意外と楽しみなアンドレ・ベルトvsデボン・アレクサンダー。どっちが勝ってもスペンスには歯が立ちそうにないけど【予想・展望】
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2018年8月4日(日本時間5日)、米・ニューヨーク州で行われるウェルター級12回戦。元ウェルター級王者でフロイド・メイウェザーへの挑戦経験も持つアンドレ・ベルトと、元2階級制覇王者デボン・アレクサンダーが12回戦を行う。
「カバロウスカスがアブレウに大苦戦の末に判定勝利。今回は苦手なタイプだったな。ジャブの強さでスレスレ生き残った」
かつて「メイウェザー2世」と呼ばれ、将来を大いに期待されたアンドレ・ベルト。
だが、2011年にビクター・オルティスに敗れて初黒星。王座陥落後はロバート・ゲレロやヘスス・ソト・カラスに連敗するなど、なかなかトップ戦線に再浮上できず。前戦では元IBF王者ショーン・ポーターに9RKO負けを喫しており、今回は背水の陣で臨む一戦である。
対するデボン・アレクサンダーも約2年のブランクを経て復帰したものの、前戦ではかつてベルトに勝利したビクター・オルティスに微妙なドロー。再び王座を奪還するために、絶対に勝利しなくてはいけない一戦となる。
「激戦のアレクサンダーvsベルト。思った以上におもしろかったし、思った以上に泥試合だった」
この試合の勝者が現IBF王者エロール・スペンスJr.への挑戦者となる公算で、両選手にとってもラストチャンスとなる可能性が高い。
「アルバレスvsゴロフキン再戦を予想する。まあ、いろいろなことは水に流して楽しくいこうやww」
なお、この日は元ミドル級王者ピーター・クィリンや、L・ヘビー級のホープとして期待を集めるマーカス・ブラウンの一戦も予定されている。
注目度は低いけど、意外と楽しみにしているベルトvsアレクサンダー戦。おもしろくなるんじゃないの?
アンドレ・ベルトvsデボン・アレクサンダー。
ファンの間ではほとんど話題になっていないこの試合。
だが、個人的には意外といい試合になるのでは? と地味に楽しみにしている。
しかも、この試合の勝者がIBF王者エロール・スペンスJr.に挑戦するとか。両者とも後がない状況だけに、もしかしたらラストチャンスかもしれない。
「エロール・スペンス1RKO勝利。おいおい強杉かww でもオカンポのスペンス対策も間違いじゃなかったよね」
あまりウェルター級戦線に注目していなかったのだが、もともとは8月に予定されていたWBC王者決定戦、ショーン・ポーターvsダニー・ガルシア戦の勝者がエロール・スペンスとの統一戦に臨むはずだったとか。
それがなぜか年末に延期になり、このベルトvsアレクサンダー戦が次期挑戦者決定戦に繰り上げになった。
だいたいそんな感じでいいのかな?
よくわからないが、とにかく両者のモチベーションが上がるのはありがたい。
おもしろい試合になることを期待しておく。
延期になったショーン・ポーターvsダニー・ガルシア戦。てか、この試合はちょっと……
というか、ショーン・ポーターvsダニー・ガルシアって、そんなに興味の湧く組み合わせですかね。
ポーターのごり押しを真正面から受けたガルシアがロープ際で延命する。この光景がずっと繰り返されるだけな気がするのだが。
ポーターの突進力が弱まる後半、やっとガルシアがまともにパンチを打てるかどうか?
それこそ、2015年のポーターvsブローナー戦のような試合。最終ラウンドにダウンを奪うために、その前の11Rを消費しましたみたいな結果にしかならないのではないか。
「ダニー・ガルシアがリオスをKO! はぁ~、すっごい。パワーレスなくせにカウンターはヤバいw 村田vsカネロもこんな感じ?」
まあ現在のウェルター級は、正直どうなんだろうという気はしている。
ポーター、ガルシア、サーマンがエロール・スペンスをシカトして、タイトルをローテーションするだけの状況。こいつら3人の別リーグ感が尋常じゃない。
テレンス・クロフォードのウェルター級進出によって、ようやく活性化しつつあるが。
「最強クロフォードがホーンに圧勝で3階級制覇。ん? 最強? いやいや、クロフォードに勝てそうなヤツが1人いるんだが」
勝敗予想はアレクサンダーの判定勝利。高速連打のアレクサンダーとL字ディフェンスのベルト。僅差の試合になるんじゃない?
