僕のおすすめ異世界作品3選。期待の異世界もの(僕の)をランキング形式で紹介していくぞ。気楽に読めてそれなりに爽快感のある作品が好み
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2010年代前半あたりから増え始め、今では完全に一つのジャンルとして確立された「異世界」もの。
代表的なところでは
・転生したらスライムだった件
・ソードアート・オンライン
・Re:ゼロから始める異世界生活
・オーバーロード
・この素晴らしい世界に祝福を!
などがあります。
現実世界でうだつの上がらなかった主人公が不慮の事故で命を落とし、新たな生命を得て異世界に転生。没頭していたゲームの世界に入り込む。“勇者”として召喚される。などなど。
ある日突然次元の違う場所に送られ、そこで新しい生活をスタートするのが主なパターンです。
その際に特別な能力を身に着けたり、現世での知識をフル活用して無双したりとこれまでの自分では考えられない人生を送るのが定番となっています。
固有スキルを武器に新たな人生を踏み出す「異世界」作品のテイストは閉塞感漂う現代の日本において多くの人に刺さったと言えそうです。
で、表題の件。
「僕のおすすめ異世界作品3選」と題して、今回は僕が好きな異世界作品ベスト3(2022年1月現在)を発表していきたいと思います。
選出の条件としては、
・気楽に読めること
・それなりに爽快感があること
特に「気楽に読めること」はめちゃくちゃ大事。
主人公が奈落の底に突き落とされたり、ムカつくヤツに復讐したりといったギスギスしたものは今回は除外しております。
というわけで、異世界作品にまったく詳しくない僕が選出する「おすすめ異世界作品3選」でございます。
好きな異世界作品2023年7月Ver.。最近の僕のお気に入りはこの2つ。約1年半で様相がガラッと変わったよね
僕のおすすめ異世界作品3選:第3位
「デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い」
「[1話]デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い」
「少年ジャンプ+」で連載中の作品で、人類滅亡を企てる最強の悪魔デビィ・ザ・コルシファとそれを阻止するためにデビィと勝負する凄六郎の様子を描いたギャグマンガ。
地獄最強の悪魔として無敵を誇るデビィですが、性格は純粋で騙されやすい。六郎には毎回トランプなどのゲームでフルボッコにされ、いまだに人類滅亡はかなわずにいます。
この作品のキモは「最強のはずのデビィが腕っぷし以外はザコ中のザコ」というギャップにあるわけですが、それと同時にセリフ回しがクッソ笑える。
純粋で泣き虫、負けず嫌いのデビィがボケ担当、デビィのザコっぷりに六郎がツッコミを入れるのが基本の構図。その際の六郎のボキャブラリーの豊富さがたまりません笑
もしかしてこいつ 腕っぷし以外けっこうザコなのでは…?
お前 今日輪をかけてダメだな?
お前 今日容赦なくボコすわ
それ お前がいう?
