもはるかに慎重でクレバー。
MAXの回転力はかなりの手数が出ると思うが、本人的にそこにはあまりこだわりがない感じ。むしろ、相手の攻撃をもらわないことの方が優先度が高いというか。
今回の試合でも、極力相手のパンチが届かない位置で対峙し、危険地帯に立ち入るのは一瞬。
常に左右に動きながら正面を外し、リーチの長さと上背を活かして軽いパンチを当てる。
1発でダメージを与えるというより、ヒット数と正確性優先の試合運びを意識しているように思えた。
「ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど」
なるほど。
これが大注目のマイケル・コンランか。
ここ最近のKO率の低さからパワーレスを指摘されているらしいが、どうなんだろうか。
僕にはどちらかと言えば勝利を優先しているように思えたが。
近場でかなり強めに腕を振るシーンもあるが、最後の1歩は踏み込まない。
どんな局面でも常に奥足に体重を残し、相手の反撃に備えた上での強振。
パワーレスというより、もしかしたらあまり耐久力に自信がないのかも……。
「ダニエル・ローマン危なげなく勝ったなオイ。フローレスが残したものは体重超過とデカい掛け声だけ…」
戦績を見直すと、プロ4戦目までは全試合KO勝利。だが、そこから4戦でのKO勝利はわずかに1試合。
相手の強度が上がるにつれて、思いきった踏み込みを控えた勝利優先のスタイルに移行する真っ最中なのかもしれない。
「ドネアvsバーネット予想。ドネアvsフランプトン戦の焼き増しになりそうな…。井上尚弥に対抗できるとすればバーネット?」
これをクレバーと呼んでいいのか、自分の限界を見据えるのが早いのかは僕にはよくわかりませんが。
てか、相手のドス・サントスもいい選手だったよね。
「アルバレスvsゴロフキン再戦を予想する。まあ、いろいろなことは水に流して楽しくいこうやww」
ライアン・バーネットって強いよねと思った話。マイケル・コンランと似てる気がしたけど、もっと上じゃないか?
なお、このマイケル・コンラン。誰かに似てるなと思っていたのだが、やっと思い出した。
ライアン・バーネット。
IBF世界バンタム級王者で、日本の井上尚弥とのマッチメークが期待される選手である。
流れの中でのスイッチや見切りのよさ。遠い位置からの軽いパンチなど、両者の共通点は多い気がする。
「エロール・スペンス1RKO勝利。おいおい強杉かww でもオカンポのスペンス対策も間違いじゃなかったよね」
と思ってバーネットの試合を観直したところ、「あれ? そうでもないぞ」と。
というより、バーネットってかな~り強くないっすか?
あまり評判のよくなかったザナト・ザキヤノフ戦を観たのだが、いやいや、そんなことはない。これ、普通にいい試合ですよ。
実はバーネットのベストバウトの1つだったんじゃないの? というくらい。
インファイターのザキヤノフと至近距離で打ち合い、そのつど打ち勝つバーネット。
クリンチばかりでつまらないと言われていたが、よく見ると腕をからめにいっているのはザキヤノフの方が多い。
「圧勝ザキヤノフ!! ウォーレン手も足も出ず。やべえなww サウスポーの墓場みたいな試合だった」
中間距離で1発目の左を当て、ザキヤノフの突進を真正面から受け止める。
頭をつけて押し合い、肩でスペースを作って左右ボディを打ち込む。
そして、根負けしたザキヤノフが離れる瞬間、ガードの外側からフックの連打。
「山中竜也、サルダールに判定負け。足がちっとも動いてねえなオイ。アレしかなかったんだろうな」
身体をうまく入れ替えてロープ際から脱出し、ザキヤノフに追撃を許さない。もみ合いで押し勝つフィジカルもある。もちろん相手の動きを封じるクリンチもうまい。
終盤はザキヤノフの方が疲れていたし、内容的にも戦略的にもバーネットの完勝。
遠い位置から軽いパンチを当てるだけではなく、インファイトでの対応力の高さも示した試合だったと思う。
「猛獣井上尚弥がマクドネルを1RTKO。あんぐりですね。解説山中慎介に喋る暇を与えない秒殺劇」
うん、確かにこれは打倒井上尚弥の一番手かもしれませんね。
実現するかどうかは別として。
「意外と楽しみなアンドレ・ベルトvsデボン・アレクサンダー。どっちが勝ってもスペンスには歯が立ちそうにないけど」
インファイター相手にどれだけ対応力があるかが知りたい。タイトルを狙うとしたらジョシュ・ウォーリントンかな?
そして、マイケル・コンランにバーネットのような対応力があるか。
今回は遠い距離~中間距離での差し合いで圧倒したが、近場でコンビネーションを出せる相手に果たしてどこまでやれるか。
この試合でもコーナーに詰められるシーンが何度かあり、そのつど見切りのよさで対処していた。
だが、ザキヤノフのような相手にも同じことができるかと言えば、ちょっと微妙な気がする。
今後は身体能力の高さだけではどうにもならなくなった際に、ライアン・バーネットのような立ち回りができるかに注目する感じ? なのかな?
なお、マイケル・コンランには近い将来の世界挑戦が見込まれているとのこと。
仮に狙うとすれば、やはりIBF王者のジョシュ・ウォーリントンだろうか。
「ウォーリントンvsセルビー。お互いがクソ意地張りまくった名試合。目まぐるしくて脳みその処理が追いつかん」
いや、これはどうなりますかね。
コンランにバーネット並みの対応力があれば勝てるとは思うが。
逆に軽いパンチを当ててサッと離れる今のスタイルがすべてだとしたら、結構厳しい試合になるかもしれない。
でも、アンソニー・クローラ戦のリナレス方式でいけば、距離を詰められる前に連打で圧倒できる可能性も……。
どちらにしても、英国内ではめちゃくちゃ盛り上がりそうなマッチメークではある。
「サンタ・クルスvsマレス再戦感想。興味なかったけど予想外におもしろかった。ラッセルJr.と統一戦ってマジ?」
ちなみにだが、個人的には世界挑戦の前にどこかでアブネル・マレスとのテストマッチを観てみたい。
左右への動きとリーチの長さでマレスの連打からも逃げきれるのか。それとも、至近距離でのハンドスピードに大いに手こずるのか。
まあ、顔が嫌いなんですけどね!!
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