気になった試合ざっと振り返り。ディアスvsロハス、ホセ・ペドラサvs アントニオ・モラン、高橋悠斗vs平井亮輝【結果・感想】

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ここ数日、あまりテンションが上がる試合がない中、気になったものをいくつかピックアップして振り返りたい。
 
と言っても、思いっきり僕の好みで選んでいるので何とも言えないが……。
 
 
なお、ミドル級の村田諒太がWBAから指令されたロバート・ブラントとの入札に不参加だったとか。
これでWBAの正規王座を放棄することになる? とのことで、今後の見通しにも注目が集まる。
 
確かに今のままだとスーパー王者のゲンナジー・ゴロフキンへの挑戦は実現しそうにないし、他団体との統一戦もかなわない状況。
 
チャンピオンベルトが足かせになるくらいなら、思い切って身動きがとりやすい状況を作ってしまうのも悪くない。
 
「逃げた」「雑魚専」といった話には興味はないが、せっかくミドル級で勝負できる数少ない人材なので、何とかがんばってもらいたい。
 
「「日本人はフィジカルが弱い」←これホントなの? そんなことないんじゃない? むしろスピード&パワーで勝負するべきな気が」
 

○ジョセフ・ディアスJr.vsヘスス・マヌエル・ロハス×

まずはこの試合。
 
WBA世界フェザー級正規王者ヘスス・マヌエル・ロハスにランキング11位のジョセフ・ディアスJr.が挑戦し、3-0(115-113、116-111、117-111)の判定でディアスが勝利した試合。
だが、前日計量でディアスがウェイトオーバーで失格となり、ロハスの王座は動かないまま。
 
う〜ん……。
この試合はまあ、しょーもないなと。
 
前戦でゲイリー・ラッセルJr.といい勝負をしたジョセフ・ディアスだったのだが、今回はまさかのウェイトオーバー。
体調が悪かったのか、テンションが上がらなかったのかは知らんが、前回の試合が評価の下がるようなものではなかった分、本当にもったいない。
 
試合自体は手数と正確性のディアスに対し、パワフルなスイングで応戦するロハスという流れ。
 
ロハスはベタ足であまりスピードがある方でもないが、とにかく躊躇のないフルスイングと執拗なボディ打ちでディアスを削りまくる。
 
対するディアスも足を踏ん張って打ち合うが、ロハスのパワーに押され気味で得意のスピーディな連打が出ない。
あっさりと距離を詰められ、どん詰まりの状況を強いられる。
 
何とかパンチの正確性で上回ったものの、ある程度のスペースがないと持ち味のコンビネーションが半減することも露呈した試合だった。
 
というか、ロハスが単純にいい選手だったのもあるよね。
 
「ライアン・ガルシアがモラレスに大苦戦? Facebook界の切り札アイドルがゼエゼエ言いながらも16連勝を飾る」
 

○ホセ・ペドラサvs アントニオ・モラン×

続いてこの試合。
 
WBOライト級ラテン王者アントニオ・モランに元IBF世界S・フェザー級王者ホセ・ペドラサが挑み、3-0(96-94、96-94、96-94)でペドラサが勝利。WBO同級王者レイ・ベルトランとのタイトルマッチに駒を進めた一戦である。
 
2017年1月にジャーボンティ・デービスに敗れて王座陥落以来、1年以上のブランクを経て2018年3月にライト級で再起を果たしたペドラサ。
相手のアントニオ・モランは183cmの長身選手で、長いリーチを活かした左ジャブからの右フックを得意とする。
 
序盤はL字ガードの外側から打ち抜かれるシーンが目立ったペドラサだが、中盤から徐々に対応。モランの射程の1歩外をキープし、絶妙な出入りでヒットを重ねていく。
後半は時おりモランをぐらつかせるなど、試合を支配しての勝利。
 
ただ、ライト級のペドラサはかなりパワーレス感が強い。
 
デービス戦ではスイッチを繰り返しながら間断なく連打を出したが、今回はそういう場面は見られず。カウンター狙いのデービスと違って、モランがフルスイングしながら前に出たせいだとは思うが、もう少し自分から攻めると予想していたので「おや?」という感じではあった。
 
