カネロvsサンダース決まる? こんな時だから楽しいことを考えようぜ。フラれまくりのカネロがサンダースに2度目の告白で成就か?【予想・展望】

カネロvsサンダース決まる? こんな時だから楽しいことを考えようぜ。フラれまくりのカネロがサンダースに2度目の告白で成就か?【予想・展望】

ラスベガスイメージ
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DAZNとの11試合400億円とも言われる大型契約中のサウル・“カネロ”・アルバレスの次戦が締結間近とのこと。
 
相手はWBO世界S・ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース。
両陣営は2020年初頭にも一度対戦交渉を行ったが、その際は合意には至らず。二度目の交渉となる今回は8億円以上のファイトマネーを提示し、2020年5月2日(日本時間3日)の米・ネバダ州ラスベガス開催での合意が間近と言われている。
 
なお、カネロは現在WBA世界S・ミドル級レギュラー王座を保持しているため、この試合が正式決定すれば同級の2団体統一戦となる。
 
カネロvsサンダース感想。カネロの凄さと大観衆の熱気に目を奪われた。同時にボクシングのしょーもなさも山ほど目の当たりにしたよね
 

新型コロナウイルス感染拡大によってプロ野球の開幕延期、Jリーグ、トップリーグも再開見送り。これはしゃーないよね

ここ数週間、新型コロナウイルス感染拡大のおかげで世間がかなりざわついている。
僕自身も現地観戦を予定していたスポーツイベントが中止、延期になるなどだいぶ窮屈な生活を強いられている次第である。
 
また、プロ野球とJリーグが合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策会議」での協議の結果、プロ野球は開幕延期を決定、Jリーグも3月中の再開を断念することが正式に発表された。その他、ラグビーのトップリーグも3月中の休止を発表するなど、依然として先行き不透明な状況である。
 
 
ただ、今回のプロ野球の開幕延期、Jリーグやラグビーのリーグ再開断念はある程度仕方ないとも思っている。
「騒ぎ過ぎ」「神経質になり過ぎ」「過熱報道に影響され過ぎ」等、各々に言いたいことはあるだろうが、実際に他国では感染拡大によって多くの人が亡くなっている。
 
2011年東日本大震災後と状況が似ているという指摘もあるが、あのときは電力不足に加えて「この状況でのスポーツ興行は不謹慎」という風潮の方が強かった記憶がある。
得体の知れないウイルスの恐怖と向き合わなければならない2020年の方が、深刻度としては上と言えるのではないか。
もちろん被災地の方はその限りではない。
 
サンダースvsマレー、安定のクソ試合サンキューで~す。この試合を実現するのに3年もかかるボクシング界ってやっぱり問題だよな
 
そして、恐らく興行側が懸念しているのが選手から感染者が出てしまうこと。
野球もサッカーもラグビーもチームスポーツなので、仮に1人でも感染者が出てしまうとチームの活動自体をストップせざるを得なくなる。それだけでなく、その選手と接触した他チームやスタッフ等、影響はあらゆる方面に及ぶ。
 
うまく4月に公式戦再開の目途が立っても、肝心の選手やチームが揃わないという理由で試合が成り立たない可能性すら生まれる。
 
などなど。
あれこれ考えていくと、やはりプロ野球の開幕延期、Jリーグやトップリーグのリーグ再開見送りは致し方ないというのが僕のファイナルアンサーである。
 

楽しいことを考えようぜ()。フラれまくりのカネロ陣営がサンダース戦締結間近? 絞り出したサンダース、ゴロフキン、ムラタ計画

とまあ、こんな感じで世間と同様、僕も閉塞感満載の毎日を送っているわけだが、だったらこういう時は楽しいことを考えようと。
 
表題の通りなのだが、カネロの次戦の相手がWBO世界S・ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダースに決まりそうとのこと。
 
申し上げたようにカネロは現在、DAZNとの11試合400億円以上という大型契約の真っ最中。
相手が誰であろうが、タイトルがかかっていようがいまいが1試合約30億円が保証される凄まじい契約である。
 
そして、そのせいかは知らないが、なかなか目ぼしい対戦相手が見つからない状況が続いている。
 
今回のビリー・ジョー・サンダースには一度目のオファーを断られ、WBA世界S・ミドル級スーパー王者カラム・スミスにもソデにされる。やむを得ずWBAミドル級レギュラー王者の村田諒太に舵を切ったが、日程が合わずに断念。
 
結局快く対戦を受けてくれたのが、アンソニー・ヤードとの激闘から2か月のスパンでデロンデロンのままリングに上がったセルゲイ・コバレフのみという。
各方面から足元を見られまくり、とにかく正式決定が遠い。ここまでは長期大型契約の負の面ばかりが出ている印象である。
 
「カネロがコバレフを失神KO! スターってこういうことだよな。ここぞの勝負で予想を超えてくる」
 
で、紆余曲折の末にうっすら見えてきたのが、
5月にビリー・ジョー・サンダース戦
9月にゲンナジー・ゴロフキンとの第3戦
12月に日本で村田諒太戦
という流れ。
 
サンダース陣営にファイトマネーの大幅増で再度オファーし、カネロ自身がお腹いっぱいなゴロフキンとの第3戦を挟み、年末に日本で村田諒太とのビッグマッチになだれ込む。
 
カネロ人気で加入者を増やしたいDAZNと、カネロ本人のプライドに最大限配慮した上で何とか絞り出した感が凄まじいww
 
サンダースはファイトマネーの上乗せに成功したし、ゴロフキンは引退前の金稼ぎのモチベーションを大いに満たせる。その上、村田諒太は望んでいたビッグマッチが実現できる。
 