フレーズを並べただけでは伝わりにくいかもしれませんが、作中で使われているのを見ると「クッソ、おもしれえじゃねえかw」となってしまいます笑
似たような作品を挙げるとすれば「邪神ちゃんドロップキック」が近いかなと。
本来は邪悪な存在ながらも性格はポンコツで人間に好きなように翻弄される。
毎回歯が立たずに悔し泣きするものの、何だかんだで人間界での生活を気に入っている。
ストーリーが進むにつれて仲間の悪魔も登場するのですが、どいつもこいつもどこか抜けてて憎めないヤツばかり。
たま~に見せる花園ゆりねの優しさに邪神ちゃんがデレたり、色々な意味で本作とは共通する部分が多いです。
気楽に読める(&キモい)作品ベスト3。ギャグ要素が多くて少しだけキモい、まだ序盤で今後に期待が持てる作品をランキング形式で発表するぞ
ちなみに初めて作品名を聞いたときは「ジャヒー様はくじけない」と語呂が似ているなぁと思ったのですが、あの作品はジャヒー様の成長物語的な要素もあるので一話完結が基本の本作とは少々趣が違いましたね。
僕のおすすめ異世界作品3選:第2位
「背水の魔王、ゲーマーになる!」
「第1話 魔王は遊びたそうにゲームを見ている!」
第2位は「マンガワン」で連載中の「背水の魔王、ゲーマーになる!」。
異界レイグラで勇者に敗れた魔王アーク・レゾナンスはやむを得ず転移魔法を使用。重症の状態で地球に降り立ち、偶然通りかかったOLサクラに助けられます。
生粋のゲーマーでもあるサクラに勧められるままゲームをプレイしてみたところ、あっという間にハマってしまった魔王。「世界征服などはどうでもいい。ここに残りゲームで遊びたい」と告げ、サクラのマンションに居座ることに……。
人間が現世から異世界に転移/転生するのではなく、異世界から現世に魔王が降り立つところからスタートする本作。
ごく普通の家に異世界の住人が転がり込むパターンは「ドラえもん」や「忍者ハットリくん」などの藤子不二雄作品と同じ。僕は勝手に“居候系”と呼んでいるのですが、本作もまさにソレです。
サクラに「ここに居座るつもりなら働け」と言われた魔王は就職活動を始めますが、当然まともな就職口などあるはずがなく。
仕方なくサクラは昔のバイト先(ゲームショップ)の店長に魔王を雇ってくれるようにお願いします。
いつもは不愛想でゲームばかりのサクラが魔王の世話を焼く。
魔王は魔王で普段の不遜な態度から一変、素直に頭を下げてサクラに感謝を示す。
上述の「デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い」の高いテンションとは真逆のシュールな雰囲気のギャグ作品。
その中に時おり挟み込まれるツンデレ要素がうまい具合にフックとなっています笑
シュールな日常系の元祖と言えば「行け!稲中卓球部」「高校アフロ田中」などが思いつきますが、異世界の要素を除けば本作もそれに近いものがあるのではないでしょうか。
もちろん「稲中~」ほど下世話ではありませんが。
最新話(3話)はめちゃくちゃ笑いましたよね。
「第3話 おお、JRPGよ、勇者が主人公とは何事か。」
「勇者が魔王討伐の冒険に出る」RPGを魔王がプレイするまさかのパティーン笑
勝手に他人の家に上がり込んで壺を割りまくったり、魔物にやられても何度でも復活できたり。
勇者のあまりの厚遇っぷりに魔王は驚きと戸惑い、怒りが収まりません。
ところがゲームを進めるうちに勇者に共感を覚え、最終的には涙ながらに魔王討伐を誓う流れ笑
魔王「必ず魔王を倒してみせる!!」
腹痛えww
いや、たまらないっすね。
本作のテイストは上述の選出条件「気楽に読めること」とぴったり合致します。
まだ3話なので今後どうなるかはわかりませんが、できれば今のシュールさをキープしていただければ。
どこかでネタ切れを起こす可能性も高いとは思いますが、安易に謎解きやバトルものにシフトせずにこの路線を貫いてもらいたいです。
旬な漫画2024年5月Ver.。ここ最近僕の中で“旬”な作品を挙げていくぞ。例の作品は作者のムーブをひっくるめて(観測対象として)最高におもしろいw
僕のおすすめ異世界作品3選:第1位
「サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話」
「第1話「ヘッドハンティングは転生直後を狙え!」(1)」
海外へ左遷されたサラリーマン・ウチムラデンノスケはある日、何の前触れもなく異世界へと召喚されます。
