広島がライアン・ブレイザー(ブレイジア)獲得? バース(元日ハム)っぽいのかな? 強力リリーバーを得て連覇に突き進む!!【2017年予想】
広島カープが新外国人補強ブライアン・ブレイザー(ブレイジア)補強か?
MLBアスレチックス傘下3Aに所属するライアン・ブレイザー投手が2017年シーズン、広島カープと契約すると地元メディアが伝えた。
地元紙の記者によると「アスレチックスはライアン・ブレイザー投手との契約を広島カープに売却した」とのこと。
2007年のドラフト6巡目でエンゼルス入りしたブレイザーは29歳の右腕で、2013年にメジャーデビュー、7試合で防御率2.00を記録している。
だが、2014年3月に右ひじを故障、6月にトミー・ジョン手術を受けたためにそのシーズンを全休している。
なお、2016年シーズンはメジャーでの登板はなく、3Aで46試合60.2回を投げて5勝3敗、防御率3.56の成績を残している。
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広島の新外国人獲得情報キタ!! ライアン・ブレイザー(29)がカープと契約とな
2016年セリーグ覇者の広島に、ついに新外国人獲得情報が出た。
ライアン・ブレイザー(ブレイジア)(29)。
183cm、93kg、右投げ右打ち。
奪三振能力が高く、制球力に優れたリリーバータイプの右腕である。
2013年にメジャーデビューを果たしたものの、その後トミー・ジョン手術もあって出番に恵まれず。今シーズンの登板はすべて3Aという状況である。
セリーグ制覇の立役者であるクリス・ジョンソン、ジェイ・ジャクソン、ブレイディ・ヘーゲンズなど、3Aの選手獲得に定評のあるカープが、またしても3Aの逸材に食指を伸ばしている。
マエケン、黒田と2年連続で先発の柱が抜け、中崎、ジャクソン、ヘーゲンズが2017年シーズンどこまでできるかが不透明な広島カープ。新たな助っ人として獲得に乗り出したブレイザーへの期待は大きい。
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というわけで、今回は広島が獲得すると言われるライアン・ブレイザーについて見ていきたい。
この選手が日本でどこまでできるのか。果たして成功できるのか。それともハズレなのか。
例によって、過去の数字や試合映像を観ながら独断と偏見を最優先して考えたいと思う。
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ちょっとアンソニー・バース(元日ハム)に似てる感じか? 上背はないけど結構いいと思うよ
広島の獲得報道が出たライアン・ブレイザー。
思うに、なかなかいいのではないだろうか。
最後にメジャーで登板したのが2013年。
確認した映像はだいぶ古いのだが、あのピッチングを維持できていれば普通に戦力になると思う。
球種は主に4シーム、2シーム、スライダーの3種類。カーブとチェンジアップもあるようだが、ほとんど投げていない。
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イメージ的には背の低いアンソニー・バース(元日ハム)といったところだろうか。
スライダーを決め球にしながら4シームと2シームを使い分ける。ごくたまに落ちる変化球も投げるが、ほぼ3球種でピッチングを組み立てるタイプ。
ただバースは身長が188cmあり、比較的立ち投げに近いフォームのためにストレートの角度に特徴がある。
それに対し、ブレイザーは身長183cm。バースほどの上背はなく、角度のあるボールというより伸び上がる軌道のストレートである。
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メジャー時代のバースはGB%(ゴロ率)48.5%と完全なグランドボーラーだったが、ブレイザーはGB%が37.5%、FB%(フライ率)が45.8%。どちらかというと、フライボーラータイプのピッチャーと言える。
150km超えで浮き上がるスピードボールと鋭く落ちる高速スライダー。2シームの精度が上がればさらにいいんだけど……
もちろんフライボーラーであることが悪いと言っているわけではない。申し上げたように、このピッチャーは普通にいいと思う。
全投球の56.52%を占める4シームの平均球速が94.91マイル(152.7km)、15.42%を占める2シームが94.55マイル(152.1km)と、とにかく速い。
4シームのSpin Rate(スピン量)も2172と高く、ボールのノビを示すVMov (in.)も9.23と高数値を記録している。
試合の映像を観てもわかると思うが、打者の手元で浮き上がるホップ型と呼ばれる軌道のストレートを投げるピッチャーである。
そして決め球となるスライダーの平均球速は86.80(139.7km)。これもかなりのスピードが出る変化球で、加速しながら落ちるボールというイメージが強い。恐らく“縦スラ”に分類される球だと思うが、高めに伸びるストレートとこのスライダーのコンビネーションは相当効果的だろう。
物足りない部分を挙げるとすれば、2シームにもう少し角度が欲しいところだろうか。
横の変化量を示すHMov (in.)が-8.45なのに対し、縦の変化量を示すVMov (in.)は6.82。4シームのVMov (in.)が9.23であることを考えると、2シームの軌道はやや素直すぎる。
もっと斜め下に急激に落とせれば、より効果的にゴロを量産できるようになると思うのだが。
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対右打者の被打率が.167なのに対し、対左打者は.308。あの2シームをもっと鋭角に落とせれば、対左打者との対戦成績も劇的に改善するはずである。
まあ、それができればそもそも日本には来ないという噂もあるのだが。
しっかり中継ぎで運用すれば成績は残すと思う。このレベルのピッチャーが日本行きを考えざるを得ないほどメジャーリーグの競争は厳しい
ライアン・ブレイザー。
トミー・ジョン手術からどこまで球威が戻っているかも含め、日本に来るならちょっと楽しみなピッチャーである。
先発で使うには支配力というか、若干スケールが足りない感じだが、短いイニングを全力でいく分には十分戦力になれると思う。
黒田が抜けて先発に回る可能性のあるヘーゲンズ。
今シーズン後半から疲れが見えていたジャクソン。
クローザー3年目に突入し、そろそろ勤続疲労が出てくる頃の中崎。
2017年の広島がどのような布陣で臨むのかは不明だが、このブレイザーが入る余地は十分にあるのではないだろうか。
きっちり役割を決めて運用すれば、登板数45、55.2投球回、防御率2.80〜3.10前後はやれるような気がする。
まあ阪神同様、広島最大の課題は投手運用であることも確かなのだが。
そして、このレベルのピッチャーがろくにチャンスを貰えず3Aで燻っているメジャーリーグ。毎度のことながら、このスケールの大きさには圧倒されるばかりである。
ブレイザーやアンソニー・バースもそうだが、阪神のマテオやドリスに新加入のメンデス、さらに巨人が獲得したカミネロなど。
これだけのピッチャーが30歳前後で日本行きを決意するほど競争が激しく、なおかつ若手のプロスペクトが優先される土壌。
「アルキメデス・カミネロとかいうギリシャ神話に出てきそうな神々しい名前のノーコン」
活躍したときの報酬は段違いだが、裾野も果てしなく広い。
20代前半の選手との不公平な競争に晒され続けるのなら、4つの外国人枠を6人前後で争う方がまだ可能性がある。
そう考えると、キャリアの曲がり角に差し掛かった選手が日本や韓国でワンチャンスに賭けるという流れは今後も続いていくのだろう。
いつも思うのだが、異国での成功を求めて海を渡る決意をした選手には何とかがんばってもらいたい。
実力第一のプロ野球選手にこんなことを言うのは違うかもしれないが。
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