前置きが長くなったが本題に。
今回の勝敗予想だが、アレクサンダーの判定勝利でいきたい。
というか、毎度のことながらマジでよくわからない。
アレクサンダーが普通に勝ちそうな気もするし、ベルトがKOしそうな気もする。
実際、ドローも十分あり得るんじゃないの? と思っているのだが。
「マイケル・コンランvsドス・サントス感想。大人気コンランの試合を初めてちゃんと観たら、思った以上に慎重なヤツだった」
まずアレクサンダーの持ち味は何と言っても高速の連打。
鋭い右で相手との距離を測り、スペースを確保してコンビネーションを浴びせる。
ハンドスピードだけならアミール・カーンやホルヘ・リナレスにも匹敵するくらい。
だが、ウェルター級にしては線が細くフィジカル面は心もとない。
初黒星を喫した2013年のショーン・ポーター戦でも、ポーターの突進に巻き込まれて何もできずに判定負け。
また手数が出る反面、フットワークはなく、2014年のアミール・カーン戦ではカーンの前後左右の動きについていけず、これまた判定負けを喫している。
「「ONE Championship」でシーサケットが防衛戦やるってさ。ようやくボクシングとMMAの選手が同じ舞台に上がるんだね」
対するアンドレ・ベルトだが、この選手はかつて「メイウェザー2世」と呼ばれた実力者。
一瞬のスピードとパンチの鋭さに加え、メイウェザーと同じL字ディフェンスを持ち味とする。
メイウェザーを思わせる高速の左で前進を寸断し、相手が怯んだところに連打を浴びせる。
L字と上体反らしで急所を遠ざけ、打ち終わりに抜群のタイミングでカウンターを打ち込む。
ただ、メイウェザーほどの柔軟性はなくバックステップも効かない。
身体能力もそこまで高くないため、突進力のある相手や長身選手を大いに持て余す。
上述のショーン・ポーターにはパワー差で圧倒されてのKO負け。
ロバート・ゲレロやヘスス・ソト・カラスには、上体反らしが間に合わずに判定負けという結果である。
「サーマン←才能だけでやってる人がポーターに辛勝!! ノンストップのハイスピードバトル!! 大激戦の末に僅差判定でサーマンが勝利」
両者のリードが勝負を分ける? のかな? お互いが得意な中間距離で対峙できる試合。もはや勝敗予想は好き嫌いしかないww
以上を踏まえた上で試合展開を考えるわけだが、申し上げたようにマジでわからないww
とりあえず言えるのは、今回は両者ともに得意の距離で対峙できることくらいか。
アンドレ・ベルトは追い足のあるタイプではなく、どちらかと言えば中間距離でカウンターを狙うスタイル。
アレクサンダーの苦手な至近距離でのごり押しはまずない。
そして、アレクサンダーもベルトと同様に中間距離の選手。
ベルトが苦手とするごり押しや、キース・サーマンのような激しい出入りもない。
「ポーターvsベルト感想。体力腕力万歳ポーターがベルトを突進力と腕ぶん回しでKOする」
そう考えると、勝負はリードの精度だろうか。
メイウェザーほどではないが、ベルトには鋭い左リードがある。
対するアレクサンダーも、右でスペースを作ってコンビネーションを打ち込むパターンが得意。前戦ではサウスポーのオルティスとの距離感がつかめず右が出なかったが、右構えのベルト相手にそれはないと予想する。
「井岡一翔が4階級制覇を目指して現役復帰宣言!! フリーの選手が当たり前に活躍できる土壌ができたらいいね」
そして、両者ともにリードでペースを掴んで連打を浴びせるというのが勝ちパターンなので、やはり最初の差し合いが勝負を分けるのではないか。
と思って両者の過去の試合を観たのだが、何度観てもよくわからないww
これはもはや予想でも何でもない。
アレクサンダーの判定勝利としたのは、単に「僕が応援している」という理由のみであるww
「アレクサンダー勝てんかった…。オルティスとの元王者対決にドローで復帰戦を飾れず。やっぱり階級が合ってないような…」
アレクサンダーがエロール・スペンスに勝てる気がしない。何だかんだでワンチャンあるのはダニー・ガルシアじゃない?
まあでも、アレだ。
仮にデボン・アレクサンダーが勝っても、この選手がエロール・スペンスJr.に勝てる見込みはほとんどない気がする。
「伊藤雅雪がディアスを下して王座戴冠。だから男は顔だとあれほど…w 日本人のレベルが低いとか絶対嘘だからな」
フィジカルの差とパワフルな右リードで後退させられ、コーナーに詰められ圧殺KO負け。
それこそレイモント・ピーターソンよりも悲惨な結末を迎えそうな……。
「スペンスがピーターソンを圧倒してギブアップ防衛。ボコボコやねピーターソン。スペンスは階級アップした方がよくね?」
割とガチで、アレクサンダーがスペンスに勝利する可能性は2、3%もないのではないか。
むしろvsエロール・スペンスだけを考えるなら、アンドレ・ベルトの方がまだマシかもしれない。
恐らくベルトもアレクサンダーと似たパターンで負けるとは思うが、それでも5%くらいは可能性がありそうな、なさそうな。
「ダニエル・ローマン危なげなく勝ったなオイ。フローレスが残したものは体重超過とデカい掛け声だけ…」
ちなみにだが、ショーン・ポーター、ダニー・ガルシア、デボン・アレクサンダー、アンドレ・ベルトの4人で誰が一番スペンスに勝てる可能性があるだろうか。
個人的には、何だかんだでダニー・ガルシアかなと思っているのだが。
「山中竜也、サルダールに判定負け。足がちっとも動いてねえなオイ。アレしかなかったんだろうな」
中環距離〜至近距離で勝負できる分、ガルシアのカウンターも当たりやすい。
ケル・ブルックに突進を止められたポーターよりも、この選手のカウンターの方がワンチャンあるのではないか。
どちらにしろ期待感は薄いが。
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