カネロ・アルバレスvsチャベスJr.決定! ビバ メヒコ! 大絶賛の時間だあああぁぁぁ!! 激震のポジティブ・カネロウェイト発動【予想】
2017年5月6日(日本時間7日)に、WBO世界S・ウェルター級王者サウル・“カネロ”・アルバレスvs元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベスJr.の12回戦が行われる。
ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキンとの一騎打ちが期待される“カネロ”・アルバレスの次戦が発表された。
相手はなんと、カネロと同じメキシコ出身の人気者チャベスJr.。同国の人気を二分するスター同士の激突である。
ボクシング界のけん引役を期待されるカネロが勝利し、ゴロフキン戦への弾みをつけることができるか。
もしくは背水の陣で挑んだ前戦に快勝してトップ戦線に踏みとどまったチャベスJr.が、体格差を活かしてカネロを粉砕するか。
「ジェイコブスがセルジオ・モーラとの再戦を制す!! ゴロフキン? いや厳しいでしょ。ゴロフキンの渇きを潤すのはアイツ」
恒例のシンコ・デ・マヨ開催となるこの一戦は、2017年の山場になると言っても過言ではない。
「フランシスコ・バルガスvsミゲール・ベルチェルト予想。豪打のメキシカン対決勃発。ベルチェルトねえ……」
なお、開催地は米・テキサス州ラスベガスにあるT-モバイルアリーナが有力視されている。契約ウェイトは164.5ポンドのキャッチウェイトで行われるとのこと。
「ジェイコブス大健闘!! ゴロフキンのKO記録をストップ!! でもがんばった止まりかな。倒し方は見えたけど誰ができんの?」
前言撤回します。2017年のマッチメーク、最高ですww
カネロ出動!!
対戦相手はまさかのチャベスJr.
2017年はビッグネーム同士の試合が多いわりに、個人的にあまり興味を引く試合がない。しいて言うならゲイリー・ラッセルvsオスカル・エスカンドン、ローマン・ゴンサレスvsシーサケット・ソー・ルンヴィサイくらい。
昨年末の世界戦ラッシュでうんざりしたせいもあり、どうもテンションが上がってこない。
「ゲイリー・ラッセルvsエスカンドンが楽しみすぐる。両方めちゃくちゃいい選手ですよねこれ?」
と申し上げていたのだが、盛大に訂正させていただきたい。
カネロvsチャベスJr.楽しみすぐる。
まさかこのマッチメークが成立するとは。
「ロマゴンvsシーサケット予想。これシーサケット勝利あるぞ? 最強ロマゴンがパワフルな挑戦者に敗れる?」
いや、冗談抜きでこの一戦には驚いた。
カネロの次戦には注目していたのだが、さすがにチャベスJr.をブッキングするとは思わなかった。
ワシル・ロマチェンコvsニコラス・ウォータース戦復活をはるかに超える衝撃度である。
「ウォータースvsロマチェンコ決定ワロタww これで内山vsコラレス再戦確定的か? いや、この展開は予想の斜め上過ぎてオドレエタ」
お見事なりデラホーヤ。
“モンキービジネス”と揶揄されようが、やっぱり最後は「誰が強いんだ星人」であって欲しいよね。
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
まさかチャベスJr.とは。この局面でこの相手は想像してなかったわ
「自分はミドル級の選手ではない」と発言したり、突然ミドル級のベルトを返上したりと何かと批判が多いカネロ。
だが、何だかんだで僕はゴロフキン戦に向かうのだろうとは思っていた。
目標は2017年秋。
そこに向けて、徐々にガチのミドル級にチューンアップしていくのだろうと。
とはいえ、調整試合の相手の選択はかなり難しい気はしていた。
カーティス・スティーブンス?
デビッド・レミュー?
まさかウィリー・モンローJr.?
いや、それはないか。
タイプが違い過ぎるし、興行的にも厳しいもんな。
というか、こいつら全員ゴロフキンにふっ飛ばされたヤツばっかりじゃねえか。
「ゴロフキンが豪打のレミューに勝利!! ミドル級の豪打対決に圧倒的な差を見せつけ、8ラウンドでデビッド・レミューをストップ」
じゃあピーター・クィリンはどうよ?
プロモーターの関係で難しいか?
意外と日本の村田諒太が適任?
どうせしばらく暇でしょ? みたいな。
あり得ないけど。
などなど。
「爆腕!! 村田がブルーノ・サンドバルにド迫力KO!! 世界前哨戦で格の違いを見せつけ3RKO」
実力と話題性両面を考えると、カネロに見合う選手がまったく思い浮かばなかったのである。
それがまさかのチャベスJr.