なお、次戦のベルトランvsペドラサ戦の勝者がWBA王者ワシル・ロマチェンコとの統一戦に進む予定らしいが、これはどうなんだ?
ペドラサとしては、ロマチェンコどうこうよりもベルトランのパワーに屈する可能性もあるような気もするが。
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さですよ」
 
ロマチェンコに勝てる可能性があるとすればベルトランよりもペドラサだとは思うが、それならS・フェザー級でよくない? という噂も……。
 

○高橋悠斗vs平井亮輝×


そして、ラストはこの試合。
 
日本ミニマム級9位高橋悠斗と同級4位平井亮輝が8回戦で対戦し、3-0(77-76、77-76、78-75)の判定で高橋悠斗が勝利した一戦。


はい。
個人的に(勝手に)注目している高橋悠斗選手の試合。
 
相手はランキング4位平井亮輝選手。
前回の福原辰弥戦に続いての強敵との対戦である。
 
といっても、僕はこの試合を観たわけではない
一度生観戦してみたいと思っているのだが、今回も予定が合わず。
 
で、試合の組み合わせを聞いて「また大変な相手と試合するのね」と思い、結果を見て「おお、勝っとる!!」とテンションが上がったという話。
 
「福原辰弥vs高橋悠斗戦感想。ミニマム級の長身福原が再起戦で勝利。この長距離サウスポーは珍しくないっすか?」
 
まず平井亮輝という選手はカウンターが得意なタイプ。
左を出しながらリングを大きく使って距離をとり、カウンターのタイミングを計る。
また、低い姿勢でのボディストレートなど、身体能力の高さも感じさせる選手(に思える)。
 
対する高橋悠斗選手もカウンターが得意なアウトボクサーだが、平井亮輝選手ほど大きくは動かない。距離をとるというより、サイドに回りながら空いた場所にパンチを打ち込んでいく。
 
なので、展開としてはどちらが前に出るか。お互いがカウンターを狙う待ちの対戦ではなく、どちらかが覚悟を決めて前に出る。
 
そして、それをやるのは恐らく高橋選手の方
前回の福原戦のように後半から出るのではなく、どれだけ早い時間帯であの展開に持っていけるか。いかに早く平井選手に追いつき、至近距離でのカウンター勝負に引きずり込めるかではないかと予想していた。
 
「高橋悠斗選手の試合をようやく生観戦した話。中川祐vs有馬啓祐、高橋悠斗vs中山祐太、赤穂亮vs藤岡飛雄馬in後楽園ホール」
 
そんな感じで試合後の記事を読み漁ったのだが、展開としては何となくその通りになった? のか?
 
記事によると、どうやら高橋選手は初回からガンガン前に出て勝負を挑んだとのこと。
また、中盤から後半にかけて平井選手も前に出て、高橋選手との打ち合いに応じたという。
 
いや、これ普通にすごくないか?
アウトボクサーの平井選手にあっさり追いつき、後半からは自分の土俵に引きずり込んだ。
しかも相手に得意のスタイルを諦めさせ、やむを得ず前に出させた。
 
前回の福原戦でやられたことをそのまま自分がやってみせたってことじゃないの?
 
試合も観ずによくここまで語れるなお前ww という話だが。
 
てか、実を言うと自分、この日(2018年8月12日)は前日の暴飲による壮絶な二日酔いと戦っておりまして。普段酒を飲まないくせに、数年ぶりくらいに前後不覚になるほど飲んでしまいまして。
 
高橋選手や平井選手だけではなく、僕自身も過酷な戦いの舞台に立っていたわけでございます。
 
「ドヘニーに翻弄されて岩佐陥落。戦略負けですかね。持ち味をうまく消されたかな。てか、ボクシング人気すげえ」
 
だからアレだ。
男の勝負をしてるのはプロボクサーだけじゃないんやで?
舐めんなよ? あ?
 
とか言ってみるww
 
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