転移先で目を開けると、眼前にいたのはまさかの魔王。今までの働きを評価した上でウチムラをヘッドハンティングしたとのことで、いきなり魔王軍四天王に抜擢されてしまいます。
突然の話に大慌てのウチムラですが、魔王の熱量と仕事内容にやりがいを感じて四天王の職を引き受けることに。
ところが魔王軍のメンバーはウチムラのいきなりの好待遇がおもしろくありません。
そこで魔王はウチムラの実力を証明するため、四天王の一角であるウルマンダーにウチムラを同行させることに……。
2022年1月現在、僕がもっともおすすめするのがこの「サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話」です。
冴えないサラリーマン・内村伝之助が異世界に召喚され、いきなりの四天王抜擢。会社員時代の知識と経験を駆使して頭角を現す流れとなっています。
この作品が多くの異世界ものと異なるのは、主人公が高い戦闘力やチート能力も持たない普通のおっさんであること。
魔王軍やその領地内では単純な戦闘力だけでは解決できない問題(人間関係、食料、異人種その他)が山積しています。
魔人と亜人の軋轢、他の領地、他国との相互理解、食料の配分。
また、それぞれの思惑やメンツ、生い立ちによる文化の違い。
などなど。
様々な要素が複雑に絡む問題は腕力だけでどうにかなるものではなく、我々人間社会と同様の悩みを魔王軍も抱えていることをウチムラは知ります。
なまじ戦闘力が高い分、交渉術は人間界に比べて未発達。その部分においてウチムラには一日の長があります。
いわゆる“参謀役”として異世界を席巻するわけですが、彼の活躍からはバトルものとはひと味違った爽快感、共感を得ることができます。
先日「不遇な知将キャラランキング」と題して雑な扱いを受ける参謀タイプをランキング形式で紹介しましたが、本作はまさにその参謀タイプが主人公の作品です。
不遇な知将キャラランキングTOP10。正義と悪の二極化の世界では卑怯な小者として雑に扱われる知将キャラ。もっとも不遇を受けた参謀役を発表するぞ
とは言え、人物構成は割とオーソドックスだったりします。
ウルマンダー:ガサツで気が強い脳筋。露出過多のエロボディ、快活だが恋愛関係は奥手
シルフィード:眼鏡の博識、のめり込みやすいタイプで内側に熱いものを秘めている
ゲーノーム:小柄で無表情、冷静沈着だがコンプレックスを抱えている。猫耳&モフモフ尻尾
ウチムラ以外の四天王が全員美少女なのはもちろんですが、中でもウルマンダーさんのガサツでウブな脳筋っぷりは異世界作品のテンプレ。本作を含めた異世界作品がモテない男向けという事実を改めて痛感させられます。
あとはまあ、要所でウチムラが提言する作戦名が香ばしいってのもあるかな。
「作戦名ラスト・リベリオン」
「作戦名ドラゴン・ストライク」
本人は大勢の前で演説したり魔王軍の幹部っぽい服装をするのをためらったりとどこか吹っ切れない性格ですが、なぜかサブイボが止まらなくなるネーミングには躊躇がありません笑
この辺は作者の性格なのかなとも思いますが。
今後の懸念材料としては、割と早い段階にピークがきてしまったこと。
「厄災」打倒のために魔王軍を総動員し、魔王様の男前さ加減もクソほど発揮された。
あれだけの盛り上がりを見せた次の展開をどうするかは結構難しいように思います。
「ドラゴンボール」で言えば、最初の天下一武道会でフリーザ様を倒しちゃったようなもんですからね。
とまあ、ところどころに未熟さも垣間見える本作ですが、僕の中ではマジでおすすめ。
うまくアニメ化すれば「はたらく魔王さま!」や「小林さんちのメイドラゴン」に匹敵するものになるのでは? という期待感もあります。
アニメ化に限って言えば前半にピークを持ってきたことが功を奏するだろうし。
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転生者が魔王軍の要職に就く、人間の敵とされる魔王側にもいろいろな事情があることが判明する作品は多数ありますが、本作は「実はクズなのは人間側だった」という逆転構造ではない分、アニメ化もしやすいのではないかと。
いくらおもしろくても「人間全体=クズ」という構図の作品には手を出しにくいってのは間違いなくありそうですよね。
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