自らの全盛期を逃すまいと前のめりのカネロと、そこに大金の匂いを嗅ぎつけた大人たちが群がる図。何ともスケールのデカいモンキービジネスであるww
 

米国デビューのサンダースが思った以上に積極的で驚いた。出来自体はあまりよくなかったけど

というわけで、この試合が実現すると仮定して展望を考えてみるわけだが……。
 
とりあえずビリー・ジョー・サンダースの前戦、米デビュー戦となった2019年11月のマルセロ・エステバン・コセレス戦を観てみたところ、思った以上にサンダースが積極的で驚いてしまった。
 
リング中央、足を止めてコセレスと正対。
自分から前に出て右を打ち込み、近場での差し合いを挑んでいく。
 
恐らく“米国デビュー戦”というのを大いに意識していたのだとは思うが、これまでのように離れた位置でカウンターを狙うアウトボクシングとは一線を画すスタイル。まったく新しい()ビリー・ジョー・サンダースがそこにいた。
 
 
そして、結果としてはあまりよくなかった
 
ガードを高く上げてプレッシャーをかけるサンダースに対し、腕を下げた状態でリラックスして待ち構えるコセレス。
サンダースの1発目の右を上体反らしで芯を外し、パンチの戻り際にカウンターを被せる。そこからさらに一歩踏み込み、サンダースの迎撃態勢が整う前に連打を浴びせる。
 
奥足重心な分1発の威力はないが、連打のスピードはそこそこ。
命中率が高いわけでもないが、数打ちゃ当たる的な連打でサンダースに反撃の余裕を与えない。
 
単発気味の右やワンツーで前に出るサンダースと、打ち終わりを狙って連打を返すコセレス。
さすがに後半は疲労困憊のコセレスがこらえきれずに11RKO負けを喫したが、そこまでの展開にはっきりとした差は感じない。実際ポイントも94-96、96-94、96-94と競っていたし、自ら前に出た際のサンダースは案外脆いというのが見えた試合だったのではないか。
 
メイウェザーベストバウト3選。プリティからマネーへ。金の亡者のL字ガードと左ジャブ
 
もちろんコセレスがいい選手だったのと、サンダースが「格下相手に米国デビュー戦を華々しく飾ってやろう」と意気込んでいた分、空回りしたのはあると思うが。
 

サンダース次第かなぁ。勝敗予想はカネロの判定勝利だけど。なぜならカネロvsムラタが観たいから

上記を踏まえると、この試合はサンダース次第な気がしてくる。
 
カネロは本来、カウンターとコンビネーションが得意な上体クネクネマン。タイプ的には上述のマルセロ・エステバン・コセレスとも近い(精度、威力は全然違うけど)。
 
ただ、2018年9月のゲンナジー・ゴロフキンとの第2戦以降、ガードを高く上げてプレッシャーをかけるブロック&リターンのスタイルに傾倒しつつある。
相手の圧力に対抗するためというのが一番の理由だとは思うが、それに加えて“自身のプライドを守る”意味もあるのではないか。
 
“がっぷり四つで組んでこそ横綱”ではないが、最近のカネロからは「王者らしく()真正面から受けて立つ」的なメンタルが垣間見える(気がする)。それが功を奏してか、ここ数戦でプレスもかなり上達しつつある(と思う)。
 
仮にサンダースが足を使ったとしても、今のカネロであれば2014年7月のエリスランディ・ララ戦ほど手間取ることはないかもしれない。
 
「カネロvs村田決まるのか? カネロが日本に来るのか? →コネー!!! 長期大型契約も大変だよな」
 
また、多くの方が言うようにラスベガスのリングでカネロに判定で勝つのは至難の業。
会場の雰囲気や中継その他、あらゆるものがカネロ寄りの空気に包まれ、対戦相手は凄まじいアウェイ感に晒される。当然ジャッジもカネロ寄りになる傾向が強く、アウェイ側が接戦で勝利するのはほぼ不可能と言ってもいいほど。
 
そう考えると、サンダースは前戦同様、前に出て腕を振るしかないのかなぁと。
 
 
それともアレか。
カネロがサウスポーと対戦するのが約5年半ぶりというのを考慮して、一か八かアウトボクシングに徹するか。
幸いサンダースにはエリスランディ・ララと違って強い右リードがあるので、アレが機能すればカネロの前進を止められる? かも?
 
でも、サンダースにはララほどのフットワークはないので、後半捕まることも十分考えられる。
 
 
前回のコセレス戦を観る限り、サンダースは接近戦ではカネロに歯が立たない。
とはいえ、足を使って動き回ってもカネロから12R逃げ切れるかは疑問。
 
果たしてどちらでいくのがサンダースにとって有利なのか。もしくは前半と後半でインとアウトを使い分けるべきなのか。
何とも言えないところだが、勝敗予想をするならやはりカネロの判定勝利かなという気がする。
 
理由?
そんなもん、決まってるじゃないですか。
日本でカネロvsムラタが観たいからですよ。
 
 
てか、そもそもホントに実現するんですかねこの試合。
現地時間4月25日の井上尚弥vsジョンリエル・カシメロ戦の開催が微妙と言われている中、わずか一週間後のカネロvsサンダース戦が何ごともなく挙行できるとは考えにくいんですが。
 
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