一本取られたというか、まさしく「それがあったか!!」である。
確かにチャベスJr.なら人気面は申し分ない。
なおかつ、仮想ゴロフキンとしてもこれ以上ないシミュレーションができる。
チャベスJr.にとっても、カネロというビッグネームを倒せば一気にスターダムに返り咲ける。
すべてにおいてベストのマッチメークではないだろうか。
「フランプトンvsサンタクルス再戦感想。ハイレベル? なの? よくわからなかったな。2-1の判定でフランプトンがキャリア初黒星」
もうアレだな。
ボクシングのマッチメークは結果だけ見れば十分だな。
海外のサイトでちょこちょこ情報収集しても、こういう大どんでん返しで全部持ってかれちゃうからな。
とんでもない徒労感ですよ。ええ。
「【優しい世界】久しぶりのピーターソンがアバネシャンを敗って2階級制覇。応援してる選手だから嬉しいね」
勝敗予想はカネロの判定勝利。とりあえず厳しい試合だということは間違いない。もしかしたらKO負けもあり得る?
今回の勝敗予想だが、カネロの中差判定勝利でいきたいと思う。
ただ、今回はカネロにとってかなり厳しい試合になる。
ためしに両者の前戦を観直してみたが、とりあえずカネロが小さい。
上背、身体の厚み、力強さ。
すべてにおいてチャベスJr.よりも二回りほど小ぶりな印象である。
正直、これは相当しっかり準備しないとマジで危ない。
「ベルチェルト勝っちゃったw バルガスを流血ストップで王座奪還!! 三浦vsベルチェルト最高じゃねえか」
さらに目についたのがチャベスJr.の調子のよさ。
不摂生だの練習嫌いだのと言われるチャベスJr.だが、どうやら前戦で一皮むけた感が強い。
聞くところによると、引退覚悟の背水の陣で臨んだ試合だったとのこと。
恐らくメンタル的にも「今回ダメならしゃーない」という開き直りがあったのだろう。
偉大な親父の呪縛から解き放たれたのかは知らないが、自分のパワーとサイズを活かしたスタイルを確立したような印象を受ける。
「新旧超人対決クリチコvsジョシュア予想。ヘビー級最強決戦の行方は? ジョシュアはクリチコに引導を渡せるか?」
それに対してカネロは基本、自分が前に出ることで試合を組み立てるスタイルである。
だが、果たしてあれだけの圧力を受け止めることができるのか。フィジカルで上回る相手にこれまでと同じことができるのか。リアム・スミスをはるかに超えるパワーに、得意の高速コンビネーションは通用するのか。
甚だ疑問である。
「恐れ入りましたカネロ。リアム・スミスにあんな勝ち方するか。サウル・アルバレスが9RTKO勝ち」
冗談抜きで、今回ばかりはカネロのKO負けもあり得ると思う。
ちなみに某大手ブックメーカーのオッズでは1対5(2017年1月19日時点)でカネロ有利とのこと。
いや、ウソだろ?
さすがにそれはないわ。
むしろ2.3対1.8でチャベスJr.有利でもいいくらいじゃないか?
というか、このオッズならわりとチャンスかもしれませんね。
そこそこの金額を突っ込む価値があるんでねえの?
知らんけど。
「天才三浦隆司がミゲル・ローマンの努力を牛耳るからまあ見とけ。S・フェザー級トップ戦線生き残り」
パワー、体格、圧力が違い過ぎる。相手を押し込むスタイルのカネロにとってこの差は痛い。それでも僕はカネロ勝利を推します
申し上げたように、今回の試合はカネロにとってかなり厳しい。
チャベスJr.の圧力ははっきり言ってこれまでの対戦相手の比ではない。
もしかしたら、カネロがフィジカル的に不利な相手と対峙するのはキャリア初ではないだろうか。
そのパワフルな相手に、カネロのパワーがどこまで通用するか。
マジな話、勝負の分かれ目はほぼその一点である。
リアム・スミスの突進を跳ね返したパワフルな左。それがチャベスJr.に通用するか。フィジカルではるかに上回るチャベスJr.にリアム・スミスと同じことができるか。そして、あの高速コンビネーションでチャベスJr.をどれだけたじろがせることができるか。
とりあえず、ハンドスピードと正確性なら断然カネロだ。
ただ、当てたからといってそれが効くとは限らないし、チャベスJr.のガードはそう簡単に破れるものでもない。
「カーン仰向けにバッタリ。“カネロ”・アルバレスが壮絶カウンター一発でカーンを失神KO!!」
だったら足を使う?
