リナレスわかりやすく攻略されてたな。アル・トヨゴンに10R判定勝利。これ、誰か勝てる日本人いるんじゃない?【結果・感想】

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2019年9月7日、東京・後楽園ホールで行われた137ポンド契約10回戦。元3階級制覇王者ホルヘ・リナレスがフィリピンS・フェザー級5位アル・トヨゴンと対戦し、3-0(100-90、100-89、99-90)の判定勝利。4年9ヶ月ぶりの日本でのリングで白星を挙げた一戦である。
 
 
今年1月にセサール・カノに1RTKO負けを喫して以来、約7ヶ月ぶりの再起戦となったリナレス。
初回から頭を下げて前に出るトヨゴンの突進を正面から受け、ロープを背負わされるシーンが続く。だが、持ち前のハンドスピードを活かしたジャブと強烈なボディで迎撃。トヨゴンの圧力を徐々に削っていく。
 
4Rにはオーバーハンドの左を浴びて一瞬動きが止まるなど、タフなトヨゴンの勢いを止めきれない。ただ、各ラウンドごとにヒット数で上回り、5Rにはトヨゴンの減点もあり結果は大差判定勝利。
 
タフな相手を持て余しながらも勝利したリナレスは試合後、年末に日本で試合をしたいとコメントするなど再び世界戦に向けての浮上を誓った。
 
「ライアン・ガルシアがフォンセカに、ホルヘ・リナレスがモラレスに揃ってKO勝利。この対戦はアトラクション的でおもしろい」
 

わかりやすく攻略されてたリナレス。接近戦で糞詰まりを起こし、終始窮屈なままの10R

12年7ヶ月ぶりに後楽園ホールのリングに上がったホルヘ・リナレス。
先日録画していたものをようやく観たので、その感想を。
 
表題の通りなのだが、「わかりやすく攻略されてたな」と。
この試合については「リナレス苦戦」「トヨゴンがタフだった」といった感想を多く見かけたので観るのを楽しみにしていたのだが、なるほど。相手のアル・トヨゴンがわかりやすくリナレス対策をしていた印象が強い。
 
 
以前から何度も申し上げているが、リナレスを攻略するには接近戦。
鋭い踏み込み→高速の連打で相手を圧倒するホルヘ・リナレスだが、どちらかと言えば動きは直線的。まっすぐ前に出てまっすぐ下がる傾向が強い。また、持ち前のハンドスピードを発揮するにはある程度の助走を要するため、その分のスペースを確保する必要がある。
 
逆に言うと、あらかじめ間合いを詰めて腕を振るスペースを奪えば勝手に糞詰まりを起こす。
しかも圧力を受けるとまっすぐ下がる癖があるので、インファイトにさえ持ち込めば有利になりやすい。身体が強く至近距離での連打を出せる選手なら、中間距離での高速の左さえ我慢すれば一方的に負けることはない。
 
「ウシクvsスポーン予想。元K-1戦士タイロン・スポーンか。適度に見栄えもよくていいんじゃないでしょうか」
 
そして、今回のアル・トヨゴンがまさにそのタイプ。
高いガードと打たれ強さを持ち合わせ、近場でのフルスイングも強烈。左ジャブとボディで疲弊させられはしたが、リナレス対策としてはバッチリだったと思う。
 

アル・トヨゴンはいい選手だった。サイズがもう少しあればKO勝ちもあり得た?

しかも、アル・トヨゴンは至近距離でも躊躇なくフックを振り回せるのがいい。
身体を振って中に入る後ろ姿が少しだけパッキャオ風味もあったし、まったく知らない選手だったが普通に強かったのではないか。
 
とは言え、ちょっと階級差? というか体格差があり過ぎたのが残念だった。
もう少し上背があればさらに一歩中に入れたし、もう少しリーチがあれば大振りのフックも届いていたはず。
恐らくリナレス陣営がそういう選手を選んだのだとは思うが、そこさえクリアできればKO勝ちする可能性もあった気がする。割とガチで。
 
まあ、今年1月のセサール・カノ戦のリナレスはリーチの長いカノのフックが届いてKO負けを喫したわけだが。
 
「リナレスまさかの1RTKO負け。セサール・カノがデカくて長くて強かった」
 
スピード勝負でリナレスを上回るのは困難。
だが、序盤をしのげばスピードには徐々に慣れるし、初弾の左を我慢して強引に距離を詰めればチャンスは生まれる。
 
逆に低いガード+カウンター狙いのタイプはカモにされやすい。
特にL字のクネクネディフェンスなどは最悪で、上体反らしが間に合わずにフルボッコにされるパティーンが濃厚。
 
今回のアル・トヨゴンや前戦のセサール・カノは強引に前に出て腕を振ったおかげでかなりやれたが、2018年9月のアブネル・コットはカウンター狙いに徹した結果、3RKO負けを喫した。
 
3階級制覇を成し遂げたレジェンドにも関わらず、得手不得手がこれだけはっきりしている選手というのもおもしろい。
 
「京口vs久田感想。久田のスカウティングと粘りがすごかった。でも、経験値と勝負どころの見極めに少し差があったかな」
 

日本人で勝てる選手もいるんじゃないの? 吉野修一郎とかそこそこいけそうだけどな

なお今回の試合でも思ったのだが、リナレスに勝てそうな日本人選手って誰かいないのだろうか。これだけ特徴がわかりやすければ対策もしやすいような気がするのだが。
 
ガードが高く強フィジカルの持ち主。
突進力があってフック系のインファイトが得意ながんばり屋さん。
 
この手のタイプがリナレスに勝ってくれるとめちゃくちゃテンションが上がる。
 
ライト級の国内有力選手にあまり詳しくないのだが、日本王者の吉野修一郎ならそこそこいけるんちゃうの? などと思ったり。
さすがにリナレス側にメリットがなさ過ぎるのでアレだが。
 
「井上拓真vsウーバーリ。クッソ厳しそうな相手だけどがんばれ拓真。統一王座戦で初の兄弟W世界戦が実現」
 

どうしてもアウェイ側の応援をしたくなる。今回も全力でトヨゴンを応援しました


いやまあ……。
散々アル・トヨゴンのがんばりを語ってきたが、我ながらめんどくせえなあと。
 
今回のように会場やテレビ視聴のファンがほぼ全員リナレスを応援している状況だと、どうしても相手を応援したくなってしまう。特に後楽園ホールはホーム寄りの空気になりやく、なおさらアウェイの選手にがんばってほしくなる。
 
正直、今回も僕はアル・トヨゴンに勝ってもらいたかったし、それこそリナレスが豪快にKO負けを喫して場内がシーンとなる光景も観たいと思っていた。
 
「おい、がんばれトヨゴン」
「俺がついてるからな」
「俺だけはお前の味方だぞ、お?」
「これまでまったく知らなかったけど」
みたいな。
 
実際、アウェイ側の選手が本当にアップセットを起こしやがったときはアホみたいに1人で喜んだ覚えがある。で、それを周りのお客さんに白い目で見られたというねww
 
 
なおこれは余談だが、先日下記の記事で「新井田豊にどハマりしている」と申し上げたのだが、
 
「新井田豊とかいう全盛期ロマゴンと真正面から打ち合った男。新井田豊vs高山勝成は歴代日本人対決のベストバウト」
 
あまりにハマり過ぎて思わず買ってしまった。
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後楽園ホールはあんまり好きじゃないけど、こういうのはテンションが上がるよねってことで。
 
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