ターミネーター2が史上最高で最強の神映画だったわけだが、ぐうの音も出ないほど褒めちぎってやるよ

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空と街イメージ
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映画「ターミネーター2」を観た。

前回の記事で1984年公開の初代「ターミネーター」を観たと申し上げたが、今回はそれに続いて「2」を観た次第である。

「ターミネーター(1984年)を観たら思いっきりホラー映画だった件」

ちなみに今なぜターミネーターを観ているかというと、この記事でも申し上げたように「ターミネーター:新起動/ジェニシス」を映画館で観て、久しぶりに自分の中でターミネーターブームがきているからである。

「ターミネーター:新起動/ジェニシスの感想【スーパー久しぶりの一人映画館】」

完全に趣味レベルの自己満足ブログになりそうだが、もしよければお付き合いいただければ幸いである。

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「ターミネーター2」
時は1994年。
サラ・コナーが未来からきた戦士カイル・リースとの逃避行から数年の歳月が過ぎていた。だが当時のサラとターミネーターの死闘を知る者はなく、ことあるごとに人類滅亡の危機を口にするサラは精神病患者として警察病院に収監されていた。そしてカイル・リースとの間に生まれた息子ジョン・コナーは義父母に預けられ、二人は離ればなれでの生活を余儀なくされていた。

ある日、未来から再びターミネーターが送り込まれる。
今回送り込まれたターミネーターは2体。
1体は未来の指導者となるジョン・コナーを抹殺するようインプットされた最新型ターミネーターT-1000。そしてもう一体はT-1000からジョンの身を守るために送り込まれたT-800。

最強のターミネーターT-1000vsコナー親子とT-800。人類の未来を賭けた戦いが、時空を超えて今始まろうとしている。

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軍資金を得たジェームズ・キャメロンはやはりすごかった

ジェームズ・キャメロンさすがだな。あんたはこれがやりたかったんだな?

初代ターミネーターの成功で潤沢な製作予算を勝ち得たジェームズ・キャメロン。本気になったこの人はやはりすごかった。

とにかく前回とはすべてにおいて規模が違う。
・爆発の規模や怒濤のカーチェイス
・開始30分でトラック大爆発。
・液体窒素や溶鉱炉でのバトル

ケタ違いの予算を湯水のように使っているのが手に取るようにわかる。もちろんド派手なだけではない、細かい部分にもこだわりぬいた演出の数々。そのすべてが成功しているからたまらない。

まず最強のターミネーターT-1000の設定が素晴らし過ぎる。
銃弾を受けても再生を繰り返す液体金属のターミネーター。大きさが自分とほぼ同じで、構造が単純なものであれば触れただけでコピーできる。人間だけでなく剣やナイフなどの原始的な武器もコピー可能。
こんな絶妙な設定があるのかというくらいにそそる設定である。

また、このT-1000型を演じたロバート・パトリックもいい。
人間的な体温をまったく感じさせない無表情さ。
コピーした人間の姿で背後に立ち、振り向き様に眉間をひと突き。清々しいくらいの無慈悲さである。
そして、走り方がマジで恐い。顎を引き左右に一切ブレない走りでジョンを追う。夢に出るほどのトラウマ映像だ。
よくこんな俳優を見つけたなと感心するくらいのはまり役である。
 
「「ターミネーター:ニュー・フェイト」最高だった。ようやくT2の呪縛から解き放たれた。サラ・コナーのカッコよさに震えて眠れ」
 
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンにも大きな成長が見られる。
何よりも全編通してのサラの悲壮感。これなくしてターミネーター2は語れない。
「運命なんてものはない。未来は自分の手で作るもの」
絶望への反抗と諦め、良心の呵責。母性愛。そしてわずかな期待の中で揺れ動くサラ・コナー。この悲壮感、疾走感が伝わり過ぎるくらい伝わってきて、観ているこちらが辛くなってくるほどである。

脱獄中にターミネーターと遭遇して恐怖のあまり後ずさるサラ・コナー。
「殺される。あいつがきたわ!! みんな殺される!!」
スローモーションの演出が恐怖感をさらに増幅する。