いや、それこそ無理だ。
チャベスJr.の突進を止めるためには目一杯腕を振る必要があり、当然足を踏ん張ってのスイングになる。その状況で足を使う余裕などあるわけがない。
というより、カネロのフットワークってどうなんだ?
カーン戦を観る限り追い足はそれなりだとは思うが、それがディフェンス面でも使えるのか?
そう考えると、やはりカネロが勝つにはチャベスJr.をパワーとスピードで下がらせるしかない。だが、両者の体格差を見る限りそれができるとは思えない。
「村田諒太vsハッサン・ヌダム・ヌジカム予想。これ普通に勝てるんじゃねえの?」
だったらなぜカネロの判定勝利を予想してるんだ?
どう考えてもチャベスJr.の勝ちじゃないか。
ええ。
当然そう思いますよね?
要はアレです。
僕の希望です。
ただカネロとゴロフキンとの一騎打ちが観たい。
だから今回はチャベスJr.ではなく、カネロに勝ってもらいたい。
それだけの話である。
そもそもチャベスJr.のパワーはゴロフキンであっても止めるのは難しい。
だが、カネロはそれをやらない限りゴロフキンに勝ち目はない。
体格差だのパワー差だのと言っている場合ではないのである。
できるかできないかではなく、やるっきゃない。そういうことだ。
「エリスランディ・ララvsフォアマン感想。ムカつくけどすげえ。ララがダーティ、正当両面でフォアマンを圧倒」
まあ、本音を言えばカネロvsゴロフキンなら8、9割方ゴロフキンの勝ちだとは思うが。
あれ? テンション上がってるのって僕だけ? カネロvsチャベスJr.ってダメっすか? とんでもないマッチメークだと思うんですが
カネロvsチャベスJr.というメキシコの二大スターの激突。
長々と申し上げてきたように、僕はこの一戦をめちゃくちゃ楽しみにしている。それこそ、2017年のボクシング界を占うほどの空前絶後のビッグマッチではないかというくらい。
だが、どうやらボクシングファンの間ではそうでもないらしい。
ざっと見たところ、このマッチメークは思いのほか冷静に受け止められているようである。
「カネロvsチャベスJr.? あまり興味がわかんなぁ」
え?
そうなの?
そんな感じなの?
テンション上がってんのって僕だけ?
普通にすごいマッチメークだと思うのだが。
というか、カネロに対してはさんざん「キャッチカネロ」だの「勝てる相手としか試合をしない」だのと罵声が浴びせられていた覚えがあるのだが。
そして、ゴロフキンとの一戦にケル・ブルックが名乗りを上げた際には、カネロを引き合いに出して賞賛の嵐だったと思うのだが。
「勝てるかどうかわからない相手に勇敢に挑むのが真のボクサーだ」とか何とか。
今回のカネロはまさしくそれをやろうとしているのだが。
さらに言うと、ケル・ブルックvsゴロフキン戦はその場の話題づくりと金儲けという側面が強かったが、今回は次のストーリーまでをバッチリ見据えたマッチメークである。言ってみればポジティブ・カネロウェイトというヤツだ(何のこっちゃ)。
「無謀にもほどがあるケル・ブルックがゴロフキンに5RTKO負け!! セコンドのナイス判断。止めてくれてホントによかった」
しかも、準備期間が2ヶ月しかなかったケル・ブルックに対し、今回はたっぷり4ヶ月。交渉期間も含めれば5ヶ月。計画的に肉体改造をするには十分間に合う。
個人的には文句のつけようもない。どこからどう見ても盛り上がる試合だと思うのだが、いかがだろうか。
それとも、もしかして逆なのか?
カネロの楽勝とでも思われてるのか?
チャベスJr.じゃカネロの相手にはならんと。
いや、それはチャベスJr.を見くびってないか?
確かにやらかしも多い選手だし、そのわりに大物気取りなところもある。
ボクシングの実力以上に、すべてのオーディエンスをイラつかせるという希有な才能の持ち主である。
だが、それでもこの選手が階級屈指の実力者であることは疑いようがない。
先日ジェームス・デゲールと大激闘を演じたバドゥ・ジャックでも、今のチャベスJr.に勝てるかどうかはわからない。
「【閲覧注意】バドゥ・ジャックvsジェームス・デゲール感想。体調整えて気合い入れて観るべし」
ダメっすかねぇ。
クソほどおもしろい試合だと思うんですけどねぇ。
「チャベスJr.がムカつく」というフィルターを外せばね。
持ち上げ過ぎですかねぇ。