最初のシーンが懸垂をする後ろ姿というのもまたいい。導入部分から絶望感がプンプンするではないか。

「ワイルド・スピード SKY MISSIONなんじゃこりゃww ドラゴンボール化が止まらなくて腹がよじれそう」

ちなみにだが、この頃のジェームズ・キャメロンの特徴として「強い女性は懸垂をする」というのがあるのではないかと思っている。1986年の「エイリアン2」でも女性の懸垂シーンが強調されていたし、あながち間違ってはいないと思うのだがいかがだろうか。

また、この人は大組織vs理解されない孤独な一匹狼という構図を見せるのが本当に上手だ。あまりに組織側の人間が嫌なヤツばかりで、いつの間にか「サラがんばれ!!」になっているのである。 
序盤はやりたい放題にやられていても、後でしっかり報復する場面を入れてくるのがいい。脱獄時に病棟の職員をトンファーで殴るシーンには本当にスカッとさせてもらった。

爆発や人物像だけではない。細かなディテールにも制作側のこだわりが見えるのだ。
鉄格子をすり抜けるT-1000。銃が引っかかり、「ん?」となる演出もいい。

ダイソンの家に一足遅く到着するT-1000のサングラス越しに写る炎。これがロバート・パトリックの無表情と相まって、逆に生々しい。
そしてヘリコプターに飛び乗り、操縦席の男にひと言。
「降りるんだ」
酷過ぎるww
 
液体金属がエレベーターの隙間をすり抜けたり、ヘリコプターの窓からニューっと侵入したり、前作のターミネーターにはなかった特殊映像もいたるところに見られる。こういう映像技術の目覚ましい進歩にも注目である。

ダイソンの前で自分の手の皮を剥ぐターミネーター。このシーンの戦慄も忘れがたい。前作から続くホラーの要素も忘れないキャメロン。本当に多彩だ。

挙げればキリがないが、注目したくなるシーンばかりで参ってしまう。

「プリティ・ウーマンのジュリア・ロバーツは東京ラブストーリーの鈴木保奈美だ」

ターミネーターとジョン。父親と息子の物語

「ターミネーターは次々に現れては消えた男たちよりもはるかにジョンの父親にふさわしい」
サラの言葉である。

父親のいないジョンのそばを片時も離れることのないターミネーター。酒に酔って暴力を振るうこともなく、不機嫌に当たり散らすこともない。ジョンの危機にはためらいなく命を投げ出してジョンを守る。このターミネーターとジョンの関係にグッときた人は少なくないはずである。

「理解した」
「さっさと失せろベイビー」
機械的で無機質なターミネーターに生い立ちを語るジョン・コナー。無反応なターミネーター。これがたまらなく微笑ましいのだ。そしてターミネーターの硬質で無機質な中に垣間見える世間と乖離した間抜けさ。このギャップに何とも言えない温もりを感じるのである。この辺りにもジェームズ・キャメロンのエンターテイナーとしての成長が見られる。

「プログラムされていないことも覚えられるの? 少しずつ、人間に近づいて、バカなことを言わないように」
これは数ある中でも秀逸な名言の一つだと思う。
そしてCPUを取り出して動きが止まったシュワちゃんの目がすごい。何から何まで見所しかない。

「どんなことがあっても人を殺さないって約束してくれる?」
「人を殺さないと約束する」
ドン!!
「約束したじゃないか!!」
「死にはしない」

おもしろすぎるでしょww

「パーフェクト・ワールドのブッチが予想以上にクズだった。イケイケのケビン・コスナーと力技ロマン映画のクリント・イーストウッド」

犬死にダイソンかわいそう

ダイソンが犬死に過ぎる……。

名作中の名作であるターミネーター2だが、ダイソンの扱いに関してはちょっとかわいそうだったなという印象である。

ダイソンのキャラ設定は、実はかなりよかったのだ。
人類滅亡の引き金となる研究であることを知らずに邁進するダイソン。自らの名誉と人類の発展を夢見て昼夜を問わずキーボードを打ち続ける。だが家庭を完全に犠牲にしていると言えばそうでもない。ちゃんと家族サービスもするし、奥さんにも愛されている。

修羅道をひた走るサラと、日々の研究に幸せな家庭を持つ充実した人生を送るダイソンの対比。この憎めないキャラ設定もまた、サラが殺すのを躊躇するに足る要素を兼ね備えていたのだ。

それをあんな流れ弾的な死に方をするとは……。もう少しフォーカスを当ててもいいキャラだっただけに、もったいないことをしたような気がする。

ちなみにだが、撃たれたダイソンはなぜ起爆装置をちょうどスイッチオンの位置で落としてしまったのだろうか。スイッチを押さないように普通に置けばいいのに。そこが若干わからないところではある。
使い捨てのような死に方といい、ダイソンに関してはこの映画で唯一雑だなと感じた部分といえる。

クライマックスのバトルはすごすぎる。もはや見所のみ

「修理が必要だ」

ターミネーター2の最大の見所といえばやはり溶鉱炉でのラストバトルだろう。最後の20分は見所満載というより、もはや見所のみといっても過言ではない。

液体窒素で固まるT-1000。
状況が理解できない表情。一歩一歩、歩を進めるごとに短くなる足。
よろけて手をつく。手首から先がなくなった自分の手を信じられない表情で覗き込む。

「さっさと失せろ、ベイビー」
粉々に砕けるT-1000。
最高だ。

溶鉱炉の熱で復活するT-1000。立ち上がり、標的を睨みつけるクールな表情。氷のような目の奥に光る怒り。

「ジョン、そうはいかない!! 行くんだ!!」
左手に大砲、右手に拳銃を構えたT-800。
何かを決意したその視線の先には復活したT-1000。

挟まれた腕を鉄の棒で切断して脱出するT-800。

「ジョンを呼ぶんだ」
「痛いのはわかってる」
「ジョンを呼べ」
「ジョンを呼べと言ってる」
眉間に突き立てた指。
怒りの表情で睨み返すサラ。

プレス機で容赦なく顔面を打ち付けるT-1000。
顔がひしゃげるT-800。
そして片手で這いずって、落ちた大砲に手を伸ばすT-800。上から鉄棒で串刺しにするT-1000。
目の光が消え、動きを止めるT-800。

「補助パワー起動」
再び目に光が宿るT-800。

くっそ、すげえな。
瞬きできねえわ。
次にどうなるかも全部わかってるのにトイレにも行けない。

後一発というところで弾切れを起こして唖然とするサラ。T-1000は人差し指を掲げて「チッチッチ」。
この絶望感よ。
T-800どこにいる!!

大砲の弾が土手っ腹に直撃し、未だかつてないダメージを負うT-1000。信じられない表情を残して溶鉱炉に落下する。
これまでコピーした人間の顔が順に現れる。そして最後は慟哭とともに消滅。
うおぉぉ、何じゃこの演出。
 
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そしてクライマックス。
「これも溶ける?」
ジョンが出したターミネーターの腕とチップを見て、何かに気づくT-800。
「チップはもう一つあるんだ」
「これも処分しなくてはならない」
ばっかやろう!! そんな言い方するんじゃねえよ。「処分」とか言うんじゃねえ!!

ジョンの涙を人差し指ですくうT-800。
「人間がなぜ泣くかわかった。俺には涙を流せないが」
俺は前が見えねえよ。

「人間が涙を流す意味を理解するターミネーター」
これがこの映画の大きなテーマである。

「さようなら」
そして親指を立ててサムズアップ。
すべてが消える。

完璧過ぎる。

ターミネーターは2で完結していました






そしてエンディング。
「ターミネーターが命の大切さを学べるのなら、私たちも学べるはずだ」
サラ・コナーの言葉である。
 
確信した。
ターミネーターは「2」で完結している。
それ以降の作品、「3」も「4」も、サラ・コナークロニクルズも。さらに新作の「ターミネーター 新起動/ジェニシス」も。すべては余興に過ぎない。
それくらいこの映画は突出しているし、完成度は他の追随を許さない。

もはや「3」以降を観る必要性もないのかもしれない。制作側のお戯れに付き合うほど僕は暇じゃない。

まあ、観るけどね。
「ターミネーター3の評価がクソだということを再認識した件」

 
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